何ですかピアノって。
何ですかね。
ちょっといきなりの質問にちょっとどうしようっていう感じのことなんですけど。
ピアノって考えたことないぐらい普通のことですね、僕に聞くと。
日常的なこと。
そうですね。
もちろん今お仕事っていうこともあるんですけど、
考えたことがないぐらい一心同体みたいな感じなんですよ、ピアノと。
そうなのかもしれないですね。
今自分で一心同体って言っときながら平道さんが言ったわけじゃないですけど、
多分そういう感じが私ライブで見受けられたからちょっと言葉として出しちゃったんですよ。
でもミュージシャンみんなそうだと思いますけどね、僕は。
あんまり特別にピアノとは人生ですみたいな、逆にあんまりいないんじゃないか。
まあそれもちょっと不自然かもしれないですよね。
当たり前のように、僕の場合は小さい時から聴いていて、今に至るんですけど、
本当にずっとやってたんで、あんまりわかんないです。
何とは言えない感じですね。
何とは言えないっていうぐらい身近なものってことなんですよね。
今お話ありましたけど、小さい時は幼稚園の時からですかね。
本当に元をたどればそのぐらいですね。
3歳、4歳ぐらいの感じですかね。
だと思います。
ピアノを始めたきっかけっていうのは、自分からやりたいって言ったんです?
じゃなくて親からやった方がいいっていう感じね。
そのぐらいの年齢だと。
記憶がないですけど、気づいたらやっていた状態なので、
まあやらせてもらったんですかね、親から。
それでずっと楽しく練習できてたんですか?
楽しい時もありましたし、
ちょっとやめたいなと思った時があったりしたんですけど、
小学校の終わりとかで。
男の子みんなやめてくんで、その流れで。
結構続けたりするんですけどね。
でもそれでも、幼稚園の時から小学校の高学年までは、まず続けてたんですよね。
そうですね。
それも別にやめようと思わなかったから続いてただけでした。
毎週行くものだっていう感じで、習い事感覚なんです。
そういう形でずっと生き続けてて、一回もうちょっと高学年になって、
やめようかなと思って、やめたわけではないんですか?
そうです。やめてなかったです。
それまた、まあいいか。続けてもっていう感じだったんです。
もうそんな感じだと思います。だから続けていたというよりかは、やめなかった。
やめなかっただけです。
ああ、そういうことなんですね。
よくピアニストの方って、例えばコンクール目指して、
もうガッツリと練習してみたいなイメージもあるんですよ、私の中に。プロの方だと。
平田さん、今のお話だと、そんな感じじゃないなと思ったんですけど。
クラシックの音題とか行くようなタイプだとそうかもしれないですけどね。
僕は本当にずっと趣味の範囲内でやってきてるし、
なんなら今も趣味の範囲内っていうか、仕事ではあるんですけど、
あんまり向き合いがそんなに変わってないと思うんですよ。
ずっとそのまま。
そのままの感じで。
ピアニストが仕事になってしまったっていうような感じなんですか?
そうですね。
それっていうのは、今言われたように、クラシックの方はちょっと違うけど、
ジャズのピアニストの方って、平道さんみたいな感じのパターンの方って結構いるんですか?
ジャズ系はそうですね、僕みたいな感じがそんなに珍しくないと思いますね。
そうなんですね。そこの違いって何が違うんです?
そもそもジャズに出会うのがだいたい流行って大学生とか、
高校生とか中学生とかで知ってたら相当めちゃくちゃ早いっていう感じで。
確かにそうですね。
よっぽど親がジャズがすごい好きで、家の中にずっとジャズが流れてるっていう環境じゃない限りは、
そんなに確かにちっちゃい時から出会うんじゃないですか。
普通に出会わないんで、だからちっちゃい時から目指すっていう感じでもなかったですね、僕の時は。
その時に他に何かやりたいものってあったんですか?こういうのをお仕事したいなとかって、将来。
将来は、僕大学は工学部だったんですよ。
そうなんですか?
そうです。
そうなんです?
そうですよ。
だから何かを設計するような人になれたらなと思ってましたけどね、漠然と。
前書いておいてましたけど、岐阜大学の?
そうです。
工学部なんですか?
はい。
そうなんです?
そうです。
そこはだってプロフィールに書いてなかったからわからなかったんで。
まあ、岐阜大、そうですね。
じゃあまあ、卒業したら何かそういった技術系のお仕事に就いてて、
さらにやってたかもしれないですね。
というか、まあ一回就職しましたよ、大学の。
そうなんですね、やっぱり。
やっぱりって言っちゃったのは、いろいろプロフィール見てたら、
あれ、この工学の、この卒業してから26歳になるまでの、
あれ、この期間はどうされてたのかなと思ったんで。
そんなに細かくプロフィール見る人いないんで。
ああ、そうですか。
そうそう、ちょっとだけ。
ああ、だから就職されたのかなってちょっと思ったんですよ。
そうですね。
やっぱり就職されたんですね。
そうです。
その時はどういった関係のお仕事なんですか。
もうその工学部の幹事ですね。
幹事の。
設計するような。
なんかそれから設計するような。
設計をする、まあそういった技術系の会社に勤められたんです。
そうなんですけども、本当に1年しか行ってなかったんで、
もう見習いだけやって辞めた感じなんで。
そうなんですね。
じゃあ卒業して1年間はサラリーマンやられてた。
ごめん、工学してました。
そうなんです。
それで辞めたのはこのジャズピアニストを目指したいとかってあったんです?
そういうことですね、一応。
一応。
あ、そうなんですね。
そうですね。
目指すというかもう土日にやったりしてたんですけども、そもそも。
そういうことなんですね。
これはジャズのピアノに出会うのが大学に入ってから出会われたってことでよかったんです?
僕はそうですね。
ジャッキー部大学に入られて、そこでそういったサークルがあったんですかね?
そうです。ビッグバンドのサークルがあって、そこから始めましたけど。
そこからピアノずっとやってたけど、そこからジャズのピアノを本格的にやりだしたってことなんですね。
これはでも僕の世代だと大体同じパターンが多いですね。
そうなんですか?
ピアノに限らず他の楽器の人でも。
例えばサックスとか他のトロンボーンとか。
そうなんです。
じゃあガッツリピアニストになってやろうみたいな感じじゃなかったんですね。
そうですね。
ピアニストでもありますけど、ジャズのオルガニストってオルガンのほうもされるんですよね。
オルガンも、はい。
私ちょっとオルガンっていうと、小学校とかに学校で先生が足踏みして弾くあのようなイメージしかないんですけど、あれとはまた違う。
それもオルガンですけど、オルガンって元祖はパイプオルガンなんですけど、教会にあるように。
普通に空気を送って、パイプから笛がいっぱい設置されていて、そこから音が鳴るっていうのはオルガンなんですよ。
空気を送る合図がこの鍵盤になってる。
だから足を踏んでやるやつもオルガンだし。
僕がやってるのはハモンドオルガンって言うんですけど、
名前は聞いたことありますよ。
ハモンドオルガンはパイプオルガンの簡易的なものとして作られたものなんですよね。
パイプオルガンってもういちいち大げさじゃないですか。
確かに。
組み込むぐらいでかい。
確かにね。ちょっと日常的に弾くものではないイメージですね。
あんなのは気悪に置いたり買ったりできないんで、
パイプに空気を送る代わりに電気を使って似たような音が出るようにしたのがハモンドオルガンなんですけど。
実際パイプオルガンみたいな音も出るんですけど、
1950年とか60年ぐらいからちょっとずつジャズとか、
あとエネルギーポップスとかそういうポピュラーミュージック方面でも結構使われるようになるんですよね。
それがハモンドオルガンなんですけど。
オルガンでもジャズのライブをされたりしてるってことですよね。
そうですね。ピアノと並行してですけど。
ピアノがあるライブバーとかライブハウスって結構あると思うんですけど、
オルガンがあるライブハウスとかって数としては少ないイメージがあるんですけど、あるんですか?
日本にはほとんどないし、愛知県とかこの辺に限って言うとゼロですね。
それはどうされるんですか?
もっと簡易なものにはなっちゃうんですけど、一応ゼロで持ち込んで。
そうですよね。持参して。
そうです。比較的最近発売されてる、結構本物を模したかなりリアルな音が出るやつではあるんですけど、
それを持って行ってやってますね。オルガンやるときは。
そうなんですね。他にジャズオルガニストって名乗って演奏されてる方ってこの辺りいらっしゃいます?
まあまあ、何人かはいますけどね。
その方と一緒にやるってことはあるんですか?
オルガン同士はあんまりない。
確かにピアノ同士とオルガン同士はないかもしれない。
同じ楽器だとあんまり合わないですけど。
どういった音とフィットするイメージなんですか?そのオルガンと。
特に僕はジャズオルガンをやってるんですけど、
ジャズオルガンっていうのは基本的に左手でベースを弾くんですよ。
手でベース弾いて。
エレクトーンと一緒ですよね。
エレクトーンみたいな感じで。鍵盤も2段あって。
エレクトーンと一緒ですね。
エレクトーンは真似して作ってるんですけど。
オルガンを真似したのがエレクトーンってことですか?
そうなんです。エレクトーンよりも元ガンスはオルガンなんです。
そういうことですか。私エレクトーンずっとやってたので。
今ガンスが分かってなかった。ごめんなさい。戻しますけど。
2段ある鍵盤の下の段で左手でベース弾いて。
右手でメロディ弾いたりコード弾いたりバースをしたりするんですけど。
それが面白いですね。
だからオルガンバンドは基本的にベーシストいないんですよ。
必要ないですよね。ベースを弾いてるから。
ピアノトリオっていうとピアノベースドラムの編成のこと言うんですけど、
オルガントリオっていうと基本はオルガンドラムまでは一緒なんですけど、
ギターが入ることが多いです。
サックスとか管楽器が入ってくるってことはあるんです?
ありますけど、それに乗っかる感じですかね。
ギターがいないって方もありますけど。
そうなんですね。ベースじゃなくてドラムとオルガンだけっていうこともあるってことですか。
ありますね。
ジャズオルガニストとかオルガン奏者っていうのはあんまり自分の中でフォーカスしたことがなかったんで。
ちょっと興味深くて聴いちゃったんですけど。
そうですね。オルガンは30歳ぐらいから始めたんで。
ここ10年ぐらい?
そうですね。それはやろうと思って始めました。
何かきっかけは何だったんですか?
平道光太郎さんにご登場していただきました。
次回も引き続き、平道光太郎さんにジャズオルガンのことや
ライブでのセッションのことなどについてお話していただきます。
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それでは次回もお楽しみに。伊藤芽子でした。