伊藤由美子のCozy Space第195回「‵2024年6月のゲストは、オーボエ奏者の山本直人さんです。
山本直人さんのインタビューは、第193回から第196回までの4回に分けてお届けします。
3回目のインタビューは、山本さんのルーツやオーケストラとの出会いなどについてお話をしていただいています。
では早速、山本直人さんのお話をお聞きください。
もちろん意味のある演奏の上の緊張感はあるでしょうけど、こっちにガチガチの緊張感は伝わってこなかったので、こちらもね。
ガーデンウィーズではMC担当ですか、山本さんが。
そうですね。割と他のトーリーアンサンブルとかでも、ダブルアンサンブルとかでもだいたいMCやるんですけど。
そうなんですね。それもオーボエとともに担当なんですね。
お客さんもいろんな方いらして、演奏だけ聴きたいっていう方もいらっしゃるんですけど、いらないおしゃべりはそんなにいらなくて、
演奏だけ聴きに来たんだっていうお客さんもいらっしゃるんですけど。
でも逆の方も結構いらして、ずっと緊張したのもガシックで身動きも取れないで、チープして聴いただけないみたいなのもあるんですけど、
そうじゃなくて、やっぱり演奏会に行ったらリラックスして楽しく聴きたい。
その曲の合間に一言二言お話があって、それで逆にお客さんの方の緊張もほぐれるみたいなことも言われたことがあって、
コンサートの内容によってはやはりお話ししながら、お客さんとある程度一体感を持って楽しく聴いていただいた方がいいのかなっていうのがあって、
割とお話をさせていただくコンサートは結構やってまいりました。
そうなんですね。声がいいんで、本当に。とってもいいなと思って。
だからやっぱりお話も上手なんですよね。
この前もラチョ来ても全然緊張されてませんでしたもんね。
でもこれもね、慣れですね。
だからやっぱりステージでいくつも経験されてるんだなって。
最初はね、本当に曲紹介するだけでもメモを。
そうなんですか。
見て、ちゃんと書いて、喋る内容全部書いて、ほぼほぼそれを読んでたようなところから始まったんですよ。
でもそうすると、結局原稿をただ読んでるだけみたいになると、
別に自分でMCしなくても裏で誰かの人が喋ってもいいじゃないかって思うので、
それをやってると、やっぱりなかなかお客さんに伝わらないんですよね。
喋ってることが、原稿をただ喋って目の前で喋ってるだけなので、
結局、お話ししてもお客さんには全然伝わらないっていうのが分かってきて、
そうなると、本当に原稿なしでも自分の言葉で喋って伝わった方が、
何か多少喋るの失敗しても、そこはね、逆に喋りプロじゃないので、
お客さんもいろいろ言われる方いらっしゃらないので、
本当に自分の言葉で喋るようにしていくって、
それからですかね、何らかお話することも何らかになれてきて、
ただ、逆に原稿がないと再現なく喋っちゃうんですよ。
再現なく喋っちゃう。
原稿があると、原稿の内容だけ喋った方がいいじゃないですか。
そうじゃないと、逆にその中で思っていたことをどんどんどんどん喋っちゃうので、
さすがにちょっと長くて。
もしかしたら、コンサートという名の山本さんのトークショーみたいになったりどうですか?
すごいはいいませんか?
一時期、原稿なしで喋り始めた頃は、
気がついたらすごく長くなっていて、
だいたいコンサートの時間って決まっているんですけど、
前半終わって休憩の時に、コーナーの時にもう何十分も過ぎていて、
予定を、これヤバいみたいな。
MCですごい何十分も喋っちゃったって。
そういうことがあって、さすがにまずいなって。
でもそれで喋る時間も、不思議なんですけど、
期待感というか、だいたいこれぐらい喋ったら時間的にちょうどいいかなっていうのが、
分かってくるようになってきて、
原稿なしでもうまく時間通りに進められるようになってきています。
何事にも経験ということなんですか。
経験って大事なんだなって。
そうなんですね。
さっきのメイフィルダワーのオーケストラの一操舎なので、
喋ることはないと思うんですけど、
例えば定期演奏会でも、月に2日ぐらいは必ずあるとかっていう感じじゃないですか。
メイフィルダワーの定期演奏会は、8月以外は毎月あるんですけど、
それを同じ内容で2日間ってあるんですね。
1年のうちに100増加ぐらいの演奏する日があるようなことなんか書いたと思うんですけど。
年によっても違うんですけど、120回ぐらい本番を出た年もありましたね。
帰った頃は結構忙しくて、本当に140とか150とか年間で本番の回数だけで。
だって、365日のうちの120とか140とかになってくると、
3日に1回は本番やってるってことですよね。
本番がそれで、あとリハーサルとかそういったのがあったら。
本番のためのリハーサルは必ずあるので、
本番の内容によってはリハーサルが1日だけとかっていうのもあるんですけど、
定期演奏会場はやっぱり内容が多いので、3日間リハーサルやるんですね。
3日間リハーサルやって本番は2日なので、5日間は取られるんですけど、
それが毎月あったりとか、他にも結構大きい奏会があったりとか、
あとは実際に奏会は、企業さんから依頼のコンサートとか、
学校で音楽教室っていうんですけど、小学校とか中学校とか、
そういう学生さん向けの、それを全部合わせて、
大体年間で120日前後っていうのがある。
そうなんですね。
それだけ会社員も同じかもしれないですけど、
いる時間が長いじゃないですか、団員の方と一緒に。
でもね、会社って立ち時間ぐらい。
そうですね。夕方で拘束される時間がありますよね。
オーケストラはそこまで長くないんですよ。
そうなんですね。
拘束時間が。
そういう場合ですけど、他のオーケストラはいろいろ微妙に違うんですけど、
リハーサルの日っていうのは1コマが1時間なんですけど、
それが4コマあるんです。
実質音出してるのは4時間だけなんですよ。
なので1日にメンバーと一緒に音出すのは4時間です。最大で。
本番の日は大体コンサートって2時間くらいなんですけど、
あと会場リハーサルの日があるので、
会場リハーサルも大体2時間か2時間半くらい取ってあるので、
本番の日も4時間半くらいですかね。
そんなに長い時間ずっと一緒にいたりはしないです。
そうなんですね。
でもその空いた時間とかでどっか行くとかってことはあるんですか?
全員で行くとはないですけど。
全員は難しいと思いますよ。
もちろん仲がいいメンバーはいるので、
仲がいいメンバーとコンサートでカラオケ行ったりとか、
リハーサルの後でご飯行ったりとか飲みに行ったりとか、
本番の後でお仕上げとかっていうのはもちろんあります。
それも本当に仲のいいメンバー同士でしか行かないので。
そうですね。70人くらいにいたらいいからね。
そんな団体行動できないですので。
全員で動くことはまずないですね。
そうなんですね。
意外と音楽家って、オーケストラってもちろん全員で音を出すので、
もちろん仲は悪くはないんですけど、
でも音楽家って結構特殊で、
個人事業主的なところもあって、
一人で音を出すので、
自分の世界にいる人も結構多くて、
仕事終わったらもうすぐ帰っちゃう人もいるし。
それはもう自由ですね。
ここからちょっとお話が変わりまして、
この前ですね、私初めて、
夢本さんの故郷である島根県に上陸したんですよ。
本当ですか?
出雲大社に行ったんですけど、
島根県の増田市というところ出身で、地図で確認しました。
鳥取川じゃなくて、山口、広島に接している町ってことですよね。
本当に島根が東西に長い県なんですけど、
東と西で部下県も実は違っていて、
きっと違うでしょうね。
出雲大社とかがある出雲地方と、
西の島根地方に分かれていて、
増田っていうのは一番西ですね。
西端っていう。
山口県と接している。
海も山もあるっていうことですよね。
山口はどちら側に住んでらっしゃる?
どちら側ってか、海の方に近いのか、山が多いところに住んでらっしゃる?
一応町内というか、町の中でもないですね。
町の中でもないですね。
家があったのはちょっと小高いところですね。山側ですかね。
でも海もすぐに近く。
海ももちろん、そんなに大きい町じゃないので。
大学が東京の方の音題に進まれているので、
高校の時は吹奏楽をやったりだったので部活練習でやったので、
それと大学入試の練習を始めてっていうことをずっとやっていたので、
オーケストラにもちろん興味はあったんですけど、
オーケストラの曲っていうかクラシックの曲をそれでだからといってずっと聴こうっていう感じではなく、
吹奏楽の曲を聴くことが多かったので、
大学に入ってから本題に進んで、そこで初めて大学のオーケストラの授業があったので、
そこでやっぱりオーケストラに触れる機会があって、
オーケストラをやるにはオーケストラの曲をチョピーとしたくて、
ということでオーケストラの曲を聴き始めた、20年大学になったからですね。
そういうことなんですね。もともとオーケストラに興味が出てっていうところがどっちかっていうと出発点とかですかね。
大声は例えばピアノとかヴァイオリンとかだと一人でソリストで世界中活躍できるじゃないですか。
そういう人たくさんいるんですけど、
でも管楽器でソリストで世界をまたにかけてやってる人ってほとんどいないんですよ。
そういうことみたいな、やっぱりそこに伴奏する人がいたりとかっていう。
伴奏はまた別なんですけど、
本当にソロだけでどこにも所属しないで、
もう一人だけで活動できるっていうのはピアノかヴァイオリンかぐらいの人なんですね。
他の楽器の人っていうのは大体オーケストラに所属して、
で時々ソロでコンセルトを吹いたりとかっていうことが、
もともと人はそうなんで、
そうするとやっぱり就職っていうのはオーケストラに入ることっていうのが、
やっぱり楽器をやってる人にとっては最終的な目標になるかなっていうところだから。
でもそれもそんなに広いもんじゃないですか、狭きもんじゃないですかね。
狭きもんですね。
今では本当に大声のオーディションがいろいろオーケストラにあるんですけど、
でも本当に50人くたらないかな、
いたしたら100人近く応募してきて、
その中でオーディション一つしかない。
一つしかないんですよね。
でもそこの席が空いてのオーディションですもんね。
その会社みたいに、私春だったら何してるんですか?みたいなところが空いて、
ポジションが空かない限りはオーディションがあるので、
ただオーケストラは結構たくさんあるので、
どこかのオーケストラのポジションは意外とちょこちょこ空いたりするんです。
そうですか。
ただ本当にそこが空くとみんな集中してオーディションを受けるっていう。
それも一つの枠に100人が来たらすごいバリスですよね。
そういったいろんな審査とかそういったこともされるんですか?
コンクールがやっぱり世界中いろんなコンクールがあるんですけど、
日本の国内でもコンクールがたくさんあって、
大声のコンクールっていうのももちろんあるの。
昔はあまりなかったんですけど、
最近僕は年に1回くらい何かの主催者が違って、
いろんなコンクールがあって、
そのコンクールの審査員を時々お願いされたりとかっていうのがあるんですけど、
そんな頻繁ではないですけど。
そうなんですね。
応援を向いてる人ってこういう姿っていうのはあるんですか?
楽器によって向き不向きがあるっていうことがよく言われるんですけど。
ちなみに向いてる人ってどういう人だと思いますか?
どうなんでしょうね。
リードをまず作らなきゃいけないので、
ある程度手先が披露じゃないとダメなのかなっていうのはあるんですけど、
根気強い人じゃないとなかなか難しいのかなと思うんですよ。
楽器自体難しいんですけど、
リードを作るところからやっぱり、
同じように作っても同じ理論って日本とできないんですよ。
材質が自然のものじゃなくて一枚一枚違うので、
本番で使えるような良いリードができるまで作り続けていかないといけないので、
そういう意味では根気も要りますし、
それを吹き込ませる体力も要りますし。
ただ大声ってやっぱりオーケストラの中でも真ん中に座っていて結構ソロがたくさんあって、
結構音的にも目立つんで、
華やかな楽器ではあるので、
多少目立ちたがりというか、
そんな性格の人が向いてるのかもしれないですけど、