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みなさん、こんにちは。ナビゲーターの伊藤由美子です。
建築士伊藤由美子のCozy Spaceへようこそ。
Cozy Spaceとは、日本語に訳すと、居心地の良い空間という意味になります。
この番組では、居心地の良い場、空間とは何かということをテーマに、
あなたらしくいられる、ちょうどいい場所を見つけるためのラジオ番組です。
素敵な方々にインタビューさせていただき、
ついつい夢中になってしまうことや、個性を活かして自由に生きること、
そして、日々気持ちよくいられるヒントなどをお伝えしていけたらと思っています。
建築士伊藤由美子のCozy Space第24回。
今月のマンスリーゲストは、作詞・作曲家、そしてラジオ番組プロデューサーでもあるM.G.セイジさんです。
今回は、たまたまの流れに乗ってきた人生、
自分一人だけの曲作りとプロの曲作り、
ラジオ番組をやるきっかけとラジオパーソナリティのプロデュースについてお話しいただいています。
では早速、M.G.セイジさんのインタビューをお聞きください。
ずっと、音を楽しむ世界に生きてきていると思うんですが、
他の世界に行こうなんてことって考えたことあるんですか?
小学校の頃は、漫画家になりたかったんですよ。
アニメとかが好きなのから。
漫画家とね、あとね、あんまり言うべきことはありません。
小学校5年の時はね、ラーメンの屋台を引きたかった。
夜泣きそばをやりたかった。
急にそこでラーメンやった。
でもそれってね、ずっとそう思ってたわけじゃなくて、一時的に思ってたってこと?
そうですよね。
これも漫画からなんですけども、松本玲司先生って言いますよね。
あの先生のね、書かれる漫画にね、和太刀っていうのがあるんですけど、
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和太刀っていうのは屋台を引く、アルバイトのように夜泣きそばの屋台を引いてたりとか、
よくでもない男の話なんだけど、松本玲司さんはとにかく夜泣きそばの屋台のラーメンがたくさん出てくるの。
そうなんですね。
漫画でね、それを見てて、なんかかっこいいな、屋台みたいなね。
それはちょっと思ったけど、それ以外はもうずっと、
中学以降は音楽の方にモットーしてたって感じなんですか?
まあ多分ね。
なんか私、本当に自分の好きなことをずっと仕事にしてきてるんじゃないかって勝手なイメージがあったんですよね。
政治さんって。
自分の好きなことで働いてるっていう…働いてる?
働いてるっていうよりも生きてるっていうイメージ?
なんか働いてるっていうフレーズがちょっとピンとこないっていうか、
音の世界で生きてるっていう、なんかすごく幸せな人なんじゃないかなって実はずっと思ってたんですよ。
まあそういう見方もあるでしょうね。
ご本人はそう思ってない?
いやまあ幸せですもちろんね。
なんかね、すごく好きなことをね、そのまま仕事になっちゃってるし、
なんかそのまま生きざまなのかなって勝手に思ってたりとか、
したりとかしてるこの7ヶ月私はずっとそういう見方をしてたんですけど。
まあ運だと思いますよやっぱりね。
でもなんか今お話を聞いてると自然の流れでやっぱり自分の才能をそのまま活かすような、
なんか流れに乗ってるんじゃないかなって今話聞いてて思ってたんですけど。
まあ言ってみればスキマ産業でしょうねこれもね。
スキマ産業。
だって本当そういうのもたまたま曲気に入らないからとか言って、
著作権のある曲が使いたくないと。
だったらもう作るしかないじゃないですかね。
その時代でもやっぱりそれなりの作曲家にね、
インストルメンタルで5分の曲作るって言ったら20万くらい取られるわけですよ。
それかかりますよね。高い金額に。
で我々は3曲で20万以下で納品したんで、
まあそれはねメリットあったと思いますよ。
でもそれってせいじさんが中学校から作曲に没頭してたからできたわけじゃないですか。
急にできないんですもんね、素人が。
もちろんね。昔取った金塚じゃないんですけどね。
あれだったら高校1年の頃から曲作り始めてね、
1年間500曲作ってたんですよ。
えー!1日1曲以上じゃないですかね。
そうそう。なんかね、とにかくバカみたいな曲作ってたんですよ。
なんかね、とにかくバカみたいなメロディーが浮かんできてね。
できるたんびにカセットに録音して、
友達にね、こんなのできたよとか言って渡してたんですよ。
友達っていうか一緒に音楽やってたやつらに。
はい。え、だってそれって楽しくてやってるってことでしょ?
うん、楽しくてっていうかね。
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浮かんでくるからそれに載せるっていう。
記録する媒体がカセットしかないからとりあえずカセットにガチャガチャ入れてったらね、すごいことになってて。
せいじさん勉強してた?
勉強しましたよ。
勉強って学校の勉強?
学校の勉強?うん、たぶん。
たぶん。
人並みに。
それはそれでちゃんとやって、でも作曲の時間はぼっとしてたっていう。
そうですね。
うがった見方をすれば。
面白い。
じゃあその高校のときは作品を作り出す苦しみみたいなのあんまり感じてなかったってことかな?
あー苦しみね。
何かものを作り出すときって楽しさはもちろんあるけど苦しみもあるっていうようなことってあると思うんですけど、そういうのってあんまり感じないものです?
うーん、あるとすると、これをバンドでやりましょうとなったときにイメージしたものと全然違うのがね、あれが苦しみだったな。
全然違うものがメロディーとして降りてくるってこと?
違う違う違う、こういう曲をやるからって言ってバンドのメンバーにデモテープを渡してね、じゃあやってみようかってなったら全然違うものになっちゃって。
自分が思い描いてたものと違うものになっちゃうってこと?演奏したら。
そうそう、だから人の手がかかるとこうなるんだなと。
そういうことね。
そう、それで、もともとだから僕そんなに人付き合い得意じゃないから、バンドのメンバーとも結構長く続かないんですよ、本当に。
そうなんですね。
だってもう、やっぱりこれ無理だなってね。
え、そうなの?え、それなんか喧嘩とかしちゃうの?
喧嘩とかじゃなくてね、なんでわかってくれないんだろうみたいな感じで。
そういうことね。
ちょっとジレンマに陥りますね。
そういうことね。せいちゃん自分の世界きちっと持ってるもんね。
多分それしかないと思う。
いやていうか私、ごめんなさい、そこが好きなんですけど。
ごめんなさい、いつも自分持ってんなと思うんですけど。そこが魅力だったりすると思うんですよね、私。
そうかしら。
そこですぐにバンドがうまくいかないってあるかもしれないですけど、自分の流儀を通したいっていうところってあるじゃないですか。
頭の中で完成形はできてるんだけど、だからそれをうまく人に伝える、多分自分に能力がなかったと思うんですよ。
その当時はね。
だから今はもうコンピューターで全部曲作っちゃうんで、もう一から始まって自分の世界を醸し出せるわけじゃないですか。
そういうことだね。
なのでそっちの方が自分に向いてるなと。
なるほどね。
全部だから、音も全てのギターとかドラムとかそういうのも自分で打ち込めるんだよね。
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アレンジしてね。
だから全部バンドがいなくても一人で完成させれちゃうっていうのは、そういう事例もないね。
だってね、人の曲をやる場合はそれは気にしないんですよ。
自分のパートだけやればいいからだからね。
例えばさっき言ったゴダイゴの曲をやりましょうって言っても別に僕は他のパートに口立ちしないから勝手にやるよみたいなね。
ボーカルの音が聞こえて、それで自分はミッキー・ヨウシタさんのフレーズを弾いてられるだけの話で。
だけど自分の曲となってくると違うっていう。
それでどんどんイライラしてくるんですよね。
でもそれって自分の作品っていうか完成形が自分の頭にあるからですもんね。
そうなんです。
もう出来上がってますもんね。
だからね、例えばバンドメンバーを募集とか行って、いろんな人と会ったりするんだけど、自分の事を話したらね。
いやちょっと俺らはみたいな感じでね、結構ドン引きされましたね。いつもいつも。
そうなんですか。その世界にはついていけないっていう意味なの?
そうそうそうそう。
だから君とバンドやっても楽しくないって言われても。
僕音楽やって楽しいと思ったことなんもないもん。
え、でも音楽やって楽しいと思ったことはない?
あんまりないですよ。
え、そうなの?作曲とかすること自体は楽しいの?
だって仕事だもん。
あ、仕事だからやってるの?
そうなんですか。
だからね、もともとは好きとかね、趣味みたいなもので入ってきてるんだけど、これが職業となってくると見方も考え方も変わるじゃないですか。
そうですね。
責任が生じてくるしね。
自分の言ったことだけ言ってるわけじゃないし、もちろん曲なり何なりを依頼する人はお客さんなんで、その意向を読み取らなくちゃいけないし。
だから2分15秒、ジャストな曲作れって言われたらそれ作らなきゃならないから。
そうですね。
そういうの何度もやってくるとだんだん嫌いになってきますよ、仕事がね。
でもやり続けてるんですね。
そうそう。それが好き嫌いを超越したね、なんだろう、あるじゃない、そういうの。
だから好きだからやってるのはそれ趣味の世界だけども、そこに何ていうのかな、ちょっとした責任感とね、あとは社会性っていうものが加わってるわけなので。
嫌いじゃないんだけどもちろん緊張感はあるし、やっぱお客さんがこういう風なのを作ってほしいって言われたらそれに極力応えるために、あんまり僕聞かず嫌いだけど、
音楽めちゃくちゃ聞くしね、これっぽくしてって言ったら多分30曲は聞くんで、そのことに関して。
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そこはやっぱりプロなんですね。
そこはプロだと思う。
プロだと思いますけど、プロじゃないと思ってたわけじゃないんですけど、改めてそういう言葉を聞くと、やっぱプロだなと思って。
だって建築だってそうじゃないですか、やっぱお客さんあってのものだし。
そうですね、自分の作品作るのとちょっと違うとは、重度感は私は持ってるので、やっぱりその人のものだと思ってるから、
その人の、できるだけその人がこの家住みたいってものを作り出したいなと思いますよね、それと一緒なんですよね。
そう、そこに自分のエッセンスをやっぱり入れてあげないと。そうするとただの言いなりになっちゃうんで。
そうなんですよ、そこなんですよね。言いなりになるのはまたちょっとバランスが悪くなるんですね、結局。
やっぱりあなたが手掛けてくれたからこういうものになったよねっていうのでいけば発泡を丸く収まるじゃないですか。
そうですね。
がばっかり出してると嫌だって言われるし、言いなりになると今度は変なものできるし。
そうなんですよね、そこらへんのバランスね。
整合性がやっぱりわかっているのが僕はプラだと思うから。
そうですね、確かにそう思います。
せいさんってラジオ番組を最初にプロデュースしだしたのっていつ頃からなんです?
ラジオはまだ浅いですよ、10年ぐらいかな。
でも10年。
それ前から何かやりたかったっていうよりも何かのきっかけでやることになったって感じなんです。
きっかけはですね、ラジオのCMとかはね、僕は会社自分でやってたところは頻繁に作ってたんですよ。
CMとかちょっとした番組みたいな。
ラジオとは違うんだけれども店舗で流すね、店舗内の全国の番組みたいなのがあって。
ある大手の会社のCMを手掛けてた。
そう、そこでそこの音楽を僕は作ってたの。
だから20年ぐらい前かな、は全国の店舗に行けば僕の曲が流れてたんですよ。
そういうことだね。
そう、だからそこで聞いたことある人はいるかもしれない。
あるんじゃないかな。
だから雪がまだあった時代だからね。
雪があった時代、そうだね。
そういうCMとかを作っているとこからラジオって繋がるんですか?
繋がりはせんけど、ラジオに戻しましょう。
別にいらんからね、この辺の話は。
そういう店舗内で流す、あと商店街で流す小さな番組みたいなのを作ってて、
それが自分の中に経験値としてね、前職の映像のナレーションとか台本作っているものの延長として、
自分で作る能力があったから、
じゃあラジオ番組をやろうという風になったのはね、
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僕の妻ですけどもがお店を始めた時に、
なんか普通の美容師はつまんないから、どうせだったらね、なんか他のことをやっとこうよって言って。
そうなんですね。他のことをやっとこうよっていうふうに、奥さんからの提案だったんですか?
僕からね。
だから美容師でラジオパーソナリティとかやってたら、なんか面白いじゃんみたいな。
そうなんですね。
せいりさんの案だったんです、そこは。
ラジオは全部僕よ。
だから今の発想も、美容師掛け算してパーソナリティ。
ラジオのパーソナリティ面白い。
いや私面白いと思ったもん。最初聞いた時に。
あれはもう十数年前かな。10年くらい前かな。
まだFM1さんがね。
FM1で始めたのが最初かな。
そうなんですね。
そこで番組を作り出したっていうことがスタートですね。
僕はプロデューサーというか、エグゼキププロデューサーで、
大まかな内容だけ決めて、あとは脚本を書く人もいたし、
諸々のディレクターも別にいたんだけど、
そのうちの文句ばっかりでつまらないとか言ってね。
やり直しでいろいろと文句ばっかり言って、
自分のやりたいような番組にしてきたんだけど。
でもそういう立場だからいいんですよね。
そうそう。
やっぱりサラリーマンの書く台本つまらなくてね、残念ながら。
ここでもう一声欲しいでしょ、みたいなことをガチャガチャガチャガチャ言ってたんですよ。
途中からも自分で台本書くようになっちゃったからね、結局。
そういうことですね。
もうそこははしょって、はしょってって言い方失礼だけど、
そこを自分が書き出したってことですね。
ルーティンワークみたいな感じがして、そういうのがあってね。
面白い番組ってやっぱりちゃんと放送作家がいて、
ラジオ番組の職員じゃなくてね。
外部の、あまりにも大御所すぎるんですけども秋元康さんみたいな、
そういう放送作家さんっていうのが面白い台本を書くんですよ。
でも作家に頼むとまたこれも金かかるからね。
自分作れるからじゃあ僕やろうかなみたいな。
そういうことなんですね。
そこが出発点だったんですよ、ラジオ番組の。
だからラジオは結構不純な動機があります。
え、だから結局奥さんがパーソナリティをやってるんですかね。
奥さんがパーソナリティをやってるんですよ、そこで。
そうそうそうそう。
美容師もね、わりと喋る仕事だし。
確かに。
それなりに引き出しがいるじゃないですか。
いろんな話題をお客さんが振ってきて、それに答えなきゃならないし。
で、そういうラジオ番組っていうね、トーク。
今でこそさ、ほら、なんだったっけ。
最近できた声の。
クラブハウス?
クラブハウスみたいなトークが見直されてますけども。
時代的にはね、やっぱり映像中心だったから。
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でもね、僕は基本はトーク番組、映像のないね。
声だけで勝負する方が人間って面白いんじゃないのっていう風な持論があって。
またちょっと皆さんそういうところに気づき出してる時期に入ってきましたよね。
また映像から音声の時代に移行してきてますよね。
ましてや美容師さんって、何やってるかっていうと髪触ってるだけでしょ。
パフォーマンス的には何も見てて、鏡星見てる人は何も面白くないわけですよ。
だけどそこにラジオ並みの話術とかね。
そういうトークのリズムの良さとか、思いもいらないところのボケ突っ込みができるとか。
そういうスキルってね、めちゃくちゃ面白いんじゃないのと思って。
そうなんだ。
美容師のオーナーともう一人の子にね、やらしてたんですよ。
そうなんですね。
パーソナリティを。
せいじさんプロデュースだったんですね、もうそこから。
で、面白い美容師ができたっていう言い方もしてるんだけど。
そして今、その話術にみんな魅了されながら、素敵な髪型にされて帰っていくっていう状況になってるってことですね。
元々ね、彼女喋りは上手な方だったんだけども。
またこのね、ラジオ番組っていうなんだろうな。
喋ってる相手はその場にいるんだけども、その先にね、見えない。
誰かがいますね。
見えないエンドユーザーというかリスナーさんがいるだけで、すごくイメージの世界も広がるじゃない。
確かに。
どうしてもね、1対1で喋ってるとそれだけなんだけども。
それをさらにその先の奥がいる人たちがいると想定して、美容師の仕事なんかやっていくと、深みも増すんじゃないのとね。
いや、ほんとそうですね。
なるほど。
本当に1対1の世界じゃない部分の広がりがあって、それをまた美容師の仕事に持ち帰ると、本当にそれって広がってるってことですね。
そう思いますよ。
非常に分かります。
例えばね、お客さんをやってるでしょ。その1対1ならいいんだけども、周りに他のお客さんがいるわけですよ。
で、そのトークがあくまでも二人称で喋るんじゃなくて、さらに先に聴衆に効果してるんだよっていうパフォーマンス性。
そんなんがあったら、あの美容師なんて切ってほしいなとかその場にいた人が食いつくじゃないですか。
そうですね。興味持ちますよね。やっぱり。
惹かれるっていうか、その髪を切られるパフォーマンスだけじゃないところのパフォーマンスっていうか、その美容師さんがいいっていう風に魅了されるっていうか。
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そういうものが積み重なっていって、彼女もまあまあ百戦錬磨になってきてるからね。
だからこの間のテレビの取材なんかでもパッと振られてズバッと答えたでしょ。
だからこれはね、もう自分の意識の持ち方ももちろんあるんですけども、積み上げてきたそういう経験値によるものだろうなと。
そういうことですね。その奥さんと夫婦以外にビジネスパートナーでもあるっていうことじゃないですか。
むしろね、ビジネスパートナーが7割くらいじゃないかな。
そうなんですか。そうなんだ。え、なんだろうな、ビジネスパートナーとして、でも夫婦じゃないですか。
はい。
なんか線引きみたいなのしてるんです。私自分の主人とは別にビジネスパートナーってないから全然イメージがない。
MJセイジさんにご登場していただきました。
次回は、セイジさんの家庭人としての顔、心地よい番組作り、そして唯一の趣味についてお話をしていただきます。
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毎週日曜日に配信されたものはスムーズに聞けますので、よろしくお願いします。
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それでは次回もお楽しみに。伊藤由美子でした。