小枝裕和監督の最新映画怪物を見ました。
ここから先はね公開されていない内容にも触れつつお話をします。
まだ映画を見ていない方や聞きたくないという方は視聴を控えください。
僕ね小枝監督はねすごい好きっていうわけではなくて本当ねそんなに見たことないんですよ。
あの誰にも言えないという作品と万引家族しか見てないんですね。
結構ねその2作品だけなんだけど小枝監督っていうのがね結構こう社会派というかなんていうのかな。
まあこの監督ってあれだよね。
結末をさみんなに委ねるというか悪者は誰なのかとかさ何が悪かったのかとか何が良かったのかっていうのを僕たちに突きつけてくるじゃないですか。
ちょっとね他の映画見てないからわからないんだけどこの2つを見る限り僕はそれを感じていて。
それとさあとさこの監督さ夏のさ汗ばんだ少年っていうのかな。
そういうのをね撮らせたらね天下一品だなと思っていて。
で今回もさ怪物もね少年2人が主人公のような話だったから
まあ多分小枝節満載でそのさ少年を美しく撮るんだろうなと思ってねそこは気になってたんだけど。
でもねあんまり興味がなかったんですよ。
なんていうのかね小枝監督の映画を見るのが怖いっていうのもあったんですよ。
さっき言ったようにねこの問題をさ投げかけてくるっていうのもあるし。
映画ってさその映画で完結する映画がほとんどだと思うんだけど
僕ね小枝監督の映画って登場人物のねその後がすごい気になっちゃうんですよ。
まあさ映画ってさそれで完結しているものでというかさ人の手で作った架空のものだろうから
その後の人生なんてその登場人物にはないんだけど
なんか僕はね小枝監督の映画は登場人物のその後っていうのがすごく気になって
でもさその後の人生なんてもうないわけじゃないですか続編があるわけでもないし
あったところでそれもまたちょっと違うような感じがしてね。
なんかねある意味ね残酷な映画を作ってるなーってねいつも思っていてさ
万引き家族とかね本当にね辛かったんだよ見るのが。
映画館で見たんだけど結構ね泣いてね過呼吸というかみたいな感じでねなったんだけど
万引き家族の時はでもね安藤さくらさんのやっぱ演技が素晴らしすぎて
あのさ最後にさ取り調べ室でさ泣きながら話すシーンあるじゃないですか見た方いるかな
あのシーンがやっぱ素晴らしすぎて話全体の悲しみというか辛さみたいの
あの演技が全部ね救ってくれたって言ったら変なんだけど
なんかこう映画としてね一つこうまとまったというか僕の中で腑に落ちたところがあったんですよね
万引き家族はね今でもアマプラとかで公開してるのかな時々見るんですけど
やっぱりねあのシーンを中心に見てしまいますね
でさあの最初にも話したんだけど今回のこの怪物ね
カンヌでクイアーパルムという賞を受賞してそっから一気に気になったんですよ
クイアーパルムって何かというと前にもあらおねで話したと思うんですけど
LGBTQプラスに関連のある映画が撮るカンヌの独立した賞なんですね
これさああらすじとかトレーラーを見ている時に僕ねLGBTQプラスの要素を一切感じなかったんですよ
なのになんで撮ったんだろうなぁと思って不思議に思ってさ
それでねもう気になりすぎちゃってノベライズ小説が出てたから買って読んだんですね
そしたらもうまあ見事に見事にというかそうねクイアーパルムを撮る
撮ったっていうのがわかるぐらいの内容でなんていうのかな感動じゃないんだよね
心がとても痛くてつらくってこれは絶対ね映像で見なきゃいけないと思って見ました
だからね僕ねこの映画ねクイアーパルムを撮らなかったら映画館でね見なかったなって思ってます
あらすじというかねトレーラーを見る限りなんだけど
ある街で起きた子供たちの喧嘩から親や社会を巻き込んで
モンスターベアレンスや不誠実な学校の対応の話だと思っていたんですね最初は
でもねその部分はなんていうのかな物語の結末でしかない結末というか結果か物語の結果でしかなくて
なぜそうなったかっていうのが隠されていたんですよ
それはね主人公の2人の少年のセクシャリティに関わることだったんですね
彼らは友情以上の感情を感情にねお互い気が付き始めている2人だったんですね
それをさそのことが言えずについた嘘が大人をね巻き込んでどんどんどんどんね壊れていく話なんです
親や先生が言うね男らしさに対する些細な一言だったりとか
テレビにね出るお姉タレントだったりそれをね少年に向けて真似するクラスメイト
そういうさこの日本にはさ未だにまだありふれている出来事が少年らを苦しめて
自分のねセクシャリティに嘘を生み日常をね破壊していく話でした
ごめんね続けます
映画や小説とか物語にはねネタバレというものがありますよね
それをさ隠してさ興味をそそるっていうのはね悪いことだと思いません
大抵のものがそうだと思うしその部分を公開してしまったら
まあ見る意味がないっていうのがあるのももちろんわかるんですよ
まあそういうもんだと思います
でもねこの映画ではセクシャリティの部分がネタバレになっているんですね
そこにね僕はねこの映画を通して
なんていうのかな社会がね変化していくことを強く求めたいなって思いました
何がっていうとそのセクシャリティがネタバレにならないような社会になってほしいっていうのかな
映画はさ時代を反映するものだから今はねこれが現実なのかもしれないけど
でもこの映画がねセクシャリティをネタバレ扱いにする最後の作品であってほしいと思います
でもね今思い返すとさそういう映画ってねこれまでも見てきたなって思うんですよ
物語の途中でさ登場人物がセクシャルマイノリティだと明かされる映画ってありますよね
僕日本の映画ではねあんまり見たことあのアスナルハクショとかもそうだったよね
途中でさあの西島さん演じる方がゲイだってわかるみたいなシーンあったよね
でもなんかねこれまではねあんまり気にならなかったんですよねその部分に対して
でもねなんでこの怪物ではそこが気になったんだろうなっていうのをずっと考えていて
方画だからかなまあ方画だからね自分の身に近いから感じやすいっていうのもあるし
少年だったからなのかなとかねいろいろ考えてたんだけど
まあちょっとねそれはわかんないんだけどその気づきをね与えてくれたコレーダ監督っていうのはね
やっぱりすごいのかもなって思いましたいろんなさ映画があるけどさ
この映画てさ賞賛もさ批判もされる映画をだと思うのよ
そういう映画を撮れるさらにさその映像がとてつもなく美しいっていうのは
やっぱコレーダ監督の凄みだなってね改めて思いました
さっきの話にさ戻るけど大人だろうが子供だろうが
誰かをね好きになる気持ちを伝えられずに苦しむ姿っていうのはね
映画だとしてもやっぱり心が苦しいですね
今の社会ではさまだ完全にそれは難しいかもしれないけど
この映画でね僕が感じたのはそれでもね分かろうとする心が大切だなって感じました
なんかねこの映画ってさ誰が怪物なのかっていうのをさ
全体を通して問いかけてると思うんだけど
誰が怪物なんだろうっていうのは多分ね見る人一人一人違うと思うんですよ