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昼と夜の境、黄昏時、大魔が時に現れる不思議な生き物、不思議な現象
妖怪古伝。 この番組は毎回一つの妖怪を取り上げ
その妖怪を紹介し、 オリジナルストーリーを語ってまいります。
さて、今日の妖怪は、霊鬼。 霊鬼は古代中国神話に登場する怪物の一種とされ、
四霊の一つに挙げられる。 中国神話では、背中の甲羅の上に
蓬莱山と呼ばれる山を背負って、 巨大な亀の姿をしており、
蓬莱山には不老不死となった仙人が住むと言われている。 東洋の神話等においては、
亀は千年以上生きると、強大な霊力を発揮し、 未来の吉兆を
持ちできたのではないかと言われており、 霊鬼もまた千年以上生きた亀が強大な霊力を得たことで、
異変、巨大化したのではないかと言われている。 ちなみに、四霊は、
精神なる四種の星獣のことで、 キリン、ホウ、霊鬼、オーリーを指します。
霊鬼と呼ばれる亀の上、 蓬莱山の頂で二人の仙人がのんびりと話をしていた。
鶴ちゃん、暇だな。 この蓬莱山は一年を通していい気候だし、
大した事件も起こらないしな。 亀ちゃん、
我らのような仙人にならなければここへは来られないのだから、 何もなくても仕方あるまい。
そうだな。 このところの出来事といえば、
浦島とかっていう若者が、 わしのペットの亀に乗って迷ってここに来ちまったのと、
神谷とかっていうイケてる姉ちゃんと結婚したいっていう若者が、 玉の枝とかって聞いたこともないものを探しに来たぐらいだな。
どっちもそそっかしい奴らだ。 あいつら、無事元の場所に帰れたかのう。
まあ、知ったことではないが。
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そういえば鶴ちゃん、 わしはこの間あまりにこの土地が白いので、
間違って白い虎の尻尾を踏んづけて大変な目に遭ったよ。 まあ、カメハメハで飛ばしてやったがな。
それならわしも、頭の鶴のかぶり物を本物の鶴と間違えて、 大鷹が襲ってきたんで、
ドドンパで丸焼きにしてやった。 結構焼き鳥うまかったぞ。
それにしても暇だな。
ん?ん?地震か?ん?揺れているぞ?
違うぞ、カメちゃん。これは蓬莱山が沈んでいるんだ。 きっと大鷹の霊気がしばらくぶりに海に潜る気だぞ。
まずい、こんな大海原で潜られては。
そういえば鶴ちゃん、お前この間船作っていたよな。 あれで逃げよう。
だめだ。あれはお前をびっくりさせようとして作った泥船だ。 沈んでしまう。
それよりお前、キッドウンって持ってたよな。 あれを呼べばいいじゃないか。
無理だ。あれは心の綺麗なものしか乗れないんだ。 わしは無理だし、鶴ちゃんも間違いなく乗れない。
なんだとこの役立たず。 そっちこそ役に立たないものばかり作りやがって。
そうこうしているうちに、大鷹霊気はどんどん海に沈んでいく。
覚えてろよ、亀仙人。 必ずこの狩りは返してやるからな。
わしが無理でもわしが育てた弟子たちに恨みを晴らさせてやるぞ。
こっちこそ、鶴仙人。 お前の弟子たちよりも強い弟子たちを育ててやるぞ。
こうして霊気は沈んだが、仙人二人は体力自慢のこともあり、何とか難を逃れた。
二人が次に巡り合ったのは、世界一の武道家を決める大会であった。
しかしそれはまた別のお話。
今日の妖怪話はいかがでしたでしょうか。
聞いたことがある妖怪にも意外な一面が垣間見えたのではないでしょうか。
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妖怪古伝、また来週の土曜日夕方5時にお待ちしております。