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今回は、更品日記についてお話ししたいと思います。
更品日記は、平安時代後期の作品です。
菅原高杉の娘という方によって書かれました。
菅原高杉の娘という通り、これは菅原高杉さんという人の娘だということなんですね。
この菅原高杉の娘は、陰道日記の作者である藤原道綱の母の名でもあります。
ということで、藤原家につながりのある人物だということですね。
また家計的に言えば、この菅原という苗字で若いなるかもしれませんが、藤原道、道座根子ですね。
藤原道座根の家計、その子孫でもあるということでございます。
この更品日記というのは、更品というのは、おそらくこれはこの藤原の、あ、違う、菅原の高杉の娘の夫である橘の利道が、この更品という地域、シナノの国ですね、その国首であったということも関係あるようですね。
内容としては、少女時代、大体10歳くらいから、そして晩年に至るまでの生涯について描かれております。
他の日記にも共通するところですが、この日記というのは、毎日の出来事について、ちょっとずつちょっとずつ書かれていくという内容ではなくて、
晩年になって、過去のことを振り返るような形式で描かれているんですね。
こちらもかなり晩年になって、描かれたと言われております。
幼い頃は、父は梶山の助として赴任することになって、それで大きな引っ越しをするんですね。
その梶山の国まで移動するというところですね。
要するに都の方から東の東の国の方、今の関東地方ですね。
そちらの方にずっとこう、海岸沿いというか、ずっと旅する様子なんかが描かれております。
またそれとその時を同じくしてくらいですね、今度は物語というものに非常にはまるんですね。
物語、代表的なのが源氏物語、またそれ以外の今では失われてしまった様な様々な物語に心引かれて、そういうものに接したと言われております。
その後、内心の王のもとに出資することになりまして、そして結婚もいたします。
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また子供も生まれます。そういったような幸せな時期を過ごしまして、
50歳の時ですかね、夫がシナノの神になりまして、その後、夫がすぐに亡くなってしまうんですね。
どうやらその後あたりにこのサダシナ日記を書いたのではないかなと、その夫の不倫地がシナノの国、サダシナですので、サダシナ日記と名付けられたのではないかとも言われておりますね。
このようなサダシナ日記なんですけれども、よく読まれるのがその少女時代についてですね。
少女時代に様々な物語に触れて、現地物語の世界に憧れている様子がよく描かれております。
ですから非常にこのサダシナ日記というと、その少女時代が特に取り上げられることが多いんですが、全体としては必ずしもそれだけではなくてですね、
晩年に至るまでのこの菅原の高瀬の娘の生涯が描かれてまいります。
またこの菅原の高瀬の娘という方は、他にも夜雨の目覚めとか浜松中長物語といった作品の作者かもしれないとも言われている方です。
なので非常に文学的な才覚のあったお方なのかなということが推測されます。
というような作品でございますね。 こちらがサダシナ日記という作品の紹介でした。