2025-03-10 31:29

Lap23 モータースポーツを支える声のプロたち 実況アナウンサーの舞台裏 - ゲストはピエール北川さん、サッシャさん -

今回から3回にわたり、サーキットの最前線で名勝負を伝えてきた実況者のお二人をゲストに迎え、モータースポーツに欠かせないレース実況の仕事に深く迫ります。

Lap23とLap24では、実況アナウンサーの舞台裏に焦点を当て、普段は語られることの少ないレース実況の知られざる世界を掘り下げていきます。


<ゲスト>

ピエール北川(フリーアナウンサー)

サッシャ(ラジオDJ)


<メインパーソナリティ>

勝又 智也(モータースポーツMC)


<トークテーマ>

サッシャさんが気象予報士(天気)の勉強をしている理由

ニュルブルクリンク24時間耐久レースでの二人の出会い

二人が実況アナウンサーを始めたきっかけ

昭和時代の実況中継は体育会系?!


<番組情報>

この番組はクルマ好きの皆様に向けたタイヤにまつわる情報をお届けするポッドキャスト番組です。

普段何気なく使っている車のタイヤは、実は命をも預かる重要な役割を担っています。 そんなタイヤについて、タイヤの専門家やプロのレーシングドライバーをお迎えし、有益な情報からマニアックなタイヤ情報までタイヤにまつわるお話を展開していきます。


<番組 X>

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サマリー

モータースポーツの実況アナウンサーの舞台裏を掘り下げ、彼らがどのようにレースの興奮を伝え、背後にある努力や工夫について紹介します。特に、天候がレースに与える影響や、それに対応するための準備に言及しています。このエピソードでは、実況アナウンサーの舞台裏を探り、ピエール北川さんとサッシャさんの経験を通じて、モータースポーツの実況がどのように行われるかを紹介します。雨などの突発的な事態への対応や、それぞれの実況スタイルの違いについても触れられています。モータースポーツに対する情熱や思い出を語りながら、アナウンサーの舞台裏やキャリアのきっかけを深く掘り下げています。ピエール北川さんとサッシャさんの体験談を通じて、実況アナウンサーの役割やモータースポーツの文化についても触れられています。今回のエピソードでは、モータースポーツに欠かせない実況アナウンサーの仕事の裏側に迫り、特に鈴鹿サーキットでの体験や実況の始まりについて理解を深めます。ゲストのピエール北川さんやサッシャさんの視点を通じて、実況の魅力も伝えられています。

モータースポーツ実況の役割
きくタイヤ タイヤにまつわるエトセトラ
こんにちは、勝又智也です。この番組は、車の走りを支えるタイヤの秘密について、ヨコハマタイヤの提供でお送りいたします。
今回は、普段スポットライトが当たることは少ないものの、モータースポーツには欠かせない存在である実況アナウンサーのお仕事に深く迫ります。
レースの興奮や感動を私たちに伝えてくれる実況アナウンサーたち。
どんな準備や工夫をしているのか、そして実況席の裏側でどんな努力があるのか、そのすべてをお届けします。
どうぞお楽しみに。
それでは、本日のゲストを紹介いたします。本日は、モータースポーツ実況のプロフェッショナルのお二人にお越しいただきました。
フリーアナウンサーのピエール北川さんとサッシャさんです。よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。ピエール北川です。
よろしくお願いします。サッシャです。
すごいなんか、お二人を前にすると僕すごくやりづらいんですけど。
なんでですか?
いつもの勝又さんじゃない気がする。
どういうことですか?
相当緊張していらっしゃるんじゃないですか。
緊張してますよ。このパッケージは緊張しますよ。
でもほら、レース仲間って考えたら、もう今日はザックバランでいいんじゃないですか。
僕はお二人のフンドシーに乗っかろうと思っています。
僕もそのフンドシーに乗っかろうと思っています。
何があって、今私のヘッドホンにはラジオで聞いているサッシャさんの声が生で入ってきているかのように。
今、スタジオでヘッドホンをしていますからね。
素晴らしくクリアに聞こえるのが素敵。
いつも聞いている声が素敵。
やめてもらってもいいですか?このド頭からこの感じ。
いやいやいや。
小酸っぱい方を前に。
本当に嬉しいです。本当によろしくどうぞ。
よろしくお願いします。
でもすごいんですよ。本当にお二人はおしゃべりのプロじゃないですか。
だから僕のスケジュールを出しても、お二人のスケジュールが優先されるんですよ。
すいません。ごめんなさいね。申し訳ないです。
でもプライオリティは違って、多分日本一忙しい喋り手さんはサッシャさんその一人だと思う。
だってラジオ、僕ね、レース実況もちろんしてますけど、
サーキットって週末ほぼサーキットしかいないわけですよ。
でもサーキットにいる時間がほぼ全てのはずなのに、
サッシャさんはサーキットに昼間いて、夜になったらどっかに戻ってスタジオに入って、
別の実況をして、また翌朝になったら普通にまた実況してるっていう。
そういうね、ウルトラシーをするわけですよ。
すごい忙しいな。
いやいや、たまたま日程が変わってるだけで。
だって一時期、お天気の資格を取るためにお勉強されてません?
この間試験受けて、これが配信する頃には結果が出てると思うんですけど。
どうなってるでしょうか。
また勉強してると思います。
なんでまたお天気に興味を持たれたんですか?
もともと天気自体に興味はあったんですけど、いろいろ理由はあって、
モータースポーツで絡めて言うと、モータースポーツって天気にすごい関係するじゃないですか。
いつ雨が降ってくるかとかって、タイヤの交換にもすごい関係するし、
ある程度わかったら、見てる人に情報を与えられるなと思って、
より分厚いインプレットの情報が提供できるかなっていうのが一個。
もう一個は、コロナ禍でラジオをやってて、今もラジオやってますけど、
僕は朝の番組をJYFというところでやってるので、
コロナになってみんなリモートワークになった時に、ラジオを聴くようになったんですよ。
だから家で。テレビって仕事しながら見れないから、みんなラジオ聴くようになって、
ラジオ聴く人がものすごい増えたんですよ。数字で見させてもらったんですけど。
そしたら、テレビって気象予報士の人が細かく天気をチェックするけど、教えてくれるじゃないですか。
でもラジオって気象庁からもらった天気をただ言ってるだけで、
ある時、天気予報で雨の確率40%でこれ傘持ってった方がいいのかなって、
親で僕言った次の瞬間に、自分でお前に聞いてんだよって突っ込んだんですよ。
聞いてる人にしてみたら、僕がどうとか関係ないじゃないですか。
たしかにそうですね。
せっかく聞いてるのに、それは不親切だなと思って、
ちゃんと天気のことも説得力があって伝えられたらいいなっていうのが理由です。
なるほど。
仕事に関わってるものが全部天気と関係するなっていうのが簡単にはそういうことです。
僕もやっぱり気象はすごく興味があって、
僕はもう予報紙取れるほどのことは目指さないですけど、
やっぱりサーキットごと、特にサーキットってやっぱり天気が変わりやすいんですよ。
よく天気予報で、
例えば三重県北中部地方、今日のお天気はとかって言うじゃないですか。
天気予報が所によりって言うじゃないですか。
だいたい所により1時雨。
だいたいサーキットのあるところって所によりですからね。
そうですね。
街の中じゃないですか。
だからその所によりをどういう風に事前に知っておくかっていうのはすごく興味があるから、
やっぱり佐々木さんが言うみたいに、僕はもうサーキットばっかりだから、
ラリーの会場も最近あるけれど、
やっぱりそこの所によりがどうなるかっていうのはすごくチェックするようになったんで、
結構やってることは同じかも。
そうですね。
来てくれるお客さんに寒い思いをさせないとか、雨降ってちょっと大変な思いをさせないとか、
そういうようなことを事前に知っておきたいというのはありますよね。
現場の挑戦と工夫
でも2025年資格を取ったら、
じゃあひょっとしたらレースの前に佐々木さんの天気予報の番組があるかもしれない。
コーナーがあるかもしれない。
今日はこうなるかもしれない。
名前が変わるかもしれませんよ。
そうですね。
だってほら朝の日本テレビさんで久保天機さんっていらっしゃるじゃないですか。
はいはい、いますね。
パーマのすごい印象的な。
佐々木さんがすごいパーマになってたりとかしてる。
なんでそっちなんですか。
名前じゃなくて。
名前じゃなくて。
天気予報の気象用地がパーマじゃないですから。
でもそのところによりの話じゃないですけど、
鈴鹿サーキットには鈴鹿サーキットの雨の降り方があって、
富士スピードには富士スピードの雨の降り方があるじゃないですか。
あるね。
ああいうのは確かに不思議ですよね、天気の。
不思議だったけど、勉強したら不思議じゃなくなりました。
そうなんだやっぱり。
そうなんですか。
雨って上昇流が生まれると雨が降るんですよ。
空気って上昇すると飽和水蒸気量って覚えてます?
覚えてます。
要するに温かい時は水がいっぱい空気の中に入るんですよ。
冷えると空気の中に水ってちょっとしか入らないんですよ。
つまり上昇流ってのは上に空気が上がっていくってことだから、
温かかった空気が上に行くと冷やされるわけですよね。
そうすると中にあった水分が水滴になって雨で降ってくるんですよ、簡単に言うと。
ということは富士スピードウェイで言うと、ヘアピン川から富士山の方に風が吹くと、
だからすごい極端な言い方をすると、ホームステイト向かい風気味だったら雨が降る可能性があるんですよ、風が。
なぜなら山を恰好していくから。
ところが最終コーナーから降ってくるってことは、富士山は逆に降りてくるんで、
そうすると逆の理論で乾燥してくるんで、雨は降らないとか。
そういうのが勉強すると分かるんですよね。
ですって、ピエロさん。
これ絶対じゃないですよ。
そうですね。
例えばですね。
でもね、昔のレーサーの方とか、それから昔の例えばエンジニアの方とかは、
やっぱりそういう理解じゃなくて、ちょっと今日は来るなみたいなね。
あの勘というの。
勘ですね。
これがすごくやっぱり精度が高いから。
確かに。
結構事前に取材してて、今週風向きがこれだからちょっと週末心配なんだよなみたいな話を取材中に聞いたりすると、
結構僕らそういうのを拾っておいて、それを頭の片隅に置いておいて実況すると楽しいですよね。
そうですね。
最初はスタートの時は雨降ってないんだけど、風向きがとか言ってたなと思って、
そういうのを頭の片隅に入れていくと、天気変わってきた、このことだみたいなね、実況してて。
そういうのをお客さんの楽しみを先へ先へ実況の中に入れていくと、
お客さんもこれひょっとしたらこの後レース展開変わるんじゃないの?みたいな実況ができて、
すごいやっぱりね、取材しとくと面白いですよね。
そうですね。
実況でね。
でもそれ言うと2024年、雨に翻弄されたレースって。
GTはほとんど雨に翻弄されたじゃないですか。
行くんだ、その話。
行くんだ。
行くんだ。
まあ本当に傷を負っている私に。
え、傷を負ってましたっけ?
当たり前じゃないですか。土曜日さんざんだったんですからもう。
え?
本当に。
お客さんは来てくださいです、だけどそのお客さんをお待たせしてセッションが開始できないとか、
申し訳ありませんっていうのをもう常々思いながら、
いろいろな情報を提供したいんだけどやっぱり天候を待つしかできないっていうあのもどかしさは、
やっぱりね、大変でした。現場の実況としては。
確かに。
テレビだとまたちょっと違うアプローチですよね。
まあそうですね、ハイライトを流したりとか、
まあある程度まで行って中止が決まったらそこで放送をやめるとかってことはできるかな。
まあピエールさんの方がはるかに大変だと思うし、一人だし。
どういうことを場内で喋られてるんですか?
僕らのイベントって大体大勢のお客さんが集まるイベントでしょ?
で、一箇所にたくさんのお客さんが集まるので、まず第一に考えるのはやっぱりお客さんの安全ですよ。
あーなるほど。
実況の工夫
まあ来てもらった人がやっぱり雨で待たされるということになると考えうることいろいろあるじゃないですか。
はいはいはい。
ね、濡れてしまうと風邪を引き散ってしまうかもしれない。
濡れない場所はじゃあどうしたらいいのかとか。
あるいは過ごすのにフラストレーションがたまってくるんじゃなくて、できるだけいろんなイベントに行けるような段取りを考えてあげたりとか、
動線を考えたりとか、あるいはもう中止になるんだったらじゃあその先にお客さんをどう楽しませてあげる方法を何か提供できないかということを主催者サイドと詰めたものを早めに提供できるとか。
あと一番やっぱり僕ら気にするのは何分後にはできますけど何分後までは何もないですからここはちょっと休憩しときましょうみたいな。
なるほど。
先、ゴールがないものに対して待たされるとお客さんってもう本当にずっとひたすら待って最終的には疲れちゃったり、
あるいはまあ本当にがっかりしちゃったりってのがありますけど、何分までだったら待てるなとかってあるじゃないですか。
だからできるだけそういう時間に対しての先をこうゴールを作ってあげるっていうようなことは常々考えて実況、実況というかまあアナウンスですよね。
そうですね。
確かに。もうピエール北川のホームストレートでダイビングヘッドみたいなスライディングみたいなのやりますか。
アメリカよくやりますよね。
アメリカあれはでも普通はさ選手がやるものじゃん。
そうですね。
アナウンサーはやらないと思う。
やったら誰がアナウンスすんねんって話だよね。
そうそうそうそう。
アナウンス室誰もいないやんみたいな。
もう本当に本当に困った時はそれぐらい考えてもいいかもしれないですね。
そうですね。
人肌抜くってね。
確かに。
サシャさんは逆にJスポーツとか番組の方で喋ってます。
そうですね。
雨が降ったらVTRの話がありましたけど、ハイライトの話がありましたけど、やっぱりお互いに喋られてますけど、やってること一緒ですけど環境って全然違うんですかね。
まあそうですね。だから結構ピエールさんの言ってることも聞いてますよ。
マジで?
だってピエールさんの方が早いから。
聞いてるの?
聞いてますよ。
それ初めて知ったな。
場内で流れてるピエールさんの声って。
ちょっと待ってちょっと待って。自分でまず喋ってますよね?
自分で喋ってるってどうやって聞くの?
だって雨とかの時ってずっと喋んないじゃないですか。
実況してるわけじゃないですか。
確かに確かに。
じゃあ例えば一回じゃあ第一線振り返りましょうって言ってる間にピエールさんが場内で言ってることとか、戻ってきて解説の人が喋ってる間にピエールさんが場内で言ってることもヘッドホンに入ってくるから。
びっくりした。サッシャさんが喋ってる間に僕のことも同時通訳のように聞いてるのかと思って。
いやいやそれは無理です。
それは無理です?
いやでもF1の実況とかしてる時ってサッシャさんどういう思考回路っていうか脳みそどういう。
だって実況しててチームラジオ聞こえてきてそのまま導通してそれでまた実況解説の方とするじゃないですか。
どういう頭の構造になってるんだろうってちょいちょい思いますよ。
そうですね。
だからそれがあったから俺、まさか実況してる時に俺のアナウンスを聞いてるのか。
まあまあでもなんとなく困った時とかは聞いてますよ。
まあでも中継者にはね届いてるから、なんかいろいろな出来事はね。
で、場内の声がなんとなく入ってる。うるさい時っていうか車が走ってる時はほとんど聞こえないんですよ。
だけど静かな、だいたいその中断してる時って静かだから、そうするとピエールさんの場内の声が結構返ってくるんですよね。
それは結構聞いてて、ああ場内であと10分後に再開って言ってますねとか言ってますよ。
そうですね。
ああなるほど、それはピエールさんの言ってることをそのままだってピエールさんのとこにはオフィシャルの情報が来てるはずだから。
そうですね、僕はもうそこは必ず無線を聞きながら、僕はもうイヤホンにレースコントロールの無線が入ってくるんで、その無線を聞きながらだいたい実況するので。
そうですね、でもピエールさん本当にタイミングモニター見ながらとか通常の放送席で喋られてるんですよね。
そうです。
ピエールの経験
特別なのはJスポーツかなVTRがあるぐらいですか?
特別なのは、まあそうですね、今基本的にはビッグレースは基本的にもうみんな中継システムがしっかり出来上がっているので、
最近の中継映像も、いわゆるスイッチャーさんというかね、レースで場面場面を切り替えていく人たちもみんな車のレースをよく知ってる方が、やっぱり熟練の方が切っていくんで。
面白いところ見つけるの早いよね。
そうですね。
だからだいたいそれを僕らも追っていくとレース展開として面白いところなんで、やっぱりそれを見ていると流れは掴めてくる感じはしますけどね。
あとはケージモニターを見たりとか、そのコースの無線、レースコントロールの無線を聞いたりとか、
あと中継の場合だと解説の方がいらっしゃるので、別の見立てでいろいろな面白い情報を提供してくれるじゃないですか。
だけど僕らの場合は、僕の場合は場内実況は一人で喋っていることが多いんで、そうすると僕一人だけではちょっと目の数、耳の数が限られているので、
なので僕はだいたい常時アシスタントという方を横についてもらって、
GTの場合はもう決まった人に必ず全国一緒に回ってもらって、スーパーフォーミュラの場合はまた別なんですけども、
そういったアシスタントの方からいろいろ順位をこの車が今上げてきてますよとか、
あるいはこの車が今ファステストラップ出しそうですよみたいな情報を別の方が掴むと、
その方から僕が実況している時に横から大きい声で叫んでもらうんですよ。
そうなんですか?叫んでもらっているんですか?
割と叫んでもらっていますよ。
紙とか入れるんじゃないんだ?
僕の場合は言ってもらった方がわかりやすいです。
全部をそれを100%全てをマイクに載せるわけじゃなくて、その中からもう頭の中で主査選択はするんですけど、
面白いなと思った情報はそれを言わせてもらって、
申し訳ないんだけど、それ今いらないっていう情報もあったりするので、
それはもうそのまま捨てちゃうんですけど、そんなやり取りをしながら。
そうなんですね。
それPLさんの個人的なアシスタントなんですか?
レースで僕が喋り始めて、今場内実況をやり始めて30年ですけど、
30年もやってるんですか?
やってます。
すご!
ローカルレースっていうかね、鈴鹿サーキットとかでカートレースからやり始めてからはもう軽々30年なんですけど、
その頃からのアシスタントさんです。
そうなんですね。
だって僕普通にF1ファンで見に行ってた時からPLさん喋ってたからね。
PLさんは知ってたからね。
今ちょっとここでジェネレーションギャップを作ろうとしてない?
してないです。
してないです?
だって別に、僕は30年はやってないですけど、
そんな他のキャリアも入れれば20数年はやってますけど、
そのレースに関わるようになったらもうちょっと後。
喋る仕事をするようになってからも普通にファンでF1を見に行ってたりとかしてたから鈴鹿に。
だからPLさんの声はずっと聞いてました。
だから不思議ですよ、横にいるのが。
今これヘッドホンで聞いてるのも不思議ですね。
本当不思議です。
でもあれなんですよ、本当に僕たちは知り合ったのが最初はドイツでしたよね。
ニューヨークリンク。
はい。
もう何年前ですか?
ちょうど10年前ですね。
10年前。
僕がスバルのお仕事でニューヨークリンク24時間に最初24時間のネット中継っていうのがあって。
それはそれで大変です、スバルチャンネルね。
スバルチャンネルっていうのがあって。
それで1年目行って、2年目はやっぱり英語も欲しいと。
英語をたくさんやっぱりみんな見てくれる人もいるから、英語圏の方が。
ぜひって言って、サッシャさんが来られて、2人で同じレーシングスーツを着てですね、ピットスーツを。
お仕事の場所が一緒だったんですね。
クライアントさんは同じだったんですよ。
それで僕が日本語担当の日本語チャンネル、サッシャさんは英語のグローバル担当みたいな感じで24時間ずっと2人で。
24時間ずっと2人で。
しかも日本語は日本語、英語は英語だから基本1人ですもんね。
でも情報交換しながら。
お互い情報交換しながら、トラブルがあればお互い情報交換しながら。
あれは面白かったですよね。
あれ始まる前でしたっけ、白アスパラ一緒に食べに行った時。
それめちゃめちゃ身内な話ですね。
あのね、ニューブルークリンクのあの時期のホワイトアスパラっていうのが美味いんですよ。
ドイツはね、白アスパラ5月美味しいんですよ。
1ヶ月間食べられないんで。
それをメインディッシュに付け合わせをつけて、白アスパラにソースかけて食べる。
その時期だったの、5月から。
行きましょうよっていう話をした。
食べたいんですけどって言って付き合ってもらって。
美味しかった、本当に。
だってあの時は、まだ今F1でこれだけ皆さん、察者さん知ってますけど、まだF1の時期は前だったんですよね。
そうですね、GTが2014年からやってて、その前WECから始めたんですけど。
GTは2014年だけど、当初は2戦か3戦しか僕はやってないはずなんですよね。
何人かで回してたから。
だからまだまだピヨピヨピヨって感じ。
本当に関係者からすると、察者さんってものすごく勉強するって。
全然しないですよ。
勉強なんかしないですよ。
本当にあの人はすごい勉強家なんだって僕いつも聞いてるんですよ。
好きでずっと見られてたって言ってましたもんね。
子供の頃の思い出
子供の頃から。ちょうどニューブルンクリンクで会ったのが2015年ですけど、なんでこの子どこまかに年数を覚えてるかっていうと、
ドイツで生まれ育って、当時はF1が主軸だったから。
F1を見に行ったのが85年のニューブルンクリンクのドイツグランプリだったんですよ。
だから、ピエールさんとニューブルンクリンクに行った時に30年ぶりにここに帰ってきたと思って。
すごい考え方になったんですよ。
なのでよく覚えてるんですけど。
だからずっと物心つくときからレースを中心にヨーロッパで見てるから。
日本で放送される前からF1見てたから。
そういう意味ではなんかね、ちょっとやっぱりヨーロッパって羨ましいやっぱりそういう意味では。
本当に小さい頃からやっぱりモータースポーツに触れるチャンスがすごく多いような気がするし。
僕なんかだから、小学生の時にモータースポーツの話。
僕は三重県で生まれて、鈴鹿の近くに祖父がいたんで、鈴鹿サーキットが身近にあったっていうところの環境もあって、
僕も小さい頃から好きだったんですけど。
なかなか小学生で車の話はできても、じゃあレースの話って言っても誰も理解してくれないのが長かったんですよやっぱり。
だからどっちかっていうと僕はオタクの方向に走っていったからね。
だから仲間を増やすっていうよりは、自分でどんどん好きを突き詰めていったっていう方向のオタクの方に行ったから、
今、頭の中にモータースポーツがいっぱい入ってるっていう感じだと思うんですけど。
でもやっぱりヨーロッパだったね、本当に。
F1もたくさん中継もあっただろうし、本当にお値打ちな金額でその当時はまだみんなF1とかも見れただろうし。
そうですね、だから地上波のいわゆる国営放送でF1とかやってた時代だから、
タダで見れたし前線。
え? Z?
ARDかZDFでね。
ZDF。
国営放送しかつあるんで。
そこで見てました。しかもこれヨーロッパで見ると昼に見れるじゃないですか。
ですよね。
時産がないから。
当時はほぼヨーロッパのレースばっかりだったから。
記憶はおぼろげなんですけど、ほぼ毎戦見てましたね。
ケケ・ロズベルグが好きでした。
ああ、ケケ・ロズベルグのお父さんの方だ。
無勝利でチャンピオンになったっていうね。
それが好きだったんですよ。
そうなんだ。
勝たないのにチャンピオンになった。
子供の頃から。
子供の頃からそういうふうに植え付けられていく環境を勉強してないです。
正直。
だからそういう人を育てよう。日本も。
アナウンサーとしての成り立ち
なかなか難しいですね。
いやいやいや、でも今スーパーフォーミュラーとか子供さんすごい増えてる。
多い多い。
レースを見る環境も変わってきてますもんね。
いろいろな。
アウトオブキッズアニアとかさ、お仕事体験でさ。
あれいいよね。
あれいいと思う。今年もやりますけど。
でもちょっと聞きたいのは逆にPLさんはなぜアナウンサーになったんですか?
自分はレースをちょっとやってたんですよね。
ご自身で走ってたんですね。
僕もモータースポーツが好きで知識から始まったんですけど、
最終的に自動車の免許を取ったりとかして、やっぱり自分も走りたいなっていうのが芽生えてて、
それでやろうと思って、実際でも自動車レースはお金がかかったんでカートレースをやったんですよ。
ゴーカートのレーシングカートの本格的なレースを5年ぐらいやっていたんですけど、
そこで乗るだけじゃなくてレースの主催側でいろいろな裏方をやっていたときに、
たまたまその主催者のトップの方が、お前しょっちゅう喋ってるからさって言って、
申し訳ないけどマイク持って選手紹介ぐらいできないかみたいな感じでマイクを渡されて、
そこからですよマイク持ち始めたのは。
そうなんですね。
そこからカートレースの喋りから現在に至るわけですね。
そうですそうです。
それがプロって言って自分でこれを職業にしますって言ってから30年ですけど、
だからもうちょっと前ぐらいから最初はサラリーマンをやりながら、
日曜日にカートレースがあるときにそこの主催がカートをいくつかレースを主催してたんで、
それを盛り上げるっていうか、それが楽しくて。
そうなんですね。
僕一回片岡選手とお話をしてるときに、
ピエールさんってこういろいろ瞬発的にいろんなお話ができて天才肌ですよねって話をしたら、
片岡さんはいや違うんだよ。
かつまさん違うんだよ。
ピエールさんはもう本当に昔からカートを喋ってきて本当に努力派なんだよって言ってました。
片岡さんにちょっと何か信頼しないといけないですね。
そうですね。
片岡さんありがとうございますこの放送を聞いてましたら。
ぜひお父さんとお母さんのお店にちょっとお邪魔したいと思います名古屋の。
そうですね。
うーちゃんちでしたっけ。
うーちゃんち。
そうですね。
逆に佐々木さんはどういうきっかけで喋り出したんですか。
僕は大学生のときにラジオのオーディションがないかなと思って、
あんまりラジオのオーディションが当時なくて、
MTVで公開オーディションやってたんで、
ラジオと似てるかと思って、音楽っていう意味でね。
それで応募したら結果を受かって、
それをやってるうちにラジオの人とも知り合って、
ラジオで喋るようになったんだけど、
ずっと元々モータースポーツが好きだったから、
あと自転車も好きで、
そうですよね。
ツールドフランスとかも大好きで、
ゲストに元ツールドフランスの選手とかが来て、
それを知った自転車のプロデューサーが実は元ラジオのADだったんですよ。
自転車当時はかなりツールドフランスはマイナーだったから、日本では。
ツールドフランスを見てる、喋ってる奴がいるよみたいな。
しかもラジオで喋ってる。
プロデューサーが声かけてくれたのがきっかけです。
それで自転車になり、
自転車のプロデューサーの隣の席が車のプロデューサーで、
僕自転車のツールドフランスとかでも、
フランスだからマニクールとかいろんなサーキット出てくるじゃないですか。
この間ね、僕モンテカルララリーっていうところに行ったんですけど、
チュリニ峠行ったんですけど、
チュリニ峠のところにもツールドフランスの看板が、
至るところにツールドフランスの看板があるの。
いろんなフランス人が回るからね。
あれ素敵ですよね。
俺これツールのコースに来たんだっていう気になってワクワクしちゃうの。
僕ちょっと逆だ。
だから僕は自転車はあんまりまだ興味そこまでないんですけど、
ちょっと見てみようと思った。
本当にぜひ面白いので見ていただきたいんですけど、
それで車関連のサーキットが出てきたりすると、
やたら車の話を僕するわけですよ。
普通にね。
どうもこいつは車好きだぞみたいなことが、
自転車のチームに知られ、チームってのは中堅チームでしたね。
でWEGにトヨタが参戦するタイミングで、
英語も言った話とかもそうだから、
英語の理解できる人に中堅で使いたいよねって言ったら、
僕英語わかるのは当然ツールでもわかってたんで、
サッシャーは車好きみたいだよみたいな話になって、
それでやらしてもらったのが結果です。
Jスポーツで。
本当に人に恵まれたというか。
運でしかないですよ。
ご縁ですよね。
努力じゃないですよ、縁なんですよ。
運がいいだけです。
実力も伴ってないと。
運です。
そうか運だったんだ。
運ですよ、全て運です。
サッシャーさんっておいくつなんですか?
今年で9歳です、今48歳です。
48歳。
ピュールさん今?
今54歳。
今年2025年に私55歳になります。
僕もともとイベントのアナウンサーを主にやらせていただいてて、
レース実況やってみたいなって。
僕は正直言うとピュールさんすごく憧れてて、
しゃべりたいなと思ってて。
レース実況のやりたいって富士スピでお願いしたんですよ。
じゃあ一回放送席見に来いって言われて。
行ったら、まだ昭和な時代だったので、
めちゃくちゃディレクターがアナウンサーにキレまくってるっていう。
カフを下げて、なんだお前今の言い回しはみたいな。
そんなこと客がみんなわかってんだよみたいな。
そんなこと言われてたんですか?
言われてました。富士スピードウェイって結構大会系で、
ちゃんとアナウンサーを育てるって、まずは一旦しっかりしゃべることから始めようなんですよ。
だから言い回しも本当にNHKのそういう言い回しをしっかりと学んで。
僕1コーナーのほうとか言うと、ほうなんて言葉ねえんだよみたいなこと言われるんですよ。
あらそうですか。
っていうのを見てですね、3年ぐらい離れました。
僕富士スピードウェイだったら、僕っていう人間は存在してないかもしれませんね。
いやでもそれを教えてくれた方も今亡き中村さんって方なんですけど、
その方も本当にPLさんを褒めてましたよ。
でもそれを言われちゃうと、僕は中村さんの前でだいぶ
ひどい仕事をしてたのかもしれないなと思って、ちょっと今切なくなっちゃいましたけど。
いやいや。
まあでもどうなんでしょうね。やっぱそれを現場がそれぞれやっぱり色々カラーもあるし、
サーキットの特色
サーキットごとにね、やっぱり特色があっていいと思うし、
私の話をしちゃうと、僕は今全国超えてスーパーGT、スーパーフォーミュラで回らせていただいてますけど、
もともとはサーキットにはサーキットの地元のアナウンサーさんがいらっしゃって、
そういう方が地元の方々を喜ばせるしゃべり方とかネタとかそういったものを持ってらっしゃって、
そういうのでやってるところに僕は今入っていってるので、今でも連携プレイはしますけど、
だからまあほんと地元ならではのやっぱりそういう育て方っていうのはきっとあると思うから、
もうこれを聞いてて、あ、私東北に住んでるんですけどっていう方でアナウンサーになりたい方は、
都合に電話してみるといいかもしれません。
いやでもほんとそうですよね。
地元のサーキットにまずはちょっと訪ねてみて、そこから、だって僕でもそうですもん。やっぱりね、鈴鹿サーキットとか。
そうですね。
はい、そういうとこですから。
そうしたらそのしゃべり方とかっていうのはもう自己流で。
超自己流ですよ。だって場内実況は僕は通ってないから、そもそもさっきの話でいうと、ツールドフランスの実況するときも、
実は裏話で言うとJスポーツだったんですけど、当時最初はフジテレビの参加だったんですよ。
フジテレビの参加だったから、フジテレビのアナウンサーが実況してたんですよ。
ところがフジテレビが資本関係が離れるってことになって、実況の人がいなくなるタイミングだったんですよ。
そこも運がいいんですけど、運がいいって言い方がどうかわからないけど、タイミングがあったんですよね。
そしたらそのプロデューサーが、「どうしよう?」って。
いきなりレースの実況する人はどれ?みたいな感じで。
でも、もともとラジオのスタッフだったからと思うんですけど、本人に直接そこまで聞いてないですけど。
ラジオの人だったらしゃべれるんじゃないの?って言って、無理やりいきなり実況させられたっていうのが始まりなんで。
自分から希望したわけじゃないんですよ。
なんか、しゃべってもらってもいいですか?みたいな。
ファンですよ、うちの。
こんなことを佐々木さんに言ってもあれだけど、たぶんね、子供の頃からほら、F1の実況だってテレビで見てたわけじゃないですか。
まぁ、ツールもそうですね。
今回はモータースポーツにおかかせない存在である実況アナウンサーのお仕事に深く迫りました。
リスナーからのメッセージ
この放送は次回に続きます。次回もぜひお聴きください。
さて、ここでXから寄せられたメッセージをご紹介させていただきます。
皆さん本当にですね、たくさんのメッセージありがとうございます。
今回のメッセージはこちらですね。
ラップ19、坂東正隆監督、ドライバーの国本さん、坂口さんへの配信のコメントですね。
機関士みななりさん、ありがとうございます。
とても楽しい放送でした。
ラップ19、カーナンバーの19にかけてますね。
かけてるかどうかわかんないですけど、確かにそうですね。
チームバンドは異名として爆笑バンド組と呼ばれてますが、
自分はいつも爆笑バンド組じゃないかと思ってます。
確かにね、非常に面白いですからね。
JGTCの頃、正明さんが監督の頃からみんな楽しそうですよね。
次回も楽しみにしてますということでね。
このラジオを通じて、ポッドキャストを通じて、
本当にチームの雰囲気を汲み取っていただけると本当に楽しいですし、
2025年、新しいシーズン始まりますので、
ぜひですね、爆笑ではなくて爆笑バンド組ということでね、
ぜひ応援をしていただきたいと思います。
機関士みななりさん、ありがとうございます。
そして、あおととろさん。
26日のチェカレンジャーショーで聞いてほしいんですけど、
見ててよく思ったのは松田辻夫さん。
なんでよく鈴鹿で車を壊すのですかね。
地元の気合の入りすぎですかねということで。
これね、26日も過ぎちゃったんであれですけど、
今度松田辻夫選手、次々に聞いておきます。
鈴鹿でね、頑張りすぎちゃうのかな。
そのあたりはね、ぜひ聞いてみたいと思います。
さて、この番組は皆様からの感想や質問を大募集しております。
ぜひ、Xのハッシュタグ、キクタイヤで番組メッセージをお送りください。
ハッシュタグはひらがなのキク、カタカナのタイヤでキクタイヤです。
それでは、次回のエピソードでお会いしましょう。
お相手は、勝又智也でした。さようなら。
31:29

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