1. YCAMぐるぐるラジオ
  2. YCAMぐるぐるラジオ Season2 #1
2023-06-11 37:53

YCAMぐるぐるラジオ Season2 #1

2022年5月からはじまったYCAMぐるぐるラジオは、シーズン2に突入!

山口県で大工さんと植物屋さんを営む岩光大祐さんをゲストに迎え、普段のお仕事や、YCAMとのお仕事(コロガル公園シリーズ、ワークショップ「Please eat wildly × YCAMバイオ・リサーチ」など)の"裏側"について伺いました。

※ 次回 6月17日(土) 公開予定



ゲストインタビュー
YCAMぐるぐるラジオ シーズン2 第1回
5月20日土曜日、山口情報芸術センターYCAMからお届けしております。
現場にいるのは、YCAM教育普及担当のこんのと、
山岡です。
よろしくお願いします。
そして本日はゲストとして、山口で大工さんと植物屋さんを営む、
岩光大輔さんに来ていただいています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ちょっと緊張してる。
いきなりね。緊張してますか?
いや、ちょっとしてるよ。
ちょっとの緊張はいい感じだと思うので、よろしくお願いいたします。
このラジオでは、YCAMのスタッフがナビゲーターとなって、
YCAMに訪れるさまざまなゲストを、さまざまなクリエイターなどのゲストを迎えて、
一緒にテクノロジーのことだったり、アートのことだったり、生活のことだったり、
問いを立てたり、悩みを相談したり、そんな風に頭をぐるぐると動かしている様子をお届けしております。
今回からYCAMぐるぐるラジオシーズン2に突入します。
シーズン2ってことはこれまでのやつシーズン1だったってこと?
そうなりますね。
このラジオ、昨年、だから2022年度から試験的に実施しているんですけれども、
ちょうど1回目が去年の5月ですね。
1周年ですね。
ありがとうございます。
このシーズン2からはちょっとアップデートとして、公開収録を先ほども言ったように
山口情報芸術センターというところで行っているんですが、
公開収録のその様子をお伝えしたいと思います。
はい。
先ほども言ったように山口情報芸術センターというところで行っているんですが、
公開収録のその様子をYouTubeでもご覧いただけるように配信しております。
手喰い。
今見ている方がいらっしゃるといいんですが、
そちらとかでも配信している様子を見ていただけるし、
昨年に引き続き本日収録される内容もデジタル配信サービスSpotifyで、
ライブキャストの形式で聞いていただくこともできるので、
ぜひお楽しみにというところですね。
これまで収録の様子を見たいと思ったら、
ワイカムに直接来たら見れるって感じだったけど。
そうそう、それ一択だったんですけど。
お家から見れるようになったんだ。
ぜひ見ていただければなと思います。
昨年度行っていた、今考えるとシーズン1。
第0回から第8回まで、9回分で放送があるんですけれども、
そちらはSpotifyの方で、いつでも無料で聞いていただくことができますので、
詳しくは、ワイカムグルグルラジオとお使いのブラウザで検索してみてください。
それでは本日のお品書きいきたいと思います。
まずゲストインタビュー。
こちら、ワイカムや山口にまつわる様々な方をゲストにお招きして、
普段の活動だったり、その裏側みたいなものを教えていただくコーナーになっています。
普段いきなり聞けないこととかを紹介してもらうと。
ちょっと関係性を持って聞いていければなと思っているんですが、
今ワイカムでは、3月11日から来月の6月25日まで、
展覧会、The Flavor of Power。
紛争、政治、倫理、歴史を通して食をどう捉えるかという展覧会を開催しております。
こちら、食べる食と倫理というのをテーマに行っているんですけれども、
いろんな関連イベントを行っているんですね。
本日のゲストである岩道さんも、野草採取とバイオテクノロジーについてのワークショップ。
ちょっとすごいタイトルなんですけど。
ワークショップ、Please Eat Wildly×ワイカムバイオリサーチというワークショップで講師を務められております。
そんな岩道さんに、今日は普段どんな活動をなさっているかとか、
ワイカムとのお付き合いも結構長い。
10年目?
10年目くらいかな。
10年目でございます。
10周年です。
10周年だ。
そういう長いお付き合いもあるので、慣れそめみたいなものとか、
あと関わりの中で感じていること、考えていること、何か変わってきたこととかもあれば、
ぜひ伺っていきたいなというふうに思っております。
よろしくお願いします。
ぐるぐる相談室
もう一つが、ぐるぐる相談室。
ぐるぐる相談室?
はい、これちょっと新しい言葉なんですけど。
ぐるぐる回すってこと?相談を?
何を?
山岡くんを?
違うと思うな。
音情報のやつでやります、それ。
今回からYouTubeもあるので、動画で回されているところが残ってしまう。
ジャイアントスイング。
10回転して相談に答えるみたいな。
ぐちゃぐちゃなこと言いそうですね。
フィジカルに負担がたかる。
そういうことで、それはいいと思うんですけど、
このぐるぐる相談室では、このラジオ宛に届いた疑問・質問・お悩みをみんなでシェアして、
みんなで一緒に考えてみる、そのぐるぐるですね。
みんなでぐるぐる考えてみるというコーナーになっています。
考えてみるってところもポイントですね。
一緒に答えようじゃないと。
やっぱり何か一つの答えがあることっていうよりは、
みんなで話したりとか、みんなで考えていることを出し合ったりするようなお悩みが来ると、
楽しくぐるぐるできるんじゃないかと思っているので、
1対1対応の答えがあるような内容にはならないかもなとも思ってたりします。
展覧会「The Flavor of Power」
これまではお悩み相談コーナーというあまりにもシンプルな名前で、
すっぴんの名前だったね。
このコーナーを呼んでいたので、今回からぐるぐる相談室という名前にしていきたいと思っています。
今回このぐるぐる相談室としては1回目に当たるので、
ゲストインタビューに引き続き岩道さんにご参加いただき、
先越ながら私コンノと山本さんが1つずつ普段これどうしたらいいんだろうな、
どうしたら分かるんだろうな、他の人はどうやってるんだろうなってことを持ってきたので、
それを岩道さんにぶつける形で一緒にぐるぐる考えていければいいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
それでは早速最初のコーナーに行きたいと思います。
ゲストインタビュー!
ありがとうございます。
すごい多大な貢献をありがとうございます。
ここ主導なんだよ。
いろんなテクノロジーを駆使してはいるんですが、ここ主導でやらせていただいております。
まずはゲストインタビューです。
簡単に岩道さんのプロフィールを私の方からご紹介させていただきたいと思います。
岩道大輔さん。
WCCワークスプレイン代表。
生活の質と豊かさを問い続けながら、
山口県を中心に建設、内外装、家具の製作など幅広く建築業を営んでおられます。
週末は植物を中心としたライフスタイルストアプレインを主催なさっており、
園芸の歴史や技術のほか、野草に関する造形も深い方です。
改めてよろしくお願いします。
これWCCワークスっていうのが主に大工さんの仕事?
そうね、そういう風なわけか。
で、プレインが園芸屋さん?
園芸屋さんって、そうね。
プレインって何屋さん?
何屋なんだろうね。
一応ライフスタイルストアという風に。
それがぴったりしっくりきた。ありがとうございます。
おしゃれな名前を。
良かったです。
そうですね。
この質問を先にして。
分かりました。
普段の活動についてまずはね。
伺っていきたいなと思うんですけれども。
そもそもこちら。
だからワイカムの近くが地元ですよね。
だからあの喫水の山口。
山口曽丸の。
山口曽丸。
噛んだ。
噛む。人は噛むよ。
山口生まれの山口育ち。
ネイティブ山口市民です。
生まれも育ちも山口県山口市。
もともと山口で大工さんになるを勉強されていた。
もともとは高校卒業してから。
5年間ぐらい愛知県の方で。
建設業ではあったんですけど。
大工さんとは違う仕事をしてて。
そこから戻ってきて。
21歳ぐらいの時に入門したって感じ。
そうなんですね。
ずっと山口ってわけではなくて。
普通に皆さんが大学に行ってる期間中ぐらいの間を愛知県で過ごしたって感じ。
それこそそのタイミングで建設とかっていうのを自分でやりながらちょっと興味を持つって感じですか?
建設業をやりながらそのでも大きなビルとかを建てる仕事をしてて。
それよりもこうもっと細かいというか。
施主さんとマンツーマンでみたいな。
施主さんとね。
そういう仕事の方に興味を持つようになって。
なるほど。でかいビルとかね。
施主さんって今誰っていうか。
向こうチームみたいな。
確かに確かに。
顔が見える関係じゃないんですもんねやっぱりね。
そっかそっか。
先ほどちょっとご紹介の中でも話させていただいたんですけれども。
生活の質と豊かさにつながる建築業
建築業って聞くと結構なんだろう。
それこそさっきおっしゃられたビルを建てるみたいなこととかも想像しやすいんですけど。
内外装とか家具の製作なんかも行われてるっていうのはすごいちょっと特徴的ですよね。
そうね。だから植物と建築をよく副業なんですかとかってよく言われるけど。
WCCワークスとプレイン。
だからその建設業の方が本業でプレインの方は副業なんですかって聞かれるんだけど。
僕はそういうふうにカテゴライズしてなくて。
その生活をする箱を作るのが建築業というか。
生活する箱。
でそのパーツというか。
例えば着ることとか食べることとか植物育てることとか。
それって全部それに付随することだから。
それを全部一緒にやってるっていうイメージですから。
一食十みたいなの。
十だけやってるっていうよりかはもう総合的に関心を持ってやられてる。
それが引いては生活の質と豊かさっていうところにつながってくるんですかね。
そうですね。
岩道さんの仕事に対する思いとアイデアについて
確かに山口さんのお店に行くと植物がたくさん並んでるんだけど。
それ以外にも服が置いてあったりとか生活雑貨が置いてあったり。
あとはたまになんだけどフードトラックみたいなのが止まっていて。
フードトラック?
そうそう。カレー屋さんが出前出店みたいな感じでね。
お祭りみたいなのをやったりしてるんですね。
あて言われると確かに一食十全部プロデュースというか。
いろんなお客さんに提案をするっていうお職場っていうのが。
今結構素敵な空間は手に入れたんだけど。
どういう風に暮らしていいのかわからない。
雑誌とか買ってやってみるけどなんか違うみたいな。
そういう人も結構多くて。
なるほど。それすごいわかるな。
そういう意味で生活のための箱っていうのは。
そうそう。
なるほど。
知覚になっちゃわないように。
そういうの別に学校で習ったわけじゃないし。
相談したいにも誰に相談したらいいんだろうって時に
大工の岩見さんのところに行ったりすると
ちょっと相談に乗ってもらえるって感じ。
そうですね。
もともと打ち合わせの中でどんな質問しようみたいなので。
大工さんと植物屋さんってすごい組み合わせだけど。
共通点とか接点があるんですかみたいなことを聞こうと思ってたんですけど。
っていうよりも本当にそこにこだわらず。
豊かな生活の捉え方
じゃあどうしたら豊かな生活がしていけるんだとか。
どうしたら変に偏りがなく
ちゃんとまんべんなく生活のことが考えられるんだっていう時に
こういうコンビネーションでお仕事されてるってことなんですかね。
あえてでかい質問していいですか。
岩見さんにとって豊かな生活っていうのはどういうイメージですかね。
なるほど。
例えば物質的な良い車に乗ってすごく高級な住宅に住んで。
オープンカーテンとかね。
それももちろん豊かなことだと思うんですけど。
僕が豊かだなって感じるのは
旅行も楽しいんだけど
いつも普通の生活が充実していることっていう。
そこに一番重きを置いてて。
ある特定のイベントの日だけ盛り上がりとかじゃなくて。
それは今からどんどん話していくことに全部繋がっていくと思うんですけど。
例えば僕は植物を通して
朝起きてまず何をするんでしたっけ。山岡さん。植物に。
え。植物に何をするか。
レッスンが始まった。
切り拭きをする。
葉水と言います。
葉水って言うんですね。
水やりっていうのは土にお水をあげることで
それと葉水っていうのは全然別の行為なんですよね。
うちの植物たちを購入していただくと
まず毎日葉水をしてくださいって言うんですけど
忙しくてなかなかそれができないっていう人がいる。
でも葉水なんて5秒くらいあったらできるよね。
確かに。
歯磨きしながらシューシューシューシューすれば。
例えば逆に言うと
その時間すらない生活って豊かなのって。
その5秒さえ取れない暮らしっていうのは。
でもそういう人が多くて
なるべく手のかからない植物ってありませんかとかって言うんだけど
お店に来られた時に。
僕はないですって言うんですね。
手をかけないと生きてるものだし
だからそういうところに豊かさを見出せるようになると
もっと楽しくというかゆとりが出てきて
それが僕は豊かさだと思っているという感じです。
すごく身につまされる。
時間とプレッシャーの関係
でもそうですよね。
確かに自分も過去に植物屋さんで
手がかからないって言ったことある気するんですけど
そもそも生き物を引き取ろう
お家に招こうという時に
手がかかるって分かってるじゃんっていうのはありますよね。
手がかかるのを楽しめるのっていうのが豊かさじゃない。
例えばカツ丼食いたいねって言う時に
スーパーに行って豚肉とロースにするとか
何肉にするとかパン粉買って自分で一から作るのに
豊かさを見出せる人もいれば
すごく高級店に行くって食べるのも豊かさだし
コンビニでも買えるし
でも時間にゆとりをもって
自分でちゃんと作ってみようよっていう
そういう豊かさ。
同じ結果にはなるかもしれないが
でもその過程をどう作るかというと
それって何でも一緒だよね。
時間にゆとりをもって自分で取り組むという豊かさ。
今情報にもありふれてるし
何でもAmazonで買っちゃったりするんだけど
なるべく自分の近くのもので
自分で豊かさを
豊かさって自分で作らないと
っていう感じですかね。
いやーすげー身につまされるな。
なんか時間ないなって思ったりする時あるんですよ。
最近暇だなって思う時なかなかなくて
でもなんかふと我に帰った時に
YouTubeショートとかめっちゃ見てるんですよ。
あれ無限にスクロールしてる時間とか絶対暇なんだけど
なんかそういう受け止める時間とか
考える時間とか一人の時間とか
観察するみたいなのは
意識をしないと作れなくなってきてるなっていうのもあるし
確かにそういうの
植物をきっかけにしてそういう時間が生まれるっていうのもあるんですね。
すごく大いにあると思います。
確かに隙間を埋める
受動的でいられる娯楽が多いからこそ
自分で取り組む
能動的なゆとりというか
能動的な時間みたいなものを作ってくれるきっかけに
植物とかそれを引いて生活を見直すってことがあるのかもしれない。
山口市の自然と文化
わー本当に身につまされるな。
大手術が必要だなって思いました。
オペはうちで出てもらいます。
よろしくお願いします。
困った時はプレインよ。
ありがとうございます。
少し違う質問で言うと
植物屋さんとか大工さんということでもなく
もう少し生活をそういうふうに捉えている
岩道さんの目線で
山口の土地みたいなもの
特に山口市の土地って言ったらいいかな
を見て特徴みたいなものとか
山と違うこういうところがいいとかってあったりしますか?
これ言うと結構他の市民の人に
ほら山口の人ってちょっとタカビ社だったり
言われるんですけど
でも山口市民は
僕は思うに民度がすごく高いと思っていて
文化的な人も多いし
何よりも自分の町を愛している人の人口比率が高いと思う。
例えばその証拠に
ゴミが落ちてないでしょ。
散歩とか二人ともするって言ったら
ゴミがすごく少ない。
他の町行くと結構
川とかにいっぱい空き缶とかコンビニの袋とか落ちてたりとか
確かに川綺麗ですね。
あれなんか特定の人が毎日清掃してるわけじゃなくて
市民は自分の町好きだからゴミ捨てない。
それはよそに行くとすごく感じる。
考えてみれば確かにそうかも。
確かに川のふもととかって結構汚れスポットって言い方がよくないけど
自然と建築の融合
ゴミとか溜まりがちだけど
そして私と山岡さんはともに川の近くに住んでいるが
いつも綺麗だね。
最近ホタル出始めて?
もう出始めて。
あの川も出るの?
出ますよ。
めちゃめちゃ個人の住所が特定されそうな
細い川なんですけどね。
私もこの前全然関係ない時に山岡さんの家の近くを通った時にホタル見ました。
もう出てますね。
出てる出てる。
ビュンビュン飛んでますよ。
ビュンビュンは飛ばない。
フワフワ。
確かにホタルが出るような綺麗な場所みたいなのを
その土地自体が綺麗みたいな言い方もできるけど
それを維持するモチベーションがある人が多いっていうことが
まず特徴なんじゃないかっていう。
僕それに尽きると思ってます。
それをお仕事の中でも感じられたりしますか?
感じる感じる。
例えばお家とかを建てる時とか?
そうですね。
警官に配慮したりとか
警官って警察官じゃなくて?
違う違う。
なんで俺らとすぐそういう話になっちゃうの?
すいません。
山口って実際に警官保護条例っていうところがある区域とかもあって
ある程度自然の環境に配慮した
外装にしてくださいとかっていうのがあるんだけど
金ピカな何とか和夫さんの家みたいなのを
どこにでも建てていいわけじゃないんだけど
そのうちに依頼してくる人は
それがどんな土地であれ
やっぱり自分の主張よりも
その警官に溶け込むように作ってほしいっていう人が多い。
へー、そうなんですね。
あまりに馴染んだりとか
そうですね。僕がすごい好きな建築家さんの言葉で
住宅は警官を作る最小の単位であるっていう言葉があって
YCAMと地元のつながり
僕は常にそれを意識してやってるんだけど
やっぱりうちの施主さんもみんなそういう人が多い。
なるほどね。警官の最小単位。確かに。
どこから来るんですかね?
いや、私の家は真っ赤な筒みたいなのにしたいですとかっていう
オーダーは来ないですね?
来ない。来ないし来てもやらない。
施主の言うことを聞かない大工さんとして有名だから。
バチバチやり合うんですか?
バチバチやり合うというか
同じような価値観を持った人が自然に集まってくるようになるっていうのは
仕事をしていく上で大事な要素だと思う。
それで言うと、岩道さんは結構お仕事以外とかでも
よくお話ししてくれるじゃないですか。
自分の好きなものだとか、最近関心のあることとか
そういうところからも岩道さんにお願いしたいお家とか
お仕事とかっていうのはオーダー側も何となく想像しながら
オーダーをしている側としてYCAMも存在するっていうね。
そうだね。
そうなんですね。
ここら辺からだんだん岩道さんとYCAMとの接点みたいなことも聞いていきたいなと思って。
上手だな今の。
そうですね。
ありがとうございます。
一年間やらせてもらってたんで。
よく慣れてないですけどあんまり。
YCAMともさっき10周年なんてお話もありましたけど
いろんなお仕事だったり企画だったりということをお願いしてるんですけれども
だからここが地元だし、ということはYCAMもものすごく地元に立ってるっていうことですね。
そうですね。
最初にできるぞ、だから今年YCAM20周年なので
最初は2003年かなにできるってなった時とか
最初に足を踏み入れた時のこととかって覚えてらっしゃったりしますか?
最初に足を踏み入れたっていうよりかは建設中の時
多分僕はまだ大工さんの修行中だったんですけど
なんかあの辺最近できおるけど何?っていう市民がざわつき始めて
ようわからんっていうね、まずそれが一番多かったんだけど
うちのお父さんとかも結構割とアーティストだったので
あれはメディアアートとかちょっとよくわからないけど
そういうアートセンターらしいよっていう話で
まあでも自分には縁がないところだろうと思ってたのがその時ですね。
2003年が10周年。
2003年が最初で、2013年が10周年。
10周年でコロガルパビリオンっていう中央公園に巨大な遊び場ですね。
コロガル公園シリーズっていうのはYACAMでは2012年から複数回実施をしていて
木製の凸凹した床とか坂道とか
網並みの床みたいなのがちょっと特徴の建物で
中にメディアテクノロジーがいろいろ埋め込まれているんです。
カメラとかパソコンとか音響とかが埋め込まれているっていう
そういう主に子ども向けの遊び場なんですけども
それを10周年のタイミングで山口さんに施工をしてもらうときに
お手伝いいただいたんですか?
そうですね。それが最初の踏み入れた時だったんです。
印象どうでした?
外から見ている時と、制作で携われて内側から見ることでもあると思うんですよ。
スタッフこんな感じなんだとか。
スタッフとは最初は距離があるのかなと思ったけどすぐ打ち解けて
すぐこんな感じになってたと思うけど
でもすごい設備だとか、そんなところを一応見せてもらって
山口にこんなのあっていいの?って思うぐらい
あっていいの?
すごい施設があるんだって。
未来感ある施設と経済的な負担
そこでやってることとかにもだんだん興味を持ち始めたけど
よくわからないっていうのがずっと続いてて
でも一回私もアートがわからないっていう
あれでいいんだと思って。あれすごくよかったです。
去年ね。
最初は2020年?
2020年はアートがわからないと思ったことのある人へっていう
レクチャーイベントがあって、その翌年から
2021年、2022年と連続で私もアートがわからないっていう
レクチャーイベントシリーズでやってたんですね。
だからアートはわからなくてもいいものっていう捉え方に変わっていった。
なるほど。
って考えると、もしかしたら植物とか
ちょっと近い部分あったりするのかなって今ちらっと思ったんですけど
どういうふうに?
植物も直接話したりすることができないじゃないですか
こうかな、こうかなとか考えながらコミュニケーションを取っていく
見てみればもしかしたらアートとかと近いのかなっていう
そういう観点ではね。
なるほど。
結構最近じゃないですか、そしたら。
そうですね。
だから舞台裏の仕事をさせてもらってたから、制作っていうのが
その中でだんだん最初はよく全くわからないけど
とにかく指示通りに作ろうという感じで
ただいろんな問題が発生してきてこれを埋め込めたいんだけど
照明さんが来たりとか音響の人が来たりとか
無茶ぶりいっぱいしました。
ちょっと待ってってもうできてるのとかって
もうちょっとピリピリとかしながらも
作っていく中で
こうしたらここがこうなる仕組みにしたいんだっていうのを
協力して作ったりしながら
こうやってメディアアートとか
子どもにこういう風に見せたいとか
そういうのでこちらも学んでいったっていうね
そういう感じかな。
2作目、3作目、4作目まで
そうですね。
ころがる公演シリーズとしては
ころがる公演でしょ?
パビリオンでしょ?
この大きい巨大スペリータイム
ガーデン
その後コモンズ
じゃあ3つ?
YCAM建築家有山との制作について
4つかな?
4つだよね。
ころがるガーデンは
新宿の伊勢丹でやったバージョンもあったので
北海道でやったバージョンもあるでしょ?
あとNANAとかでやってたりするバージョンもあるので
結構たくさんあると思うんですけど
パッと数が出てこないので申し訳ないですけど
でも面白いですね
だからやっぱり建築みたいなことと
ちょっと文法っていう言い方がいいのかな
関わらなきゃいけないんだけど
今までの文法が違うから
それをお互いに学んでいくステップみたいなのを
1作、2作、3作と
だからもう2作目、3作目ぐらいになってくると
先に有山さんね
デザイン設計というか
そうですね、建築家の有山一人さんですね
こちらに最初作る、設計する前の段階で
こういう風にしたいんだけどどう作ったらいいですか
とかってやり取りが生まれ始めて
前もって照明もこうしたい
希望を聞いてどんどん良くなっていきましたね
本当にそうですね
ころがる講演シリーズは有山さんもそうですけど
YCAMパピリオンの10周年について
有山さんって建築家の方には
シリーズで携わってもらったんですけど
多分、有山一さんいなかったら
全然ころがる講演できてないと思っていて
それ俺も思う
僕もそう思います
正しい認識だと思います
なんかね、YCAMで仕事をしていて
コンピューターとか普段使っていると
なんかデータすごい正しいって思っちゃったりするんですよ
だけどやっぱりそれをね
機を使って実際の場所に置くとか作るってなると
やっぱデータでは正しいとか
データでは上手くいくけど
実際のものを
例えば木とか教えてもらったんですけど
木とかってさ、角材とかもさ
歪んでるんだよね
そういう本当に細かいところまでじっくり
一緒にそれこそ相談させてもらいながら
制作を進めていったっていう過程がありますね
デジタルとアナログの
その両方の技術の結晶があるなってことですね
そうですね
でも現場すごい楽しくやってて
さっき打ち合わせの中でも
楽しい時もあるけど
実際すごいピリピリしたことがある
楽しいことばっかり覚えてるのかもしれない
ゲリラ豪雨がきっと
ゲリラ豪雨ありましたね
これからパピリオンの時ですね
だから10周年の時ですよね
あと何日かでオープンで
みんな夜中まで作業してる時に
ゲリラ豪雨が降り始めて
屋根のテントに水がビルビル溜まって
それを裂かないと構造体が潰れちゃう
どうするっていう
やばいみたいな
結果確か段ボールでできている山が
一個犠牲になったり
いろいろありましたよね
多分それも10周年
それこそそのタイミングで
みんなでわーって言いながら
みんながレセプション
オープニングのワイングラスを
乾杯とかやってる後ろで
パンツ一丁なりながら
大変だ大変だって
水を屋根からわーって
ホースで口で吸ったりする
おえっとか言う
その時に裸の付き合いって感じ
吸って出すみたいな
肯定さを利用した
超アナログだよね
いろんなタイプでもあったりするんですけど
そういう時にいつも助けてもらってるっていうのが
助けてます本当に
本当にありがとうございます
なんかでもすごい
今思い出として出てくるのが
そういう難しさと
あとコントロールできない自然の話なのも
面白いなと思って
なんかそれこそ
ちょっと無理やりくっつけるわけじゃないんですけど
アートと現実世界の関わり
わからないのが植物と似てるんじゃないですか
みたいなのって
アートがわからないからこそ
知りたくなるとか
関わりたくなるとか
自分との接点を探したくなる
みたいなこととかがすごくテーマになっていて
植物もそうかもしれないし
なんかその
私もどっちかというと
パソコンの人間なので
現実世界って変数多くて
大変とか思ったりする
コントロールできない部分多くて
大変とか思ったりするんですけど
でもだからこそ具現化するし
だからこそいろんな人に体験してもらって
っていうところに我々はみんな
喜びを見出しているのかもな
と思ったりもするんですよね
だって正解しかしたくなかったら
ほんとちっちゃく
データだけでやったらね
同じ数値が毎回出てくる
起きないし
それでも具現化したかったり
誰かに参加してほしかったりっていうのは
わからないとか予測できないことを
求めているようにも見える
そうだね
思ったり
オンラインの作品とかもさ
オンラインの作品っていわゆるデータ
なんだけど
大役に発表したりすると
やっぱり見る人によって
反応が全然違うというところも変数だと思うし
多分その変数とかっていう
ところに多分
僕もコウンノさんも
もしかしたらヤミツさんも
面白さみたいなものを感じて
仕事をしているのかなって思うんですね
わからないからこそ知りたくなる
それはやっぱり直近でお願いした
さっき冒頭でも少しお話しした
Please Eat Wildly ×
Welcome Bio-Researchという
ワークショップの講師で
主に野草採取のパートの
講師をヤミツさんにはお務めいただいたんですけれども
そして来月も
行うんですけれども
これだから
今までとは結構ガツッと
違うオファーというか
どうでした最初にオファー来たとき
それこそ舞台裏の
制作で
終わったらもうさよなら
っていう親子ごめんで
ワイカム去るっていう感じだったけど
今山岡さんがすごく悲しそうな顔をしている
だけど
初めて舞台に立たさせてもらったような
イメージで
すごく
関わり方がまたひとつ変わったし
緊張感もあったし
でもすごい楽しかったですね
もう一回あるけど
そうですね
あと2回あるんですけど
次も楽しみ
確かにね
お客さんと一緒に
伝えてもらって
ワークショップの中では
実際に岩道さんと講師と
天羅会を作った作家と
プロデューサーといろんなスタッフと
お客さんが一緒に
山口の山に分け入って
実際にそこで
野草を採取して
持ち帰ってきて食べたり
考えたりするっていうような
ワークショップだったんですけど
すごく岩道さんのご実家に近い
エリアだったんですよね
僕の生まれ育った
フィールドだったから
何個かロケ販して
いろんなところ行ってみたけど
実際野草も一番あそこが多かったし
いろんな種類ありましたね
参加者の人にお伝えすると
岩道さんは
ワークショップの中では
この野草を食べれる食べれない
っていうのを教えてくれる先生
としてまずいた
すごい印象的な言葉が
大体の野草が
毒もあるものもあるけど
それ除けば大体食べれるけど
次に来る基準は
美味しいか美味しくないか
食べれるけど美味しくないが
たくさんあるよっていう話とか
本当に見る目変わりましたね
ワークショップ
スタッフ側というか
一緒にMCじゃないけど
振興側で入ってたんですけど
あれ食べれるやつだよなとか
街見て
すごい思います
世界の見え方が変わるって
まさにメディアートだったり
アートだったりの役割だったりするので
ワークショップできたな
ちゃんと思ったりするんですけど
そういう風に感じる度に
面白かったですよね
クリエーションとかもね
本当に美味しかった
そうですね
美味しかったですね
撮ってきたやつは晴れ巻きにして食べたりとか
お味噌汁と
あとサラダすごい人気だったよね
美味しかった
クレソンのね
僕何テイク作ったか覚えてないけど
結局自分で
一口も食べれなかった
それ後から聞いて
びっくりしたんですよね
食べれてなかったんかいと
申し訳なかった
でも本当に
それこそ本当
こんなに身近なのに
知らないってことにも気づけてなかったし
知ったら
これアートとか何でもそうだと思うんですけど
知ったら知ったで
また次の疑問が湧くんですよね
じゃあ美味しいのかとか
じゃあこの味をどう生かしたらいいのかとか
なんかそういう
一番身近な
知らないに気づきながら
次の知らないにブリッジできて
ちょっと生活のこととか
野草採取ワークショップの体験
を思い返せるような
ワークショップになっていたんじゃないかな
いるんじゃないかなと
最大の学びですよ
だってすぐそこにあるんですもんね
いつもね
次回が
6月の
10日と11日かな
もう多分申し込み自体は
受付は終了してるんですけど
すでに申し込まれてる方は
お楽しみと
また一緒に
山編ですからね
夏編ですからね
この前3月が春編だとしたら
それも楽しみだなと
植生が変わってるんだね
最近山に行ったけど
もう草ボボボです
でもそれは食べれるものが
また新たに増えてそうだな
楽しみになってきましたね
感謝の意
ありがとうございます
ご視聴ありがとうございました
37:53

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