山口情報芸術センターYCAMでの公開収録
YCAMぐるぐるラジオ Season2、2024年1月7日日曜日、
山口情報芸術センターYCAMからお届けしております。
現場にいるのは、YCAM教育普及担当のこんのけいなと、
山岡大一です。
よろしくお願いします。
すんごいかぶりつきのお客さんが来てくださってます。
ありがとうございます。
目の前。
こんにちは。
気になるよね。
ラジオの公開収録してます。
このラジオでは、YCAMのスタッフがナビゲーターとなって、
YCAMに訪れる様々なクリエイターの方をゲストに迎え、
一緒にテクノロジーのこと、アートのこと、生活のことについてなどなど、
様々な問いを立てたり、悩みを相談したり、
そんな風に頭をぐるぐる動かしている様子を発信しています。
明けましておめでとうございます。
おめでとうございます。
ちょっと遅くなっちゃったんですけれども、
今日山口寒いですね。
寒い。
でも雪は降ってないね。
そうだね。天気も晴れてて。
今年で雪は降ってなくない?
なんかでも、やっぱ去年の末がちょっと降って、
ちょいつもりしたね。
ちょいつもりして、
いやいやいや、温かいまま過ごせればなと思ってるんですけど、
ここからまた下がりますから。
ああ、そうか。
キュッと。
皆さん体にはお気を付けください。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
あ、そうか。
キュッと。
わあ。
皆さん体にはお気を付けいただきたいなと思うんですけども、
今回の公開収録も、
はい。
今YCAMで行っている展覧会、
遊べる図書館、スペキュラティブライブラリーっていうものは、
はい。
YCAMのホワイエで。
うん。
うん。
ホワイエと2階のギャラリーかな。
帰ってすぐのところね。
そうですね。
うん。
そこで行っているんですけれども、
そこにある、遊べるラジオ局、というブースで行っています。
はい。
子供が今日もね、いっぱいいるね。
ちょうど2時ぴったりで 始まるぞって時にさ
後ろのカーテンから なんか
何歳? 1歳ぐらいの子が
チラー みたいな感じで
そうですね そういったちょっとこう
皆さんのただ中でね
楽しまれてる皆さんのただ中で 行ってるラジオですので
そういったちょっとしたこう 楽しいアクシデントみたいなものは
これからもあるかもしれないんですけれども
皆さんはご了承いただければなと 思っております
前回二重跳びずっとやってる子いたしな
我々の目の前でね
愉快なラジオを やらせていただいております
YCAMグルグルラジオ 2022年から行ってるんですけれども
シーズン2 2023年度かな
シーズン2からは
YouTubeで公開収録の様子を 配信しております
YouTubeご覧の方いるかな
ちょっといそうな雰囲気
ありがとうございます
YouTubeの配信は
YCAMのウェブサイトから アクセスしてご覧いただけます
もしYouTube上で コメントいただけたら
気づき次第
気づき次第にはなってしまうんですけど
拾っていければなと思っておりますので
皆さんよろしくお願いします
また本日収録される内容は
デジタル配信サービス
Spotifyにて
ポッドキャストの形式でも 順次公開予定です
これまでの全ての回と
あとSpotifyのみのオリジナルコンテンツの
放課後グルグルラジオっていう
よりゆるいラジオがあるんですけど
それもSpotifyで無料で
いつでも聞いていただくことができますので
詳しくはお使いのブラウザで
YCAMグルグルラジオと
検索してみてください
放課後グルグルラジオも
YCAMグルグルラジオって検索したら
その中で聞けるんだよね
同じチャンネル内というか
の中に入っているので
聞いていただくことできるので
無料なので
ぜひよろしくお願いいたします
それでは早速本日のゲストを
ご紹介したいと思います
山口アートコミュニケータープログラムについて
本日はゲストとして
YCAMで2021年度から
取り組んでいる
山口アートコミュニケータープログラム
架空の学校アルスコーレ
でプログラムディレクターを
務めていただいているデザイナーの
三宅幸太郎さんに
オンラインからご参加いただいています
三宅さんよろしくお願いします
よろしくお願いします
どうぞ
一瞬めっちゃ暗かった大丈夫
今バッチリですよろしくお願いします
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
今日はこの3人でね
ラジオやっていければなと思っております
それでは三宅さんもお迎えしたところで
本日のお品書きです
まずは本日
一つ目のコーナーは
ゲストインタビュー
ゲストインタビューでは
YCAMや山口にまつわる様々な
ゲストをお迎えして
普段の活動とその裏側を
伺っていくコーナーとなっています
過去の放送でもご紹介したんですけれども
YCAMでは
山口アートコミュニケータープログラム
架空の学校アルスコーレ
というふうに題して
アートや学びに関するイベントの
企画制作に携わる人材を
育成するプログラムというのを
実施しております
全国の美術館を中心に
美術作品を起点に生み出される
コミュニケーションみたいなものを
重視しながら
鑑賞者同士の
鑑賞者と地域の
繋がりみたいなものを深めていく
アートコミュニケータープログラム
とかアートコミュニケーターという活動が
すごく今注目を集めています
いろんなところでね
今ね美術館を中心に
って言ったんですけど
例えば教育機関だったりとか
美術館だけじゃないいろんなところが
そういう取り組みを今行っているんですが
架空の学校アルスコーレの
YCAMで行っているものでも
公募で集まった
高校生からシニア世代までの
幅広い世代のメンバーに
多様なプログラムを実施しています
そんなアルスコーレで
プログラムディレクターを
務められた三宅さんから
そもそも三宅さんがこの
アートだったりデザインだったりの
業界に興味を持たれたきっかけだったり
これまで行われてこられた活動
そして
2023年度
今年度のアルスコーレの取り組みの
振り返りなどのお話を
伺っていきたいと思っております
そしてもう一つのコーナーが
ぐるぐる相談室
YCAMぐるぐるラジオ宛てに届いた
疑問・質問・お悩みを
みんなでシェアして
一緒に考えてみるコーナーです
今回はゲストの三宅さんと一緒に
過去のゲストから寄せられた
お悩みを中心にぐるぐる
一緒に頭を悩ませていく予定ですので
皆さんも一緒にぐるぐるしていただければ
と思います
お願いします
それではどんどんサクサクいってしまうんですけれども
まずは最初のコーナー
ゲスト
インタビュー
ゲストの三宅幸太郎さんによるインタビュー
最初のコーナーいきたいと思います
最初に簡単に
三宅さんのプロフィールを私の方から
ご紹介させていただきます
三宅光太郎さん
デザイナー
1982年生まれ
鳥取県在住
カフェとして活動した後
2012年合同会社
うかぶLLCを設立
カフェを併設した
2つの宿を10年間
運営
またグラフィックデザインをベースに
コミュニティのデザインやブランディングなど
県内外の文化的なプログラムに
関わられています
2022年
個人事務所MAAとして
独立されています
改めてよろしくお願いします
お願いします
早速いろいろ
お話聞いていきたいと思うんですけれども
まずさっきもちょっとお話ししたんですが
この業界っていうのがいいのかな
アートだったりデザインだったり
っていうのに
興味を持たれたきっかけって何か
小さい頃から絵が好きだったとか
そういうのとかも
あるかもしれないんですけど
そうですね
高校の美術の先生
が
彫刻家だったんですけど
彫刻家のおじいちゃんが
美術の先生で
その先生が
すごい今も仲いいぐらい
関係があるんですけど
イーストで
この先生との出会いがめちゃくちゃ
影響を与えてるなっていう
気がしてますね
どんな先生だったんですか
なんかね分かんない
当時僕が高校だった時に
おそらく60代
体感直前だったんですけど
だいぶ
世代のギャップがある中で
自分たちが作った作品とか
課題に対して
分かんないって言うんですよね
先生が
分かんないけどなんかいいなって
言う
生徒が作ったものに対して
分かんないって結構正直に
言ってくれるって感じだったんですか
そうそうそう
自分の価値観を押し付けるような感じじゃなくて
世代が違うってことも
理解して
私はこの作品分かんないけど
何かがいいみたいなことを
頑張って伝えるとしてくれる感じ
がすごい良くて
みんな大好きな先生だった
今聞く段にめちゃめちゃ
フェアで素敵な先生だなって思いますね
うん
具体的に何を作った時に
分かんないけどいいみたいな話されたとか
覚えてます?
なんですか
ちょっと僕も忘れたんですけど
目が
金眼なのかな
絵を黒板に飾って
公表していく時に
口を開けたまま
眼鏡をとって
バーってとって
なんかこう
じろじろ見るんですけど
そのね
様みたいなものが
その絵がどの子の子よりも
キャラクターがめちゃくちゃいいんですよね
人柄も含めた
先生のあり方みたいなのが
すごい良かったなって
いいですね
態度というか
その時の眼差しが素敵で
チャーミングだったんですね
うんそうチャーミング
なんか先生って言うと
なんかこれはいいとか
これは悪いみたいなのを
判断する人ってイメージがあるんですけど
分かんなかったら分かんない
けどいいみたいなのは
ちょっと一緒に考えたいなって思いますね
そうですよね
なんか分かんないことを認めてることも
すごいかっこいいなって思うし
それ結構難しそうですよね
ねー
特に5年配
5年配っていうのもちょっと60だと
まだ早いかもなんですけど
すごく年下の生徒たちに対して
そういうなんだろ
開いた態度みたいなのって
なかなかね
わからんって連発してました
いいな
今でも交流あるのすごいですよね
そして
先生が展覧会とかするときに
搬入に呼ばれたりする
すごい
お仕事仲間じゃないですか
そっか
そういうのでなんだろう
結構ね美術の授業で
アート嫌いになっちゃったみたいな方もね
たまに話とか聞いたりするんですけど
三宅さんは逆にっていうわけじゃないけど
その先生を通じて
こういう大人もありかもみたいなのとか
こういう業界もありかもって
思われたって感じですかね
そうですね
そこでたぶん褒めてもらったのが嬉しくて
そのときちょっと続けたっていうのが
あると思うんですね
めちゃめちゃ素敵
ありがとうございます
アーティスト活動と宿の運営
なんかさっき
お話の事例の中に
素敵な先生の思い出の例の中には
絵を公表してくださったときって
あったんですか
プロフィール読んでてすごい興味深いな
と思ったのが
アーティストとして活動した後に
カフェを併設した二つの宿を
10年間運営っていう風に
ありまして
結構なんだろう
このアーティストっていうことと
お宿の運営って
割とジャンプがあるっていうか
なんかすごくこう
同じ人のやってる活動としては
結構意外というか
興味深い流れだなと思うんですけど
でもそもそも
アーティストの活動をしてたっていうときは
どんなことをやってたんですか
大学を卒業してから
そのアーティスト活動みたいなのを
してたんですけど
例えば
400平米ぐらいある展覧会場で
個展をしたときは
そこに
400平米だから8メートルかける50メートルぐらい
ちょっと長めの
箱だったんですけど
そこに
そこに
作品を
5点しか置かずに
小さな作品を5点しか置かずに
2階だったんですけど
2階にスロープを作って
自分の自転車で
入って展覧会場も
自転車で入って
そのまま帰れるっていうような展覧会とか
通り過ぎれるみたいな
そうですね
面白い
自転車で来ることが前提って感じですかね
来ていない人は
受付に自転車がいっぱい用意されて
絶対自転車で
見ることになるんです
あと
飲食店と一緒に
飲食店をいっぱいリサーチして
飲食店のクジを作る
食事のクジで
お食事っていう
それを地元のボランティアっていうか
運営グループの一緒のメンバーと
一緒に営業して
情報を
クジにはお店の情報が書いてあるんですけど
それを引くと
お店にラーメン屋が出た
ラーメン屋行くかみたいな感じで
お食事の
お食事ってクジですね
を作って
活動したりしてました
それラーメンって出たらどうなるんですか
じゃあラーメン行くかって感じ
ラーメン行くかってなるのもあるし
ラーメンじゃないなってもう一回引くとか
それもあるな
そういう
そういう仕組みを
公開して
僕じゃなくても作ってもいいよって感じで
いろんな地方で作ってもらったり
とかもしてました
いわゆるオープンソースっていうか
他のいろんな方が使えるような状態になさってたんですね
面白いね
楽しい
そこから宿の経営
運営に携わったって
結構なんかちょっと意外だなって
思ったりしたんですけど
オルタナティブスペースでのイベント
どういう経営があって
だんだんそっちに行ったのかとかも聞きたいですよね
そうですね
割とそういう
ものじゃなくてこととか
そういう状況みたいなのを作ることに
興味があって
体験を作るみたいなのをやってますね
そうですね
2010年に
最初の瀬戸内国際芸術祭
が瀬戸内海で開かれたときに
そこで初めて
岡山に
すごい人が出入りする
なと思って
そこに場所をすると
なんか面白いことできるんじゃないかな
っていうので空き家を借りて
宿をやろうということになって
それは割と
そのときに
オルタナティブスペースみたいなものとか
が割と流行っていて
場所で生まれる価値みたいなもの
に興味があって
それを宿っていうフォーマットでやると
どうなるのかなっていうので
やってましたね
オルタナティブスペースって
いろんなイベントがやれる場所
みたいなイメージでいるんですけど
あってますね
山本さん家もかつてそうだった
いろんな人が集まって
トークしたりとか
食事会したりとか
いろんなことに
使えるスペースみたいなニュアンスで
そういわゆる瀬戸内国際芸術祭みたいな
すごい大きな
美術の祭典みたいなもの
すぐそばで
すごい小さな活動の
実態があるっていう
瀬戸内国際芸術祭に
パラサイトするような
小さな場所みたいなのが
できないかなと思って
やってましたね
大きい活動のうねりみたいなものは
ある中で
それに寄り添う形で
小さくできないかな
みたいなイメージですかね
そうか
瀬戸内国際芸術祭とか行くと
作品たくさんあるんだよね
そうだね
結構大きいのとかね
それを
一緒に行った人と
一緒に見ながら
あれはなんだろう
わからないなとか言いながら
2人だったら2人で
そのまま行って帰ってするんだけど
オルタナティブスペースっていうのは
いろんな人が集まって
一緒に話をしたりもするんですか
どんなことしたのかな
普通に瀬戸芸に行くから
ここがあるから
泊まろうっていう人もいれば
そこで展覧会とかレジデンスも
同時にやってたので
そういう作品を見に来たりとか
レジデンスでアーティストの人が
滞在して制作することですよね
作家さんも泊まられて
そこで作品を作ってみたいな
そうですね
いわゆる制作の場もあるし
生活の場もある
みたいな状況で
泊まる人と
アーティストと
ちょっとややこしいんですけど
泊まる人がイベントをすると1000円引きになる
っていう仕組みを作ってたんですよ
何かしら主催したら
お宿代からマイナス1000円
そうです
それがもう予約フォームのところに
100円かみたいな感じで
しますってすると
タイトルとか説明文が出てきて
それを記入するとホームページに反映される
みたいな
それで
3ヶ月だけのイベントだった
宿の運営だったんですけど
それは半分ぐらいイベントが
生まれるぐらい安心なイベントを
してくれて
泊まりに行くって
ゲストになる感じだと思うんですけど
そこで一瞬
時間が生まれるっていうような
設計にしてましたね
面白い
芸術祭に行くっていうと
宿泊者との交流とイベント
自分は鑑賞者で作家様の作品を
見るみたいな
作る人と見る人がパッキリ分かれてる
印象もあったりするんだけど
その場所は作る人も見る人も
これまで見る人だったのが
イベントを作る人にもなったりとか
その境目が
曖昧にね
面白い
いいですね
なんか宿の予約ジャランとかでやってさ
イベントをしますかとか
一回も聞かれたことないから
めちゃくちゃ面白いと思って
でも本当自分もプレイヤーになっちゃう仕組み
っていうか
そこで行われたイベントで
覚えてらっしゃるのとか
思い出深いものとかあったりします?
そうですね
本当に予約するとすぐホームページに
反映するぐらい
感じだったので
割と僕らは
イベントに対しての
キュレーションしないって決めてたんですよ
どんなものもやってみようみたいな
なので
割と
誰かが関わる隙間があるイベントだったら
もう何でも
線引きにするって決めてたんですよ
いい素敵な記事
ある宿泊者は
トランプをするっていう
トランプ大会
普通にみんなで
鍋を食べるとか
なんとかナイトとか
トランプをするとか
イベントっぽく名前を付けて
トランプしてたり鍋をするだけなんですけど
それで
宿泊者にとっては安くなるし
僕らにとってはそれが宿
宿泊者以外のお客さんが
ここに来る理由にもなってたんで
割と
いわゆる
よくトークイベントしてますとか
そういう人じゃないOLの人が
最初恋しかしてなかったっていう人が
恋愛変歴ナイトとか
私は恋しかしてなかった
そういう本当に
誰でもゲストホストになれる感じ
いうのがすごい面白かったなって
絶対聞いてみたい今の話
恋バナだったら
自分入っちゃダメかなって思うけど
イベントっていう形で
恋バナナイトだと
自分も入っていいんだ
入っていいよっていう
確かに
やっぱり伺うと
肩肘張ってやることじゃなくて
そういうご自身が
興味あることとか
ちょこっと開いてみてもいいかなってことが
十分イベントたり得るんだよってことで
なんかすごい自信になりそうって思った
そうだね
双方いい影響がありそうなシステムですね
すごい楽しい
かつ宿泊者って
知らない人が結構多いので
そんな中で
仲良くなれるツールにもなってたなっていうのは
友達ができるかも
嬉しいですね
知らない人だけど
同じヤドに泊まるのって微妙に
なんて言ったらいいんだろう
親近感
この人さっき朝食会場にいたなって
そうそうそうそう
だから他のいきなり
宿泊とか関係なくイベントスペース
借りるのよりも
ちょっと開いてる
ただでさえ少しオープンマインドになってるというか
だから
いろんなことがすごく噛み合って
すごい素敵なイベントが
期間内の半分も埋まってたっていうのは
そういうことなのかなと思って
伺ってました
面白い
なるほど
そこからグラフィックデザインをベースに
グラフィックデザインもやってたんですか
そうですね
そこからもう一個宿をやったんですけど
それが鳥取県で
今住んでる場所の近くで
宿10年間ぐらいやってました
ちなみに今
三宅さんはどこから繋いでるんですか
鳥取県から
鳥取県
今その事務所の近くに
宿があって
どんな宿
そこで10年間やってたんですけど
そこは
その3ヶ月の
瀬戸芸の期間中だけオープンしてた
宿の
短くて強い感じじゃなくて
宿が結構面白かったので
割と
長めで
人々が
生活する
時間みたいなものに
関わるとどうなるのかなっていう
すごく長くて弱いもの
っていう時間の
扱い方ができたら面白いかなと思って
10年はやってみたいなと思って
10年
やりましたね
その共同代表でもう一人
代表がいるんですけど
僕は10年目で抜けて
その宿の時から
やってたデザインの仕事
とかを
メインでやったりしてます
面白い
短くて強いじゃなくて
長くて弱いって
すごい印象的だし
なんかこうやって改めて
変歴をご説明いただくと
なんか意外と全然
意外じゃないというか
先ほどアーティストの活動から
お宿に行ったのも
そういうものじゃなくてことを作る
っていうことを考えたときに
なんかフィールドが変わっただけというか
すごいしっくりきました
拠点が常にあったりとか
その体験を作るのが必ずしも
三宅さんだけじゃないっていうのが
面白いですね
最初その3ヶ月間
祭りの中でやったじゃないですか
10年間日常の中で
良いものをし続けて
その違いとかってどんな感じだったんですか
10年
トグコースとアルスコーレ
想像してなかったことが結構きましたね
それはもう
大学生
ゲストハウスと
シェアハウスとカフェがあるんですけど
シェアハウスに住んでた大学生が
結婚して
どっかに行っちゃったとか
どっかに行っちゃった
子供ができてとか
やっぱ10年の時間ってやっぱり
人間いろんなことがあるし
年ももちろん取るので
お客さんも年を取るし
周辺のスタッフとかも年を取るし
いろんなことがあって
3ヶ月のガッと詰まった感じ
とはまた違う
時間の流れが
ありましたね
しかもそうですね
芸術サイトからと
どんどん来る人が変わっていったりも
しそうなんだけど
10年間同じ場所でやり続けるって
同じ人の変化が
すごく見えやすそうですね
うん
確かにそうだね
あと結構大きかったのは
それは狙ってやったんですけど
岡山でやってた
宿の時は
アートの周辺のお客さんが
めちゃくちゃ多くて
鳥取のこの
百合浜町ってところでやってた宿は
本当に何もない町なので
いろんな人が来る
バイクで日本一周して
回すとか
平日は働いて
土日にやってきましたとか
仕方なく
他の宿が取れなくて
来てくれましたとか
そういうケースもありますよね
そうそうそう
割と人との出会う層が
また変わったなって感じもあって
それはすごい
面白い体験でした
より広くなった印象がある
業界じゃなくて
いろんな人に出会う機会ができたみたいな
そうですね
外国人も含めていろんな人に出会ったな
という気がします
この
長くて弱いとか
いろんな人に出会うって
まさに
架空の学校アルスコーレとも
すごい繋がるところだなと思うので
じわじわお話を
YCAMで2021年度から
取り組んでいる
山口アートコミュニケータープログラム
架空の学校アルスコーレの
周辺の話に
ちょっとずつ移動していきたいんですけれども
三宅さんは
このアルスコーレには
いつからどんな形で
関わられているんですか
2022年の春に
僕が
その宿を辞めて
その時にちょうど
お声がかかって
ここから
2年目が
今終わろうとしている感じです
2022年から
プログラムディレクターとして
そうですね
去年は一人でディレクターをして
今年は山城大輔さんと
共同ディレクターという形で
やっています
このYCAMぐるぐるラジオでも
Spotifyで配信している回ですと
YCAMぐるぐるラジオシーズン2の
11回と12回に
山城さんにも
出演していただいているんですけれども
そこでもお話ししていた中でいうと
三宅さんは
プログラムディレクターなので
活動している方のみんなのプログラムを
見ていらっしゃるんですけど
その中でも特に
TOGコースというコースに
特にしっかり関わられていたと
聞いておりまして
駅前の小さな建物
TOGという建物があるんですけど
そこを活用してゲストを招いた
イベントだったりアイテムの製作
メンバーと地域の人々が
交流できる場所の運営みたいなことを
行うコースだったんですけど
そのあたりの
思い出だったりとかもぜひ聞きたいな
というふうに思っていて
今改めて聞くとTOGコースの
活動ってめちゃくちゃ三宅さん
ですよね
確かに
確かにそうかもしれないですね
駅前に
プログラムディレクターの役割
すごい小さな物件を発見して
お借りできたので
そこで
アルスコーレというのが架空の学校という
プロジェクトなので
その中のみんなが集まる場所
大学でいうとカフェテリアみたいなもの
ができないかなと思って
TOGコースを開始しました
割と
小さな物件なので
そこに集まる数人の人も
5、6人入ると
人がいっぱいいるなという感じがあるので
そのアルスコーレという
年間の活動の中で
割といろんな場所であるし
それってインスタントな感じで
割とその場で
行われて消える感じなんですけど
場所があると
やっぱりそこに積もっていくもの
みたいなのってあると思うんですよね
何でもない時から
何かある時まで
そのTOGというものが
なんかアルスコーレのメンバー
にとっての
よりどころになったらいいなと思って
活動してます
拠点感ありますよね
うん
実際すごく変な建物ですよね
変なって言うと失礼かもしれないんですけど
駅前に
過去のラジオでもこういう表現してたんですけど
大家族のホールケーキ
切った時の形みたいな
めちゃくちゃ薄い三角の
柱みたいな
だから今おっしゃられてたように
5、6人入ると結構ね
ちょっといっぱいみたいなスペースなんですけど
いろんなイベント行われてて
もう本当
なんだろう
新宿のラッシュの電車じゃないけど
300%ぐらい
人が入ってる瞬間とか
見たりしたんですけど
なるほどそうか 場所があると蓄積するものって
面白いですね
確かにアルスコーレって
商店街を中心に活動してるんだけど
商店街の
店舗の一部で
展示させてもらう企画をやったりとか
それもなんか
期間限定で
別の期間になったらまた違う場所で
っていう風なことが多いんだけど
でもこのトグはずっと
あの場所にあり続けているんですよね
トグの場所
小さな建物
トグっていうのが
もともとあったっていう風な言い方だったけど
三宅さんが作ったって感じでもあるんですね
リノベーションして名付けたみたいな感じですか
そうですね
作ってたのが僕かな
あの建築家の農作純平さん
っていう方に設計を
してもらって
回収はその人の監修のもと
みんなで回収を行って
三角形の建物なので
トグっていう
もと研ぎ屋さんだったこともあって
刃物の研ぎ屋さんでしたっけ
包丁とかのね
そうですね
ゆっくり研いでいくことができたらいいな
っていうのをテーマに
立ってます
いきなりガンって形変えるんじゃなくて
ゆっくり研ぎながら
だんだん洗練されていくというか
だんだん形ができていくみたいなの
すごい
めっちゃトグのイメージにも合うし
やっぱめっちゃ三宅さんを感じる
今この話を聞いた上だと
いろんな人がイベントを企画して
三宅さんはその時って
どういう役割をするんですか
トグは10年ぐらい
メンバーがいて
フォースのメンバーがいて
そこで毎月
オンラインでミーティングをしてます
そこで
次いつ開けるみたいな
話を
みんなでして
最初はもちろんコーヒーの入れ方を教えるとか
したりするんですけど
衛生の話とかしたりするんですけど
その場所を運営する上で
必要なスキルのこととか
そうですね
いつ開けるっていうので
毎回メンバーと
コーヒーを入れて
お客さんにもちろんお金を取って
コーヒーを入れるってことをしたりとか
あとは
ゲストを呼んで
一日店長みたいな感じで
寿司屋さんの人が来て
そこが
カウンター寿司みたいになったりとか
そういうのもメンバーと一緒に
次はどんな人が
そこでどういうことをすると
その場所が変化する
この場所をどういう可能性に
満ちてるかっていうのを
みんなで考えてみようっていう話をしていて
見守りのプロとしてのアプローチ
それもみんなで
決めたりしてます
みんなっていうのはアルスコーレの
トグコースを選んでくれた方と
一緒に決めてるっていう感じ
そうですね
だからあれですよね
いろんなお寿司屋さんが来たりとか
あとカメ焼き
タイ焼きのカメバージョンみたいな
やってらっしゃる方が来たりとか
っていうのは三宅さんが決めたって
よりは本当にメンバー
みんなでこういう感じにしようとか
ゲストとかもみんなで決めた
っていう感じですかね
そうですね
素朴な疑問なんですけど
そこら辺に
僕もそうなんですけどそこら辺に住んでいて
イベントをやる
コースに入った
でもとはいえ自分が
何かやりたいかって言われると
効かなかったりするなって思うんですよ
そういうのって
どういう風に応援するというか
どうやったら引き出せるんだろう
とかちょっと気になったんですけど
コツとかあったりするんですか
引き出せる
どうしたらいいんでしょうね
これを山岡さんが
聞いてるのはおわけがあって
さっきシーズン2の
11回目と12回目に
山城さん一緒にプログラム
ディレクターをされた山城さんが
応援されているっていう話をしたんですが
その時に山城さんから
三宅くんは
見守りのプロなんだよ
って話が来てて
なんかその
いろんな方が初めての
ことをやる姿っていうのものが
すごく素敵だとか面白いっていうことも
三宅くんから僕は
教わったし
誰かを教えたりとか
伝えたりしようとする時に
どうしても前に立っちゃうというか
どんどんその人を引っ張って
前からそこ危ない
そこ失敗しやすいよとか言いたくなっちゃうんだけど
三宅くんは
見守れるみたいなのを
すごい山城さんが熱弁されてて
それもあって
山岡さんの今の質問
私もすごい気になってます
確かに
なんだろうね
なんかこう
僕も全然見守り
下手だと思うんですけど
割と
2022年の
頭に子供がちょうど
幼稚園を変わった瞬間があって
そこが
普通のいわゆる幼稚園から
ちょっと自然の
幼稚園みたいなところに行ったんですよね
それがすごい僕にとっても結構の変化で
そこの幼稚園が
割と
見守ってるんですよね
見学とかに行っても
基本先生しゃべってないんです
えー
しゃべんないし
なんか問題が
こっちのグループはサッカーボールを
蹴り合いたいし
こっちのチームはカンキリをしたいってなった時に
ちょっとスペース被るから邪魔じゃんみたいな
子供たちがいざこざになった時があって
その時に先生が
じゃあこっちはこっちでしょとか
絶対言わないんですよ
ずっと先生見てて
ひたすら子供たちがどうするかを考えるみたいな
なんかそういう見守りみたいな態度が
すごいその
幼稚園から学んだなって気はしてて
僕がどこまでできてるかわかんないんですけど
なんかこう
それを言うと
その人の
考えることとか
感情みたいなのを
奪ってしまってるっていうような
言い方をしてたかな
せっかくの機会を
その
先回りの
先回りして奪ってはだめだっていう感覚
先回りして奪ってはだめだっていう感覚
ができたらいいな
っていうのを僕も思ったりしてます
この人にああ言われたから
こうやってみよう
いきなりやるんじゃなくて
まずはつまづくとこ
ちゃんとつまづくみたいな
ことも大事にしてるって感じなのかな
そうですね
こんだけすると相手が嫌なんだなってことも
わかったりとか
例えば喧嘩してても
こうすると
相手が泣いたからこれは痛かったんだなとか
相手が泣くとこんな気持ちになるんだなとかも
含めて
そうか
関係の中での
取り合いみたいなところですかね
なんて言うんだろう
自分と他人とか
技術ブログを通したマーケティングの有効性
その人の中での
出具合みたいなところの
を見守るだけで
なんかこう
感じ取れるものが
本人が感じ取れるものがあるんじゃないかなっていう
はー
難しいですけどね
我々も2人とも教育普及担当で
いろんなワークショップとかね
いろいろやったりするけど
どうしてもね
特に自分が失敗したことあるとことかだと
危ないよとか
言いたくなるけど
でもそれが
もしかしたらその人の可能性とか
その人の体験を奪ってるかもしれない
なんか
自分は転がる公園シリーズ
とかを担当していて
なんかそういう時にも
転がる公園シリーズっていう
デコボコの床の
ちょっと危ないところ高いところとかもあるような
公園を作ってそこに子供がやってきて
結構すり傷とかも
しながら
バンバン遊んでいくって場所なんですけど
なんかそれ言われると
ちょっと思い出したのがその転がる公園の時で
柵を作るのは
簡単なんだけど
ちゃんと高いところから落ちたら
足ジーンとするなとか
こうやって早く
走りまくると
他の人にぶつかっちゃって
痛かっただからちょっと次は
気をつけて遊ぼうとかなんかそういうことを
確かに奪っちゃうな
途中で大人が危ないからやめなさい
とか言うとやめるんだけど
ふに落ちる前にやめるもんねそうするとね
自分の中で
なんかそういうところをちょっと思い出したり
しましたね
一番最初の先生の話ちょっと思い出しました
うん確かに
難しくないですかって
僕が質問したら
どうやってやるんだろうねみたいな
一緒に笑うみたいな
なんかまさに我々が想像する
三宅さんの高校の時代の
先生の感じだったよね
わかんないなーみたいな
確かに確かに
それがまたちょっと喋りやすくなるというか
こんな感じだったのかなって
私も思ったな
どうしてもなんかこうね
成果を時間内に出さないといけないってなると
何かを伝えて
その人の体験を良くするとか
成果にしてあげるみたいなことって
結構ね学びの中で
学びの時間がある中でも
制約の中ではね
割とこうそうなっちゃうけど
効率的になっちゃうんですね
そう
それを少しだけ
待ってみるみたいなことを
できたらいいなって
気持ちではいる
あるスコーレですもんね
ヨカの学校なんだから
スコーレはもともとは
レジャーとかヨカっていう意味で
かつスコーレは
スクールの語源でもある
本当はヨカと学びって
すごく近いところにあるのに
どうしてもちょっとね
効率のこととか考えると
暇じゃなさそうだよね
学校とか教育とかって
でも本当はそういう
トグチームと一緒に
その場所の可能性を
考えるっていう風におっしゃられてたのが
すごく印象的で
それとその人ができることの
可能性を考える
何か伝えたりとか
するときに
その人の可能性に思いを馳せる
みたいなこととちょっと近いのかな
と思ったりしましたね
その人の可能性に
思いを馳せると
その人がこういうことを
得るかもしれないとか
こういう
気持ちになるかもしれないは
あくまでも推測ってことなんだけど
その人が経験できる範囲みたいなものを
ちゃんといろいろ想像を
巡らせると
これはやっぱりちょっと余計だったり
これはやっぱり可能性を削ることになるな
みたいなこととか
場所もすごい
可能性を潰した使い方も
できるじゃん
本当はこういうポテンシャルもあるのに
みたいなことに
しっかり目を向けるのって
場所も人も一緒なのかもな
みたいなこととかをちょっと思ったりしましたね
可能性が一番ある状態が好き
確かに
その可能性が一番ある状態が
僕好きなんですよね
例えば
物件とかを見るのも好きなんですけど
物件を借りる前が
一番可能性ってあるじゃないですか
何でもなるみたいな
借りたら
住むとか
物件にするとか可能性が
決まっちゃいますもんね
可能性が一番ある状態
その場所がどうなると面白いかなっていう
一番この想像の時間みたいなところが
一番
僕は興味があるなって思いますね
いつも
しかもそれが一番
学びっぽいのかなっていう風に
思ったりしますね
なんかこう
例えば空間で一個の使い方が決まって
それを訓練して
どんどん上手になるっていうのって
多分すごい上手になるし
だんだん身について
どんどん素早くできるようになるんだけど
新しいことの出会いとは
ちょっと遠のくというか
修練されて上手くなった
そうそう
だからずっと初心者であり続けるというか
いろんな可能性を考えることって
それって
学びって
何かが上手になることも
学びだと思うんだけど
いろんなものの初心者やりまくる
みたいなのもすごい面白い
学びだなと思ってて
そういうことも考えたな
初めての経験を
してもらいたいって
最初のアルスコールの時に思ったんですけど
それも結構そういう感覚は
ありますね
可能性が一番ある状態が
一番好きって
なんでなんだろうって気になったの
なんですかね
可能性が
可能性がある状態が好きなんですよね
それって
可能性がなくなった時に
自由じゃなくなる感じがするんですかね
実際は自由なんだとしても
常に
何にでもなれるとか
可変できるみたいな状態
が決まってない
決まってない状態みたいなのが
ずっと続くのがいいな
って気はしてますね
面白いなって思ったのは
可能性が一番開けてる状態って
それは何もやらない状態
動き出さない状態が
一番可能性ありそうだなって
気もするんですよ
だけど聞いてると
そこからちょっと一歩
踏み出しはしてるみたいな
そこのバランスっていうか
そこにまだ
何かありそうだなって
聞いてて思ってます
確かにモヤモヤしてるけど
止まってないみたいな感じがあるよね
可能性が一番ある状態というか
可能性を一番自由な状態で
探ってる状態が好きだったりするのかな
そうかもしれないですね
ゼロからスタートして
1にさせないっていうか
ゼロ周辺で
でも本当にゼロかっていうと
0.1とか
なんだったらマイナス0.1とか
ニャニャニャニャって
動いてるんだけど
1にはまだ行ってないとき
1にはしない
面白い
ありがとうございます