前回に引き続き、「なんで、好きなの?」を考えます。
「好き」や「かわいい」や「カッコいい」と思う気持ちは、どこからやってくるのだろう?
好きの背後には、「数寄」が潜む。
「数寄」を平安時代に先駆していたのが、清少納言だ。
貴族社会の中で「かわいい〜!」を次々に発見しては言語化した『枕草子』から、信長のカブキや利休の侘び茶まで。
日本で育まれてきた「好き」の文化を概観します。
・「好き」の歴史は清少納言『枕草子』に遡る!
・「かわいい」気持ちは、協働して育児する人間社会が生んだ幻想?
・漫画『へうげもの』が描く「美の競い合い」
・西洋美術史も「好き」や「欲しい」を描き続けてきた。
<今回登場する本のリスト>
●『「かわいい」論 』(四方田犬彦 著/筑摩書房/2006)
●『「カッコいい」とは何か』(平野啓一郎 著/講談社/2019)
●『桃尻語訳 枕草子(上)』(橋本治 著/河出書房新社/1998)
●『暴力はどこからきたか ― 人間性の起源を探る』(山極寿一著/NHK出版/2007)
●『へうげもの』(山田芳裕 著/講談社/2005 )
●『欲望の名画』(中野 京子(著)/文藝春秋/2019)
30:41
コメント
スクロール