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#39「15年経って話せること話せないこと」
2026-05-22 39:57

#39「15年経って話せること話せないこと」

TableRead『とおくはちかい(reprise)』アフタートークの続き/震災の時間、コロナの記憶/「よく来たね」という台詞/戯曲の同時代性・古びやすさ/震災から15年/やるせなさ

このポッドキャストは劇団「屋根裏ハイツ」のメンバーたちが、演劇2割:それ以外8割ぐらいの気持ちで、いろいろなテーマについてだらだら喋るポッドキャストです。隔週更新を目指しています。

X(Twitter) https://twitter.com/Yaneura_Heights

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サマリー

劇団「屋根裏ハイツ」のメンバーが、YouTube企画「テーブルリード」で上演した『とおくはちかい(reprise)』のアフタートークを繰り広げる。この作品は東日本大震災から15年という節目に、コロナ禍を経て改めて上演されたことで、過去と現在の時間の流れや記憶について深く考察する機会となった。特に、作中の「よく来たね」という台詞が、震災直後の状況とコロナ禍での移動制限という異なる文脈で、その意味合いを大きく変えていることに気づかされる。また、演劇というメディアが、上演当時の同時代的な空気や社会背景を色濃く保存する特性を持つこと、そしてそれが時間と共にどのように古びていくのかについても議論が交わされる。さらに、東日本大震災から15年という年月が、個々人の記憶や感情にどのような影響を与えているのか、語られることの少ない「やるせなさ」や個人的な喪失体験と震災記憶の結びつきについても語られる。語られない言葉や、退屈さの中にこそ演劇の本質があるのではないかという考察も展開される。

テーブルリード『とおくはちかい(reprise)』のアフタートーク
屋根裏ハイツ
みなさんこんにちは。劇団屋根裏ハイツのポッドキャスト、屋根裏ラジオをお送りします。
このポッドキャストは劇団屋根裏ハイツのメンバーたちが演劇2割、それ以外8割ぐらいの気持ちでいろいろなテーマについてダラダラ喋るポッドキャストです。
村長
はい、今日もお願いします。 お願いします。おはようございます。
ただいま3月31日。年度末ですね。
トム(中村)
忙しいですね。忙しいです。
私も忙しい。年度によって言ったら。
村長
目まぐるしい。
屋根裏ハイツ
目まぐるしい?
村長
目まぐるしい。
忙しいっていうか目まぐるしい。
トム(中村)
それはその心は?
村長
その心は、なんかいろんなことしてるなって感じ。
トム(中村)
年度関係あんの?年度末。
村長
年度は関係ない。全然関係ない。
自分の幸いに。
屋根裏ハイツ
予定が詰まってるっていうだけですね。
村長
うん。1日が3日分ぐらい感じる。
トム(中村)
いいのかな?
1日に何個も用事があるってことか。
村長
そう、なんか。
屋根裏ハイツ
忙しいからね。
村長
ちょっと目まぐるしい。
さあ、ということで始まりました。
屋根裏ハイツ
眠っ。
今日は喋るテーマが決まってまして、
ちょっと先週ですね、屋根裏ハイツが。
テーブルリードというYouTube企画のリーディングの撮影をしておりまして。
トム(中村)
ああ、しましたね。
屋根裏ハイツ
しましたね。
で、『とおくはちかい(reprise)』とナイトツアーという作品のリーディングを撮影してきたわけなんですけど、
トークは近いの方は劇団のメンバー3人だけでお届けするという。
そしてこの録音が、このポッドキャストが公開される頃にはテーブルリードも公開されてるだろうということで。
トム(中村)
うんうんうん。
屋根裏ハイツ
ちょっとアフタートーク的なことを録音したいと思ってますが。
トム(中村)
はい。
屋根裏ハイツ
良いですか?
トム(中村)
良いでしょう。
屋根裏ハイツ
はい。
トム(中村)
はい。
屋根裏ハイツ
ちょっとだけ書誌情報、書誌情報じゃないか、公演情報をおさらいしときましょうね。
作品情報。
作品の時代背景とコロナ禍の影響
トム(中村)
作品情報。
屋根裏ハイツ
ちょっと調べておきましょう。
『とおくはちかい(reprise)』という作品はですね、
2020年7月に東京公演アゴラ劇場で行いまして、
9月にせんだい演劇工房10-BOXで上映した作品になります。
2020年の4月から5月末までが第一回緊急事態宣言だったんですね。
だから明けてすぐの公演といえば公演になるという、
そういった時代背景がある作品ですね。
トム(中村)
そうですね。
こまばアゴラがコロナの関係で上映しない期間がずっと続いてて、
それの復帰一発目みたいなのがウチらでした。
屋根裏ハイツ
ああ、そうですね。劇場が閉じてて復帰一発目でしたね。
だからそういった、作品見てもらうとわかるんですけどね。
余日にコロナの話をしてるみたいな。
トム(中村)
そうだよね。
屋根裏ハイツ
後半、第2幕が。
だから読んでみて、すごい時間の流れをわざわざと感じる作品だったなとは思うんですけど。
震災からはね、震災のことを扱う。
2011年の震災のことももちろん扱ってる作品なので、
そっちの時間のことも感じるし、コロナのこともだいぶ思い出すなみたいな作品だったんですけども。
どうでしたか?
トム(中村)
東日本大震災から半年後っていうのと10年後っていう2つのシーンがあって、
そもそも初演は2017年にリプライズのつかない投稿が近いっていうのをやってるんですけど、
その時にはもう半年後と10年後って、10年後が未来だった時に1回描いてて、
その時にはまさかコロナなんてものが来るとは思ってないので。
屋根裏ハイツ
そうですね。
トム(中村)
それがでもコロナにぶち当たっちゃったから、その影響がほんとに…
でもそれをさ、うちらで劇団で下読み、下読みっていうかさ、収録前に。
屋根裏ハイツ
テーブルリードのためにね。
トム(中村)
そうそう、練習した時にさ、その単語とかでさ、
なんだろう、コロナの実感がすごいこもってる、すんごい短いやりとりみたいなのを今読み直すと、
2秒ぐらい遅れて、あ、コロナだからこう言ってんだ、みたいな。
屋根裏ハイツ
そうね。
トム(中村)
分かんないじゃん、もう、みたいな。
そこにむしろびっくり、むしろっていうか、そっちにびっくりしたなっていう気もしますね。
屋根裏ハイツ
最初の方の、2幕の最初の方でね、どうしていいのかなみたいな不安のセリフみたいなのがあるんだよね。
村長
うん。
トム(中村)
いやなんか、あの、上演した時に移動していいのかなとすら言ってなくて、
よく来たね、ね、みたいな。
ああ、そうだね。そうだね、そうだね。
屋根裏ハイツ
したんだ。
トム(中村)
よく来たね、ね、で、
本当に自分でも思うよ、みたいな、こう。
何も言ってないっていうか、今読んで、
だから、僕らのことを知らない人がもうこの本をこう、
10年後に見つけて、
読む時に、
これどういう意味なんでしょうね、みたいに。
多分なるだろうな、と。
屋根裏ハイツ
普通に、現代文の読解だよね。
トム(中村)
そうだね、これの上演年を踏まえないといけない。
屋根裏ハイツ
まずよく来たねと言ったかっていう。
トム(中村)
うんうんうん。
歴史的経緯がちょっと必要。
屋根裏ハイツ
そうだね、とがき読まれないもんね。
トム(中村)
あ、そうそう、上演だとね。
屋根裏ハイツ
上演だととがきないからね。
そうそう。
屋根裏ハイツ
とがきではね、未知の病が流行ってとかって書いてあるから、
それ読んだらよく来たねが通じるけど、
上演だけやったら2幕で急によく来たね、ね、みたいなその、
何もわかんないもんね。
トム(中村)
わかんないと思う。
村長
しかもその、よく来たねってさ、なんか、
よくこっちに来たねみたいな意味合いじゃないじゃない、なんかその。
トム(中村)
よくぞ移動すると決断。
村長
よくぞ移動だし、なんかその、なんて言うんだろう、
その、なんか、ともすると嫌味にもなり得る状況じゃない、その前提が。
トム(中村)
そうだね、そうだね。
村長
その、来た側の方がひどい状況だっていう。
トム(中村)
うんうん、コロナの時ね。
村長
コロナの時の。
トム(中村)
移動なんかしてきてさっていう。
村長
こっちに持ち、なんかね。
トム(中村)
だってね。
屋根裏ハイツ
ありましたからね。
トム(中村)
違うナンバーの、
違うナンバーの人の車がボコボコにされるみたいなさ、
あったもんね。
村長
そんなのあったんだ。
屋根裏ハイツ
そこ、そこまであったんですか。
トム(中村)
え、あったでしょ。
その田舎でさ、なんかボコボコにされるっていうかなんかこう、
外、うん、でも、え、あった気がするけどな、他の県の車に対して、
何か車着替えをとか。
村長
えー、そうだった。
トム(中村)
なんか落書きとか、忘れたけどなんか、
移動している人は罰だっていう緊張感みたいなの。
村長
ね、なんかでもその緊張感はあったからさ、なんか、
それとかは全然覚えてなかったなって、読んだ時に最初に。
そうだね。
あーみたいな。
それこそ2秒後ぐらいにあーってなるみたいな感じ。
トム(中村)
1幕ではよく来たねって本当に普通に言ってるんだよね。
村長
うん、たぶんね。
トム(中村)
地震から半年後のこっちの景色を見に来た友達によく来たねって言うみたいなね。
村長
っていうその、意味が変わってる、よく来たねになってるよみたいなとこまで。
50年後の。
トム(中村)
あ、50年だね。
屋根裏ハイツ
50年後読んだ時にどこまですぐピンと来れるのか。
トム(中村)
まあね、わかんないんじゃない?ちゃんと読む。
まあその、練習の中でこう調べて、
あ、そういうことだったんだみたいなことだよね絶対。
演劇のメディアとしての特性と時間の経過
村長
ね。
屋根裏ハイツ
なんかそれにしてもなんか、私最近思うことは、
なんか戯曲ってやっぱそのね、すごい時代が出るなっていうことを思いましたね。
その時上演されたということがなんか思い起こされることがあるなっていう。
なんかちょっと違うけど、
最近こう40年前ぐらいに岸田賞を撮った作品の上演を見ていて、
それがまあ戯曲がなんだろう。
まああり程に言うと、
なんかこれは感想だけど全然面白くもないし、
やっぱ古いみたいな。
でもなんかやっぱ当時の人はこれになんだろう、感情にこれが普通だったというか、
なんならこういうふうに喋ってたのかもなみたいなことも含めて、
思い起こされる戯曲だったんですね。
だから戯曲っていうものはすごいなんか、
最新という意味ではなくて、
すごい現代、同時代の空気みたいなものをすごいこう保存してるメディアなんだなということを、
それを見てたから、その時はやっぱ最新だったっていう。
で、この戯曲もまあ6年前ですけど、
遠い昔のことのように感じられるし、
そういうコロナのこととかがすごいレコードの溝みたいな、
そういうイメージとかかなり物質的に保存されてる気がするなみたいな。
トム(中村)
でもそれはそうだね。
本当にそう。
屋根裏ハイツ
戯曲ってそういうメディアかもっていうことを最近ちょっと思うたのを、
自分で読んでみてさらに思い出す。
そういう感じがありましたね。
トム(中村)
確かに。
屋根裏ハイツ
まあツイッターとか書いてあるしね。
トム(中村)
あ、そう、それもあれだよね。ビビったよね。
屋根裏ハイツ
あの、けいこの時。
トム(中村)
ツイッターって言ってるっていう。
屋根裏ハイツ
ツイッターって言ってるっていう。
トム(中村)
何の悪意もなくツイッターって言ってるからな、あの時。
屋根裏ハイツ
まだ2023年だからね、Xに変わったから。
トム(中村)
そうだね。
でもあの書いてあるシーン、該当の人は2011年だからいいとしようみたいな。
屋根裏ハイツ
そこも含めて。
トム(中村)
そうだね。
だからなんか使わないって人もいるんだろうなと思うの最近。
屋根裏ハイツ
ああ、結局にそういう固有名詞を書かないみたいなね。
トム(中村)
僕はかなり固有名詞を使うように最近なってきたから。
2020年以降ぐらいは。
なんか、こうやって古び方が早くなるというか。
定着してない言葉を使う。
まあツイッターがでもまさかね、Xになるとは思ってないからね。
屋根裏ハイツ
さっきの話で言うと演劇ってなんか固有名詞使う系なんじゃないかっていう気はするんだよね。
トム(中村)
ああ、現在の機能。
屋根裏ハイツ
むしろ使った方がなんかやっぱ、それこそそれを上演するわけだからさ。
上演した時には違和感がなかったっていうことがなんか重要な。
トム(中村)
うんうんうん。
重要というかなんかその、少なくともその当時の観客には全く違和感がない言葉として受け取れるっていうのが面白いなと思う。
そうですね。
屋根裏ハイツ
っていう思想が最近。
そういう思想、今っぽいのが良くないみたいな気がします。
なんかオールタイムベストいつでも上演できるみたいな作品より。
今しかできないことを書いておいた方がいいよなっていうことを思いますね。
まあでもそれが40年後見たらなんだこれ、バカじゃないのみたいなことにはなるんですけど。
トム(中村)
まあね。
屋根裏ハイツ
演劇ってそういうもんじゃしみたいな。
トム(中村)
だからね、アングラ劇とかの時代のやつの読みづらさとか、理解が一見できなさみたいなのってそういうことでもあるよね。
たぶんね、同時なんか結構驚異的に古びているみたいな。
なんか知り合いがさ、『三月の5日間』をさ、岩手の山奥の高校生たちに上演してもらった時に自分が演出して、
本当にわかんなかったみたいな。本当に理解ができてないみたいな、その高校生たちが。
まじで古典というか、状況もだし、たぶん言い方の言葉遣いとかもだし。
あれもやっぱ2000年代の記録というか、あの空気だよねみたいな。今じゃ絶対ああはならないだろうなみたいな。
屋根裏ハイツ
本当にこの2026年現在はちょっと近いけどね。
トム(中村)
戦争とかね、そういうイメージで言うとね。
屋根裏ハイツ
戦争とかの距離が。そうなんだ。状況はイラク戦争だけどさ、喋り方とかは別にいけないんだ。
喋り方とかも含めてわかんないんだ。
トム(中村)
どのくらいどのくらいわかんなさみたいなことがあったのかわかんないけど。
でも喋り方も、今はあんな喋り方ではないよなって気も。
岩手の山奥の高校でやったらわかんないだろうなっていうのは、東京弁だしなってこともあるかもしれない。東京弁という距離。岩手の人がしたら。
でもなんか、ああいう喋り方が結構もうちょいリアルだった実感もあるよなという。
屋根裏ハイツ
そうだね。
トム(中村)
変わってきてるよなって気もするな。
震災から15年、個人の記憶と喪失感
トム(中村)
アフタートーク的なことで言うと、ちょうど東日本大震災から15年だったじゃないですか。
そのタイミングでのっぽさんがようやく悲しくなったみたいな。
屋根裏ハイツ
あ、ツイッターで。
トム(中村)
そうそうそうそう。ツイッターでね。
ツイッターで。
屋根裏ハイツ
ツイッターで。
村長
言ってたんだ。
トム(中村)
言ってたから。なんか、それは結構自分にとっては意外っていうか。
屋根裏ハイツ
そうですか。
トム(中村)
そのタイミングでもあるんだっていう。意外っていうか、自分はそんなこと考えてなかったなって思って。
そういうのも気にはなってた。
屋根裏ハイツ
なんかね、今年はね、盛り上がってないよねっていう。
トム(中村)
あ、震災15年ね。
そうそうそうそう。別に5年ごとに区切りをつけるっていうのが意味はないんだけど。
15年という時期に、なんか盛り上がってないし、盛り上がる必要もないけど盛り上がってもいないし、言うて何も解決してないしみたいな。
屋根裏ハイツ
その廃炉作業とかも含めて。
トム(中村)
そうだね。
屋根裏ハイツ
何も変わってないみたいなことと、あと社会が死に…
トム(中村)
死にに行ってる。
屋根裏ハイツ
is dyingじゃない、死につつあるから、もちろんイランのこととか、お先が別に良くなってないなみたいなところを重なってね、非常におせんじな気分になったということもあるんですけど。
あとね、これはもう完全にあれなんですけど、去年うちの猫が亡くなって、実家で飼っていた猫が亡くなって。
それこそ震災起きた瞬間に、僕の横で寝てたみたいな猫のことを。
だからすごい震災の体験とうちの猫っていうのはすごい結びついてて、揺れ始めた瞬間に、大きいぞってなったら急に慌て出して猫が家の中を走り回りをして。
それを追いかけたっていう、14時26分の思い出があるんですけど。
そういうことをね、重なって思い出すみたいな感じがありましたね、今年はね。
すごいだからそっからもなんかね、あれですよ。夢の国に行っちゃったみたいな感じですよね。不思議の国か。
村長
たねこ連れられて。
屋根裏ハイツ
黒猫を追いかけてたら不思議の国に行っちゃったみたいな。そんな感じでしたね。
トム(中村)
なるほどね。
屋根裏ハイツ
この15年は。
トム(中村)
この15年は。
猫を追いかけたとこから始まってたんだって。
屋根裏ハイツ
そうそうそう。だから死んだから終わったかもみたいな。
トム(中村)
あーなるほどね。夢がはじけたんだ。
屋根裏ハイツ
そうそう。みたいなね。そういう内的な汚染地ドラマつるぎとしては、そういう感じがありましたね、今年は。
トム(中村)
なるほどな。
屋根裏ハイツ
でもそういうもんだよね。当事者ではあるけどやっぱさ、この震災って範囲が広いし、もちろん津波でとかっていうのはある人はいるけど、そうじゃないのがいっぱいあるじゃないですか。
トム(中村)
いやいや無数にありますね。
屋根裏ハイツ
その一人一人のやるせなさみたいなのが結構無数にある現象だから、それがね、まだ語られてないことっていっぱいあるだろうなという気がすごいするっていう。
トム(中村)
いや本当にそうなんだな。
屋根裏ハイツ
語る価値がないと思ってることがいっぱいあるなっていう。僕も別にこういう場でもなかったら言わないですけど。
そこそこ価値があると思ってないんで。
それがね、また吹き出すタイミングがあるのかもな、この世にはっていう。
トム(中村)
そうだねそうだね。思いもよらないタイミングでね。
屋根裏ハイツ
東日本大震災というものにはまだこう。
トム(中村)
そうだね。なんか多分どの震災のタイミングでもあるだろうね、そういう。
屋根裏ハイツ
だから直接的に人が亡くなったとかが私はないから。
トム(中村)
東日本の時にね。
屋根裏ハイツ
だからその猫という身内の死がようやくこう。
何かこう実感のある喪失感として。
知ったみたいな感じですかね。気持ちみたいなものというか。
トム(中村)
それすごい、なるほどなと思った。
震災への関わり方と語られない言葉
トム(中村)
にしては15年の情報は確かに何にもなかったなというか、めちゃめちゃ少なかったし。
世の中にいろいろありすぎて、優先度が下がっているのか何なのか。
屋根裏ハイツ
そうねぇ。
トム(中村)
のどの2年目とかめっちゃ情報少ないイメージですけどね。
屋根裏ハイツ
そうですね。もう2年経ってるもんね。
トム(中村)
そうそう。2年も経つ。2年しか経ってない。やっぱり正月ということもあるんだろうけど。
ものすごい記事とかが少ない。番組が少ない。
屋根裏ハイツ
万博終わってからちょっとは人手が回ってくるようになったんですかね。
トム(中村)
フェーズが土地にもよるだろうけど、解体みたいなフェーズから再建になっていってるみたいな話は、
それこそ野戸部に行ってる人たちからは聞きますね。場所によると思うけどね。
あと今日のテレビ番組の話してすごいなんだけどさ。
3月31日の11時ぐらいから、ハートネットTVって言いてれ?だっけあれ。
あれで七尾の被災ボランティアのオラッチャ七尾の支援支援タウンという組織をやってる人のドキュメンタリーがたぶんするね。
屋根裏ハイツ
なんか聞きたかったのは、中村さんはNookで、ある種震災の語りみたいなものと長年付き合ってきてる。
そういう感覚もわからないんだよね。
そういうことにコミットしてこない15年だったから、特別この沿岸に行って何かを見るとかボランティアするとか、
そういう追い面みたいなものというか、それが継続読のように15年を真綿で締めるように、
何かそこへのわからなさみたいな、そういうものにグイグイコミットしていく人たちとの距離みたいなものも、
15年という歳月がやっぱり感じさせるなっていうところが個人的にはあり、
そこにね、なりゆきでNookに関わり出してる気もするんだけど、
中村さんとかは何かあったんですか、そういう。
何だろうな。
トム(中村)
タイミング?
屋根裏ハイツ
震災にこう、震災にコミットしていくぞとかは思ってないと思うけど。
トム(中村)
思ってないね。
屋根裏ハイツ
関わり出しちゃったみたいなこと?
トム(中村)
そうだね、関わり出しちゃった。僕も震災の後全然行ってないんだよね、沿岸部に。
5年ぐらい行ってない。行ってもいないし、ボランティアも行ってない系だったんですよ。
仙台の内部の被災体験者の中で言うと。
それはやっぱ恥ずかしくて、5年ぐらいゆえに。
屋根裏ハイツ
恥というか。
トム(中村)
恥ずか…なんか、行かなきゃみたいな空気はあったよね、大学のさ。
屋根裏ハイツ
まあそうかも。
トム(中村)
なんかすんごい、みんな言ってたから。みんな言ってるというか、言ってたやつがよく学校食堂で喋ってるとか、部活の中で喋ってて、
なんかでも行けなくて、みたいなもやもやがあったっていうことを誰かに言えるなって思ったのが5年後だったよね。
屋根裏ハイツ
震災から?
トム(中村)
うんそうそう、16年ぐらい。で『とおくはちかい』が、その辺にあるんだけど。
多分沿岸部に初めて行ったのがそのくらいだと思う、僕。
屋根裏ハイツ
なるほどね。
トム(中村)
うん、全く見てない。
屋根裏ハイツ
15、6年。でもそっから多分10年ぐらい、Nookとかも活動合わせるとさ。
トム(中村)
めっちゃ行ってる。
屋根裏ハイツ
人より、人よりめっちゃ行ってるじゃん。
あの原発災害記念館とかもさ、行ってるじゃん。
トム(中村)
ああ行ってる行ってる。
屋根裏ハイツ
福島とかも行ってるっていうか。
トム(中村)
行ってる行ってる。
あれはあの時期はね、なんかね。
でもやっぱ10年目の手記とか、プロジェクトでNookで本も出してるんですけど、
震災から10年のタイミングの手記をみんなから募集して、
それをこう、僕は朗読を、村岡も出てもらったけど、演出したりとかするっていうのがそのタイミングであって、
なんかね、でも何だろうな、旅することに躊躇がなくなった感じかな。
まあでもなんか、その頃は、2020、20年、21年ぐらいになんか、コロナだったんだけど、
なんか、まあ見てみるかみたいな、そのいろんな風景を。
とりあえず足運んでみようみたいなモードになってるって感じなのかな。
あとはまあやっぱ、そうやって違う、どんな語られ方をしてるんだろうとか、
どんな風に今なってるんだろうとかが、
まあやっぱ行くと結構わかることがいっぱいあるなーとかは、なんか実感しだして動きやすくなっていったみたいなのはあるかな。
なんかだからそんなにすごい思いを、結構だから僕のとの、
野党はでもなんか行かなきゃなーみたいな度合いがすごい強かったね。
なんかそれはもう周りにもそうだし、行ってる人も多かったし、
なんかあの時の経験を携えて行ってみたいみたいな。
結局ね、めっちゃボランティアらしいボランティアはしてなくて、
滝越さんという野党出身の俳優さんに誘われて作品を作るタイミングがたまたま銀河鉄道の夜やるタイミングがあって、
そのために事前の調査みたいなので行って、みたいな感じだから。
だしまあ1年ぐらいは行ってないから、ちょっとまた全然風景が違うんだろうなと思うけど。
だから偶然、偶然というか。
屋根裏ハイツ
そうね、偶然とはいえ。
トム(中村)
すごくコミットするようにはなったし、うん、なったなと思ってますね。
屋根裏ハイツ
村岡は何考えてましたか。
アウトプットの機会と語りの物語
村長
何喋れるかなって考えてた。なんだろうな。
なんか私は全然、まだ個人的なもののままなんだけど。
屋根裏ハイツ
Yes。まだその、なんだ。
トム(中村)
何か外に出ていってない。
屋根裏ハイツ
外に出てるものとして存在してる。
村長
うん。私は未だにそこまで他の人たちの状況を見たりとかを、
知ってるけど、知ってないというか。
知ってるけどっていうか、それこそ行ったりとかあったけど。
で、他の人を受け取れる状況ではまだないなみたいな。
屋根裏ハイツ
僕もツイッターしか見てないんで。
僕の震災の語りはツイッターですべて仕入れたものと言っても過言ではない。
大地さんぐらいですよ。
トム(中村)
言ってるかっていうとね、どうなんだろう。
あとなんか言語化するチャンスみたいなのがいっぱいあるから。
チャンスっていうか義務みたいなタイミングがさ。
屋根裏ハイツ
仕事を出す。仕事でもあるからね、普通に。
トム(中村)
『とおくはちかい』もそうだし。
ビューポイントとかで、セゾンのエッセイとかで書いたりとか。
書かなきゃいけないみたいなときに。
アウトプットしなきゃいけなくなったときに、
無理やり自分でルートを作って、無理やりっていうかさ、
ブワーってモヤモヤしてることに筋を作ってみちゃってるから。
だからあんまり15年みたいなタイミングで、
15年だなとは思ったけど。
っていうのはあるのかも、すごい。
なんか僕の中ではすごい、
喋れる物語が一個になっちゃってるものもあったりするから。
でももっと違っただろうなとか。
なんか、さっき『とおくはちかい』の話で思い出したのは、
初演の時も結構なんか、出てる二人がめっちゃぐったりしてたっていう、毎回。
やると、やった後ぐったりしてたみたいな。
一歩も動かないのに。一歩も動かない以外言えるかもしれないけど。
屋根裏ハイツ
リプライズじゃない、初演。
トム(中村)
そうそうそう。『とおくはちかい』っていう2017年のオリジナルバージョンのときに、
まきたさんと村岡が二人で出てて、
これを二捨てやるのが結構大変だみたいな。
なんか、屋根裏発な気もする。
前のも別に負荷が高くないわけじゃないと思うけど、
なんか、これは大変だってみんなでなってたっていう。
それはなんか、わりとメンタル的にも食らうてしまうような、
あれだったのかなみたいなのを急に思い出しました。2020。
あの、さっきの話をしてるときも。
村長
うん、そうね。
このタイミングで、自分の内側と外側の乖離みたいなのが、
大きくなっている感じがする。
トム(中村)
あー、今ってこと?
村長
そう、今。から、なんか、よりすごいなんか、なんか来る。今年。
屋根裏ハイツ
なんとなく私もそういう感じになるかもしれない。
トム(中村)
そう、なんか二人ともそういうタイミング。
ある意味そういうタイミングなんだなっていうのが結構意外。
意外っていうのは、自分がそう思ってなかったなっていう。
うん。
村長
なんかそれこそ、アウトプットのタイミングがないまま15年経ってるっていう
ことの違いは結構でかいんじゃないかなって。
トム(中村)
めっちゃでかいと思う。
屋根裏ハイツ
それね、めっちゃあると。なんか僕、震災起こってからずっと考えてたけど、
それこそ卒業式から一度も会ってない同級生みたいのがいっぱいいてね、だから。
トム(中村)
震災のとき、高校、卒業のタイミングだもんね。
屋根裏ハイツ
卒業のタイミングで、卒業式の1週間後とかに震災だから。
トム(中村)
そっか、そうか。
屋根裏ハイツ
多分そう。だからね、あのとき何してたのかなみたいなことをわざわざ聞くと面白いっていう。
確かに。
何してたっていう。今会っても別に聞いて面白いっていう。
トム(中村)
聞いてないって言ったよね。
屋根裏ハイツ
聞いてない語りがなんかいっぱいある。
意外とみんな喋ってもないんだろうなみたいな。もしかしたら。
トム(中村)
意外とそうなんだよね。出てる言葉だけを聞いてるだけだからさ。
出てくる言葉?語っている人の言葉しか聞いてないわけだから。
それはそれ以上に語ってない人の言葉がたくさんありますよね。
屋根裏ハイツ
僕は次回もそういう作品というか、
語られてない言葉を語る作品じゃないですか。
すごいありてーに言うと別に、ちょっと不愉快に思わないでほしいんだけど、面白くないというか。
ああ、はいはい。分かります。退屈ですからね、あれ。
退屈じゃないですか、別に。
それって変な作品だよね。退屈であるっていう。
屋根裏ハイツ
震災を扱ってるのに。何を言ってるかもあんまりよくわからないみたいな。
トム(中村)
なんでもない話を。
屋根裏ハイツ
そうそうそう。あるんだよねみたいな。
トム(中村)
ああ、野菜ジュースが。
屋根裏ハイツ
思い出すとかじゃなくてあるみたいな。
わかる気もするけど全然わかんないみたいな。
トム(中村)
ああ、そうなんだ。
屋根裏ハイツ
分かる分かる分かるんだけど、それ多分伝わんないだろうなみたいな。
トム(中村)
ああ、でもそれは思ったかも。
屋根裏ハイツ
この戯曲は別に分かりやすくもないし、退屈で伝わんないだろうなみたいなのが面白い。
トム(中村)
うん。
作品の上演と時間の感覚
トム(中村)
なんかだから、東京で、まあでもあの時さ、もうコロナ過ぎてさ、東京で演劇を見ると人たちももうなんか、
それどころではないみたいな感じだったから。
で、仙台でやった時はやっぱ、なんだろう、刺さるじゃないけど、
ちゃんと届いてるなっていう実感を持ってさ、やったのよね、結構。
それを東京でやった時に、初演の時は、なんかわからないなりにちゃんとめっちゃ見てくれてるみたいな。
謎の感覚。
僕ら東京初めましてだったし。
そうそうそう。
でもリプライズの時はなんか、刺さってんのかどうかも。
もうコロナで、ようわからんみたいな。
なんか、それはあるね。
なんか、どう今やってどうなるんだろうとかね。
今はもはやそのなんていうの、半年後も10年後も過去じゃん。
村長
うーん。
トム(中村)
どうなんだろうねとかこう。
あとなんかその、退屈なのはその、退屈なのは初演の時から退屈でさ。
変わらず退屈なんだよね。
その退屈が見れるってことに気づいちゃったから、なんかこれ退屈だけどいいぞみたいな。
でもすっごい、でも今思うとどっちも、リプライズもだけどすっごいおしゃべりが慎重だなと思う。
今ね、今。
それは自分の書き手としてのなんか、あれでもあるけど。
どう伝わるんだろうとか。
屋根裏ハイツ
いや、それはだからテーブルリード動画見た人に教えてくださいって話ですよ。
トム(中村)
そうですね。知りたいですね。
屋根裏ハイツ
知りたいです。
トム(中村)
ぜひ見ていただきたい。
屋根裏ハイツ
急に。締めるぞ急に。締めよう。
トム(中村)
締め。
屋根裏ハイツ
急に締めよう。
トム(中村)
そうですね。でもほんとに、あれですよ。
20年後でも30年後でも多分そういうことなんだろうなっていうことを改めて。
屋根裏ハイツ
だと思います。
トム(中村)
原爆ドーム立つのが30年後とかでしょ。
多分ね。
屋根裏ハイツ
30年後には福一廃炉ツアーできるようになってるかな。
トム(中村)
いや、無理じゃない?無理でしょ。
屋根裏ハイツ
そうなんだよね。観光地化しなそうみたいな。
トム(中村)
ほんとに無理じゃない?多分。
わかんないけど。
屋根裏ハイツ
いや、どうなんでしょうね。
トム(中村)
いつできた。原爆ドームいつできた。
あ、やばいやばい。本当に立った日じゃないんだ。
村長
本当に立った日。
トム(中村)
戦前の。
ああ。
それはそうだ。そうじゃないんだ。
原爆ドームとして立ったのはいつなんだ。
被爆から21年後に保存が決議される。だから20年後ですね。
屋根裏ハイツ
ずっと議論されてたみたいなことか。
トム(中村)
あと、そろそろなくしてくれっていうことだったんでしょうね。
辛いから。
でもそれくらい人間の感覚には時間がかかるというか差があるというか。
状況や環境によって差がありますよね、そりゃっていう。
あります。
話ですわ。以上になります。
屋根裏ハイツ
アッパートークとしてちょっとどうなんだ。
まあいいか。
村長
ちょっと短かったからね、テーブルリードで話せる。
屋根裏ハイツ
そうね。でも確かにテーブルリードは5分間だった。
トム(中村)
あれだけ長く喋ってたらしいよ。
屋根裏ハイツ
そう。
トム(中村)
止まらなくて。
屋根裏ハイツ
さらに喋っちゃう。
ぜひみなさん見てください。
トム(中村)
ぜひ見てください。
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