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こんにちは、ゼロトピックです。
今回のテーマは、家族としながらスタートアップを経営するということの難しさとか、
あとそのときに意識するようなことなので、すごい個人的なことを話そうかなと思います。
まず大前提として、ちょっと何回か前の放送で話したんですけど、
自身を経験してから、ものすごい自分の命とかに対する不確実性を感じて、
そこからすごい大事なものに対して、明確に時間を割くというような生き方に変わったんですね。
そんな自分の中で常に優先度が一番高いものが、今いる家族だと思っています。
それは妻であり、子供であり、親であり。
そういう中で、結局自分の時間をどれだけ家族に割くかということによって、
残りの時間が僕にとっての仕事の時間とか、寝る時間とか、自分の時間みたいな形になるので、
どうやっても独身の人とか、あとはそういうふうに他の優先度は高いものがないような企業家と比べると、
相対的にすごい時間だったり使えるリソースが少ないっていうのが、
自分に貸したハンデというか、課税になるかなというのは、
起業する前からずっと思っていました。
ただそういう環境の中でも、成果を出せるか出せないかというのはまた別物だろうというふうにも考えています。
今日はそういう話をしたいなと思っています。
経営者として、あるいは起業家として、やるべきことってとにかくたくさんあるし、
やったほうがいいことってたくさんあるんですけど、
明確に最もインパクトが大きいものは何か、
そのためにどの程度のリソースを削くべきかということの優先順位付けができているケースってそんなにないんじゃないかなというふうに思っています。
ただ僕はこれに対して、創業前からわりと明確なビジョンを持っていて、
自分がやることはほとんど3つに集約する。
4つ目以降は時間に余裕があるというか、暇なときしかやらないという、そういう形でやっています。
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その3つ何かというと、1つ目は探索ですね。
それも戦略的な探索、大きい流れの探索。
自分がどの位置にポジションすべきなのかを探るための探索。
2つ目が閉端、閉端を集めること。
一とに言ってすごく密接で、戦略という概念って実は世界中で明確な定義がないんですよ。
なんだけど、その戦略って言われるような概念と閉端ってセットなんですよ。
閉端がなければいい戦略って、どんだけいい戦略があっても実行できないし、
逆に戦略を実行するためには、それに必要な閉端を集めなきゃいけないっていうので、
閉端を集めることってすごい重要な仕事だと思っています。
特にソフトウェアを中心とするようなスタートアップにおける閉端ってたった2つで、
お金と人、それらをミックスさせたコーポレートガバナンスとか、
企業文化を作ることも含めていいんじゃないかなと思うんですが、
そうやって閉端を集め、使えるような状態を作るっていうのが2つ目。
3つ目が、最も現場に近い一時情報を吸い上げたり、そこで実験を行うこと。
これが1とか2にすごいいいフィードバックを与えてくれるので、これは3つ目に与えています。
分かりやすい例で言うと、データを抽出するためのダッシュボードを作るためのSQLを自分で書くとか、
実験使用書を自分で書くとか、だけど実装はしないみたいな。
実装は誰かと背中を合わせて進めてもらったり、実装上のすごい重要なアーキテクチャとか、
リファクタリングをどういうタイミングにするかとか、そういうものを現場に完全に預けるっていう。
そういう形で僕は現場の一時情報を吸い上げるための実験に集中するっていう。
そういうところで、この3つに優先度を完全に置いてやっています。
1つ目は探索が一番何ぞやっていう話かなと思うんですけど、結構昔から石油掘削の話とか、
地面に埋まってる資源を掘削するときの授業にものすごい似てる話だなと思って、
例えとして使っています。
どういう話かというと、地中とか海中に埋まってる資源がどこにどれだけの量があるかって、
実は未だに完璧な精度で測る方法ってないんですよね。
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超音波とかを地面に向けてバーって流して、そこから跳ね返ってきた波長の強度とか長さで推定するとか、
そういう方法が基本的にメインになります。
あるいは原子をパンって飛ばして、そこから跳ね返ってきたときの状態を見て、
ここにはカーボン、要は石油の塊が埋まってるみたいなのを探るとか。
なんでそんな詳しいかというと、昔そういう授業をやってたからなんですけど。
とにかく精度が出ないっていうのが石油探索の問題、資源探索の問題なんですよね。
なんだけど、やるとやらないとやっぱり大きく違って、
探索で分かるのってこの辺にありそうみたいな精度です。
なんでないことは分かるんですよ。
そこから次、探索ってそれだけで終わりじゃなくて、この辺にありそうみたいな場所に試験用のリーグっていうやつをたくさんぶっ刺すんですよ。
円で示されたエリアに100本ぐらい棒が刺さってるようなイメージをしてもらえればと思うんですが、
その試験用のリーグを使って、実際に下から吸い上げるっていう行為をやってみるんですね。
そうするとその100本のうち、生産性、時間あたりに取れる資源の量みたいなのが明確に差がつく。
100キログラム取れるリーグとか80キログラム取れるリーグがある場所もあれば、
10キログラムぐらいしか取れないリーグがある場所もある。
なので、ありそうからもうちょっと絞り込んだ、この辺にあるっていうのが明確に分かるようになる。
っていうところから、そのエリアに絞り込んで、あとはどういう角度で刺すとか、どういう流量で取るとか、
あとは間にどういう地層があるから、その地層をどうやってクリアして、さらに高い流量で取るみたいなことを、
より現場の実験として行っていくんですが、ここで生産をしようって決めるまでに、
大体これだけの工程をかけて、資源を掘削するっていうことを始めるんです。
これ結構スタートアップでも同じだと思ってて、金脈というか、どこに埋まってるか分かんないんですよね、基本的に。
多くのスタートアップの経営者は、Yコンビネーターとかのプログラムとかの話を見て、
ユーザーの大きい課題を解決することから始めろっていう、それはものすごい良い服だと思っていて、
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僕自身もものすごい重要にしている考え方なんですけど、その先どこにお金があるかっていうのは、
その時点だとやっぱりほとんど分かんないんですよね。
B2Bの事業だと、やっぱり財布がどこにあるかを探るっていう探索的な行為も必要だし、
B2Cの事業だと、お客さんがなぜお金を払うのかっていうことの理由って誰も明言化してくれないので、
そこに対して実験的な探索が必要。
プロダクトの良さと、そこからお金を払ってもらう良さみたいな、払ってもらえる価値観を作ることみたいなことの間を埋めるために、
やっぱり探索が必要。
そのためにデスクトップリサーチはもちろんなんですけど、やっぱり戦略を決める上で、
どのあたりにお金が埋まっているのかっていうのを探すっていう実験がものすごい重要。
企業が生きていくためにも、あとは指数関数的に成長して、10Xなものを作って、
お金を得られるようになるためにも、ものすごい重要かなと思っていて、
これが自分にとっての役割の丸一番だと思っています。
会社の中でも、名言をしているわけじゃないんですけども、
僕が探索的なリサーチとかに当てている時間っていうのが多いっていうのは、やっぱりみんな分かっているかなと思います。
ここまで10分で結構話しちゃったんですけど、
2つ目の閉単集めは、要は資金調達と人の採用。
今だと採用というよりは、この船がどれだけ魅力的だと思ってもらえるか。
僕はケース10Xという会社が、どれだけ貴重な機械で、どれだけ面白い人が集まっていて、
この船に乗ることが自分の人生にとってものすごい大きな価値を持ちそうだと思ってもらう、
期待を集めるっていうことが、パートナーシップを組むっていう、
従業員というよりは、その船をさらに早く前に進めるためのパートナーを探すっていう行為と同じだと思って取り組んでいます。
まさにこのポッドキャストとか、あとは、僕はブログもすごいよく書くんですけど、
この2つも、基本的にうちがどういう状態にあるとか、自分がどういう考えをしているのかとか、
まず発信することを大きな目的として、知ってもらうことを目的としてやっている部分がすごい大きいです。
3つ目の現場の話は、先ほどの探索の話の延長にあるかなと思っていて、
この辺に石油埋まってそうだぞってなったときに、じゃあ次ドリルを掘り進めなきゃいけないんですけど、
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ドリルってガガガガガガっと掘っていくと、方向を間違っていたり、あるいは適切な速度じゃなかったりすることがたくさんあるんですよね。
なので、現場で実験して、方向がちょっと間違ってそうとかのを見て、方向を修正したり、あるいはガツンとドリルが固い工場に当たったときに、
この方向じゃダメだっていうので、実験の指針を作り直したりっていうことがすごい重要になる。
なので、やっぱり現場の情報ってめちゃめちゃ大事だなと思っている。
かつ、特に最も重要なのはユーザーのデマンドというか、
人が本当に欲しがるものを作れているのかとか、ものすごい強烈なペインにアプローチできているのかとか、
そのあたりがいいものを作る、あるいはその延長にある大きなビジネスを作るっていう上の大前提になってくると考えているので、
間違いなくペインを捉えられているかっていうものをチェックをする意味でも、3番をすごい重要視しています。
ということで、時間がない中で家族を大事にしながら、時間がない中でスタートアップするという上で、
自分が大事にしていくこと3つみたいなものをお話ししました。
1つ目が探索、リサーチとか戦略の検証。
2つ目が人とお金を集めてくるところ。
それがうまく使われる環境同情、イコールコーポレートガバナンスと企業文化を作ること。
3つ目が最もフロンティアの情報を集めてくることだったり、それがうまく取れるような実験を設計すること。
この3つに自分のパワーを割くことで何とかやってますという、そういうお話でした。
今回の放送はこんなところなので、ぜひTwitterとかで感想とかいただけると、ものすごい喜んで反応します。
あとは聞いていただいた方は今後Spotifyかな、Spotifyでフォローいただけると嬉しいなと思います。
おそらく1週間から2週間ぐらいするとApple PodcastとかGoogle Podcastの方にもこのゼロトピックが出ると思うので、
また出たらその辺は告知させていただきます。
それでは、また会いましょう。