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こんにちは、山あり谷あり放送室です。僕が山あり谷ありの山ちゃんです。
僕が山あり谷ありの谷くんです。
この番組は、日々起こる人生の山や谷を、2人で面白がりながらお喋りする、そんな放送室です。
はい、今週はですね、前回ちょっと話題になった、写真を谷くんと一緒に見たいという、そんなことをですね、やってみたいと思うんですよ。
僕ら今回はですね、会話の中で同じ写真を見ながら喋りたいと思っていて、もし聞いてる方もですね、作家とかこんな写真っていう話題をお届けしたいと思いますので、一緒に検索してもらえたら嬉しいし、
もし、どんな写真が検索できない方も是非想像してもらうのも、今回結構面白い内容になるかなと思っておりますので、是非一緒にお楽しみください。
山内くん、こういうのを何て言うんだっけ、単語で。
これね、対話型鑑賞で呼んだでしょ。
対話型鑑賞。
アメリカ発だよ、これ。
そうなんだ、対話型鑑賞。
今日やりたいのは、1個の写真をお互い見て、そこから何かストーリーとかを思い描くことを、意見を言い合っていくと。
そうですね。これね、基本の研究によると3つの問いがあって、1つは何が書いてありますかっていうところがまず1つ。
そこからまた膨らましていくことと、どこからそう見えるか。
で、なぜそう思ったかっていうね、この3つで十分対話ができるはずなので、やっていきたいなと思います。
やってみましょう。
早速、何の写真を選ぶかっていう話をね、谷くんとしてて、谷くんがセレクトしてもらったものがあるんですけど、紹介してもらってもいいですか。
はい。僕は写真家としても活動してるんですけど、写真にハマったね、僕のきっかけとなった、インスパイアとされた日本の写真家の方がいまして、森山大道さん。
森山大道さん。
森に山に大きい道。
この方はもう本当に日本の生んだ巨匠で、世界の森山って言われていて、めちゃくちゃ有名な人なんですよね。
で、森山大道ってちょっとね、調べてもらえればすぐ出るんですけど。
今ね、検索したらね、森山大道でググってさらに画像を見たらね、姫拓とかね、須田雅樹とかそういう人も出てきた。
あ、本当に。
田田光とかも撮ってるんだね。
本当に。
白黒だから、なんかもっと昔の人なのかと思ってたら。
ポートレートやってんの?そうなんだね。
あ、でもね、須田雅樹が語る、写真家森山大道の魅力とかそういう記事なんですよね。
なるほどね。
簡単にね、僕が尊敬する世界の森山さん、森山大道さんのプロフィールを言うと、1938年生まれ、今も生きてるんですけれども82歳ですね。
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でも本当にね、世界中のフォトグラファーからも尊敬されるような、世界で古典やったりとか、そんな人で、なんかね、特徴的には、あのね、白黒が多いんだよね。
うんうん、そうですよね。
あの、モノクロ写真ばっかり。
で、この人はストリート、あのストリートフォトっていうジャンルで、街中の、例えばね、歌舞伎町とか、そういうなんだろう、街行く人を、こう、まあハメ撮りって言ったらあれだけど、まあ撮るような感じで。
この人はね、フィルムなんだよね。
で、僕もフィルムの方が実は好きで、こうデジタルしてなんかいろいろ加工とか誰でもできるような時代じゃない。
やっぱね、フィルムってね、デジタルにはないすごい奥深さがあって、本当にね、いいんだよね。
で、あとね、もう一個僕が好きな理由が、いろんなフォトグラファーはいいんだけど、めちゃくちゃ高い機材を使う人とかいるんだね。
バズーカみたいなレンズって100万とかするし、そういうのを高いのを集めるのが好きなフォトグラファーもいいんだけど、この方はね、ずっとね、同じ理工のGRっていうね、モデルを使っていて、ポケットサイズなんでね。
あ、知ってる。普通に売ってるやつでしょ。
売ってる売ってる。
うん。
GRっていう名作があって、ほんとポケットに入って、この方はね、ストリートでハメ撮り系なんで、ポケットに常に入れとかないとカメラじゃないっていう人で、一瞬たりとも見逃せない瞬間を撮る。
で、有名なエピソードがあって、この人はね、世界で古典とかやってんだけど、ヨーロッパとか行くときに、お前の職業は何だって言われて、フォトグラファーだって言って、
風合もちょっとね、普通の人じゃないから、なんかお前照明を見せろって言って、カメラを見せろって言って出すんだけど、あまりにちっちゃいから、お前嘘だろって言って結構止められたことがあるっていうエピソードがあるんだけど。
へー。
なんかそういう機材もね、決して高くない。それを使って世界中で古典やってるところがまたかっこいいなと思って。
かっこいいね。興味が湧いてきましたよ、どんどん。
そしてGoogleで見るだけでも本当になんかちょっと色々興味がある写真がたくさん出てくる。
この人ね、あともう一個ね、ごめんね、なんかすごい好きだからさ。
いや、喋って喋って。
この人もう一個好きなのが、すごい有名にしたのがあって、写真では絶対にNGって言われていたものを逆に逆手にとってこの人の個性にしちゃったっていうのがあって。
へー。
この人が産んだアレ・ブレ・ボケっていうね、表現方法があるんだけど、要は荒れた画像。
で、ブレは手ブレしちゃってる。
で、ボケはピント合ってないボケてるっていう。
これはもう写真界において絶対やっちゃいけないミスなんだけど、それを逆に作品の良いとこにしちゃって。
よくその三つ目、アレ・ブレ・ボケっていう森山大道が作ったというね、そういう社会観があるんだけど。
別にブレてたりアレてたりボケてても、なんか良い作品とかメッセージとか心に突き刺さる作品っていうのはたくさんあるんだよね。
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今では普通になったけど、当時はね、なんだこいつはみたいな、結構言われたみたいですね。
どんな写真見る?これ。
やっぱり森山さんといったら代表作、たぶん一番有名だと思う。
犬のね、白黒の目が振り返った写真があるんですよね。
これたぶんね、今一緒に聞いてくれていて、検索してる人も僕と同じような画面を見てるはずだから、犬はね、一個しかない。振り返ってる感じのって。
これでしょう。
これが一番有名なやつですね。
いやー、なんだろうね、これ。
これなんかさ、犬って言われれば犬なんだけど、犬よりもずっとこう、獣感が強い。
ね、なんかちょっと狼っぽいよね。
これ白黒っていうのもあるだろうし、やっぱりこの、少しさ、荒いの?これはやっぱりこの写真は。
ね、決してすごい綺麗とは言えないよね。
そのがゆえの、なんか目の、目がすごいさ、ギラッとしてるように見えて、ちょっとその可愛さよりも怖さを感じるな。
あるね。野生って感じがするね。
うん、するする。なんか尻尾とかもやたら太いでしょ。
そうだね。これ僕、森山大道さん大好きで、この写真何度も見てるけど、今日みたいにマジマジと見るのは初めてだね。
あ、そうなんだ。
こんなね、一枚にずっと見るのは。
なんかそう、前回のさ、この対話型鑑賞のくだりでも少し話したんだけど、美術館に行っても、やっぱりこう、なぞるように左からぐるみるっていうのは、なんか割と多い鑑賞のされ方らしいんだよね。
でも、その対話型鑑賞っていう概念が入ってきてから、自分の好きな絵の前にずっと何分も何十分も立ちすくんで見てみるっていう方法が結構面白い見方だっていう人も多くなってきて、
実際海外とかではね、そういう風な絵の付き合い方の人はとっても多いらしい。
なるほどね。
うん。
確かに同じ絵の前にずっといる人いるね。
うん。だからたくさん喋るんだって、海外の美術館ではみんな。
でも日本はなんか静かにしなさいって言われるから、そういう喋り合う文化がなかったのかもしれないね。
喋り合うっていうのは一緒に行った仲間とかとディスカッションするみたいな。
そうそうそうそう。
なるほどね。
うん。まあもちろんね、一人で見るのが好きな人もいるし、自分の中で対話するのもとてもあるから、必ずしも喋らなきゃいけないだけでも全然ないんだけども。
まあでもそういう楽しみ方もありますよっていう。
そうそうそうそう。ずっと見るとさ、やっぱりなんかどんどんさ、なんか解像度が上がってく感じがしないこっちが見てる。
だってこのほら、歯とかも気になる俺。
そうなの。なんかちょっと牙みたいな恐ろしさを感じるような。
感じるよね。でもそんな鋭くもないのかな。何思ってんだろうな。
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なんかさ、写真には映ってないけどさ、本能をむき出してよだれとかビシャビシャ出てるような感じが。
確かに。うん。決して飼い犬じゃなくて、なんか飼い主と一緒にいるような時じゃなさそうだよね。
そうだね。
野良犬感。
それはあるね。野生児だね。
首はないしね。
確かに。ないね。
うん。しっぽは垂れてるし、これで絶対怯えてたりする時だよ。
そっか。じゃあ威圧してるのかな、ちょっと。
威圧してるか、何かをしようとしてたけどこっちに気づいちゃって寄らないでみたいな。
そっか。
こっちに来ないでみたいな、そういう感じ。なんか切なげだな、ちょっと。
なるほどね。これちなみに先ほど言った大堂さんが使ってるリコーのGRってやつは、レンズがズームできないから、この大きさで撮るにはめちゃくちゃ接近しないといけないんだよね。
ああ、怯えてるんだ。
うん。
これちなみにこの写真のタイトルとかってあったりする?
確かに。タイトル知らない。
今、僕が見てるサイトには三沢って書いてあるんだけど、これはタイトルのようなやつにしないんだよね。
この人ね、結構作品の名前をすごいシンプルにして、撮った場所とかにする可能性あるから。
ああ、じゃあ合ってるかもしれないね。
三沢って青森だっけ?
そうだね。
あ、通称三沢の犬。
三沢の犬だ。
米軍基地のある町、三沢で撮影した犬の写真。
元全日本プロレスの社長の三沢光晴じゃなくて、
違うね。それね、僕には伝わらないまたプロレストーク。
あ、そうか。三沢基地があるとこですね。
そうらしいですよ。
そっか。じゃあ米軍さんが飼っていた犬の可能性もある。
米軍基地の中ではないのかな。
そっか。基地は入れないか。
でもこれね、なんとなく大人は、子供もそうだけど、
結局どういうシーンなのとか、
結局どういう思いを持って撮ったのとかを知りたくなっちゃうんだけど、
そうすると答えっぽくなっちゃうじゃん、それが。
だからね、あえて言わなかったりもする。
そっか。
今、僕がいろいろ言ったけど、そういう確かにそう見えるみたいな、
そういうお互いのこう、あなたはそう見るのみたいなやりとりを楽しむみたいなマインドでこれをやると結構いい感じ。
ぼやっとする時もあるんだけどね。
そうだよね。だって必ずしも正解は一個じゃないし、
そうそうそうそう。
正解があるのかもわかんないしね。
わかんないわかんないね。
なんかこの森山大道さんはここにすごい意味深くこういうメッセージを受け取ってくれって取ったわけでもないかもしれないじゃん。
ここから自由に考えてねっていうことかもしれないし。
そうだよね。
あとやっぱり僕ね、大道さんにはまって、自分もインスパイアされて、
フィルムと白黒の写真、モノクロフィルムで撮るのがすごい好きなんだけど、
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なんでかって言ったら今こうディスカッションしたみたいに、
カラーじゃない、白と黒でしか表現されてないと、犬の色とかどんな色なんだろうとかそういうところまで自分の中で想像できるから、
そういう作品の方がちょっと奥深さを感じるなと。
それカラーだったらさ、また全然違う話になってるでしょ。
違うよね、全然違うと思う。
そしてこの大道さんの技法というか、白黒なんだけどめちゃくちゃコントラスト強いんだよね、白と黒の。
確かに確かに。この三沢の犬もさ、この胴体部分にかけてパキッと線がついてるんじゃない?
これどういう本当、どういう影なんだろうか。
そうだよね。
すごいコントラストだな本当。
目の前になんか大きい影になるような物体があったのか。
いや面白いちょっと、朝から僕こう、あれですよ、完成、フル稼働ですよこれ。
こういう話してから家の外出たら全然また違う1日に。
そうなんですよね。
これなんかね、対話型鑑賞した後の帰り道とかっていつもと風景が違って見えたり、
なんかどうでもいつもはいよく歩いている家の形が気になったり。
普通にするんだよ。
それストーカーじゃないよね?
違う違う違う、家だよ、家。その人の中身のじゃないよ。
家の中じゃなくて。
そっちのストーリーは想像していないよ。
あ、そっか。一歩間違えたら危ないからね。
大丈夫です。
いやでも本当にこういうのはね、大事ですね。
なんかやっぱり大人になると時間に追われて忙しくて、
本当に余裕がないとこういうこと考えないじゃん。
やっぱり人生を豊かにするのは、いかにね、無駄な時間を過ごすかだと思うんで。
あーそれわかる。それすごい大事だと思う、本当に。
ね。
そうだね。
なんかこういう風にさ、一個のものにさ、言ったらさ、合理主義者からしたらさ、
そんなに暇あったらさ、ブログでも書いてないよみたいなさ、お金になんないじゃんだけど、そうじゃないと。
いかに無駄を楽しむかが、豊かになるなと。人生がね。
ほんとだよ。
あら真面目、今日。
これいいね、ちょっとね、これ僕でも気に入ったよ、これ何か。写真を見る会。
これさ、ちょっとさ、やろうよ。
うん。たまに会ってもいいんじゃない?
はいはい、というわけでこうあっという間に時間が、これやってると過ぎるね。
過ぎるね、一瞬だ。
ね。でもこれかなり楽しかったので、ちょっと今後も何かこう写真や絵をね、こう見て、それで喋るみたいな会を作っていきたいなと。
これまた聞いた人もどう感じて、一緒に参加できるのか、またまた全然置いてけぼりになってるのかは、ちょっと僕らも確認しないといけないんですけど。
うん。
またなんか一つの定番コーナーになればいいなと、分かるんです。
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面白いですね、これは。
いいですね。
じゃあまた次回をお楽しみいただければ、本週もありがとうございました。
ありがとうございました。