2022-11-19 08:49

2021-12-11 - ハイドロキシアパタイトを眉間や鼻根に移植する事はできるの?

2021-12-11 - ハイドロキシアパタイトを眉間や鼻根に移植する事はできるの?

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続きましてのご質問です。
うさぎうさうささんからのご質問です。
まぐち先生、こんにちは。先生のYouTubeやインスタグラムの投稿で日々勉強させていただいております。
先生が以前、鼻の構造を苗字と名前のように分けて考えるようなことをお話しされていたと記憶しています。
ものすごくおさっぱに言うと、苗字を上の方の固い骨のところ、
そこで骨の修復などに使われる人工骨であるベータリン酸酸カルシウムなどがありますよね。
私が興味を感じるのは、美肺や美腺などにコンプレックスを持たない人が、
眉間や鼻根といった甲骨の部分に人工骨を用いて高さを出し、将来的に自分の筋と置き換えるようなことができるのかということです。
調べた範囲では、鼻の構造には人工骨を用いるケースが見当たらず、鼻などの狭い範囲での形成作業は難しい、
プロテンサーなどの代替品があるため、その素材を用いるのはトゥーマチタカラなのかと理由を考えましたが、
やはり興味が尽きないので、山岸先生へご質問させていただきました。
ご回答お願いします。ということで、ご質問いただきました。
おさぎうさささん、ご質問ありがとうございます。
マニア!
今度はマニア!
いいですね、こういう質問ですね。
これもサロンメンバーさんですね。
だんだんと勉強が深くなっていきます。
セミプロみたいな人が出てきますね。
ベータリン酸、酸カルシウム、ハイドロキシアパタイトの話をしているんですけども、
簡単にもう一回質問をまとめますと、
ハイドロキシアパタイトをですね、
鼻のこの部分に移植することができますかというふうなご質問です。
答えとしてはですね、
イエス・バット・ノーっていう感じですかね。
イエス・バット・ノーっていう感じです。
これどういうことかと言いますと、
ハイドロキシアパタイト、要は整形外科領域なんかでですね、
脊椎であったりとかですね、人工骨の素材を固定するときに
周りにですね、セメントのようにペタペタ貼っ付けて
直したりとかっていうのがあったりするんですよ。
ハイドロキシアパタイト、例えば頭なんかでも
そういうふうな治療で使ったりすることは今でもあります。
ただし、これ実は人工物の特性なんですけど、
よくですね、2年から3年すると周りから自分の骨の細胞が入ってきて
自分の組織に置き換わりますなんて言いますけども、
実際のところそんなに綺麗な話ではなくてですね、
開けてみますと、周りの組織が結構萎縮してしまったりとかですね、
普通に綺麗な骨とは違う組織であることは一目瞭然なわけですね。
組織で確かに取り出して見てみると、
表面にはそういうふうな人工の素材に対して
自分の組織が入り込んでいる組織っていうのが見えるんですけども、
決して人工物が自分のものに置き換わっているというふうな
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異様な表現ではないです。
これを鼻に使えるのかどうかという話でいきますと、
実際には使うことはできるんですが、
お勧めはしませんということになります。
なぜかと言いますと、
実はお顔のこの表面の中でお鼻のこの美肌、
今ここを苗字、ここを生矢で、
みたいなことを前にインスタライブでお話をしてたんですけども、
この苗字にあたるこの部分っていうのはですね、
皮膚が極めて薄いんです。
ペラペラです。
このセバシャススキンという名前の部分にあたる部分っていうのは、
皮脂腺が発達していて割と皮膚が分厚いんですけども、
この苗字にあたる上の部分ですね、
ここは皮膚がペラペラなので、
要は南部組織といってこの骨を覆っている組織が薄いわけです。
で、ここで問題になってくるのはですね、
人工物を入れるっていう際に、
その表面を覆っている南部組織の量っていうのが
結構大事だったりするんですよね。
で、これはどういうことかと言いますと、
例えばですね、
例えば何か人工物を置いたときに、
これが感染をしないように、
いろんな自分の組織でカバーしたいといったときに、
一番強いのは何かというと一番筋肉なんです、実は。
筋肉ってもう血管の塊だから、
少々ばい菌がついてもやっつけるぐらいですね、
いろんな免疫細胞も運んできますし、
抗生剤を投与してもですね、
抗生剤をこの筋肉を通してですね、
異物の周りにバーって巻き散らすなんてことができるので、
これは異物を置いたときに筋肉がすぐそばにあります。
これ最強なんですよ。
だから筋肉の下の部分の、
例えば脊椎の手術とかですね、
この大腿骨の手術とか、
割と周りに筋肉がたくさんある組織のところに
人工物を入れるっていうのは、
少々の何か問題があっても、
この筋肉がやっつけてくれるっていうのが起きるんです。
ところが筋肉がない組織で、
脂肪とか薄い皮膚しかないところで、
人工物を置いてですね、何かトラブルが起きた場合には、
まず皮膚、
例えばこういう部分だとめっちゃ薄いから穴が開きます。
実際にこれがですね、
筋肉のない皮膚皮下組織、
脂肪も割と弱いんですけども、
そういう組織しかないところで炎症を起こしてしまいますと、
へこみの原因になってしまったりとか、
穴が開いて本当に中身が露出してきたりとかですね、
そして色が変わって真っ黒になってしまったりとか、
いわゆる異物反応の問題を起こしてくるわけですね。
私自身が経験したことがある、
人工骨の怖さというところでいきますと、
かつて保健診療をしていた時代ですね、
症人形成外科というのを私はやっていたんですけども、
その子はですね、
ファイファ症候群の方だったかな、
この全顎形成術というのをですね、
人工骨と、
CTから作っているオーダーメイドの、
人工骨の血損部分に人工骨を置いて、
その周りを人工骨ペーストで、
ハイドレキシャポターで埋めるような手術をですね、
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頭をバイコロナで全部めくってするような手術をしていたわけですけども、
その方は手術の術後、
問題なくけが順調だったんですね。
ところが手術して1年過ぎたぐらいですかね、
もともとお肌がわりとアトピーの毛があってですね、
ちょっと痒かったらしいですね。
で、このお肌をかいているとですね、
皮膚の表面で炎症を起こして、
この炎症はなんとですね、すぐ下のですね、
人工骨に波及しまして、
その後人工骨の周りが全体的に感染を起こしてしまって、
開けないといけなくなっちゃったんです。
さらにその開けないといけない時に、
取るのがやっぱりすごい大変で、
こんなこともあるわけですね。
なので南部組織が薄い、このおでこなんかもそうですし、
お顔って基本的には組織が薄いので、足とか腰とかに比べると、
この南部組織の薄いところで人工骨を、
人工骨を使うっていうのは基本的には気をつけないといけない分だっていうのを
まず前提に置いておかないといけないです。
で、実際にですね、
例えばチャレンジャーな、
世界中にはいまして、むちゃくちゃなことをしている人たちがいます。
人工骨として鼻にここに入れて、
全部鼻飛び出ましたとかですね。
いわゆる微中角延長の代わりにこういう風なプレートを使いまして、
人工の骨プレートを使いまして、
穴が開いてるから組織が入っていいんじゃないのみたいな。
穴全部開いて、穴の真ん中に大穴が開いたりとかですね。
こういう風なチャレンジャーがいまして、
日本にも一部そういう先生がいますけども、
万が一そういう風なことがなった時に、
次の手が打てないぐらい大きなダメージを受けてしまうんですね。
なので、
全ての手術がそうですが、
腕のある下界はみんなそうだと思いますけど、
患者さんもそうで、
この手術が万が一失敗した時に、
次にはこういう手術のバックアップをしましょうっていうのをですね、
心づもりとして持っておかないといけないし、
もう排水の陣じゃないけども、
後ろ落ちたら崖なんですみたいな状況の手術っていうのはあまりいい手術とは言えないですね。
なので、そこで見込まれるメリットが
いかに高くても、後ろ崖の状態だとすると、
それは非常に危険な治療だという風な判断になってきます。
なので、
うさぎちゃんの質問に対して言いますと、
ハイドレキシアパタイトをお花に使うというのは、
使うことはできるけれども、お勧めはしませんよということになってきます。
ぜひ参考にしてみてください。
体は大事な人がいるからね。
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