2022-11-19 10:59

2022-09-09 - 【ダイジェスト】今流行りの糸リフトって本当に効くの?2019年の最新英語論文を調べてみた。

2022-09-09 - 【ダイジェスト】今流行りの糸リフトって本当に効くの?2019年の最新英語論文を調べてみた。

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はいみなさんこんにちは、山口でございます。では早速行きましょう。
皆さんあの今、巷でよく糸のリフトって流行ってますよね。
インスタの方でですね、ライブで皆さんからご質問を聞いたりすると、糸のご質問ってめちゃめちゃ多いんですよね。
で、実際どうなんですか?とか、進めますか?とか、効果はどれくらい続くんですか?とかいうご質問あるんですけど、
これめちゃめちゃ大事な、市場としてすごく大きくて、今日本の中でですね、美容外科って評判をしているところのほとんどが多分この糸の手術してると思うんですけども、
これに対する正しい情報っていうのがやっぱり出てないなというふうに僕は感じるわけですね。
で、個人的に押すか押さないかみたいなのはちょっと別にして、今日はその論文をちょっとしっかり調べてみました。
今日ご紹介するその糸の論文っていうのはですね、そのシステマティックレビューからご紹介したいと思います。
ですので、エビデンスレベルで言うと一番トップですね。
まず大きく2つカテゴリーが分かります。
1つは溶ける糸、もう1つは溶けない糸。
で、この溶ける糸、溶けない糸で言うと、今の流行りはどっちかというと溶ける糸ですね。
溶けるからなくなるやんって言ってたんですけど、実は歴史的に見れば、溶けない糸の方が歴史古いんですね。
1987年頃、商業別で言うと一番最初に商品として出てきたって言われてるのがアプトススレットっていうのが、ロシアで出てたということなんですね。
ロシアのモスクワの186人を対象に検証されてるんですけど、2-0って言って、割と太めの糸に両方にトゲトゲがついてるような糸をその若返りの治療として入れました。
期間は2.5年間、2年半の間ずーっとフォローしてるんですけども、それで行くと、これは溶けない系の糸なんですけども、2.5%合併症がありましたよと。
2.5%だったら、100人に2,3人ぐらいだから多くないのかな、みたいな感じだったようなんですが、徐々にそのアプトススレットっていうやつの情報が集まってきてですね。
次に出てきてるやつはですね、102名を調べてる研究なんですけども、102名ですよ。
だいたい100人ぐらいのうち、11人は糸が触れる、8人は糸が動いてる、違うところに行っちゃった。
5人は感染、もしくは肉類形成っていう変なお肉みたいなのができちゃった。
5名は皮膚のボコつきがある。
さらにですね、怖い合併症でいくと、唾が出てくる管をですね、炒めて唾が中に漏れてしまったりとかですね、
さらにこういった神経損傷で痺れが出たりとか動きがおかしくなったりとか、
さらにずーっと続くような異物反応による炎症、
さらにひどい傷跡などが2年経ってから徐々に徐々に出てきたというふうな報告が出てます。
なので、時間が経てば経つほど、解けない糸が悪さをして問題になってきてるというふうな話なんですね。
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なのでこのアプトススレットはアメリカの日本でいう厚生労働省のFDAっていうやつがあるんですけども、
ここの承認は得てないという話ですね。
溶けない部分と溶ける部分、ハイブリッドしたようなやつも出てくるんですね。
シルエットスーチャーズというのがまた出てくるんですけど、今でもシルエットリフトとか言ってですね、日本でも結構ありますけども、
これ実は当初ですね、今は溶けるやつみたいな感じで売ってますけども、
元々溶けない糸、ポリプロピレンに溶けるですね、このトゲトゲコーンみたいなのがくっついてるタイプのハイブリッドタイプとして出てきたんですね。
割と効果も良くてですね、このシルエットスーチャーズ自体はアメリカのFDAの認可を取ってます。
ただ、どういう経緯か僕も詳細は知らないんですけども、溶けない糸と溶けるコーンを併用して世の中に出てきたものなんですけども、いつの間にか溶けるやつに全部変わってきてるんですね。
なので、これも論文上はですね、いろいろ溶けないところが問題を起こしたんじゃないかという風な話になってます。
2015年に出ているペーパーで、31名に対してこのPDOの糸を使った研究をされてます。
24週間をフォローしてるんですけども、87%の患者さんが満足をしていたというようなことを謳っている論文になります。
手術をしたフィギュアのお医者さんはお肌の質感が70.9%はめっちゃ良くなった。釣り上げ効果に関しては54.9%あった。
一家制のアドバースイベント、要するに合併賞ですね。ちょこっとだけ合併賞はあったよ、みたいな言い方をしてるんですね。詳細は書いてないです。
今のとこめっちゃ良い感じの書きっぽりですよね。
ところが、アメリカでも溶ける系の糸っていうのがいろんなやつが出てきてるんですけども、効果自体がっていうところがFDAが認可を出しあぐねてるという話があるんですね。
ここからちょっと怖いものの話もあったりするんですけども、よく溶ける糸がですね、溶けていった後にコラーゲンが残って、そのコラーゲンが糸の代わりに引っ張ってくれるから、溶けても効果が持続しますよ、みたいな文言というかですね、セールストークのような説明があったりするんですね。
怖い方の話もあってですね、PLLAとか、PLGAって溶けるのにちょっと時間がかかるやつですね。長く持ちますよって売ってるやつとかは、地発性の炎症反応の報告があってですね、これが割とその問題を起こしてくる、要はその肉営形成とか、しこりんやったりとかっていうふうな話も出てるようなんですよね。
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論文いろいろ出てんねんけど、まずフォローが4ヶ月から6ヶ月ぐらいの短期的なやつがやっぱり多いんです。さっきのも大体3ヶ月とか半年とかですね。この段階で満足してますとか、いい感じですっていうのが多いんですけど、短期的には良いという報告はあるんですけども、さらにコラーゲンを増生させるとか言ってますけども、どの論文も大体6ヶ月、要は半年までしか見てないものが多くて、
長期的に、要は何年も経過した時にその効果が本当に確認できてる論文というのはないと。
で、さらにですね、コラーゲンなんたらみたいな話なんですけど、糸が溶けていく際に繊維ができて、その繊維が支えてくれるといったですね、こういう研究レベルの話はあっても、実際の臨床では結論は出てないんですよ。
この糸リフトにおけるエビデンスレベルというのは極めて低くて、短期的な溶ける糸ですね、短期的な報告しか出てないので、現時点において、お医者さんは患者さんに対して、そもそもこの治療が長期的にきちんとした結果が出てるっていう風なエビデンスがないっていうのをきちんと説明しなきゃいけません。
で、その結果に対しても、いわゆる現実的な期待度、つまりめっちゃ変わりますが、めっちゃ上がりますって言わないと。
で、さらに、もともとあり得るような合併症の話もきちんとしなさいねっていう風なことをここでは書いてるんですよ。それを言いなさいよ、それがお医者さんにとって必要ですよっていうのを推奨してるんですね。
これは皮膚科の論文なので、皮膚科の先生に対するメッセージみたいなのが書いてあるんですけど、溶けない糸はめっちゃ良さそうに見えたけど、結果的にあかんかったやんと。
だから、やっぱり皮膚科っていうのは学び続けないといけなくて、それで世の中に新しい情報が出てきたら、それを患者さんに伝えていかないといけないねん。
新しい技術が出てきたときに、すぐに適用するんじゃなくて、注意してそれを本当に効くかどうかを確認しなさいよ、みたいな注意喚起で終わってるという論文なんですね。
これがですね、僕も論文いろいろ読んできましたが、システマティックレビューって一番レビデンスレベルが高い論文が治療効果があるとは言わないと。
結局ないとも言ってないんですよ。ないとも言ってないんですけど、エビデンスが足りないからなんとも言われへんねんけども、まとめのところで皮膚科の先生たち、
あなたたちは気をつけて新しいものを適用しないといけませんよと、患者さんたちにちゃんと情報を伝えないといけませんよっていうことを名誉ししてる論文やったんですね。
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どうですか、みなさん。
このトーンで糸の話書いてるホームページとかないでしょ、多分。
僕見たことないですね。学会とかで割と正直な先生が、いやー糸やっぱりダメですわーみたいな、なんかいろいろ工夫したんですけどもすぐ戻りますみたいなこと言ってる先生はいるんですけど、
普通はやっぱりこうセールストークになっていることが多くですね、どんどん売りたいみたいな感じになってますよね。ただまあ糸も使い方によって、例えばここではですね、糸だけでピッて引っ張るみたいな話になってるんですけど、
例えばフェイスリフトですね、本当に切って手術するときなんかは中にやっぱりこう糸を使って釣り上げるとこなんかもあったりするんですけども、
あれは実際に効果を認められている治療なんですね。じゃあ他の違いってなんなんやろうなっていうところをやっぱりお師さんたちは考えないといけないし、
シンプルに糸だけピッて引っ張るっていうのはこういうふうに限界があるというふうに考えざるを得ないというふうに戸山口は現時点では思っているわけでございます。
あくまでも勘違いしたらあかんのは、この糸をやってるところが全部悪どいって話じゃないですかね。
あくまでも現時点ではエビデンスレベルが断言できるほどのエビデンスレベルは溜まっていない。
なので誰かそういう研究やってねみたいな感じやと思ってください。
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