2022-10-18 07:04

2021-03-12 - 切開フェイスリフトの【溶ける糸】vs【溶けない糸】の話

2021-03-12 - 切開フェイスリフトの【溶ける糸】vs【溶けない糸】の話

00:01
続きまして、sephora1183からのご質問です。
ご質問ありがとうございます。
真実先生、こんにちは。
いつも先生のためになるお話ありがとうございます。
フェイスリフトでリガメントを剥がした上で、解けない糸を用いた手術方法があるようなのですが、
持久力はかなり違うのでしょうか。感染や再手術の際のリスクが気になります。
先生の考え方を教えてください。
というご質問をいただいています。ありがとうございます。
吸収死・被吸収死という話になってくると思うんですけども、
これはフェイスリフトのお話の中でちょっとしてたと思うんですけど、
確かサロン限定アカウントの方で回答してたんですけど、
綱引き問題なのか?フェイスリフトの手術は綱引き問題なのか?というところなんですよ。
前話してたのは、引っ張る力、固定する力の差なんだとすると、
例えば、解ける糸でも1000本とか入れたらめっちゃ引けるようになるんですか?
そんなことないよね?という話をしたんですね。
どういうことかというと、まず剥がさないといけないので、
相手側が動きやすくなっているかどうか。
例えば、綱引きをすることを考えますと、
綱引きをギュッギュッギュッとやって、
同じ力で行けば当然、どっかで、
これあんま意味ないな。
力がかかるとこの糸にストレスがかかるわけですけども、
例えば、こっち側も手放すくらい緩いになったら、
引っ張ったら当然動くやんっていうのが、
これが剥離が必要だよっていう、
そのリガメントをちゃんと外すのが必要だよって話なんですね。
引っ張るこの力自体は、
じゃあ、むっちゃ大きな力が必要なの?っていうと、
むっちゃ大きな力がかかるような引っ張り方は、
やっぱり戻ろうとします。
ここなんですね、ポイントは。
だから、引っ張る力を強くすれば強くするほど、
引き上げ効果がいいのって言うとですね、
それは直後はその方がいいと思いますけど、
強く引っ張れば引っ張るほど、
やっぱり組織っていうのはですね、
戻ろうとする力があるんですよ。
例えば糸をですね、これがね、
解ける糸を使おうが、解けない糸を使おうが、
時期として解ける糸の場合にも、
長く持つやつ、だいたい200日くらい持つような
PDS2っていうのは使うことが多いんですけど、
一番長く持つ解ける糸ですね。
で、この2つで引っ張っていてですね、
むっちゃどっちもテンションがかかってますっていう状態で、
解ける糸だから戻るのか、
解けない糸だから長く引っ張っているのかというと、
実はですね、ポイントはですね、
これ、糸が解けたから動くんじゃなくて、
組織が避けるんですよ。
前提としてはですよ、
さっきのこの綱引き状態と一緒なんですけど、
03:02
これがね、
お互いが同じ強さのものだったら、
引っ張ってもこの状態が維持できるんですけど、
片方が緩い状態だと引っ張ると外れちゃうんですよ。
ということは、
どんなに強い糸を使おうが、
組織の方が、中で動かしている組織の方が、
その糸よりも弱ければ、
当然避けてきますよね。
はい。なので、
解けない糸を使っているから、
絶対に大丈夫だよということはもちろんないんですよ。
わかります?
だから、剥がして動きやすい状況を作るというのがすごい大事なんですけど、
動きやすい状況を使って止めていくときに、
解けない糸を使っているから絶対大丈夫だよね、
解ける糸を使っているから絶対あかんねん、
という話になってくると、
実はそうじゃないということなんですよ。
なので、
例えばですね、
お花の中の手術とかでもそうなんですけど、
軟骨の固定は解けない糸でやるんですよ、
っていう風にやっている先生もいるんですけど、
解ける糸でやるんですよ、
って言っている先生もいてですね、
実は世界のトップクラスの外科医の先生は、
解ける糸でやってたりするんですよね。
ここも派閥というか両方あります。
けど、もし解ける系の手術で、
世界のトップランカーになれるんやとしたら、
多分大丈夫なんですよ。
つまり、もしそれで問題を起こすなら、
トップランカーになれないからね。
で、解けない方を使い続けている人たちは、
信じ続けているんですよ。
解けない方が絶対いいって。
解ける方を使っていないので、
こっちは知らないんですよ。
で、解ける方の人たちは、
多分解けない糸を最初使っていたんだけど、
途中で解ける糸に変えたんです。
なので、両方知っているんですよね。
ここは歴史の差かなという気はします。
なので、山口としてはですね、
解ける時期、
要はその糸の、
いわゆる、なんでしょう、
好調力と言いますけども、
引っ張っているのを耐えられる時期に関しては、
やっぱり十分な期間を想定する必要があると思いますが、
解けない糸の方が絶対的に優位かつ、
そうではないという風に考えています。
で、解ける糸はなくなるからまあいいんですけど、
解けない糸のほかにリスクとかないんですか?
ってこのね、再手術の時のという話がありますけど、
実はやっぱり解けない糸の方がですね、
反根形成とか強いと言われてて、
例えば、さっきのお鼻の手術なんかで解けない糸で
軟骨を固定している人なんかそうなんですけど、
もう軟骨にこんな穴が開いてます。
もう針が通って何年経ってもいるので、
その軟骨にもうずぼっと組織がなくなってしまって、
穴が開いてるっていうのがよくあります。
で、これもフェイスリフトもそうで、
解けない糸を使って、
何か手術をしている場合、
これもフェイスリフトなのか、
それとも糸のリフトなのかっていうのをかけられたんですけども、
解けない糸を使っているとですね、
周りに反根形成といって、
体が嫌がってるサインっていうのが出てるので、
嫌がってるサインが強く出てる所って組織はもういなくなっちゃってるんですね。
もう解けてしまってる部分なので、
その意味でいくと、
僕はですよ、
06:01
解けないものを使うっていうのはですね、
柔らかい組織の上で解けないものを使うっていうのは、
やっぱり気持ち悪いなっていう風には個人的には感じてます。
絶対解けない糸だから感染がすごい起きるってそんなことないですよ。
中にはナイロン紙って言って解けないのとか、
プロリンって言ってすごい安定してる素材もあるし、
なのでこれもケースバイケースなんですけども、
やっぱり解けない糸を使うときってのはやっぱり
より注意して使うべきだし、
そういう風な、ここでご質問があるように、
再手術のことまでやっぱり考えておかないといけないなという風には思っています。
以上、フェイスリフトにおける解けると解けない糸の
考え方についてお話しさせていただきました。
参考にしてみてくださいね。
じゃあね。See you!
07:04

コメント

スクロール