00:01
続いての症例解説でございます。
こちらを見ていただきますと、結構ショッキングな状態ですね。
唇を分厚くしたいといって、ヒアルロン酸を入れたり、
いろんな組織を移植する、PRPを入れますとか、いろんな方法がありますけれども、
その中に脂肪を移植するという方法があります。
この脂肪を唇に移植するという方法自体は、決して悪い方法ではなくて、
枯れとともに唇が薄くなってますよ、縦じわが増えてきたよ、
骨の移動、もしくは歯の矯正をすることによって、
唇が薄くなったり、小さくなったところに脂肪を入れて膨らみせますよ、
という治療自体はいいんですけども、
いいんですけども、何事もやりすぎは良くないというところですね。
このレポッサマーの場合はですね、
割とみんなが知っているというか、
割と有名な先生というか、
いろんな手術を受けていらっしゃるんですけども、
なぜかこうなっちゃったと。
この唇に移植をした脂肪に、
肝細胞なんかも入っているんですけども、
当然見てもらったらわかるようですが、
明らかにブリブリの唇になってしまいまして、
口ぶりを言いましたね、唇になってしまいまして、
口角も前歯も見えなくなっちゃったから、
陣中短縮はするわ、口角リフトはするわ、
だけど全然上がっていっていないわけですね。
横から見ると唇だけぶにゅっと飛び出したような形になっちゃってると。
これを取ってほしいと。
もともとですね、このレポッサマーの希望自体は、
そんなに人工的な唇じゃなくてですね、
少し薄くなった分を戻したいんですという風なことを
おっしゃったようなんですけども、残念ながらですね、
出来上がってみるとこうなっちゃったと。
これを戻したいねんという風に申し出ると、
いやこれもう取られへんねんと。
いくつかの船に回って行かれたようなんですけども、
いろんなところで手術は断られてしまってですね、
これを直すのはすごく難しいんやということで、
巡り巡って奥地のところに来ていただいたわざです。
経過としてはですね、
こうなりましたと。
ちゃんといいという状態で、
この唇が薄くなって歯が見えるようになって、
横から見た時にこういう風な唇が
普通の唇に戻りましたと。
見てもらったら分かるようにですね、
この上唇と広角の位置なんかも改善するわけでございます。
こういう手術、実はですね、
やりすぎたものを普通に戻すっていうのが
難しいんです、手術としては。
どういうことかと言いますと、
一般的な美容外科の手術っていうのはですね、
足し算足し算っていうのは得意なんですけども、
形を作るっていうのはですね、
アートなんですね。
なんか話がちょっとおかしくなってきましたけど、
03:01
アートどういうことかと言いますと、造形なんですよ。
造形をするっていうのはですね、
例えばプロテーゼを鼻に入れますよとかですね、
前もつい糸を入れますよっていうのはですね、
行動の結果、一定の結果が得られますよっていう風になるんですけども、
いろんなものを微調整して、
機能を保ちながら綺麗な形にするっていうのはですね、
これは解剖学的な構造ももちろんそうですし、
整理的なですね、動きのことも考えないといけなくて、
そして美しさを把握するですね、
全体のバランスなんかも調整しないといけないので、
実は一番難しいです。
なので決してですね、やりすぎちゃいけんよというところなんですけども、
だいたいこういう風になってですね、
このお直しで来られる方たちというのは、
まさかこんなことになるのとは思ってなかったという風な場合が多いです。
原因をいろいろと聞いてみるとですね、
やはりコミュニケーションがあまりうまくいってないことが多くてですね、
患者さんが言っていることとお医者さんが言っていることが、
途中でチグハグになってたりということが多いので、
手術をする場合ですね、
この人と一緒にやったら治療がんばっていけるよと、
この人と一緒にやったらうまくいかへん時にも治していこうかなという風なですね、
パートナーとしての見方というのが必要になってくるんじゃないかなと思います。
いわゆるオンディマンド型のですね、
ボタンを押してこれくださいねって言ってですね、
商品を買いに行くのとは違って、
自分の顔の手術ということになってきますから、
あかんかったから捨てて次のものを買うねんという、
アンパンマン方式みたいなわけにはいかないので、
あくまでも自分の顔ですからね。
その辺はですね、皆さんよくよく考えて、
手術というのを考えられた方がいいのかなという風に思います。
インスタグラムの方でこういう風になった理由なんかも書いてます。
参考にしてみてください。
じゃあねー。