昭和と令和のあいだで、「何もなかった」ことにされていく平成。そこに暮らしていた私たちまで、ずっと取り残されたままなのか。リミナルスペースを「どこかへ向かう途中の場所」と考えたとき、あの30年間そのものが、妙な空間として見えてきませんか。
平成のファッションは、いま見ると『ファイナルファンタジー』の衣装みたい。そして、くら寿司は『Backrooms』なのか。映画やネットから始まった「平成リミナル」の話は、服や回転寿司、忘れられたゆるキャラへと広がっていきます。
けれど、何もなかったはずなのに、映画も音楽も、ネットに残された記録も大量にある。Y2Kとして戻ってくるものもあれば、まだ掘り起こされていないものもある。あれだけ何かを作り、観たり聴いたり、書き込んだりしていた時間を、私たちはどう咀嚼し直せるのでしょうか。
当時は気づかなかったつながりを、いまになって見つけること。自分が生きていた時代を、知らない場所のように眺めてみること。「平成リバイバル」という言葉のその先へと少しはみ出しながら、あの時代の記録と、これから何かを作るための手がかりを探します。
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