00:05
つなぐ仕事、という話です。5回に1回、シンポタとは違う話もさせていただいているのですが、いわゆるまちづくりの仕事って、つなぐ仕事だなぁと、趣味地味、最近思っています。
あるAという方と、Bという方の、それぞれの特徴があって、それぞれの特徴、良いところも悪いところもあるのですが、その良いところは良いところとして活かし合って、悪いところは悪いところとして活かし合って、それぞれの力が発揮されて、1たす1が2ではなくて、3とか4とか10とかになっていくというのが、何かまちづくりの面白いところかなというふうに思うんですね。
それをつなぐ人というのがいて、そのつなぐ人がとても大事というふうに考えているのが、僕の考え方です。
つなぐという仕事をずっとやっているのですが、それで儲かるかというと、全然儲からないんですよね。儲からないのですが、つなぐという仕事をやっていただける方がいないと、やはり何事においても、潤滑性というか、回っていかないのではないかなというふうに考えているのですね。
ファシリテーターとか、コーディネーターとか、デザイナーとか、キュレーターとか、いろんな言い方をしますけど、僕頭悪いので全部同じように聞こえるんですけど、要はつなぐ人、上手につなげる人になっていきたいなと思っています。
今までで、そういうつなぐ人たちを見て、自分たちもそうやってつないでいただいて、やっぱりここにたどり着いているんだなということをよく感じますし、それを次の世代にというか、自分たちがやってきたことと同じように、そしてそれ以上に上手によりよくつないであげることによって、パトンタッチもさせていただくことによって、
どんどんどんどん進化していくんじゃないかなと思っているんです。つなぐ時ってやっぱり面倒なんですよね。ひと手間も二手間もかかりますし、それぞれやはり主張がありますから、それぞれの主張がありますから、それをしっかりと受け止めながら、
でもそれをつぶすことなく、しかも飲み込みながら、肉化しながら、インカネーションしながら、より良い組み合わせをしていくという、そういう素敵なつなぎをするには面倒なんですけどね。その面倒を乗り越えたところに、とてもきれいな景色が見えているのかもしれません。上手につないでいきましょう。忍耐です。
