ヒリア・ミツル君の恨みとエスパー能力
アイドルの追っかけくらいしか楽しみがないような青年が、恨みを募らせて、そこに負の力を持ったエスパー能力が与えられるということで、
街をめちゃめちゃにしていくっていう、クレヨンしんちゃんの名を借りたアキラを前半見せられて、
彼がね、なんていう名前だったかなぁ、ヒリア・ミツル、ヒリアジュウというあて字を当てられてるんだけど、
彼も、カンタム・ロボが好きだという設定なんだよ。でまぁ、しんちゃんも好きなわけじゃん。
で、しんちゃんの方には性の正しいエスパーの力みたいなのが宿るんだけど、
敵対してるようで、結局そこをね、カンタム・ロボっていうのを軸に、なんとか分かり合うみたいな話なんだよ。
ファンネルも飛ばしますよ。なかなかそういう小ネタもね、聞いてて、板のサーカスじゃん、みたいな。
っていうですね、期待せずに見に行ったら、まあなかなか面白かったっていうやつだったね。
一人で行ったの?
んなわけあるかい?っていうね。子供たちと見に行ってさ、まあ子供たちとは、見終わった後、映画の感想とかあんまり語り合えなかったんだけど、
無視してくるからな。
なんか、俺の穿った見方ってさ、子供たちなんかもう、無視してくるからね。
子育てのことをね。
俺が、あそこどう思った?とか言っても、気に入った話じゃないと無視というね、なかなかパワープレイをしてくるから、
今回も結局しなかったんで、ここで初めて感想を語るんだけど、本当にね、まあいい話でしたよ。
その今ね、フリーターのアイドルのおかげしかないヒリアミツル君っていう、まあ若干もう無敵の人みたいな感じでね、
描かれてたね、そういう感じなんだけどさ。で、そいつは恨みを募らせて巨大化して街を荒らすと。
で、そいつの負の力みたいなのを、なんだろうな、こうエネルギーとして変えて、その巨大な怪獣にしてしまうという設定なんだけど、
そいつが来るまでは、あの、なんだろう、もう世の中に絶望した人間を集めて、その施設でエネルギーを貯めていたわけ。
まあマトリックスみたいに、なんかこう繋いで、もうね、現実なんかどうでもいいやっていう人たちが、わーってね、あの漫画喫茶みたいな個室にさ、入って、
好き勝手負のオーラを出しているわけだよ。で、そいつらで、今まで60%とかの負のエネルギーが溜まったぞ、みたいな、まあそういう悪の組織があるんだよね。
そこにヒリア君が来て、あ、みるみる溜まっていく、みたいなので100%超えて、巨大な怪物が現れるみたいな、そういう話なんだけど、
で、まあ結果としてヒリア君はカンタムロボット戦ってね、倒され、で、最後は許されるわけだよ。
ま、しんちゃんの、この賢明な感じとかさ、あの、なんだろうね、あの映画版の野原ひろしのお父さんのね、泣かせにくる描き方、いつもいつも何なんだろうねって思いながらまあ見てたんだけど、
まあ今回もね、定番のようにそれはあってさ、ただ、あのヒリア君に対する野原ひろしさんの言葉が、頑張れっていう言葉で、すげえそれってでも突き放してるような感じもするよな、みたいな。
まあでも、それしか言えねえよな。
それしか、いやでももうそれしかなかったのかーって思ってさ、頑張れがすげえ残酷に聞こえて、いわゆるその、例えば鬱の人に一番言っちゃいけない言葉じゃん。
だからそれがいかに残酷かって思うんだけど、まあ結果ヒリア君は頑張ろうって思えるわけ。で、ああよかったって言ってね、組織も壊滅し、
ヒリア君は立ち上がって、また明日からティッシュ配りのバイトとか多分始めるんだよ。で、終わるわけ。めでたしめでたし。
で、最後ね、あのサンボマスターの曲が流れてさ、子供たちに伝わんねえだろうなこの感じって思いながら、サンボマスターの曲が流れるわけ。
一見、その日本の病僧闇であるそれの代表ヒリア・ミツル君は救われ、感動的なフィナーレを迎えたように見えるじゃん。
ただ僕は引っかかってるわけですよ。あの60%まで負のエネルギーを貯めていた、マトリックスみたいに繋がれた、
それこそヒリア中の他の人たちは、おそらく秘密基地ごと吹っ飛ばされてるんだけど、爆発でね。
どこに行ったのかと。ヒリア・ミツル君はもうじっきじきにシンちゃんに救われ、野原博士に頑張れと言われ。
立ち直ったわけだけどさ、その言葉すらない。あの人たちはどこに行ったんだろうっていうモヤモヤが俺には残ってて、
その感想を今初めてここで言ったね。家族にも言えない。
まあだって子供たちは無視してくるからね。
興味ないよっていう。
子供たちとの感想の不一致
そういうところは見てねえしみたいな。
でもね、映画見ててちょこちょこそういうの思ったりするよ。
小江君の言う通り、どっかの施設にいろんな人たちが、たくさんの人たちがいて、
で、主人公との戦っている中でそこの建物がおそらく壊されたであろう描写があって、
中にいた人たちどうしたの?みたいな。
甚大な被害が出てるはずなんだよね。
出てるよなこれとかって思いながら、
見ることは結構ある。で、たまに丁寧なやつだと、
実はあの時の中にいた人たちが出してしまったまで描いてたりする。
はいはい、その最後の方でちょっと助かった人たちが映ったり。
救助活動されてたりとか。
クレヨンしんちゃんもそういうのあるんだけどね。
クレヨンしんちゃんの映画は絶対人死なないから、
いや、一作死んでるな。
あるんだ。あるんだ。
まああれは死ぬ前提の話だからしょうがない。
そこがね、プロットになってるんだったらあるんだろうけど、
まあ無駄死にはないはずだよね。
無駄死っていうか無差別な死はないから、
あったっていうのも戦国時代にタイムスリップした話だから、
しんちゃんと交流した武将が死ぬって話なんだけど、
まあそれはね、ちゃんと、その死に意味があるから。
まあ必要な描写だと。
結構ね、映画無くなったんだよ。
あ、そうなんだ。初めて人死にが出たと。
そうなんだし、その映画結構ね、しんちゃんで今までタブーだったことやってんだよ。
例えば泣き顔を前から映すとか。
あ、そういうの無かったんだ。
無かった。
まあなるほどね、キャラじゃないもんね。
前から映すってこともしたし、
まあこの映画自体は実写映画化もされたし。
クレヨンしんちゃんってつかないよ。
クレヨンしんちゃんってつかないって実写?どういうことなんだろう。
だから少年が過去にタイムスリップして、
そこで出会った武将とのお話。
クレヨンしんちゃん要素だけ抜いたってこと?
うん。だからしんのすけって要素だけ抜いただけ。
じゃあ感動の部分だけやったみたいな感じなんだ。
やったみたいな感じ。
なるほどね。
今回3Dだって言うから、
無差別な死がオッケーになってるのかもしんないし、
俺が見落としてるだけかもしんない。
少なくともあの人たちどこ行ったんだろうって、
やっぱ思っちゃう感じだったよな。