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2024-09-06 12:37

#6.心理師わたるんのワンオペ子育て体験談+父親の産後うつについて

諸事情により一時的にワンオペをしております。保育園からの呼び出しが来た時点で色々詰むスリリングなエブリデイです(笑)そこであったことをだらだら話しつつ、父親の産後うつについても少し真面目にお話しします。全国のパパママ、ぜひ聴いてってください。


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皆さん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師、臨床心理師のわたるんと申します。
この番組カウンセラジオでは、病院勤務の現役カウンセラーが、日常のことから人生設計諸々まで、いろんなお困り事の解決に役立ちそうな心理学・カウンセリングの豆知識をゆるっとお伝えしています。
今回はちょっと趣向を変えてですね、タイトルの通り、最近起こった僕のプライベートの出来事と絡めてお話ができればと思います。
テーマは、僕のワンオペ体験談と父親の産後うつです。 では、カウンセラジオやっていきましょう。
それで、僕のプライベートの出来事というのは何なのかというと、この間、XQツイッターでもポストしたんですが、
実は僕今絶賛ワンオペ中でして、一時的なものなんですが、5歳の娘の世話をしながら仕事をこなして家事をしてって感じの生活をしてるんですね。
ワンオペの体験って言っても、料理以外の家事は前からやってはいたので、新しく覚えなきゃいけない家事とかはそこまで多くはなかったんですが、
それよりも、その家事だとか仕事の残業だとか、そういうことをする時間の余裕がなくなってしまうことが結構ダメージでして、
ワンオペが始まる前は、これはいよいよやばいかな、今の業務料じゃ回らなくなるかもなぁと結構不安に思ってたんですね。
でも、いざ蓋を開けてみたら、周りの家族が本当に全力でサポートしてくれてですね、結果的にまあ疲れはするんですが、いい感じにやれてます。
あと、一緒に娘の世話をする中で面白いこともあって、例えば人生で初めて兄弟に僕の作った料理を食べさせてあげたり、
20何年かぶりに母親と同じ寝室で寝ることになったりとかして、これは娘が3人で寝たいって言ってきたからなんですけど、
決してあの僕が母親と一緒に寝たいって言ったわけではないんですけれども、
まあ、そんなことがあって、ワンオペでしか体験できないことも体験したりしてます。
僕の両親や兄弟は遠いわけじゃないんだけど近いわけでもないところに住んでいてですね、なかなか毎日会えるわけではないんですが、本当に助かってます。
周囲の人の存在のありがたさを感じてます。家族のみんな本当にありがとうございます。
そうですね、こんな感じでワンオペ、僕の場合はやってみたら意外と大丈夫だったんですが、そのワンオペ生活になる前の不安は結構強かったし、
ワンオペ生活がめっちゃいいかというとそうではないですね。 子供の機嫌が悪かったり、言うこと聞いてくれなかった時の子供への憎しみは半端じゃないですし、
自分の時間をより確保できなくなったストレスもやっぱりありますね。 特に髪を切りに行ったりとか出かけることがとても難しくなりました。
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これは子育て中の方は皆さん共感していただけるんじゃないでしょうか。 自分の時間が思うように確保できないっていうのは子育てのストレスの中で大きいところを占めてるんじゃないかなと思います。
リスナーのパパママさんはそんな子育てのストレスどうやって対処してるんでしょう。 もしよければ教えてください。
それでまあ今のはどこにでもいる一家庭持ち成人男性のワンオペエピソードなわけですが、 今の時代ではそのパパのワンオペというのも割と一般的な話になっているんじゃないかなと思います。
昔は父親が育児参加をしていると育免なんて言われてもてはやされてましたが、 今はそんなことはもうあんまり聞かないくらいに父親の育児参加が普通になってきて、
もっと言うとその育児と仕事のバランスもご家庭それぞれな感じになってきてますよね。 子育てはママがお仕事はパパがというよりはお互いが柔軟にその時の役割をこなしながら家庭を保つ
という感じが強くなってきた気がしています。 休日の公園とかショッピングモールとかでは子連れのパパよく見るようになりましたよね。
そんな感じで社会の雰囲気が変わっていく中で冒頭でお話しした父親の産後鬱という言葉も僕の業界ではちょっとずつ聞くようになってきました。
皆さんは父親の産後鬱聞いたことありますでしょうか? 僕はまだダイレクトに産後鬱と言われたパパを患者さんとして見たことはないのですが、
それについての研究の資料とかをちらっとは見たことがありますし、 育児と仕事の両立が難しくて調子を崩したという、いわゆるワークライフバランスがうまくいかなくなったという方は結構お会いしています。
どちらかというと現場では、周囲もその当事者の方も産後鬱というよりは、 育児を調子を崩した一つの要因として捉えて鬱病とか適応障害とかって診断がついている方の方が多いような気がしますね。
この表現の方がまだ周囲にとってもわかりやすいっていう事情もあるかもしれません。 というわけで僕も子育て周りでちょっとやばい状況にもなったので、
父親の産後鬱について少し調べてみました。 この後お話しする情報なんですが、東京都の情報ポータルマイ東京というサイトの記事、
男性の産後鬱と今求められる支援とはを主に参考にしています。 2023年2月6日の記事ですね。
1年半前と考えると結構子育て支援とかの界隈では前から話題になっているようです。 まず父親の産後鬱というのは
産後1年以内の育児期間中に育児を一つの要因としてメンタルヘルス不調を起こした状態を言います。 海外の調査では産後に鬱を発症する男性は約5%
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日本の調査では中等度以上のメンタルヘルス不調のリスクが高い男性は全体の10%程度に上るともされています。
10人に1人ということですからかなりの割合ですね。 ちなみに中等度というのはこの記事では詳細は省かれているので定義まではわかりませんが、
僕が推測するに自己チェック式の抑鬱度合いを測る尺度を使っているとすると、 例えば睡眠不足とか仕事のパフォーマンスの低下とか
やる気の低下とかその辺を周囲から見ても感じられるレベルなんじゃないかなと思います。 そしてその記事では父親が産後鬱に陥るパターンには大きく分けて3つあるとしています。
一つ目はさっき僕もちらっと話した育児と仕事の両立困難が挙げられます。 育児と仕事を両立しようと頑張るものの仕事の負担が減らない中で育児を担うため
両立が困難になりメンタルヘルス不調を起こしてしまうパターンとのことです。 二つ目は社会との隔絶によるものだそうです。
終わりが見えない育児に疲弊すると同時に仕事から取り残される不安感などが重なり、これらを相談できる繋がりや外部支援がないことで追い込まれるパターンですね。
母親では以前から問題になっていましたが、今後長期の育休取得者が増えるにつれ父親も増加すると考えられているようです。
3つ目に有害な男らしさの価値観が挙げられます。 有害な男らしさとは男性だからこうあるべきといった固定観念で日本人の男性には多く見られるそうです。
子供が生まれたから仕事をより頑張らなくてはと意気込んで仕事を増やしたり転職をしたり、 自ら多重負荷を課して追い込まれてしまうというパターンのようです。
以上の3つ個人的な意見なんですが、どのパターンにも共通しているのは自分が抱え込んで頑張るという価値観の下動いていることなんじゃないかなと思います。
子供が生まれたからにはより一層頑張らなくてはと思って、育児も仕事も頑張る、 もしくは仕事をもっと頑張るとか、周りに助けを求めるのはちょっとなぁ
自治体の資源を使うのも気が引けるしと思って一人で子育てを完結しようとするというような感じですね。
なぜそう思ったのかというと、僕が割とその気があるからですね。 そうなんですよね。僕の場合は周りが気を利かせてサポートしてくれましたが、僕自身当初は一人でやりくりするにはどうすればいいかとばかり考えて、
周りからサポートしてもらうことってあんまり考えてなかったんですよね。 洗濯物を畳むのは最悪やらなくていいかなとか、
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残業できない分をどんな風にやりくりするか、個人情報とかが入ってない持ち帰れる仕事は持ち帰って朝早くにやろうかなとか、
自分のできる範囲でのことばっかり考えてました。 そうではなくて大事なのはこの記事にも強調して書かれてますが、
父親自身も支援を受ける必要性を認識することが重要なんだそうです。 父親は家族の大黒柱としてどんと構えていなくてはならないとか、
誰かに頼ることは良くないとかそういう考えではなくて、親というのは親という時点で支援対象であっていろんなサポートを受ける必要があるのだ
という認識にシフトすることが大事なんですね。 参考にした記事では強くて仕事もできる理想的な父親像ではなくて、
誰もが慣れて楽しく育児に取り組める父親像を目指しましょうと締めくくられています。 僕としても割とこの認識のシフトって大事な気がしていて、
どこかで話したかもしれませんが、うつ病の方には今は休むことが義務業務なんです、 と言うと安心される方が多いようなんです。
今回の参考うつと言いますか、ワークライフバランスに一人で苦しんでいるパパにも誰かのサポートを得ることが大事だし、
親という時点でもはやそれが必要なレベルなんですよ、という認識のシフトが必要なんじゃないかなと思います。
そうすれば僕のように一人で抱え込みがちなパパも少し周囲の力を借りることに気が進むかもしれませんね。
親という時点でもはや周囲のサポートが必要なレベルです、ということをお互い押さえておきましょう。
さてでは今回の話をまとめると、親はみんな周囲を頼りにしましょう、ということになります。
いやでも本当に今回のワンオペで実感しましたが、仕事の役割を今まで持ちながら子育てもやるって言うと、そりゃキャパオーバーするなぁと思いました。
皆さん大変です。 あと今回パパの方に注目しましたが、もちろん変わらずママの産後鬱も大事な問題です。
さらに今回の僕とは違って、シングルファーザー、シングルマザーで、しかも周りに助けてくれる人がなかなかいない状況の方もたくさんいるかと思います。
本当に子群奮闘で子育てをするってめっちゃハードだと思いますし、それができる方は心から尊敬します。
ただもししんどかったら、周りの資源、家族だけじゃなくって地域の資源とか、そういったものを頼ってみることも考えてもらえたらと思います。
全国のママ、パパの皆さん、いつも本当にお疲れ様です。 たまには自分に優しくしましょう。
僕もなんか自分になんかしようと思います。 何をするかわかんないですけれども。
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では最後にもしよければ、このエピソードがいいなと思ったら、星5評価をしていただいたり、何か心理師に聞きたいことがありましたら、お便りフォームまでメッセージを送ったりしていただけると嬉しいです。
お便りすでに何通かいただいています。ありがとうございます。 しっかりお返ししていきますね。
では今回はここまで。おやすみなさい。 ここまで聞いてくださってありがとうございました。また次回をお楽しみに。
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