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星の進軍 第4話
決戦の朝 5月11日
五稜郭と箱建市街を残すのみとなった榎本軍に 新政府軍はいよいよ総攻撃を仕掛ける
北の大地に夢を見た男たちの最後の戦 その皮切りは
夜明けの箱建館で始まった 今へ残った軍火をこの万竜ただ一つ
踏ん張れ! 我ら万竜の大砲が敵徴用艦の右手に銘柱、火薬庫を破壊し爆破しました!
徴用艦爆沈の知らせは 五稜郭を守る榎本軍の士気を一気に高めた
よし、このまま陸上戦も乗り切れば
だが、戦い続けていた万竜は やがて弾薬が底を突き
浅瀬に乗り上げて 乗員は船を離れた
何よりこの時、野犬に巻き寄せて 新政府軍三望、黒田清高の軍勢
およそ700人が 箱建山の背後を登っていたのである
箱建山の背後は崖といってもいい急進な斜面
そこを突破されると 榎本は想像していなかった
この時箱建山を守っていたのは新選組 対する黒田は薩摩藩士
新選組には積もる異婚があった
あれに見えるは人影 石膏の報告によるとあれは新選組でご安堵
今日の都での奴らの浪跡 忘れてはおらん
全員 銃を構え
大砲用意
うわっ敵襲だ 背後を突かれた無駄よい援軍を
奇襲だと 今知らせが来た
まさかあの崖を登ってくるとは 箱建山の新選組は
一旦弁天台場まで下がりそこで応戦している そうだ
指揮は新選組の相馬一恵君だと言うから しばらくは持ちこたえるだろう
相馬
石片さん
資料格も落ち番流も持たない あの煙では敵は市街地を制圧しつつある
弁天台場市街地を超えた箱建山の脇にある このままでは
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ひじかたさん ここからは老上戦になる
この五稜郭に籠り戦おう 何五稜郭は守りに長けた城郭
ありったけの武器を集めれば持つ その間に
あなたに騎士改正の作戦を立てていただきたい 広瀬ひじかたさん
私はてっきり ひじかたが榎本をバッサリやっちまうつもりだって思ったね
だって私も半分そう思ってたからさ そんなことしねーよ
太郎さん 松平副総裁
俺に馬と50人の歩兵を貸してくれ あ
ああ 構わない
何をするつもりですか あんたが言う騎士改正の技とやらさ
榎本総裁 張陽撃沈の要因が残っている
この機を逃す手はない ちょっと引っ掻き回してくる
ああ
いつかの質問の答えだが
その 何のために死ぬか
という答えだが ああ
俺たち新選組も 江戸共和国の一員になれるかな
もちろんだだってもうなっているじゃないか
それが答えさ 鎌さん
いかん あっ鎌さん
よしいい子だ ひじかたさん
総裁 何してる一軍の将は奥にいるもんだ
じゃああなたが今しようとしていることは何ですか 騎士改正の技
引っ掻き回してくる そんなことを言って本当は新選組を助けに行くつもりでしょ
やめてください あなたは私とは違うあなたさえいれば皆は希望を失わない
今日の街を駆け抜けた新選組 鬼の副長ひじかた
あなたがいるから皆は戦に勝てると思うことができる あなたはこの五稜郭の星だ
弁天大阪は堅牢な砦ですたとえ敵が市街地を占領してもしばらくは持つ どうか
今はここにいてくれ 江戸元さん
あんた 何なんだ
何なんだとは オランダ帰りの旗元
海軍東鳥様 あなたから見たら玉の百姓の俺はクズみたいなものだろうと思ってだ
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何を言う 負け知らずの上昇将軍と言われたあなたが俺が五稜郭の星
違うねー 星はあなただ
江戸元さん あなたは正直大将としては出来が良くない
むやみな自信で突っ走り失敗すれば部下に頭を下げもする 頼りなくて焼けっ端で
だが振り返ってみろ みんな
そんなあなたについてきた これからの時代を生きるのは必要とされる人間は
あなたみたいな 胸に希望の星を抱いた大将なんだよ
ひじかたさん 江戸元さん
やりたいようにやれ あなたはあなたであり続けるんだ
手を離しなよ 江戸元総裁
太郎さん ひじかたさん
ご分を
あんたらもな はいっ
侍の背中だな ひじかたは五稜郭を出て一本木関門へと向かった
函館市街へと通じる道中 歩兵を連れているので馬では全力で駆けられなかったようだ
江戸元さん あんたは不思議な人だ
欠点だらけのくせに妙な愛嬌がありやがる 俺も
鎌さん あんたに見せられたらしい
だから最後に やりたいことをやるぜ
一本木関門は海に近い 湾曲した地形のため手を伸ばせばもう
弁天台場に届くように感じられる 待っていろみんな俺が助けに行く
進撃 怯むな
我この策にありて引く者を切る
yeah
いじかたさんが
死んだ 一本木関門で敵と戦闘状態になり
福部貫通重装
ほとんど即死だったらしい
大野君が知らせてくれた
遺体は何とか引き上げて もうすぐ五稜郭に戻ってくる
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鎌さん どうする
これから あなたが
ここの大将だ 大将は
皆が進む道を決めなければならない 決める
背負うんだよ そうだ
私は 江戸共和国総裁だ
明治2年 5月11日
函館決戦の日は 江戸元軍の敗北が決まった日でもあった
またこの夜 瀕死の状態で苦しんでいた兵士たちに
江戸元は 地資料のモルヒネを与えて死なせてやった
北の大地に夢見た新しい国 その国の
終焉が迫っていた 脚本
日野 総 演出
岡田 康 出演
榎本 武明 谷沢龍馬
肘方 俊三 田辺 真崎
松平 太郎 斉藤 正俊 松岡 万吉
浜崎 忍 黒田 清高
大東 秀文 平一 和田 修介
戦局 黄河 昭 佐古
音楽協力 あまちゃん
スタジオ協力 スタッフアネックス
プロデューサー 富山 正明
制作 株式会社
ビトパ