タローマンの映画鑑賞
ふじこひろです。14時36分、今日の声日記です。
今日は、なんとか朝起きました。
なんとかというのは、いろんなのの調子を崩しておりまして、
なんですが、どうしても行きたい場所があったので、頑張って起きました。
その後は、低空飛行な調子で朝ごはんを食べたり、洗濯をしたりしました。
こんな調子にもかかわらず、まあ行きたかったというのが、前話していたタローマンの映画でして、
スケジュールの都合で確実に行けるのが、まあ期間が決まってまして、
このタイミングを逃すと、もしかしたら見れないまま上映が終わってしまうかもしれないという焦りがあり、見に行ってきました。
以下ネタバレありで喋ります。
もともと特撮とサカナクション山口さんがきっかけで、タローマンのテレビ版は見ていたので、
まあ映画もそのノリがわかった上で見る分にはとても面白かったです。
なのでここから話すことは、その前提がわかっている上で見ているので、
何も知らずにとか、全くその特撮だとか、フックになるものがない状態で見ている人がどう感じたのかなとか、
その辺はわかっていない状態です。
自分が見てて多いと思ったのが、1970年代の技術とか雰囲気をどうやって再現するかやってみているところとか、
でもところどころ新しさが見え隠れしているので、
本当に当時の映像を見てた人からは違和感があると思うんですけども、
その頃を知らなかったり、もしくはそれを再現しようとしてるんだなぁと思って、
わかった上で見ていると、そういう技術面でどんな工夫をされているのか見るのが面白かったです。
そしてところどころ70年代の方の万博の様子が登場するんですけども、
そっちの方本当に知らなかったので、
太陽の塔の周りに何か囲われてるなぁとか、
そういう、そっちの方が面白かったです。
私は太陽の塔は一回大阪に見に行ったんですが、
その時は万博が終わってたので、
周りに大物がない状態の太陽の塔単体で建っているのだけを見てたので、
周りに人がたくさんいるとか、
他の建物がまるで押さえつけるかのような感じで建っているというのを知らないできたので、
そこが印象に残っています。
今回のタローマン、なんでこんなに喋りたいなぁと思ったかというと、
テーマが結構刺さるものがありまして、
そのテーマが良かった、素晴らしいと言ってしまうと、
それはタローマンの良さに反してしまうので、
言いたくはないし、
この映画が素晴らしい、最高とも言いたくはないんですが、
敵の正体が仮面ライダーに通じるところがあって、
仮面ライダーに通じるということは、
すなわち同じ力とか同じ背景の持ち主ということを言いたいんですけども、
その敵が作り上げていった世界が、こっちの世界と通じるものが多いんやったり、
見かけ上は1970年代に想像されていた未来の図ということで、
だいぶ違うようになったねっていうところなんですが、
精神的なものは多分今も昔も通じるものがあって、
それは未来にも生まれる可能性があって、
そこがとても映画の後半になればなるほど効いてくるストーリーになって、
だから見終わった後もすごくザワザワする感じです。
映画のテーマと影響
この映画、ストーリーとか岡本太郎の言葉単体で見ると、
そう生きていくのが苦しくなっていくような感覚に襲われるんですが、
その苦しさに対して抗っていけるだろうかとか思ってしまうんですが、
それを和らげてくれるのが冒頭と最後に登場するサカナクション山口さんで、
別に彼が何か面白おかしくしているわけではないんですが、
フィクションであることとリアルの辛さをちょっと和らげてくれるような感じがあって、
彼が登場するシーンに関しては、
現代の様子に戻るので、
とは言っても相変わらずデタラメな解説をしているんですけれども、
デタラメなというのは、
架空の歴史を喋る山口一郎氏という、
初めて見る時は戸惑いを覚えるシーンなんですが、
そして劇中で他にも刺さってきたのが、
頑張るなとか出て行けとか、
そういうシーンですね。
これは罵倒じゃなくて、罵倒でもあるんですが、
応援されることの危なさとか、
なんでもかんでも元気づけるとか、
そういうののアンチテーゼになっている気がして、
文字だけで見ると、これは何を言っているんだとか、
単なる否定の言葉になってしまうんですが、
その映像内で見た時は、
その頑張るながすごく良かったし、
これはこれから何らかの形で応援ということをする時に、
胸に抱いておきたいなと思った言葉です。
ここはと笑ってしまったんですけども、
これはドンブラザーズという戦隊がありまして、
その主人公のタロウが「出てけー!」と、
こっちは本当に批判の意味で出てけーとか言われているシーンがあるんですが、
それも思い出して、
パロディーにしたわけではないんだろうけど、
パロディーの感じを受けて、
少しフフッと笑ってしまいました。
パロディーというかオマージュというか、
勝手に見ている側が結びつけているだけという感じなんですが、
他にもそういういろんなシーンが出てきて、
例えばフィクションの中でドキュメンタリーをやるというのは、
ウルトラマンXの話を思い出したり、
風来坊の存在を見ていると、
やっぱりウルトラマンオーブのガイさんを思い出すなーとかあって、
今あげた2作品の監督は、
ウルトラシリーズに大いに影響を受けているので、
タローマンもウルトラシリーズから影響を受けているんだろうなと思われるところを、
勝手に見出して、面白さを感じていました。
今回映画見に行って、
よかったのが偶然なんですけれども、
70年代の方の万博に行ったことがある方と、
ちょっとだけ話ができて、
そういう生の声を聞いた後に、
映画を見れたというのもとても良かったです。
その人たちが果たしてタローマンを楽しめたのか、
そこは謎なままなんですが、
というのもどうもタローマン、(その人たちは)今回の映画で見たの初めてだったそうで、
どうだったかなと。
初見の人はどう感じるのかなと思いながら見た映画でした。
エネルギーがある映画とか作品は、
手放しで称えるとか良かったというのに、
ちょっと怖さを感じていて、
作品が持っているパワーが違う形で歪められないかなとか、
パワーに飲み込まれそうになって、
影響が強いものほど離れた気持ちで見る姿勢も大事にしたいなと思っています。
今日の声日記はここまでです。

