腹落ちと行動の関係
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は腹落ちや納得感について、少し違った角度からお話ししてみたいと思います。
よく腹落ちしないと人は動かないと言われます。
動けないということもありますけれども、腹落ちしないと人は動けない。
これは確かにその通りだと思います。実行度も変わってくると思います。
でも一方で、腹落ちしていなくても言われたことをがむしゃらに実行する人もいます。
特に私の印象としては、運動部出身の方にそういうタイプの方が多いんじゃないかなと感じています。
それは運動部出身の人の中には、上司や先輩から言われたことを素直にすぐ実行する、まずやってみるという人がいます。
これをやれば成果につながる、そう信じてがむしゃらに動く。
この状態を見て、もう腹落ちしているから動けるんだと思われることもあります。
でも私は少し違うのではないかと感じています。
先ほどの場合だと、腹落ちというよりも成功体験への信頼に近い状態ではないかなと考えています。
過去に言われたことをやってみた。
最初は意味がわからなかった。
でも言われたことをやったことによって結果が出た。
後から、ああそういうことだったのかとわかった。
こうした経験をしている人は、とりあえずやってみるという選択ができるようになります。
一方で、納得しないと動けない人もいます。
でも、これは怠けているわけでも、考えすぎているわけでもありません。
多くの場合は、成功体験がまだない、あるいは少ないだけだと思います。
動いた先に何があるのかわからない。
やっても意味がないかもしれない。
失敗したときのダメージが怖い。
だから腹落ちや納得感が安全確認の役割になっているというような状態になるということです。
ここで大事なのは、どちらが正しいかではなく、
腹落ちしてから動く人もいる。
動いてから腹落ちする人もいる。
これは性格の違いというよりも、今どの段階にいるかの違いだと思います。
育成やフォローの場面で大切なのは、無理に腹落ちさせようとしないことです。
説明しすぎない。説得しすぎない。
その代わりに小さく動いても大丈夫な場を作る。
成果ではなく、やってみたという事実を拾う。
そして後から一緒に振り返る。
こうして動くという小さな成功体験。
あ、やってもいいんだ。少しずつ考えられるようになる。
というような、こういう順番でが生まれます。
ですので、私は腹落ちというのは考えてから動ける状態ではなく、
動いた後に考えられる状態が自分の中に作られたことだと思っています。
腹落ちしてから動ける人もいる。動いてから腹落ちする人もいる。
大事なのは今の自分がどちらの段階にいるかを知ること。
今日はそんな感じの腹落ちと成長の話でした。
今日のこの話が何かしら参考になれば嬉しいです。
最後までお聞きいただきありがとうございます。それではさようなら。