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ソース
https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/30020/detail.html
00:01
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回は、地球にどうやって生命が誕生したのか。
今の通説は、ハヤブサ2の研究結果によって、 地球の外部からアミノ酸が運ばれてきたんじゃないかと言われています。
ただ、それにアンチテーゼを唱えるような、 太陽が地球を刺激することでアミノ酸作れるっぽいよっていう研究結果が出てまいりましたので、
こちら紹介していきたいと思います。 キーポイントは、
星も人間も若い頃がめちゃめちゃ元気。 そんなところになってますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2023年5月15日始まりました。 佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、 天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが947話目を迎えております。
いやー結構なんかエピソード数が重なってきてすごいなぁと、 個人的にもちょっと感慨深い数字になってきたわけなんですけど、
それでも基本的には1話完結でお話ししている感じになってますので、 気になる宇宙のトピックだったり、気になる単語が含まれているタイトルだったり、
そんなところから聞いてもらうのがいいんじゃないかなと思ってます。 でですね、そちらのエピソード面白かったら是非フォローとかしてくれたら嬉しいです。
よろしくお願いします。 そんな感じですね。
前回はこれ国際宇宙ステーションにロシアがどれだけ関与してくるのか、みたいなそんな話をさせてもらったんですね。
結構なんかみんなびっくりみたいな反応をもらえたんで嬉しかったなぁと思いつつですね、 今日はこれ全然国際宇宙ステーション関係ありません。
太陽と初期の宇宙のお話、初期の宇宙じゃないな、初期の地球のお話、 そんな話をしていきたいと思っております。
まあこれ、最近よく話していた、 地球だったり火星だったりに生命見つかるのかなぁみたいな話だったりとかに、どっちかっていうと近いのかなぁと思うんですね。
それにプラスして、なんでこれ、太陽をピックアップしてくるのかで言うと、 僕が国際宇宙ステーションの研究うんぬんやってたよっていう昨日のエピソードにもつながるみたいなね。
そんな感じですね。 で、早速研究内容を紹介していこうと思うんですけど、どんな研究を紹介していくか。
これは、太陽と地球の関係性っていうののおかげで、 実はこれ、生命が誕生したんじゃないかっていう、そういうお話になってます。
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地球にこうやって生命が宿っている、生命がこうやって生きていられるっていう状況、 皆さん、どっからスタートしたのかって考えたことあります?
ここ結構重要なポイントだし、今、宇宙開発の中で一番厚い分野の一つと言ってもいいぐらいなんですよね。
どういうことか。 大きく分けて2つの説があります。
地球にどうやって生命の種になるようなものができたのか。 具体的にはアミノ酸だったりとか、そういったところがどうやって地球上にもたらされたのか。
そういったところですね。 一つの説は、これまで
たびたび紹介してきた、ハヤブサ2がそういうの示唆を出してくれてたりとか、 他の研究でもいろいろ出ているような、外部から
地球に対して生命の種が運ばれてきたんじゃないかっていう説ですね。 隕石だったり小惑星だったり、そういったところからもたらされたっていうような説。
最近はここが結構主流になってきてるというか、 この説の勢力が増しているなっていうのを感じるんですよね。
なんでその勢力が増しているのかっていうところで言うと、これは
ハヤブサ2の研究結果っていうのが結構重要な役割になってくるかなと思うんですよ。 ハヤブサ2。
まあ、さすがにそのワードぐらいは、宇宙興味あるない関係なくみんな聞いたことあるんじゃないかなと思うんですけど、
ハヤブサ2の研究、どんなものだったかっていうと、小惑星のリュウグウっていうところに行って、 物を持って帰ってきて、で、その持って帰ってきたものを分析することで、
初期の太陽系だったりとかにあったものっていうのを測定してあげたいっていう、そういう研究結果だったんですね。
研究だったんですよ。で、その結果で、半年、1年ぐらい前?半年ぐらい前?1年ぐらい前?
まあ、いっか。ポッドキャストぜひ聞いてください。で、そうなった時に、
アミノ酸が見つかったっていう研究結果が出てきたんですよ。 アミノ酸が見つかった。で、このアミノ酸っていうのがまさに生命を構成する上で非常に重要な
物質になってくるっていうところから、この太陽系の中に実はそういう生命の種になるものがあって、
で、それが地球にもたらされて、地球に生命が誕生したんじゃないかっていうような、そういう説が指示されるようになったと。
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ただ、本当にそれだけなのかっていうところでもう一つの説があって、これが太陽。
太陽ですね。太陽が放射するエネルギー、このエネルギーによって地球の大気と相互作用を起こしてアミノ酸を作ったんじゃないかっていう、
そういう研究が結構行われてます。で、今回はその研究結果を紹介していくと。で、しかもこれ最近勢力を伸ばしている、その
ハヤブサ2の結果みたいに、地球外からものが運ばれてきて、で、その運ばれてきた
ものによって生命が誕生したっていうのではなく、地球の環境自体が良くて、そこに太陽の外部エネルギーっていうのが与えられたことによって
アミノ酸が発生したっていうような説を支持するような、そういう研究結果だったっていう、個人的にはこの2つの説がバチバチ来る感じがすごい面白いなと思ってるんですよね。
なので今回はこちらの研究結果を紹介していくという形です。 太陽って、もう今の時点で45億年とか経ってるわけじゃないですか。
45億年っていう月日が経つ中で、ずっと今みたいな太陽の状況だと思ってませんか、みんな。
実はそんなことなくて、これ、星も人間もそうなんですけど、やっぱ若い頃の方が元気なんですよ。
若さって正義なんですよね。これはもう人間もそうだし、星もそうなのであれば、これはもう宇宙の真理と言っても過言ではないぐらいの、
そういう流れがあるんですよ。やっぱり若い方が激しいんですよ。 だから、太陽の歴史とか、そもそも恒星、自ら太陽みたいに輝いている星とかっていうのの年齢とその活動性、
例えば、フレア、太陽フレアっていうのを起こしやすいみたいな、あれって爆発じゃないですか。
爆発現象って、どのタイミングの方が起こしやすいかで言うと、やっぱり若い星の方が起こしやすかったりするんですよね。
いろんな事情はありますけど、っていうのがあると。で、なってくるみたいに、若い星、本当にアクティブなんですよ。
っていう感じで、太陽系ができて、そもそも太陽ができてから、いろんな太陽の状況を経て、今の比較的大人しいというか、
比較的、僕たちの生活を支える上で、穏やかに支えてくれてる太陽の姿っていうのにたどり着いてるんですよね。
じゃあ、太陽の放射されてくるエネルギーっていうところは、昔の方が強い。だったら、
その強い放射線のエネルギーっていうのを、地球上で作り出してあげて、疑似的に。
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で、それで実験してあげようというのが、今回の研究結果です。研究内容ですね。
で、これ具体的には、こういう放射線とか、宇宙線とかって呼ばれるようなものっていうのは、地球上である程度の装置を使えば作り出すことができるんですよね。
だって、例えば、すごい身近なところで言うと、人間X線を作り出せるわけじゃないですか。
X線。レントゲン使うときのあれですね。あのちっちゃい装置というか、あれだけの病院の設備だけでX線を作り出すことができるっていうのが、
人間の力としてあるのは、なんとなくイメージとしてはあると思うんですよね。 あれよりも、もっとでっかい装置を使うことによって、いろんなエネルギーの光っていうのを人間は制御することができるんですよ。
なので、昔、太陽が持っていたエネルギーぐらいの放射線とか宇宙線っていうところっていうのを作り出すことも人間はできるというところで、そういうのを作り出せる施設で、昔の太陽の放射線を再現してあげた。
そこに加えて、じゃあ何で受け取るのか、その光とかそのエネルギーをっていうと、これ、実験設備の中に初期の地球大気っていうのを模したガスを作ってあげるんですね。
これ、二酸化炭素だったりとか窒素とかっていうところが主なガスの主要成分だったりするんですけど、ここに水蒸気だったりとかメタンとかっていうのを加えた疑似的な初期地球大気っていうのを作ってあげて、そこに太陽の放射線みたいな、太陽の高エネルギー粒子って呼ばれるものをバチンバチンバチンと打ち込んであげると。
そうすると、疑似的に地球に対してどういうエネルギーを与えてたかっていう環境を実験施設内で作ることができるっていうところなんですよね。
そして、そこに対してエネルギー与えていった結果ですね、これ面白いことが分かって、今回加速した陽子線っていうのを地球の初期のガスに当ててあげた結果、メタンが二酸化炭素の大体100分の1ぐらいしかなくてもアミノ酸を作ることができる。
そして、多様なカルボン酸も生成することができるっていうところが分かってきたというところで、つまり、ガスの配合みたいなのがものすごく重要なんですよね。
地球の初期の大気に今回は二酸化炭素、窒素っていうのをベースにして、それに対して水蒸気だったり、少量のメタンっていうのを加えたものを作ったわけですよ。
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それに対して、じゃあメタンの比率が二酸化炭素に対してどれぐらいだったらアミノ酸作れるんだろうみたいな話を研究でいろいろやってあげた結果、メタンが二酸化炭素の100分の1ぐらいでも全然いいと。
ここら辺がやっぱりアミノ酸を作る上で非常に重要な成分になってくるので、今回の研究結果として一つここっていうのは注目されてるって感じですね。
で、これで陽子線って呼ばれるエネルギーをどんどんここに噴射してあげることで、今回アミノ酸を作ることが可能なことがわかったと。
これだけ、この研究結果1本で論文が書けるぐらいやっぱりすごいことなんですよ。
なぜかっていうと、やっぱり研究で面白いのっていうのは、ある通説、強い説っていうのがガーって出てきたけど、それに対してアンチテーゼを唱えるような、つまり、いやこっちの説も正しいよっていうのを叩けることによって、じゃあでもこっちの方が大事そう、でもこっちの方が大事そうっていう議論が生まれるんですよね。
その議論が生まれることによって真理にたどり着くみたいなところになるからこそ、この研究結果っていうのは、今、タヤブサ2だったりとか隕石の研究で盛り上がりを見せている、その隕石だったり地球外の物質っていうところがアミノ酸、有機物っていうのを運んできたっていうところに対して、
より活発な議論を生んでくれるような面白い研究だなと思って、今回紹介させていただきました。しかもこれがね、日本のチームが関わっていると、横浜国立大のチームと、僕が研究で行かせてもらってたNASAゴダードの宇宙飛行センターっていうところがあるんですけど、そこの研究グループというところで進んでいたものらしいので、やっぱりいいですね。
こういう研究はっていうところで紹介させてもらったって感じです。これ例えばなんですけど、こういうのって結構あるんですよ。メインストリームだと思われていた説に対して違う説が出てきたっていうね、こういうのって別に研究じゃなくても往々にしてあるじゃないですか。
仕事しててもこれがいい、みたいなAっていう案があって、いやでもBも同じくらいいいと思うよ、みたいな。これってもう、そりゃそうだろって話にもなるじゃないですか。1個のことで全てのことが解決するなんていうことはなくて、なので、今後この研究がどうやって進んでいくかで言うと、多分どっちも正解なんですよ。多分ですよ。
つまり、太陽のエネルギーによって生み出されるアミノ酸もあるし、地球外の隕石とかから生み出されるというか、運ばれてくるアミノ酸もあるし、で、これが地球上でどう支配的に動いていったかっていう話がされてくるって感じなんですよね。
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これはもうしょうがないですよね。技術が発達しすぎて細かいところまで見えすぎるからこそ、もうこの現象はこれだ、みたいなドンドンっていう一対一の対応で作ることはなかなか難しいと。で、これ太陽の中でも実際にあるんですよ。太陽がなんでそもそもめちゃめちゃ暑いのかみたいな。
特に太陽の周りのコロナって呼ばれる部分があるんですけど、コロナウイルスのネーミングの由来になったコロナっていう領域があるんですよ。あれって太陽の形から、太陽が見せるコロナっていう部分の形とコロナウイルスの形が一緒っぽいから、これコロナウイルスって名前がついてるんですけど、それは置いといて。
太陽の表面が例えば5700度とか、そういったぐらいじゃないですか。それに対して、コロナの暑さっていうのは100万度とかっていうような、そういうぐらいの温度になるんですよね。
これめちゃめちゃびっくりなことだと思うんですけど、その温度が高い理由っていうのもいろんな説があって、ただ一つの説では全て説明できないみたいなので研究が進んでたりするんですよ。
もうとにかく世の中そんなことばっかりだというところになるので、宇宙話を聞いてるみんなに気にしてほしいところで言うと、まずいろんな説があって、それが配合されて今の奇跡的な地球の状況を作ってるっていうところ。
それに対していくつか説があるものを切り捨てていくんではなくて、こういうのもあるんだ、こういうのもあるんだっていうので、奇跡の折り重なりが起きてるのがすごい神秘的でいいなみたいな感じで、宇宙話楽しんでくれたらいいんじゃないかなと思ってるって感じですね。
毎日毎日宇宙の話するから、すごい細かい研究の話までしてたりするんですよ、たまに。一般の人全然知りません、そんなことみたいなね。何なら研究者でもカバーしてないよみたいな部分も紹介してたりするんですよ。
ただ、実はそういう細かいところにも面白さがあるなっていうところに気づけるし、ポッドキャストなんか毎日撮ってるからこそそういう話もできるんですよね。
例えばこれが週1更新だったら、もうなんかみんなが好きそうなバズりそうな話題ばっかりさらうんですよ、正直。
けど、毎日話すのは、これ僕の中にも常に情報入れておきたいなっていう思いもあるし、それによって宇宙の研究を差別することなくピックアップできるのは結構面白いことかなと思ってるんで、
そういうポッドキャストの面白さっていうところもちょっと感じてくれたらいいんじゃないかなっていう、そんな感じで思っております。
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ちょっと脱線しましたけど、今回の研究では、地球に生命の種をもたらしてくれたのは外部の隕石、小惑星なのか、それとも太陽なのか、
その研究に対して、太陽の若い頃のエネルギーっていうのは、地球に生命の種を残すのに十分だったんじゃないか、そんな研究を紹介させていただきました。
人間も星も若いうちが一番花があると、そんな感じになるんじゃないかなと思います。
ということで、今回はいかがでしたでしょうか。今回の話も面白いなと思ったら、お手元のSpotifyアプリでフォロー、フォローボタンの下にある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
最近たくさんのレビューいただけて、ガンガン伸びていて、本当に嬉しく思ってます。ありがとうございます。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ、宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっております。
これからもどんどん宇宙の神秘を知りたいなぁみたいな話とか、太陽ってやっぱすごいなぁと思ったら是非コメントくれたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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