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始まりました、佐々木亮の宇宙話。この番組では、普段国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
今日の放送は、ポッドキャストチャンネルOOOトークのマクマクマンさんの提供でお送りしております。
マクマクマンさんどうもありがとうございます。番組のURLとかを概要欄に貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。
本日は、太陽に見える不思議な周期がいくつもあるというお話をしていきたいと思います。
こちらは、チャレンジングな音声配信の第一歩として、導入みたいな感じですね。
ということでお話ししていければなと思っていて、やっぱり宇宙の話をするときって、私たちのこの身近な太陽のお話から入っていくのが一番わかりやすいんじゃないかなと僕は思っていて、
なのでそういうところから入っていって、今後ブラックホールだとか、そういったところのお話にもガンガンつなげていきたいなと思ってますので、
ぜひ最後まで今後のチャレンジの予告編だと思って聞いていただけると非常に嬉しいかなと思っております。
ということでですね、本題に入る前に毎日恒例の緊急報告というか活動報告になるわけなんですが、
今日は昨日結構いろいろ忙しく動いて、今日はもう完全にオフというか、研究を始めてから6年間ですかね、
これは性格にもよると思うんですけど、何かに常に追われている状況で休日を過ごしていたっていう感じがあるんですね。
というのも私自身いろんなことに興味を持つ体質なので、研究の中でも1個の研究だけじゃなくていくつも開発に参加してみたりとか、
あとはいろんな解析の研究っていうのも複数持ってみたりとか、そういう感じで進めていたりしたので、
何かが終わっても必ず次の締め切りがあったりするみたいな感じだったりするんですけど、
ちょっと4月から環境を一気にガラッと変えるっていうところで、
白紙論文全部やりきり、研究会も全部やりきり、
一旦本当に今ちょうどニュートラルな状態というかリセットされた感じで1日を過ごしてみたんですけど、
何かどう過ごせばいいんだろうみたいな、これまでずっと何かしらやらなきゃいけないことがずっと背後にあって、
それを好きあらば進めたいみたいなことをやっていたので、なかなか新鮮な気持ちでしたね。
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ただありがたいことに最近いろんなお誘いをいただきまして、
2つほど、なるべく早くこちらでも公開していきたいと思っているような新しい仕事というかプロジェクトというか、
みたいなところが進み始めてます。
これが本当に一から全部自分たちで作っていくようなものが両方ともになっていっているので、
なおかつすごく大きく広げられそうな自分の今までの人生じゃないですけど、
研究とかそういう自分の周りで完結していたようなものではなくて、
結構多くの人を巻き込んで進んでいけるようなプロジェクトを2つもお誘いいただいて、
時間の都合的には両方とも全然ガンガン参加できそうな感じなので、そこに入っていって、
しかも結構1人目とか2人目の段階で声をかけていただいているので、
ガンガン進めていって、よりいろんな人と関われるような、そして認知してもらえるような仕事の結果というのを
今後残していけるような感じがしてます。
なので、この後半年、1年ぐらいっていうのは結構そこに注力するようになるのかなと。
なおかつ1年後また1段階も2段階も上にいけてるんじゃないかなっていうところで、
将来的にも面白くなりそうな予感がしてワクワクしているところです。
で、それの動きとかっていうのが始まってきているので、
今日はそれの調整だったりとかっていうのでやっていました。
ちょっとアバウトの話になってしまったんですけど、
環境が変わったりする中でもまた新しくチャレンジ2つほど始まりましたので、
そういうところも楽しみにしていただけたらいいなと思って報告させていただきました。
また具体的な話は報告します。
ということで、今日は太陽に見える様々な周期的な変動っていうところにお話をしていきたいと思います。
で、これ太陽を例にとる理由っていうのは最初に話したみたいに、
宇宙の話いろいろ進めていく中で、どうしても太陽が一番わかりやすいと。
毎日見てるものっていうのだったり、
あんだけ綺麗に物の写真を撮れるって、宇宙空間で写真を撮れるみたいなところって意外となかったりするんですよね。
という意味でも、この音声配信で理解してもらいたいなって思ってる、
今まであんまり宇宙に興味なかったとか、ちょっと興味あるけどみたいな人たちにも理解してもらいやすい題材なんですよ、太陽っていうのは。
なのでそこから話を入っていきたいと。
この話をするためには、とりあえず周期のお話をしていこうかなと思います。
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太陽の表面には黒点って呼ばれる、つぶつぶ、ほくろじゃないですけど、
そんな感じのがあるのって皆さんご存知ですかね。
太陽の写真とかを調べてみたりすると、
太陽って実は綺麗なまんまるの赤い玉みたいな感じではなくて、
表面に黒い点が結構存在していたりとかってあるんですね。
それが黒点と呼ばれるもので、その黒点があることによって、
例えば太陽の表面で起こる超危険な太陽フレアと呼ばれるような爆発だったりとかっていうのが発生する。
それの目印みたいなのが黒点になってるんですよ。
この黒点っていうのが周期的に変動する。
何年かに1回繰り返して増えたり減ったりするっていう特徴が太陽では見られてるんですね。
これを太陽の11年周期って言ったりします。
太陽の11年周期、表面の黒点が増えたり減ったりする周期ですね。
これが一番メジャーな太陽が持っている周期になっていて、
その次に有名な太陽が持っている周期的な変動っていうのが22年周期ですね。
これは勘のいい人は気づくかと思うんですけど、11年周期の単純な倍なんですよ。
これ何かっていうと、太陽の11年周期っていうのは黒点と呼ばれる点が増えたり減ったりするっていう話なんですけど、
その増えたり減ったりして一周した後ですね、
実は地球でいう南極と北極が入れ替わるっていう、これが太陽で見られるんですね。
これ実は地球でもこれまでの歴史で何回か出ているんですけど、そんな現象が太陽ではなんと11年が起きると。
なので太陽では11年で黒点と呼ばれる黒い点が大きくなったり小さくなったりすると。
それが上下入れ替わるなら、南極と北極が入れ替わってまた同じ黒点が増えたり減ったりっていうのを繰り返す。
でまた南極と北極が入れ替わる。そうすると22年前と同じような状況に戻るわけなんですよね。
そういう意味で11年の2倍で22年周期っていうのが言われていると。
でその他にも例えば70年から100年あたりで周期的に変動するものを見られています。
これは単純にその黒点が増えたり減ったりする量っていうのがさらに量が周期的に変動している。
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これちょっとあまりピンときづらいかと思うんですけど、
単純に毎回11年経って次の11年も同じぐらい黒点の量が増えたり減ったりするわけじゃなくて、
それが80年っていう大きなスパンを経て黒点の最大量がめちゃめちゃ増えたり黒点の最小量がめちゃめちゃ減ったり
っていうのでそれがその変動がさらに大きく87年あったりするよっていうそんな感じのがあったりするんですね。
あとはこの11年とかそういうのに比べてすごい短いけどこれらと全く関係ない2年の周期があったりとか、
あとは200何年とか数千年っていうスケールの周期性も見えてたりするということで、
なんか太陽って私たち意外とわかってるようでわかってないんですね。
この11年周期っていうのも計算的にスーパーコンピューターとかを使って完全に再現できてるわけでもないし、
っていうような感じでまだまだ太陽っていうのは謎に包まれていると。
こんな周期性があるっていうのが太陽の特徴なんですけど、
なんでこの話をしたかっていうのは最初に話した通り今後新しいお話を宇宙話では取り上げていきたいなと思っていて、
それが宇宙でめちゃめちゃ大事なお話である地場ですね。
地場って磁石の地に場所の場です。
結局は地球のさっき言ったみたいに南極と北極が入れ替わる。
あれって地球とかっていわゆる一つの大きい磁石みたいなイメージで捉えられるんですけど、
つまりそういう天体ごとに南極北極みたいな感じで一つの磁石として捉えることができて、
そういうのが星にとって結構地場っていうのが重要な働きをしていると。
星自体がでっかい磁石なので、例えばコンパスとかを持ったときにコンパスの針が北を向く。
あれっていうのはでっかい磁石の向きを調べてるみたいなイメージなんですね。
なのでそういう地場っていうところのお話を今後音声配信でも入れていきたいなと思って、
それの最たる例として太陽を取り上げてみました。
どういうことかというと黒点、さっきから話してる太陽の表面にできる粒々。
黒点っていうのが太陽が持っている地場が目に見える形で出てきてる。これが黒点なんですね。
基本的に地場って見えないじゃないですか。
コンパスを置いて、コンパスを使ってようやく地球上でもあっちが北だってわかるように、
地場っていうのは基本見えないんですね。
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ただコンパスを使うとその地場の向きがわかるっていった感じで、
太陽だと黒点を見るとその地場の様子がわかるといった感じなんですよ。
これがいろんな天体で地場っていうのがめちゃめちゃ重要な役割をしていて、
ブラックホールの周りにもすごい面白い地場の構造があったりとか、
あとは先日話した中性子性とかっていうところの話も結構地場が絡んできたりするんですよね。
なので一番身近な例で話して、地場っていう存在を認識してほしいなと思って今日この話をしてます。
というのも明日とか近いうちに話したいなと思っているのが、
2019年とかにブラックホールの写真が撮られたっていう大々的なニュースあったと思うんですね。
ブラックホールってこんな姿してるんだって結構世界中が驚愕したやつですけど、
あれのさらに新しい研究で、
それのブラックホールの地場の構造がわかってきたみたいな研究が出ていたりするんですよ。
そういう話もしていきたいし、
あとは前にすごいポップに紹介した中性子性って呼ばれるやつのめちゃめちゃ地場の強いやつ。
なんかピップエレキ板の何億倍の磁力を持ってるなんていう話をしたと思うんですけど、
ああいうふうな感じで目には見えない、
普段私たちが生活してて感じられないとか目には見えないものだけど、
天体にとっては重要な地場の話っていうのを今後していきたいと思うので、
今日の回を聞いたあなた、かなり今後また楽しめるような内容になってくると思います。
なのでぜひ今後も宇宙話の配信期待していてください。
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