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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、ヤマサンさんの提供でお送りしております。 ということで、今日も早速頑張っていきたいと思いますが、
今日のお話、先に本題を紹介していきたいと思います。 今日の本題は、また観測史上最高ですね。
一番遠くから見つかった、巨大ブラックホールの周りに吹く風のお話をしていきたいと思っております。
このブラックホールの周りに吹く風のお話、実はこれ、たぶん、ポッドキャストを始めた結構初期の方に紹介させていただいたと思うんですけど、
当時も、そうやってブラックホールの周りの風のお話をしたんですが、なんと今回ですね、
131億光年先という、本当に宇宙ができて数億年というタイミングで、そんな風が吹き荒れている銀河が見つかったようなので、
今回はそちらについて紹介していきたいと思います。 これ、今日公開の論文なので、掲載が決まっている今日の論文なので、
本当に最新の最新という感じなので、皆さんぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
ということで、毎日恒例の緊急報告をお先に話させていただきたいんですけど、
昨日おとといで、コペテンナイトのお二人、コトさんとみぞほさんをお迎えして、私のポッドキャストチャンネルでのコラボ収録というのをさせていただきました。
やっぱり人気チャンネルをやっているお二人なので、いつも聞いてくださっている方がね、コペテンナイトを聞いてくださっている方とか、
からもコメントをいただけたりとかで、なんか非常にやってよかったなぁと思えるコラボでした。
で、実際にコペテンナイトの方でも、日曜日に私の回が放送されて、来週の日曜日にも私の出演させていただいている回が放送される予定になっているので、
ぜひ興味がある方は覗いてみていただけたら嬉しいなぁと思っています。
やっぱり宇宙系のポッドキャストって他にないので、専門でこう勉強している二人だからこそ話せるような雰囲気が出せたのかなっていうところで、
Twitterでコメントもいただけたりとか、あとはやっぱりコペテンナイト、まことさんのその知識量とか調査量もすごいんですけど、
この水穂さんのスタンスっていうんですかね。
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水穂さんがいることで、よりリスナーの方との目線が合うみたいなところを僕自身も一緒に収録させてもらって、すごく実感したというか。
なので、今回一緒にコラボさせてもらえたことによって、僕自身もポッドキャストをもっとこうやっていきたいなっていうふうに思うところがいろいろありました。
とにかくお二人のおかげで、Twitterでいろんな感想を見れてすごく嬉しかったですね。
もしまだ聞いてない方もいらっしゃいましたら、ドニッチのコペテンナイトとのコラボ会ぜひ聞いてみてください。本当におすすめです。
そんな感じで、ドニッチのコラボ配信が好調だったところが嬉しかったっていうお話をしておいて、早速今日の本題をお話ししていきたいと思います。
今日の本題は観測史上最高になっているブラックホールの周りを流れている風のお話ですね。
宇宙空間で風っていうのがいまいちピンとこないかと思うんですけど、そのあたりについてもゆっくりお話ししていけたらなと思っております。
今回お話しするのは、このブラックホールの周りというか、銀河の周りに吹いている銀河風と呼ばれるものですね。
これ実は宇宙空間にはいくつか風とか呼ばれるものがあって、例えば身近なので言うと太陽風と呼ばれるものですね。
これもやっぱり太陽から放出された物質の流れを風として捉えて太陽風なんて呼んでいたりするんですけど、
今回は銀河から吹き出された物質の流れ、これを銀河風と呼んでいて、この吹き荒れる銀河の風ですね。
これがなんと131億光年先から見つかったというようなお話です。
で、冒頭ではブラックホールって言ったのに、今銀河って言ったりでどういうことじゃという感じになると思うんですけど、
これ銀河って、大本から話すと銀河っていうのは私たちがいるのも銀河のうちの一つです。
で、多分なんとなく想像できる方いると思うんですけど、銀河っていうのは無数の星が渦巻き状にぐるぐるぐるぐると回っているような様子っていうのが一般的な銀河として知られていて、
ぜひ知らない方はお手元のスマホで銀河って調べれば一発で出てくると思うんですが、そんなのが銀河なんですけど、その渦巻きを巻いている中央には実は巨大なブラックホールがあると。
で、そのブラックホールに言ってしまえば吸い込まれるような感じで、その重力に引っ張られて星がぐるぐる回りながら円盤を作っているなんていう様子が一般的なというか、大型の銀河ではよく見られる姿なんですね。
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なので言ってしまえば、これは中央でブラックホールにどんどん星が吸い込まれていってるという様子が見れていて、ブラックホールにそうやって落ちていく物質はもともとブラックホールに吸い込まれる予定ではなかったので、それはその分だけ力を持っていたと。
ただ、ブラックホールに吸い込まれることで、その周りにあったガスとかっていう部分が吸い込まれる勢いに余って外に飛び出るんですね。
こういうのが連続的にバーッと起きるので、まるで真ん中のブラックホールの部分から物質が吹き出ているように見える。これが銀河風と先ほどから呼ばせていただいているものです。
このブラックホールが吸い込む勢いであり余ったエネルギーが外に出ているこの銀河風。これが今まで結構いろんなところで見つかっていたわけなんですね。
それがなんと今回、スバル望遠鏡というハワイの山の上にあるスバル望遠鏡っていうところで見つかったブラックホールの候補の中からさらに一つをピックアップして、
アルマ望遠鏡っていう、これもまたすごい巨大なチリの砂漠の中に作られている巨大な望遠鏡、こちらで観測してあげたんですね。
そうすると、なんと131億光年先の銀河の周りにそのすごい風が動いている様子が発見されました。
その風どのぐらいのスピードで吹いているのかというと、秒速500kmらしいです。秒速500kmって本当に多分えげつないスピードだとは思うんですけど、こんな風が多分宇宙では一乗さはんじで見えていると。
これがさらにこの中心にあるブラックホールの重さとかを調べてみたところですね。
その周りの星の大きさとか、星の重さか、銀河自体の大きさとそのブラックホールの大きさっていうところの比率だったりとかっていうのも一般的なブラックホールと同じような感じだったってことなんですね。
そうすると、宇宙の年齢って138億年くらいだって言われてるんですけど、そうすると今回見つかったのって131億光年先の銀河、つまり宇宙ができてからわずか7億年とかそのレベルのもので、
それにもかかわらず、私たちが他で見つけられるような銀河とブラックホールの関係、真ん中のブラックホールとその周りで引っ張られている銀河全体の重さみたいな、そういったところの比率と一緒だったっていうところで言うと、
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私たちが見てきたこういう銀河っていうのは、宇宙ができてすぐ、たった7億年、7億年って宇宙の歴史から見たらたった7億年なんですけど、その7億年程度で形成できるような、作ることができるような銀河系であると。
つまりは、この初期にできたブラックホールとかと、じゃあ私たちが知っている他のブラックホールと銀河とっていうようなお話がどういうふうに結びついてくるのか。
もちろん時々国と変化しているので、そいつらが果たしてどうやって進化していくのかなんていうところの研究っていうのが今後発展していくんだろうなというところで、今回の話はブラックホールと銀河のお話でしたという感じですね。
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コペテンナイトの感想をつぶやいていただいた方、本当にありがとうございました。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。