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2021-06-16 11:17

249. 星は周りの環境によって成長の仕方が変わるハナシ

今日は10万個の星ができる領域「分子雲」を調べたハナシ!

実はこれまで星ができる環境は、どの銀河でも同じだと考えられてきました。

しかし本当は、それぞれにすごく個性がある多様性のある宇宙が広がっていました。


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、相馬さんの提供でお送りしております。相馬さんどうもありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサー枠、興味がある方はぜひ、天文やスペースベースで検索してみてください。よろしくお願いいたします。
ということで、早速今日紹介する本題をお話ししていきたいと思うんですけど、
今日の本題は、星が誕生する現場、その星の生育環境っていうのは全て同じではなく、多様性にあふれていたというお話をしていきたいと思います。
これ、当たり前のような話に聞こえるかもしれないんですよね。星が生まれる場所っていうのが、この宇宙、広い宇宙の中で、結構場所によって星の生まれる環境っていうのは異なるっていうのが今回の研究結果なんですけど、
これ、それはそうだろうって思う方もいるかもしれませんが、実は今までそういう星が生まれてどうやって育っていくかっていうところは、実は特に環境に依存しないというか、全て同じような環境で同じように出来上がっていってると思われていたんですね。
ただ、それが今回大規模な研究によって、実はそれぞれの星が生成される場所によって特徴が異なるというお話が出てきたので、今回はそちらについて紹介していきたいと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
ということで、毎日恒例の近況報告になるんですけど、最近は宇宙の研究以外にもデータサイエンスっていう仕事をさせていただいてて、その中で結構な情報量を扱うんですね。
エクセルのセルの個数で言ったら何億とか何十億とかっていうような形になるんですけど、そういう中でやっているときに宇宙の研究とは大きな違いみたいなのを最近すごく実感していて、宇宙の研究ではどっちかっていうと結構限られた情報を元にいろいろ示唆を出していくっていうんですかね。
持っている情報を武器にこれをどう最大限生かすかみたいな、どういうふうな組み合わせをしたらすごい効果が出るのかみたいなのを考えるんですけど、今やってるデータサイエンスっていうところはやっぱり宇宙の研究のときに得られるデータ量よりすごい膨大な量があるんですね。
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なので、今までは限られた選択肢の中で試行錯誤するというか、論理を組み立てていた一方で、最近は無数にある選択肢の中から正解の道を探していくっていうような作業をすることが多かったりして、今まで培ってきたものとは少し違う頭の使い方をしなきゃいけなかったりして、
結構苦労をすることがあったりするんですね。
ただ、これはこれで今までやったことないような頭の使い方なので、面白いなと思って結構夢中でやっているっていう感じです。
ただ、そういうところとのバランスを取りながら、ポッドキャストとか、あとは他にいろいろ仕事のお話いただいているので、そういったところでバランスを取って楽しくやれる部分、基本的には全部楽しくやっていけたらなと思っています。
なので、最近はすごいデータ量扱うっていう中では一緒でも、答えを導くまでの過程って業界によってというか、場所によって結構異なるなという印象を受けてもがいている状況ですという感じです。
なので相変わらず毎日苦労してます。
白紙論文終わって楽になると思ってたんですが、そんなことはないようです。
そんな感じで、今日、近況報告こんな感じですかね。
早速本題入っていきたいと思います。
今日の本題は、星が生まれる、誕生する現場は、星の生育環境っていうのが基本的には同じではなく、それぞれに個性があり、宇宙環境の中にも多様性があるぞというお話をしていきたいと思っております。
冒頭にお話しさせていただいたと思うんですけど、今までそうやって星ができる場所、星ってその構成とかそういうのですね、太陽みたいに自分で光っているような星っていうのがあって、それができていく環境っていうのが実はもう大体同じだろうと思われていたわけなんですね。
じゃあどうやってそういう星ができるのかっていうと、これは結構ポッドキャストでも何度も説明させていただいている通り、宇宙空間にはそういう水素とかでできたガスの塊みたいな領域がボコッとあったりするんですね。
基本的にはそういう星とかっていうのは、そういうガスとか塵とかっていうのがお互いの重力でちょっとずつ集まっていって、一つの大きな塊を作り、それが十分な力、重力っていうのを持ったりして真ん中から核融合が始まって、なんていうような順序で現れたりするんですね、星っていうのは。
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で、その星が、じゃあ一個単体の星ができるのはそういう場所とそういう時代っていうのがわかったと思うんですけど、星っていうのは単体でポツンとできるわけではなくて、基本的には何か数千個とか数万個とかっていうのが一気にできる領域があったりするんですね。
これを分子運とかいうような呼び方をしたりします。つまり、ガスとか塵とかが集まっている、まるで雲のようになっているような領域っていうところで星はできるんですが、今回は結構大規模なデータ、2013年から2019年にかけて取られた、そういう分子運と呼ばれる星ができる領域ですね。
それを10万個一気に解析してあげたというようなところで、これを10万個解析してあげることで、もしそれぞれが同じような解析をしてあげて同じような結果が出るんであれば、やっぱりこれは星が生まれる環境っていうのはどの銀河で見ても同じですねということができる。
その一方で、やっぱり10万個もありますから、いくつかパターンができるんじゃないかと。今回でいうと、星ができる領域っていうのを90個の銀河から引っ張ってきてるんですね。銀河の中にある星ができそうなガスが固まった領域とかっていうのを適当にピックアップしてるんですけど、
そうすると、銀河っていうのが私たちが住んでるこの天の川銀河みたいにただ単に渦巻いているのか、はたまたもっとバランス悪く腕を広げて回ってるような銀河なのか、あとは棒状の銀河なんていうのもあったりしますね。
そういうふうに元々の銀河がどうなってるか、そこに付随している分子運、星が作られる領域っていうのがどうなってるのかなんていうのを特徴付けて解析していく。こういうのを系統的に調べるなんて言ったりするんですけど、そういうふうな感じで10万個の分子運を調べてあげた結果ですね。
そうすると、やはりそれぞれの分子運はそれぞれの銀河によっていろいろ異なる性質を見せたというところが今回明らかになったみたいですね。
このニュース、よく僕はこの銀河とか星が生まれるところっていうのを人の生活とかに例えるのはすごくわかりやすいなと思っていたりするんですね。
今回もプレスリリースとか出てる中ですごいわかりやすい解説があったのでこちらも紹介しておきたいと思います。
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これ単純に星ができるっていうのは人の生活に例えると、人間が成長していく過程っていうのはやっぱり家があったりその周りの近所があったり、
自分が所属している都市があったり、もっと地域にいろいろ密着したというか、地域ごとによってやっぱり成長の仕方って人も変わると思うんですね。
今回はもし銀河っていうのがいわゆる都市だとするんであれば、例えばそれぞれの星が作られる領域っていうのが家みたいなイメージですね。
その家の中、家の周りにはまたいろいろ別の家があってっていうところで、この近所の環境、自分の家と周りの家というのはこの近所の環境によって星ができるペースっていうか、星ができる性質っていうのがどんどん変わっていくっていうのが今回明らかになったわけなんですね。
なので今後はよりそれぞれの銀河だったりとかそれぞれの星が作られる領域っていうところの特徴付けが強くされるようになって、この銀河のこういうところではこんな感じで星ができていくなんていうのがどんどんいろいろ見つかっていくという感じで、
これからも銀河についてまた星ができていく過程について、また今後も研究がどんどん進んでいくんじゃないかなというところが期待されるので、皆さんもぜひこのポッドキャストでもどんどん紹介していきたいと思っているので、興味がある方はフォローしてまた続き銀河のお話とか聞いていただけたら嬉しいです。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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