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2023-11-13 19:44

1131. ブラックホール観測だけじゃない!NinjaSatのビジョンが壮大でカッコいい【理研】【玉川徹】

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ソース


Credit : RIKEN

サマリー

今回はNinjaSatに特集しています。理科学研究所からスペースXのロケットに乗って打ち上げられたNinjaSatについてお伝えします。NinjaSatは小型衛星をたくさん上げ、24時間365日観測を続けることができるというビジョンを持っています。NinjaSatは初めて実現された感度を持つCubeSatによるX線の捉えにより、教育目的のCubeSatを超えるような観測を目指しています。

NinjaSatのビジョン
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回はNinjaSat特集。理科学研究所からスペースXのロケットに乗って打ち上がったNinjaSatに対する特集を行っていきたいと思います。
今回は前回に引き続き、チームのリードを務める、そして僕の理研時代のボスですね、玉川さんに来ていただいております。
昨日のエピソードでは、NinjaSatってどんな衛星なのか、その中でどんなハードなポイントがあったのか、そんなお話を聞いていましたが、
今回は少し未来のお話。打ち上げの後、どんな動きをしていくのか、この先のビジョンはどんなところにあるのか、そのあたりお話ししていただきますので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
そして収録の後に、玉川さんから言われた思い出話も、音源の後にちょっとだけ紹介していこうと思っております。そちらもぜひ楽しんでください。
それで言うと、じゃあちょっと打ち上げた後の話とか、もうちょっと伺いたいなと思ってて、一研究室単位で人工衛星作った経験から、
どういうビジョンが次見えてくるのかなっていう、サイエンスの課題もそうだし、資料ちょっと見せてもらったら、NinjaSatっていうフレームワークを展開していきたいみたいな話もあったなと思って、そのあたりちょっと伺いたいんですけど。
そうですね。多分サイエンティフィックな部分から言うと、NinjaSatみたいな小さな衛星っていうのは、たくさん上げることがやっぱり重要で、
例えば宇宙に飛ばすとどうしても天体が地球の陰に隠れて見えなくなるところとか、そういうところがあって、そうするとやっぱり観測の効率が落ちるんですよね。
でも、例えば2機打ち上げることができれば、それがお互いちょうど地球のぐるぐる回ってるとき、反対側を回ってるとすると、必ずどちらかが天体を見てるみたいな、そういうような運用もできるので、
本当に24時間365日どれかの衛星が必ずその天体を見てて、1秒たりとも観測から外れない、そういうような観測もできるから、やっぱり一発勝負で終わるんじゃなくて、
大型衛星ってやっぱりお金がかかるので、1回打ち上げたらそれを頑張って使っていこうみたいな、そういう作り方はするけども、NinjaSatはそうじゃなくて、
なるべくたくさん打ち上げて、それらをうまく組み合わせて強調させながら観測していくっていう、そういうような方向に進めばいいかなというふうに思ってます。
それの第一歩みたいな、そんな感じです。
宇宙ビジネスとの類似点
そういう目線で見ると、宇宙ビジネスとかで展開されている衛星の戦略とも結構似てる部分があるというか。
そう、非常に近いところはあると思いますね。やっぱり昔の静止衛星1個だけじゃなくて、地球上にたくさん衛星を回して通信しましょうとか、そういう感覚に近いかもしれないですね。
やっぱり宇宙がかなり身近になったっていうところから、こういうようなことが考えられるようになってきたんだと思いますね。
じゃあ今の時代だからこそっていうのは。
そうですね。まさにここ5年とか10年ぐらいで超小型衛星っていうのがすごくやっぱり進んできたっていうところを受けて、こういうような話ができるようになったんだと思いますね。
さっき佐々木さん、ニンジャサットのフレームワークっていう話されましたけども、もともとニンジャサットそのものっていうのは、今回の一つだけの衛星を指すんじゃなくて、これから先こういうような小型衛星、超小型衛星を使って、
宇宙でいろんな実験、我々は天文の実験、天文の観測をやってるけども、それだけじゃなくて、例えば生物移化学の実験、宇宙に行くと重力がなかったり、放射線浴びたりするので、そういうようなところの実験とか、あとは科学の実験とか、
あとは物性の実験とか、いろんな実験をできる装置、自動化された装置を小型衛星に積み込んで、もっともっと宇宙実験を、すごく安価に素早くできる、そういうような枠組みを作りたいなというふうに考えてやってます。
どこからこういう発想が出てきたのかというと、理研の中って多分佐々木さんもよく覚えてると思うけども、物理だけじゃなくて、いろんな分野の研究者がいるんですね。
いろんな分野の研究者とやっぱり話をしてると、宇宙で何か実験してみたいとか、そういうような希望を持っている人はそれなりにはいて、
でもその人たちはなかなかどうすれば宇宙で実験できるのかわからない。
宇宙で実験をトライした人もいるけども、やっぱり宇宙実験を始めるまでに準備期間として5年間かかります。
さらに実現するまで5年かかります。
だから結果が出るのは10年後ですみたいな、そういうような世界なので、多分そういうような世界だとどうしても3年とかで成果を出さなきゃならない分野の人だったら踏み込めないんですよね。
そういうところをうまく踏み込めるような宇宙実験のフレームワークを作りたいなというふうに思っていて、その一端としてNinjaSatみたいなものが使えるといいかなというふうに思ってます。
聞いただけでもワクワクしますね。
NinjaSatそのものは我々衛星を作ることが専門としている研究室じゃないので、衛星そのものは民間の企業にお願いして、我々はそこに載せる天文観測機器を作って、その2つを組み合わせてNinjaSatとして今回打ち上げることになったわけです。
同じように我々天文の機器を積んでるけども、その天文の機器の部分を例えば生物の実験機器に取り替えさえすれば、同じような実験が宇宙でできるわけです。
そういうような形で何か手を変え品を変え、このフレームワークみたいなものをうまく使ってもらって、なるべく多くの分野、多くの科学分野を宇宙実験に巻き込みたいなっていうのはちょっと将来のビジョンとして持ってます。
それなんかやっぱり、さっき施設研究機関なのか教育機関なのかみたいな話もしたけど、理研ならではの視点ではありますよね。総合研究所みたいな。
そうですね。
なんかそれで言うと、今回衛星を素早く、そして横展開できるようにっていうところで言うと、衛星の枠とか、あとはバス部分っていう、いわゆる運用に必要な心臓部分みたいなところ、あそこはそういう専門の会社がもう出てきてるってことなんですよね。
そうですね、ここ5年10年ぐらいでやっぱり民間の宇宙開発っていうのがすごい勢いで進んできたので、衛星の、衛星バスって言われる、いろんな通信とか発電とかコミュニケーションとかそういうのをやってくれるような部分っていうのはもう民間でお金を払ったら調達できる、そういうような時代に今あると。
だから、昔、我々が大型衛星でやってたような、その時も民間の企業とJAXAとか、我々でものを作って大型衛星に載せたけど、同じようなことが小型衛星にできるようになってきて、期間も値段もどんどん安くなって短くなってるって、そういうような時代になったという。
この状況って使わない手はないですよね。
いや、確かに確かに。いや、すごい。でもなんか、比較的柔軟な発想があったから、ないとできないことだよなとは思うんですよね。なんかみんなこうやって改めて言語化したらチャンスに聞こえるとは思うんですけど、なんかやっぱ自分がこうガーってやってた研究分野のこれまでの動きとか、常識みたいなのにとらわれると、なかなか手を出せそうで出しきれない。
ところだなと。
という感覚の方が、僕はそう感じちゃう。
うん。
だから、そこはかなりNinjaSatの今回ユニークなポイントの一つですよね。
まあそういう意味では、参加してくれた皆さんが、やっぱりそういう新しいことをやってみたい、新しい枠組みを切り開きたいみたいな、そういうマインドを持ってた人が多かったっていうのがあるかもしれない。
あー、そうっすね、確かに。
確かに。なんかNinjaSatの人たち、そういう人多そうに見えます。僕から見ても。
だからまあ、フレームワークとして展開していくっていうのは、いわゆる宇宙ステーションでいろんな実験が展開されてるみたいなところの小型化をどんどん提案していくみたいなところも入ってると思うと、面白いですね。
そうですね。そういう意味では、宇宙ステーションと違って人が乗らないので、ある意味、いろんなレギュレーション、規制は緩くはなって、すごくやりやすくなるんじゃないかなというふうに思ってます。
もちろん宇宙ステーションじゃなきゃできないところもあるかもしれないけども、それと双方的な関係でうまく宇宙実験やっていけると面白いなと。
そうですね。そういうとこで、ちっちゃく成果を積み重ねた結果っていうのが次の大型実験の提案の一部とかに使われると、サイクルもめっちゃ早くなりますもんね。
それはまさにその通りで、もともとCubesatっていうのは、一番最初にCubesatを開けたのは東高大と東大のグループで、日本が最初だったんですよね。
でもその後、やっぱりアメリカとかヨーロッパでCubesatの利点とかに皆さん気づいて、これはここに集中的にお金とか人を投入すると将来プラスになるというふうな判断で進んだんですよね。
彼ら何を思ってたかっていうと、やっぱり小型衛星を作ろうと思うと、ものを小さくしなきゃならないし、すごく性能を良くしなきゃならない。そういうところを性能を良くすると、今度はそれが巡り巡って大きな衛星も小さくできるし、小さくできるといろんなものが入るしっていうことで、やっぱりいろんな良い循環が回るんだろうなっていう、そういうようなビジョンの下でやってたので、すごくここ10年ぐらいで進んで、
民間企業もたくさん入ってきたので、どんどんものが安くなっていって、そういう良い流れが今できてると思います。
いい時代ですね。たまがわさんの今までの宇宙の研究のキャリアの中で見ても、面白い時代入ってきたなっていうフェーズに見える。
たまがわ そうですね。今まである意味あり得ないような、人工衛星がこのカバン一つのサイズに全部入るなんていう、そういう世界が来ると思ってなかったですね、全く。
これで宇宙観測できるとか、そういうような時代が来るとは全く思ってなかったので、そういう意味では幸せな時代かなと思います。
そうですね。じゃあ今から10年後、20年後だとまた全然違う、今は想像できないようなことができるようになっているのかなっていう、わくわく思いますね。
たまがわ それは間違いないでしょうね。大きな衛星が育たれることは絶対なくて、大きな衛星しかできないこともあるけども、大きな衛星である必要がない科学研究っていうのもいろいろあるはずなので、そういうところがすごい勢いで伸びていくと、すごく面白い世界になるんじゃないかなと思います。
いい話ですね。これいいな、いろんな若い人とかに聞いてほしいし。それこそあれなんですよ、今、ポッドキャストも、理研がさっきいろんな種類の研究やってる人いるみたいな話で一緒で、科学系ポッドキャストっていう枠組みを結構手動して作ってるんですよ。
で、そうするとそこの中には化学の人もいるし、生物系の、その人たちも結構研究、企業で研究してる人もいれば、研究者やってて、今、僕みたいに違う仕事してて、けど、その分野の研究は好きだから喋ってるとかっていう人もいて、
そこで多分、マージしていろんな話ができそうだなっていうのも。
おだしょー 確かに素晴らしいですね。
ポッドキャスト軸にね、じわじわと僕もなんか協力できればいいかなと思いました。
おだしょー ぜひぜひよろしくお願いします。興味持ってる人にどんどん参加してもらって、一緒にやるって、なんか新しい世界が開けていくと面白いなっていう気がします。
面白いですね。そしたらじゃあ、これ放送してるタイミングでは打ち上げの後っていう状態だと思うので、今後じゃあこう打ち上げた後、どんな運用していくのかみたいなところのお話もちょっと伺えたらと。
おだしょー そうですね。NinjaHUD打ち上げてから最初の2ヶ月間は衛星のコミッショニングっていって、衛星が正しく動作するかっていう、そういう確認をやることになります。
その後1ヶ月間かけて、我々が作ったX線の装置、観測装置、あとは放射線帯モニター、その4台積んでるんですけども、合計。それらが正しく動作するかというのを確認する作業をやって、それが終わったら大体2024年の1月、正月明けぐらいになると思うんですけども、そこから本格的に科学観測に入るという、そういう予定にしてます。
おだしょー なかなかじゃあ、気が休まらない年越しですね。
おだしょー そうですね、確かに。でも、実際にちゃんと動いてくれれば、非常に面白い世界が開けるので、ドキドキではありますけど、ワクワクでもあります。
おだしょー そっからじゃあ、科学生化もどんどん出てきて、やっぱ論文という形にして、1個パッケージとしての完成を目指していく。
おだしょー われわれ、いずれにしても、科学観測をやって、論文を書いて、そこで初めて1つの作業が終わるので、そこまではちゃんと持っていく必要があるかなとは思ってます。
おだしょー ちなみに設計寿命とかってどれぐらいになってるんですか。
おだしょー 一応1年間、最低1年間は観測したいなというふうに思っていて、それぐらいの今設計寿命です。
ただ、宇宙に行くので、どれぐらいの寿命になるかわからなくて、もし1年を越えて運用できるんだったら運用を続けるし、行けるところまで。
おだしょー 長ければ長いほどね、見れる天体も増えたり、データも増えたり。
おだしょー そうですね、いろんなデータは明らかによくはなるので。
おだしょー 面白いですね、ちょっと楽しみにしてます。ありがとうございます。
おだしょー 今日、改めて研究室で色々聞いてた話とか、もらった資料とかではあんま感じれなかったところがすごい聞けたなみたいな感じがあったね。
長瀬 良かったです。
おだしょー 一応聞いてる方々向けに言うと、これで一応4名分、1人2エピソードずつ出てもらうっていうところで、
さっき玉川さんが言ってた検出機の部分をメインでやってた人たちにも出てもらうし、
もう今回多分話で最後はサイエンスの結果出さなきゃいけないって言ってた、じゃあサイエンスの課題何なのかみたいな話もこれの後にしてもらうしっていうので、
一通り聞いてもらえばNinjaSotの概要が伝わりきるんじゃないかなと思ってるんで、ちょっとこれはみんなにぜひ最後まで聞いていただけたら嬉しいなと思ってます。
長瀬 ぜひお願いします。
おだしょー じゃあ最後に、しゃべった内容と被っちゃう被っても全然大丈夫だなと思ってて、期待してほしいところとか意気込みみたいなところを挙がって終わりにしようかなと思います。
長瀬 意気込みですかね。
NinjaSotのX線観測の実現
そうですね、多分これだけのNinjaSotのX線を捉える感度を持っているCubeSatっていうのは世界で初めて今回実現されることになります。
CubeSatっていうのはやっぱり多くの人は教育目的であって、科学観測にあんまり向いてないというふうに思ってた人が多かったと思うんですけども、我々のNinjaSotでそれを覆すような観測を実現しようと思います。
ぜひ応援よろしくお願いします。
おだしょー 宇宙話でも定期的に取り上げていきます。
長瀬 あとCubeSatミッションっていうのは大型衛星のような1回限りで終わらせるようなものじゃなくて、この先もどんどんどんどんアップグレードしたり他の装置を載せたりして、ミッションいくつもいくつも実現するっていうそれが重要になってくると思うので、そのあたりもぜひご期待、もしくは一緒にやりたいという人がいたらぜひ協力してやりましょう。
長瀬 よろしくお願いします。
おだしょー ぜひまた定期的に、それこそでっかい成果出たよってなったらまた話に来ていただけたら嬉しいなと思うし、僕の方でも個人的にたくさん取り上げていきたいと思います。
長瀬 喜んで。
おだしょー ということで、今回はスペシャルゲスト玉川さんに来ていただきました。ありがとうございました。
長瀬 はい、どうもありがとうございました。
おだしょー 佐々木亮の宇宙話です。
おだしょー またその先のビジョンだったりとか、もうまさにミッションの全体像についてお話ししていただく、そんな会になっておりますので、次回もぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
おだしょー ここが忍者サッドにとって一番大事な部分の一つになってくると思うので、しっかりと聞いていただいて、その後に出てくるゲストとかの会話も楽しんでいただけたら嬉しいです。
おだしょー ちょっとね、明日の放送ではこの収録が終わった後に玉川さんから、あ、佐々木くんってそういえばこういうのやってたよねみたいな話、収録の時にすればよかったと思った話があったんで、そんな裏話もちょっと明日のエピソードではしていこうかなと思っております。
おだしょー 今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話、またはスポティファイのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さよならー。
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