これですね、JAXAが運用していたX線天文衛星スザク。
まあこれ相性がスザクで、プロジェクトの正式名称はアストロE2というような、そんなものになっています。
これどうですか、スザクって衛星聞き覚えある人、いない人、どれぐらいいるんですかね。
多分、バイネームでスザクって言って、成果を紹介するっていうのはあんまりやってこなかったので、
宇宙話をずっと聞いてくれている皆ですら、あんまり知らないんじゃないかなと思いますね。
スザクはですね、こちら打ち上がったタイミングが2005年の7月です。
2005年の7月なので、今から考えるともう18年ぐらい前ですか。
18年、19年前になりますね。ロケットで打ち上げられて、宇宙へ飛び立っていった。
で、これ一応日本がメインではあるんですけど、日本とアメリカの共同で開発された天文衛星になっていて、
当初期待されていた活躍っていうのは、結構幅広くありまして、まず一つは、XRSと呼ばれるもの。
で、これ何かというと高分解、超高分解なX線分光器。
この名前を聞いて、「お?」って思った人もいるかもしれません。何かっていうと、
この宇宙話でも最前線の天文学の内容の一つとして、クリズム紹介してますよね。
スザクっていうのは、日本が打ち上げたX線天文衛星の中で、クリズムの前世代がスザクなんですよ。
で、このスザクの成果があったからクリズムにつながってる。そういう関係性です。
で、クリズムのものすごく注目するべきポイントって何かっていうと、X線カロリーメーターと呼ばれる、
過去にその例を見ないぐらいの解像度を誇るX線を光を分けて、その元素とかそういう性質を
探ることができるっていうこのカロリーメーターだと思いますが、実はこれスザクにも載っていたんですね。
カロリーメーターっていうのが、それがこのXRSと呼ばれるもの。
で、このXRS、残念ながらスザクに搭載されたカロリーメーターでは、その観測を開始する前に
装置の不具合が発生して観測ができずだったので、当時カロリーメーターがもし成功していれば、
今回クリズムっていうのは、もっと次の世代のもっとすごい性能の装置っていうのが載っていたかもしれない。
逆に言うと、スザクはダメだったからその無念を晴らすっていう意味でも、クリズムのミッションっていうのはかなり重要視されているっていうような感じですね。
なのでこれがダメになっちゃった。それに対してスザクはもう一つ、X線CCDカメラっていうのも搭載していました。
このX線CCDカメラっていうのは、みんながこう今例えばスマホでポッドキャスト聞いてくれている人多いんじゃないかなと思うんですけど、
このスマホの外側にはカメラついてますよね。このカメラを撮っているのも基本的にはCCDカメラって呼ばれるものです。
それのX線を撮影できるのに特化したCCDカメラっていうのが搭載されていて、
これの前ぐらいの世代からCCDカメラっていうところの注目度は上がっていったが、
だいたいスザクの成果ぐらいから、X線天文の中で成果を出す基盤になっているのはこのX線CCDカメラというような形になっていった。そんな感じですね。
なので、このスザクの結果っていうのは基本的にはこのX線CCDカメラが捉えた熱くて、そして速い激しい宇宙っていう姿がどんどんどんどん積み重ねられていったというような、そんな感じです。
それのおかげで、それよりも下の世代っていうのは、そのマニュアルに沿って研究を進めていくだけで、ある程度のことができたっていう、それぐらい超すごいマニュアルとかを残してくれたのもこの世代の方々なんですね。
だから、本当に、今、天文学のX線天文学をグーって上げてくれた、地盤をがっちり整えてくれた世代っていう実感がすごい強いので、そういう人たちの青春が詰まったX線天文衛星スザク、これが、やっぱこう、大気圏で燃え尽きていった。
そんなところを聞くと、ちょっとね、感慨深いなというようなそんなニュースでしたね。
これね、僕あと2、3年若ければ、若ければじゃない、上の世代だったら、僕もスザクの運用っていうので、鹿児島に行ったりとかっていうのがあったっていうぐらいギリギリ触れれなかった衛星なんで、ちょっと悔しいですけど、
クリズムの活躍に期待しながら、これからスザクの成果がまた花開いていくところを期待していきたいなと思っております。
宇宙話聞いてくれているみんなには、このスザクっていうのがどれだけ重要な衛星なのか、この回を通して気づいていただけたら嬉しいなと思います。
そんな感じで、じゃあ今回は以上にしていきましょう。
わぁ、明日のネタを考えてなかった。
あ、そうだ、あの、ちょっと書籍の中で一生紹介してなかった章を改めて紹介しようかなと思います。
それ何かっていうと、書籍の、やっぱり宇宙はすごいの中では第5章で扱った時空間に関するお話です。
過去のエピソードの再生数とか色々見てると、書籍の内容結構みんな興味あるっぽいんですよ。
だから、まだ紹介してなかった第5章の部分っていうのを改めて紹介していこうと思うんで、本を片手に皆さん聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
明日のエピソードも楽しみにしておいてください。よろしくお願いします。
それじゃあ、アフタートークです。
はい、ということでいかがでしたでしょうか。
今日は、なんか好きな話をずっとできてめっちゃ良かったです。
なんかすごい単調な感想ですけど、こういう話ね、めっちゃしたかったけどそういえばしてなかったなぁと思って、
改めて時間とってこのスザクのこのタイミングだからこそ話せた内容かなと思うんで、良かったですね。
今回の収録も、昨日のエピソードの冒頭でも話しましたけど、Xのスペース開きながら、
ポッドキャスト生公開収録みたいな形をお届けしてるんで、皆さんまたね、Xの方フォローしていただいて、
夜だいたい11時半とか、まあでもいつも12時半とかになっちゃうかなっていうような感じで見かけたらラッキーだと思って、ぜひぜひチェックしてみてください。
で、そこで今こうたくさんの方に聞いていただいている状態なんですが、
Xの方ではね、実はファンコミュニティっていうのをリスナーの方が中心に作ってくれてるんですよ。
で、なんと、書籍の発売前とか200人ぐらいだった気がするんですよね、新年の早いタイミングとか。
うわー200人すげーとか言ってたら、今パッてみたら260人いると、すごいコミュニティになりました。
宇宙話、やっぱり宇宙はすごいファンコミュニティっていうとこで、全然ね、僕関係なくみんなで交流してくれる場になってくれればいいなと思ってて、
管理人とかにもなってないぐらいなんで、皆さんの好きにこちら入っていただけたら嬉しいなと思います。よろしくお願いいたします。
そんな感じでポッドキャストのコメントとかもいろいろね、嬉しいですが、そこでみんなが交流してくれるっていうのも嬉しいので、ぜひぜひ楽しんでいってください。よろしくお願いいたします。
じゃあ今日は以上にしていきましょうかね。明日のエピソードも楽しみにしておいてください。
今回の話も面白いなと思ったら、あ、そうだ、あぶねー。今週ですね、金曜日、ちょっと全国どこでも聞けるぐらいの大きいラジオ番組に出させていただくことになりました。
本の内容とかね、いろいろ話させてもらえるっていうことで、詳細はおいおい、いつ喋っていいのかもわかんなくて。
なのでちょっと今週金曜日、お昼ぐらいの時間ですね。あるラジオに結構ガッツリゲストで出演させていただくことになってますんで、楽しみにしておいてください。
続報はまた明日ぐらいにお話できるかな。楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。