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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、今回は最近恒例の土日スペシャルゲスト回というところで、今回は大人気の農系ポッドキャストチャンネルとのコラボというところでやらせていただきたいと思います。
で、今日はですね、農系ポッドキャストから、たのしきラジオのシンゴさんに来ていただいております。よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
はい、じゃあですね、早速、ご自身の自己紹介を先にいただいてもよろしいですか。
はい、わかりました。農系ポッドキャストの農業たのしきラジオというポッドキャストを、宮崎県の宮崎市多野町から配信しております。
たのしきラジオのたのしきっていうのはカタカナで、たので、しきがひらがな、ラジオがカタカナ。
ちょっと変換するときめんどくさいですが、たのという地域のたのも撮ってますし、たのしーのたのもありますし、たのしきのしきが季節のしきですね。
そういうところも撮ってて、はい。で、ちょっと今はお休み中なんですけど、昨年1年間は二十四節記を読んでですね、今、季節でどういう状況なのか。
まあ二十四節記はゲシとかトウジとか、春分秋分とかありますが、それで季節の情報を皆さんにお届けをしていました。
そういう形でたのしきラジオという番組になってます。
はい、名前すごいハッピーな名前ですよね。なんか全部が幸せ感満載というか。
自分の見た目、りょうさんは自分が見えるからわかると思うんですけど、よく僕怖いって言われるんですよ。
イカついて言われるんですよ。
確かにイカつめですよね。
声と全然イメージが違うって言われるんですけど、でもこんな身なりでも結構楽しいことばっかり考えてるんですよね。
やっぱポッドキャストチャンネルのタイトルからそこの人間の良さというかすごい出てますよね。
それなら本当ありがたいです。
怖いっていうのはもう言われ慣れてるんですけど、声と顔のギャップっていうのをリスナーさんに言われたときにちょっとショックなんですよ。
もう少しさわやかな顔なのかなとか、なんだこのイカつい人はみたいなイメージなので。
確かにこれ僕もなんか顔隠してやってたら違う顔とかイメージされたのかなって思いますね、そう考えると。
そうですよね。
これ僕その農系ポッドキャストってすごいバランスいいなと思ってて、農業をやられてる方って作業中にラジオとかの代わりに聞いたりってできるわけじゃないですか。
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で、ポッドキャストって目と手が塞がってるときにぴったり合うコンテンツが一番いいと思ってるので、そういう意味で言うとやっぱ農業ってそういうとこ全部潰れちゃってるけど耳だけは残ってるとか、
で、そこにさらに自分が農業やってて違う人がどんなことやってるのか聞けるとか、で、すごくやっぱ農業一色になりつつも人の意見も聞けるからすごいなんかいい循環になるんだろうなってポッドキャストが。
おっしゃる通りで。本当にそうです。結局農業も準備とか片付けてものすごくバタバタするので、そのときは聞く余裕はないんですけど、
安定した作業に入ると収穫だったり管理作業だったり、結局一人でやる作業が後々多くなってくるんですね。
このときってボケっとしながらいろんなこと考えるんですけど、それに飽きちゃうじゃないですか。
なるほどなるほど。確かに。結構長いですもんね時間としても。
そうですそうです。1日だいたい午前中4時間、午後4時間とかでもやっぱりポッドキャスト数番組とか聞けたりするので、あともちろんラジコとかも聞きますし。
これってシンゴさんお好きなラジオ番組って何なんですか?ラジコとかで聞くやつ。
ラジコで聞いてるのは星野源のオールナイトニッポンは好きですね。
面白いですよね。
昔というかつい最近まではアルク&ピースのDCガレージとかですね。面白いです。芸人さんの番組はやっぱり面白いですね。
あれって僕お二人でやられてるのもあれば星野源さんみたいに一人がメインでやってるっていうところってなんか参考にしようと思ってもなかなか自分のポッドキャストに反映しづらくてレベルも高いですし。
そうですよね。でもりょうさんは毎日10分今日の番組を配信されててすごいなと日々感心してますけど。
僕はちょっとずつ日々の手応えっていうのは実はあんまりないんですけど好きで調べてることがただネタになってるだけなのでよくて。
なんかしばらく経ってきた時に喋るスピードというかまというか喋り方というかがなんか若干改善されてる気がする時があって毎日やってると。
なのでなんかそういうところでは確かに僕も毎日やってて良かったなと思うんですけど。
普段は毎日にしちゃったなーってちょっと思ったりします。毎日配信という立て付けにしておかなければもう少し手の込んだガッツリした番組を一つ週に一本出すとかもできたのかなみたいな。
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確かにそうなんですよね毎日って出すことが前提になるのでそここだわると時間なくなりますもんね。
そうですねまあその分いろんなことを発信することありきで宇宙の話いろいろ調べ物とかあったりするのでそういう意味では効率はものすごく上がってていいんですよね。
でしかもスタートもこのポッドキャスト始めた時も自分の中のこの研究とかの頭の整理とかでやってたのでそれがなんか研究以外にも宇宙ビジネスだったりとかなんか新しい技術が開発されたとかそういったところまでなんか手広げられるようになったんでそういう意味ではすごいポッドキャストやってて良かったなって今思ってます。
プラスなんかすっと言葉が出てこないですかポッドキャスト始めて。
ああそれすごい思います。
ありますよねなんかプレゼンする機会があると思うんですが人と話す時になんか考えてもないのにポンと言葉が出てくるというか。
はいはいわかります。
考えなくても。
めちゃわかります。
ですよねなんかそういう意味では発信してよかったなと思う時はあります。
はい毎日鍛えられてるって感じですね。
シンゴさんこれシンゴさんって農業をやりながらポッドキャストやってってなるんですけど実際にどんなものを栽培されてるのかっていうお話を少し伺いたい。
そうだそうだすいません自己紹介でそこを省いてました申し訳ないです。
すいません宮崎は冬が暖かいので太平洋側って天気いいじゃないですか基本的に。
その温暖な気候を生かしてハウス施設を建ててきゅうりを作ってます。
あきゅうりなんですね。
はいきゅうりの栽培をしててだいたい収穫期間が10月から6月いっぱいこの長期一作っていう形で収穫を行ってます。
なんか僕がイメージしてたのは農業のイメージよりは収穫期間長い感じしますね。
そうですねハウス栽培って大きく2種類あって今言ったような長期作1つの株からもう10ヶ月ですね8ヶ月近く収穫するというのと
それを年に2回とか3回に分けて短期型でドカッと終了とるっていう栽培方法もあります。
これも地域とかJAのやり方によって決められてますのでいろんなタイプがありますね。
あーそうなんですね。
これ今ってきゅうりを育ててるのって温暖な気候が結構ハウスでやるにしても外の温暖な気候っていうのが結構鍵になってるっていう感じのお話だったと思うんですけど
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これじゃあやっぱり地球全体の気温の変化とかっていうのも結構気になったりしますか?農業をやってる目線で。
あーそうですねまあ巷では地球温暖化とかいう風に言われてて確かに夏はめちゃくちゃ暑いですし
まあそうなんだろうなとか思う時もあるんですが単純に冬寒い時はめっちゃ寒いし温かい冬も暖冬ももちろんありますし
一概に地球がどう変化してるとかは僕自身はなかなか思わなくて
僕結構気候誌とか調べるのが好きなんですよ地球のこととかそういう気候を調べるのが好きでポッドキャストでもそういうことを配信してるんですが
定期的に温暖化になったり寒冷化になったりするっていうのを知ってからそこまで深く考えずに
とりあえず僕たちが僕たちが適応していけばいいんだっていう風に頭切り替えて
今僕がやってる栽培って僕たちの地域では主にハウスの環境データを取りながらデータを集めて
それを栽培の管理に活かすっていうやり方をやってます
これはもちろんハウスの環境を作るのはやっぱり外が晴れだったりとか雨だったりでも全然環境が変わりますし
平均気温が高い冬なのか低い冬なのかでも全体的な設定温度とかも変わってくるんですよ
確かにそうですよね
だから最初に12月ぐらいに今年ってどんな冬なのかなっていうのをイメージしながら
2、3ヶ月先の管理を考えていくっていう作業をよく地元の仲間とやってます
そうなんですね
そうやってじゃあハウスの中のデータとかを何年か取ってきてれば
今年だいたいこんな感じになるかなっていう予想は立てられるものの
やっぱそこの蓄積っていう農業をやってる人たちでデータを蓄積していくっていうところは
結構今後の課題というか重要な部分になってきたりするんですかね
もちろん重要になってくると思います
データを集めたはいいが分析せずにそのままデータが放置されてるっていうパターンが今多くて
日本の施設園芸の中でデータを取ってる生産者は17%ぐらい
ハウスの中に環境データが取れるもの
そのデータをちゃんと栽培に生かしてる人たちっていうのは
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その中の1%いるかいないかって言われてるんですよ
そうなんですかもったいないですね
もったいないですだからなんでこれがもったいない状況になってるのかというと
その栽培データをうまく分析できる人たちが極端に少ないからなんですよ
なるほどそれって結構農業に対しても理解が深くないと
女のデータとか例えば取れたとしてもなかなか活用しづらいとかっていう
そういう側面があるからっていうイメージですか
そうですそうですそうです
だから生産者ってほとんど栽培に集中してますので
パソコンをカチャカチャする時間ってなかなか取れないじゃないですか
確かに難しそうですね
僕が数年前からお願いしてきたのが
宮崎県の普及センターの方だったり
地元のJAの指導員の方と
そういう協力関係を結んでですね
定期的にデータの分析をお願いしますということで
それでデータを分析してもらって自分たちに返ってきてたんですが
やっぱりそういう組織ってところは移動があるじゃないですか
そう確かに
移動があるんでそれをうまく引き継ぐ体制もまだまだできてないですし
確かにそうですよね
データ分析って結構もう蓄積されてったノウハウというか
その人が持ってるなんて言うんでしょう
テクニックみたいなのが多分すごい反映される部分だと思ってて
僕も今宇宙の研究ずっとやってたデータ分析っていうところの
自分の知識みたいなのを使って
データ分析とか専門にやってる会社で仕事したりとかしていて
そうなるとやっぱり
確かに分析力はみんな例えば標準的にあったとしても
その業界に長くいればいるほどやっぱり
専門知識との掛け算みたいな
データ分析と専門知識との掛け算みたいなところの
広がり方っていうのも全然変わってくるっていう感覚を肌で感じてるので
その短いスパンで人がもしアナリストみたいな立場でやられてる方が
短いスパンで変わってしまうっていうのは
データが豊富にあるならなおさらもったいない状況ですよね
本当にもったいないです
今まではそのデータを取り始める前は
例えば各地域の各県とか都道府県にある農業試験場というところがあって
そこで各省でやってる試験データの実績
結果ですよね
結果を普及センターに下したり普及センターから自営に下して
生産者の方に情報が入ってくるっていう形だったんですよ
例えば農薬の試験だったりとか品種の試験だったりとか
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そういうのが生産者の方に一番後に入ってきたんですけど
それを環境モニターでデータを取り出してからは
もう一つ一つのハウスが研究施設になってるようなもので
もうデータが残ってるから
そこで意図的にここの温度を何度上げようとか
湿度を何パーセントで維持しようとか
CO2の濃度を何パーセントにしようとか
何百ppmにしようとかですね
そういうふうにもう管理者の糸で
数字でしっかりコントロールできるようになって
それで大型収量が増えてきたっていう側面があるので
生産者が権というかそういう行政の試験上のレベルを
追い越しちゃったんですよ
この数年で
これは全部じゃないですよ
全部の農業界ではなくて
そうやってデータを取ってるところ
データと組み合わせられたところはっていうところでしたね
そういう産地が全国にポツポツポツポツって今出てきてて
そこに不給所の方とか自衛の方が
一生懸命追いつこう追いつこうって勉強されてるところなんですけど
やっぱりデータをどう取り扱っていくかっていうところが
これからの農業の課題ですね
面白い僕宇宙の発信ばっかりずっとやってるんですけど
あんまりデータ分析を今がっつり仕事としてやりつつも
そういう話って僕ポッドキャストの中であんまりしてこなかったので
そうですよね
僕もあんまりしないんですよこういう話
いやでもこれは面白いですよ絶対
なんか今ってちょっと前からずっと
ビッグデータどうのこうのっていう時代って来てるじゃないですか
でプラスしてさっき言ったみたいな
温度をどういうところに最適値としてやっていくかみたいなのって
多分やっぱ豊富にデータがあるからこそできることだし
それをやることで多分農家さんの手が空く部分ってきっとあるはずだと思うんですよ
でそうするとより品質を改良するために頭使う時間を増やせたりとか
農業全体ですごい底上げになるいいきっかけなんだろうなって今聞いててすごく思いました
そうなんですよ僕たちがやってる勉強会では
今も5,6年やったんですけど最初はそうやってデータを出してもらったけど
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今からそういうデータを出してくれる方がやっぱりなかなかいないので
自分たちでもやっていこうということで何グループかに分かれてですね
自分たちでデータを付き合わせてこういうの作ったよこういうの作ったよとか
エクセル叩いてですねそういうのもしますし
温度によって生育速度って変わってくるっていうのはやっぱデータとかで見ると
ものすごく頭の中で整理しやすくなるので
やっぱりそうですね
例えば野菜とかって
この野菜すごい甘いっていうような褒め方ってするタイミングってあると思うんですけど
そういう甘みとかの制御も実際できたりするっていう感じなんですか
これはちゃんと理論で説明できてですね
基本的にストレスを与えることで甘くなるっていうのはあります
プラスたくさん光合成をさせる
そうすると糖がどんどんできるんですか
そうですそうですなのでたくさん光合成させるためには
光と水プラスCO2が必要なので今わざわざCO2をハウスの中でガンガン炊いて
たくさん光合成してたくさん収量をとってるっていう状況です
植物が吸い込む量を増やしていけば
そうですそうです
面白そういうこともできるんですね
できますプラスあと根っこに与える液比っていうんですけど水に溶かした比量ですね
これの濃度を濃くするか薄くするかによって
濃くすると浸透圧の関係で
なかなか水が根っこの中に入っていきづらいじゃないですか
確かにそうですね
これポカリセットとかでよく例えるんですけど
粉ポカリを規定量で溶かしたらもちろんごくごく飲めるんですけど
規定量の2倍の粉を入れるとちょっと飲みにくいじゃないですか
それも植物の根っこの中で起こってて
その分水分が少なくなるので果実に行く糖分が多くなって
また例えばトマトが甘くなったよとか
なるほど
そうなんですよ
水を飲みたいのに飲みづらいなっていうストレスを与えるんですね
そうですそうです
面白い
もちろんそういう品種があるっていうのも前提としてあるんですが
さらに糖度を高めるとか品質を安定させるっていう時には
そういうとこから調整して栽培をしているっていう形になりますね
なるほど
これ面白い
そういうのがそのままデータとして
これぐらいの二酸化炭素を入れたらとか
これぐらいのヒカルンをモードにしたらこんなになるっていうような
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いろんなバリエーションのデータがもう揃いつつあるみたいな段階ってことなんですよねきっと
そうですそういうのを毎年じゃあ今年は何を取ろうか
今年は何を取ろうかっていう風に決めてみんなでですね
会議をしてじゃあそれを数値とっていきましょうっていう風にしてデータを取ってるっていう
全国でもいろんな勉強会があってそれぞれでおのおの
自分たちの取りたいデータでやってるっていう感じで
なるほどですね
はい
ありがとうございます
我々のやってる勉強会の事例は宮崎県とか農水省とかが推してくれてますので
一応モデル化されてですね
いろんなところでお話しさせていただく機会もそういう面ではあります
いいですね僕もこうデータいろいろ触る身からするとそういうのがどうやって進化していくのかすごい楽しみなんで
またそのデータかける農業みたいなところの話を詳しく聞かせていただきたいです
はいわかりました
はいでこれ一応明日も続けて宇宙話に来ていただけるというところで
なんかこう今データのお話いろいろ聞いたんですけど
実際に地球の明日とかは農業と環境さっき聞いた
環境をどうやって利用して新しい農業に活かしてる部分とか
あとはちょっと宇宙っぽい話もしていきたいなと思うので
宇宙的な目線で俯瞰で見た時の地球と太陽とかそういうところからなんか
農業につながる部分とかあるのかななんていう話もできればなと思ってるので
ぜひ明日もよろしくお願いいたします
はいよろしくお願いします
はいそれではですね今日はここら辺にしていきたいと思います
今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリで
フォローサブスクライブよろしくお願いいたします
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じゃんじゃんつぶやいていただけると嬉しいです
それではまた明日お会いしましょうさよなら