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2021-07-17 14:07

280. 宇宙で起きる1億分の1秒の世界のハナシ

今日は太陽系の歴史の話!

先週のゲスト回で、小惑星の研究について話しました。そこで、太陽系の歴史を紐解く重要な材料である話がでましたね?

今回は、そんな太陽系の歴史の中でも、最も最初!どんな天体がそこにあって、それらがどんな時間で変化していくのか!

ヒントは「フェムト秒」です!知ってますか!?


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は森本幸太さんの提供でお送りしております。森本幸太さん、どうもありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサー枠、興味がある方はぜひ概要欄から覗いてみてください。
ということで、早速今日の本題を紹介させていただきたいと思います。
今日の本題は、私たちがいる太陽系ができた46億年前の環境というところ、そこでどんなことが起きていたのかというのを、実際の実験から明らかにすることができたというような研究結果を紹介させていただきたいと思います。
これって先週とかに、ハヤブサとか、ハヤブサ2、あとは隕石の話とか、小惑星の話、いろいろさせていただいたと思うんですけど、結局この宇宙を研究する中の大きい一つの目的として、私たちがどういうふうに生まれてきたのか。
この地球っていう人間に適した環境っていうのが、じゃあどうやってできたのかみたいな、歴史の話って結構大きい問題として扱われているわけですね。宇宙の研究の中で。
そんな中で、この46億年前に太陽系ができて、そのできた当時の状態っていうところで、どんな現象が起こっていたのかっていうところも注目の一つであるというところで、
今回はこの新たに発表された研究で、その当時どんな天体同士の衝突が起きていたのかっていうお話が明らかになったみたいなので、今回はそのお話をピックアップしていこうかなと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
そんなこんなで、本題に入る前に毎日恒例の緊急報告をさせていただきたいと思うんですけど。
そうですね、昨日とかにボイシーの生配信をやりながらポッドキャスト収録していきますみたいなことを言ったと思うんですけど、なんかボイシーのその生配信がですね、一気にいろんなユーザーがやっていろんなリスナーの人が集まってっていうところで、なんか改善案が結構見えてきたっていうところで一旦クローズになってしまったんですね。
なので、いつも通りポッドキャスト収録してるわけなんですよ。
そんなこんなでやってるので、ボイシーのが復活したらまた生配信と一緒にとかやっていこうと思ってるんですけど、そういうタイミングができたらできれば同じ時間に配信とかして生放送も聞いてくれる方がいて、
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ポッドキャストの方にもその人たちが流れてきてくれてとか、そんなところのうまい循環作れればいいなって思ってます。
そんな感じで収録のタイミングの話とかしつつ、明日は土曜日ですね。
明日土曜日なんですけど、明日土曜日は最近恒例のゲスト会というところで、ポッドキャストチャンネルコラボをお届けしようと思ってます。
今回のコラボ相手は、何と話題の農系ポッドキャストからですね、農業楽しきラジオというところでシンゴさんという方に来ていただいております。
ここでは、宇宙のお話も絡めつつ農業のお話とか、あとは農業系でやってるポッドキャストの話とかっていうところをいろいろお話しさせていただいたので、こちら公開するの非常に楽しみだなと思ってます。
この中で、すごい僕的には話したかったんですけど、収録の時間の都合上話せなかった結構面白い農業の話があって、それをちょっと今日紹介したいんですけど、
オランダで地熱、そこで出しているエネルギー、電気を発電する施設みたいなのがガスが湧いてて、そこで電気を発電してたりする施設がある。
ただ、そこでガスとかをいろいろ使って電気作ったりとかいろいろやってる中で、やっぱりそこで熱が発生するんですね。
その熱を例えば畑の方に流してビニールハウスの中の温度調整したりとかっていうようなところで、自然のエネルギーを使った発電だったりとか、
事業ですね。そういうところをやってる横で、そういったエネルギーを使った農業を展開しているところがあったりするというようなお話があったんですよ。
これって、結局天然ガスとかが湧いてるところだと、そういう熱を利用できるっていう側面もありつつ、やっぱり今日話すみたいな、地球がどういうふうにできてきたのかっていうような、
地球形成のところに関わるような要因を使って農業を展開しているところが多かったりするというような話があって、
地球規模というか、場所によってそういうふうな地球の特性を使って農業にプラスに活かしていくっていうようなところもあるっていう話を聞けて、すごく面白かったんですね。
しんごさんはこういった話とか、あとはデータ活用かける農業とかっていう話すごいお詳しくて、なのでそういったところの話を僕のチャンネルではさせていただくと。
逆に僕も楽しきラジオの方に遊びに行かせていただいてですね、そっちでは最近九州が宇宙、ものすごく暑いんですよ。
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宇宙港っていうスペースポートですね。宇宙の港って書いて宇宙港っていうのが大いたにできそうだったりとか、あとは元々鹿児島からロケットが打ち上がってたりとかで、結構九州って宇宙食強いんですよ。
そんなこんなで、しんごさんも実際に九州の方で農業をやられてるっていうところで、宇宙系のお話、ロケットの話だったりとか、それこそ今言ったスペースポートの話とか、そんなところ繰り広げておりますので、ぜひ明日のポッドキャストのコラボ会聞いた後には楽しきラジオっていう方にも飛んでいただけたら非常に嬉しいなと思ってます。
ただまだ編集が終わってないので、明日頑張って間に合わせますという感じでやっております。はい、雑談しすぎましたがこんな感じで本題に入っていきたいと思います。
今日の本題は太陽系ができたすぐのタイミングで一体どんな現象が太陽系の中で宇宙で起きていたのかというお話をしていきたいと思っております。
今から46億年前とかに太陽系っていうか太陽ができたんですね。で、その太陽ができたタイミングで、その太陽の周りを見てみると今みたいに大きい、例えば地球とか火星とかそういった惑星があるわけではなくて、どちらかというと小石みたいなのが無数に存在すると。
こういうのを小天体って言ったりするんですけど、小さい天体で小天体ですね。で、その小天体が無数にある。で、真ん中に太陽がある。そんな状況が46億年前には広がっていたというふうに考えられてます。
で、無数に小天体がありますから、それらがお互いに衝突したりとか、で、あとはお互いにくっついたりとかっていうところで少しずつ大きさ的に進化していって成長していって、最終的に例えば今私たちがいるこの地球っていう惑星を作ったりとか。
で、あとは先日ポッドキャストでも話題に挙げさせていただいたみたいな小惑星とかって言ったようなところを作成、作られていったというような歴史が考えられてるんですね。
で、プラスしてこういう隕石とか、今残ってる小惑星とかっていうところで色々物質を見ていると、どうもこの最初46億年前に小天体がたくさんあって、小さい石ころみたいなゴロゴロ落ちていて、それらがすごい勢いでぶつかるわけですよ。
で、その衝撃、ぶつかる衝撃とそこで圧縮されたその物質、玉ぶつかるからギュッてなるじゃないですか。お互いぶつかって。で、そんな状況の中でできるような物質、構成される物質っていうのも結構あったりすると。
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で、これは計算的にも色々予想されてるし、実際に隕石とかの研究からもそういうところは確認されてるんですね。
ただ、じゃあそれらがどういうふうに形成されたのかっていうところで、プラスで例えば衝突して、衝突した後、どんな過程を経て、そういう隕石ならではのというか、46億年前の太陽系の情報がギュッとされたような物質ができるのかっていうところは今まで謎だったみたいなんですね。
で、今回はその小惑星同士、小天体同士か、小天体同士がぶつかって、そこでできる衝撃波みたいなものだったりとか、そこで圧縮される物質みたいなところを実験室のレーザー砲とかを色々使って再現してあげたと。
つまり、何か石の素材になるようなものっていうのを異常な圧縮状態でくっつけてあげる、結晶化させてあげるっていうところで、物がどういうふうにくっついていくのか、それがどういう時間発展をしていくのかっていうのを実験室で調べたと。
で、しかもこれ、今回面白いのが、その変化のタイムスケール、衝撃を当てて石をガッて作っていくっていうところをどれぐらいの精度で見ていくかっていうと、1フェムト秒レベルで見れるカメラというか、検出器を使ってるみたいなんですね。
わかります?1フェムト秒って聞いたことありますかね?これ、科学とかやってる方だったらもしかしたら1回は聞いたことあるかもしれないんですけど、フェムト秒っていうのは10億分の1秒なんですよ。めっちゃかっこいいですよね。フェムトって言葉が。
なので、10億分の1秒とかの精度で物を捉えていくことができる。つまりは、例えば焦点対同士がぶつかったその瞬間の10億分の1秒後に、じゃあ物質がどうなってるかっていうのを今回模擬的に実験室で表すことができたっていうのが大きな発見なんですよ。
しかも、今回この時間のレベルで見たときに、わずか大体1億分の1秒後、その焦点対同士がガンとぶつかって、その衝撃波とかで高密の状態が作られた1億分の1秒後っていうところに、この太陽系ができたときの元祖になりうる物質っていうところができていたと。
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つまり、地球っていうのを構成するために焦点対っていうのがお互いに太陽の周りでゴツゴツゴツゴツぶつかりまくっていたと。
ぶつかった瞬間瞬間の、なんと1億分の1秒後からどんどんまた新しい物質ができていってたっていう話なんですよ。
で、こういうのが繰り返されていって、最終的に大きい惑星とかを作ってる。
で、あとはその惑星になれなかったものが小惑星とかになってる。
で、もっとちっちゃいものだと隕石とかになってる。
そんなお話なんですね。
つまり、この先週話した隕石とか小惑星の話で、じゃあ地球の歴史っていうのを明らかにしよう。
太陽系の歴史っていうのを明らかにしようっていう方向性を持ったときに、今回のどういうふうにそういった小惑星とかに含まれてる物質ができるのかっていう話が非常に役立ってくると。
つまり、この後、ハヤブサ2のサンプルリターンの資料をいろいろプロの方が解析していくっていうことが発生するわけなんですけど、
そこに対していろんな意見ができるような研究結果っていうのがすでに出てきているよというお話でした。
なので、今回はそういった太陽系の歴史に非常に注目ですっていう話と、
あとはめちゃめちゃかっこいいフェムト病っていうこの10億分の1の単位ですね。
これだけ覚えていただければと思います。
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番組の感想や宇宙に関する質問についてはTwitterで募集しております。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになってますので、つぶやいていただけたら非常に嬉しいです。
それでは、明日、あさってのコラボ会ですね。
ぜひ楽しんでいただければと思います。
僕もお相手のほうに出ているので、そちらも聞いてください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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