1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 1340. 中途半端なブラックホー..
2024-06-11 13:50

1340. 中途半端なブラックホールって作るの難しいんだよ!!

集英社連載最新回「映画「インターステラー」は本格的な科学論文よりも先にブラックホールの姿を明らかにしていた!? 【ブラックホールの不思議/前編】※ネタバレあり」 を公開しました!

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ソース

https://www.nao.ac.jp/news/science/2024/20240531-cfca.html

00:03
2024年6月11日、始まりました。佐々木亮の宇宙話。 本日は、中途半端な大きさのブラックホール、どうやってできるんだろう?
こんなお話をしていきたいと思います。 ブラックホールには、銀河を作るようなめちゃめちゃでかい何百万倍とかっていう重さの
ブラックホールがあったり、はたまた太陽の数倍数十倍程度の比較的小さいブラックホールもあったりします。
この極端な2つのブラックホールはかなり見つかっているけど、これの間の中間質量ブラックホールっていうのが見つかってないっていう実は結構ここの中途半端なのが見つかってないのが
ブラックホールの研究上、 うまく研究が進まないポイントだったりするんですよね。
で今回は、そういったブラックホールどういう条件だったらできるのか。 こんな研究が出ていたのでこちら紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。 ということで改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の 亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1340話を迎えるというところになっております。 基本的には1話完結でお話ししてますので気になるところからぜひぜひ聞いていただけたらと思います。
結局ねポッドキャストってなんか 一番最初
1話から聞いてみようっていうふうに考えてくれる方が多いみたいなんですけど なんかこう文脈があったらそれは1から聞いた方がいいですけど宇宙話の場合は
最初は単純に前の話っていうだけであって 別にいつ聞いても問題ないのでクオリティ的には新しい方から聞いてくれたら嬉しいかなと思いますね
はいということで好きなところからぜひぜひ聞いてみてください そんな中で毎日お話ししてます月例ですね
本日6月11日は次の満月に向けて満ちていく まあこう三日月みたいなものが見えている状態
実際は新月からもう5日経ってるんで三日月ではないんですけど なんか一般的な印象だと
今日ぐらいの大きさがなんとなく三日月っていうかなっていう僕のイメージなんですよね ふんわりちょっと大きさもあって一番クロワッサンっぽいというか
ここから14日が半月になって22日が満月ということになりますので ここから満ちていく姿ぜひぜひチェックしてみていただけたらと思います
それでは本題いきましょう今日はブラックホールの出来方に関するお話です 2日続けてブラックホールのお話をさせていただきましたが
03:11
今回は中途半端な大きさのブラックホールってどうやってできるんだろう こんな研究内容を紹介していきたいと思います
今回紹介するブラックホールの種類の名前が中間質量ブラックホールと呼ばれるもの 中間質量ブラックホール
なんかでっかいのがあってちっちゃいのがあってそれの間なんだなっていうのはなんとなく名前でわかると思います
太陽の重さを基準にして100倍以上 100倍以下か100倍以下のものそして10万倍以上のもの
ここらへんのちっちゃいものと大きいものっていうのは結構見つかってるんですね それこそ僕らは天の川銀河っていう銀河の中にいてこの銀河の中心には太陽の400倍
400万倍もの重さを持つ巨大なブラックホールが存在していて その重力に引っ張られて星がたくさん回っている
そのうちの一つがこの太陽系である 僕らはなんか宇宙空間全体での住所でいうと一番上に天の川があるみたいな感じですね
天の川 まあ宇宙の中に天の川あってとか天の川銀河の中のなんか端っこの方ですみたいな
そんな感じで捉えられたりもするし逆に 太陽の10何倍ですみたいな重さのブラックホールとかも存在していて
これらは結構観測されているそんな状態です ただこれらの中間にあたるような質量のもの
質量が太陽の数百倍から数万倍っていうような中間質量ブラックホールっていうのが存在が長年にわたり議論になっている
中でも太陽の数千倍の重さを持つブラックホールっていうのは観測証拠がなかなか掴めていなくて
そもそもそのもの自体を見つけられてない状態の中でそいつらがどうやってできるのかっていうのはまた次のステップだからかなりかなり先の話になっちゃうんですよね
なんか観測的に明らかにしようとしたらきっとこういう星たちが中間質量ブラックホールになるんだろうなっていう元のものが予測されて
それらのなんか大体このフェーズのこの星見つけましたよみたいなのが宇宙空間広いですから見つかっていって
でその見つかっていったのをつなぎ合わせていくと恒星の進化っていうのがブラックホールまでの各ステップ明らかにできるっていう
まあそういうところなんですがやっぱそもそもブラックホールが見つかってないと じゃあそこに対してアプローチしていく星のその進化段階っていうのも
06:02
まあまだ定かではないわけですよ そういうパターンの時に天文学でどういうアプローチをとるかっていうと
計算シミュレーションコンピューターシミュレーションというのを行いますね この中間質量ブラックホールっていうのは
主にどういうところでできると予想されているかっていうと球状星団 球状っていうのが玉状
液状あの状態の状ですね 球状星団つまり球のような形で存在している星団
星の塊の中でできるんじゃないかと考えられていて 特にその中って星団になってるから星と星同士の距離が近いんですよね
ブラックホールの種になるような星っていうのがまあほんとバーってあって それらが近くにあるから一瞬でガチャンガチャンガチャンガチャンってくっついて
でかい一つの星 重力によって結びつけられた数万個の星がある中で何十個とかっていうのがいきなり
バンバンバンバンバンってくっついて巨大な星に成長して一瞬で でそれによって
最終的に超新星爆発とかなんかいろんなのを起こして昨日の話につながっていきますね でその後ブラックホールを作るんじゃなかろうかと
つまりブラックホールができるまでのステップを探す上で元になるその例えばじゃあ ブラックホールの大きさが太陽の数千倍だとしましょう
そうしたらまあそれを作るぐらいの元の星っていうのが作れる状況って宇宙空間 どういう場所にあるのかなっていうのをシミュレーションしてあげた
で今回具体的にはコンピューターシミュレーションの中で球状星団が作られていく過程 でこの過程の中これをシミュレーションしてあげたときに
中間質量ブラックホールを作り得るその超重い星 1万倍とか太陽の1万倍ぐらいの重さを持つ星っていうのが作れるのかどうか
これをシミュレーションしてあげた結果 まあ作れることは明らかになったと
分子運って呼ばれる星のカスの中から星団が生まれてその星団の中で星同士が 暴走的合体っていうのを起こすね
名前やばいですよね暴走的合体っていうのをバーって引き起こして太陽の1万倍程度の 重さを持つ星っていうのを作ってそうするとこういうやつっていうのは
だいたい太陽の3000倍とか4000倍ぐらいの重さのブラックホールに最終的には着地して いくというふうに考えられるので
今回のシミュレーションのおかげで中間質量ブラックホール見つかってはいないんだけど こういう状況で作れそうだよっていうのが明らかになったわけですね
そうしたら もしこれが本当なのであればじゃあ球状星団探しに行けば
09:03
この僕らがまだ発見できていないブラックホールの中のミッシングリンクと呼ばれるもの 中間質量ブラックホール観測しに行くことができるかもしれないしっていうのでこれから
また新しいブラックホール研究進んでいきそうな そんな兆しを見せてくれた感じだったのでこちら紹介させていただきました
ぜひですねこのまだ天文学の中でもなかなか解明されていない 中間質量ブラックホールっていうものがあるこれだけ頭にを入れておいていただけたら
嬉しいなと思っております はいということで今回の本題は以上ですね
アフターゾーク入っていきましょうか ということでじゃあ一つ
いただいているお便り紹介させていただきたいと思いますリスナーネームフェリックスさんから頂きました いつもありがとうございます
書籍出版おめでとうございます超入門初めての ai データサイエンスに続い続けての出版すごいと思います 12月予定とのことを楽しみにしています
宇宙話を聞き始めて改めて宇宙ビジネスが現実になってきているなと感じます また毎日のように宇宙ビジネスの話題がニュースになっていることを認識するようになりました
そこで気がかりなのはアメリカと中国の宇宙開発競争 アメリカとソ連の
宇宙開発競争を彷彿とさせます互いに切磋琢磨するとともに研究開発を共有し合うことが できればと願っています
今度出版される宇宙話ではそんな 宇宙ビジネスの最前線をご紹介いただければと思いました
明日からの放送楽しみにしていますといただきましたありがとうございます いやいいですね書籍に対するこうやってリクエストいただけるのは本当に
嬉しい限りですね確かに確かにこう アメリカと中国の今の関係性はまあ昔の
アメリカソ連の競争にもちょっと似てる部分がありそうですよね まあなんかこのあたりは状況としてはかなり面白いんだけど
なんか今こういう状況ですっていう話をするとなんだろうな宇宙の本 として半年ぐらいはめっちゃ楽しんでもらえるけど半年1年経ったらもう読んでもらえない
みたいになっちゃうのやじゃないですか だからなんか今頂いたねこういうリクエストとかをうまくこう
なんだろうないつ読んでもポッドキャストと一緒ですよね 2年後とかに聞いてもらっても2年後にこの本
出すやつを読んでもらっても古びていない楽しめる そんな内容で書けたらいいんじゃないかなと思うんでこういったリクエストはね
ネタを考える上で非常に参考にしたいなと思っているのでぜひぜひ皆さんからこう いったコメントをお待ちしております
であの超入門初めての ai データサイエンス僕が出版させていただいたデータサイエンスの書籍ですね こちらも購入していただいたみたいでちょっと難しそうっていう
12:05
まあでもあの文系の学生とかが受講している授業をそのまんま あの教科書に反映しているという形なので
結構 いけるんじゃないかなと思いますぜひそちらも楽しんでいってください
ということね あの新しい書籍に向けてどんどん動いていくそんなフェーズになってまいりました
子供も生まれてあんまり無理すると家庭内にしわ寄せが行ってしまうのが一番良く ないのでちょっとねバランス見ながらちゃんとやっていきたいなと思っております
はい追い詰められていく僕の姿ぜひぜひ楽しみにしておいてください ということで今回は以上にしていきたいと思います次回は
x 線観測衛星クリズムジャクサが打ち上げてスリムじゃ月面着陸機スリムの兄気分として 打ち上がって今まさに
黙々と観測をしているそんな中でいろんな情報が出てきているのを紹介できて なかったなぁと思ったんでクリズムどんな感じになってるか
ちょっとカバーしていこうかなというそんな回になっておりますぜひぜひ明日 も楽しみにしておいてください
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローボタン の近くにある星マークこちらでレビューいただけたら嬉しいです
番組の感想や宇宙に関する質問についてはツイッターのハッシュタグ宇宙話 または spotify の q & a コーナーだったり
概要欄のお便りフォームアップルポッドキャストレビュー じゃんじゃんお寄せください
それではまた明日お会いしましょうさようなら
13:50

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