宇宙ビジネスが盛り上がりを見せる中、軽視されてはいけないのが、基礎研究の発展です。
基礎研究があるからこそ、今の宇宙ビジネスの広がりが作られている。 目の前では、成果に直結しないように見えるかもしれない取り組みに、どれだけ投資をしていくかが、未来の可能性を切り開いていくのではないか。
そんなお話をしていきたいとおもいます。 ぜひ最後までお付き合いください。それでは行きましょう。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 はい、今日でエピソードが1869話目ということで、昨日無事、
新刊ですね、 稼げる仕組みが1時間でわかる宇宙ビジネス超入門、こちらが発売されて、はい、あの
いろんな書店さんとかに並んでいるというような状態になっております。 もうお手元に届きましたが、
きっと毎日ね、宇宙話を聞いてくれているあなたは、 こう手に取ってくれているんじゃないかなと期待しているわけなんですけど、まあこう
いつも耳で宇宙の話を聞いているところから、それが何か文字に変わると、ある程度なんかこう整理されて見やすくもなるし、
違う角度で何かものを観察できるみたいなところもあるんで、これはこれでは結構おすすめなのかなと。
で、なんか別に自分が本出したからあれっていうことはないんですけど、すんごい子供が隣の部屋で叫んでますね。
そう、紙と電子とかで見るのと、紙で見るのとで、なんか脳みその使い方が違うみたいな、そういう研究がなんかどっかで出てたんですよね。
なんかものを脳みそに定着させるっていうモードになるのが紙で、電子だとなんかこう流してみるみたいなモードになるっていうのを聞いて、
そんな脳みそはすごい切り替えをしているのかというようなのはすごい疑問ですけど、
まあそういうなんか無意識な頭の切り替わりみたいなのがあるらしいんで、ちょっとこう本として手元に届けられたら嬉しいなと個人的には思っている次第ですね。
ぜひぜひ、あの、宇宙ビジネス挑入もチェックしてもらえたら嬉しいです。
で、今回はその内容から基礎研究に関するお話をちょっとしていきたいと思います。それでは行きましょうか。
宇宙話
はい、ということで今回は基礎研究の重要性、宇宙ビジネスが広がっている裏で、今までの積み重ねが輝いている、そんなお話をしていきたいと思います。
すごいですね、うちの子供の叫び声が。最初の頃、生まれて1年以上経ちますけど、最初の頃は遠くで鳴き声が聞こえるみたいな感じだったのが、モンスターみたいになってきてますからね、家の中で。
この叫び声はそれです。聞こえてるかな? ということで今日は基礎研究の話をしていくんですけど、
まあそもそもこの基礎研究って何?みたいなところって、ちょっとあんまりピンとこない部分はあるかなと思っていて、これは
人間の、人類の知識を深める、広げる、イメージはこう、物の理解っていう、なんか人類がわかっていることの、なんか知見の縁みたいなのが例えばあるとするじゃないですか。
これを1ミリずつ外に広げていくような作業、ちょっとずつちょっとずつテリトリーが広がっていくみたいな、それが基礎研究と呼ばれるものですね。
この領域の内側に応用研究とか応用科学って言われているような部分があって、それは社会の
仕組みの中に活用できているものみたいな。知ってると使えるっていうのは別だよねみたいな話って、よくなんかいろんな話で出てくるじゃないですか。
サッカー、ボールの蹴り方を知っていても、じゃあサッカーがみんな上手くなるのかっていうと、まあそうじゃないみたいな。それと同じような感じですね。
そういう、なんかこう、知ってるとできるは違うと。ただ知らないことはやっぱりできないんですよね。
っていうところで、基礎研究があって知見が広がっているからこそ出来上がった今の応用研究で、そういうのってビジネス化されているみたいな。
っていうところで、宇宙ビジネスも他と変わらず、そういう関係性の中にいるわけですよ。
天文学とかはいわゆる基礎研究だし、宇宙話、この番組の中でもバランスとしてはなんか両輪って感じですね。
基礎研究と応用研究みたいなのがバランスを持って、世の中にあるよっていう状態をまあポッドキャスト喋ってると。
で、基礎研究、まあなんかよく言われるのが、今すぐ役立つかどうかわからないとか、こういう研究は税金をかけてまでやることなのかみたいなことを結構言われるんですけど、
それは確かに、じゃあ100円、もうちょっと大きい数字にしようか、じゃあ1億円かけてその研究を進めてくださいって言ってお金を出すとしますよね。
で、その出したお金に対して、じゃあそれが5億円になって帰ってくるような研究ばっかりかっていうと、やっぱりそうではない。
けど、まあそれが将来的にはもう何兆円っていうようなベースのところに切り替わっていく。
だからこそ、今その種をまいといてもいいんじゃないかというようなところですね。
で、ここらへんやっぱ軽視されがち。特に直近のところで言うと、アメリカの予算がどういうふうに配分されているかみたいなところで言うと、
アメリカの予算、宇宙ビジネスとか防衛とかそういったところにガーってお金を振り分けようみたいな流れになってきています。
で、これトランプ政権の中でNASAの予算を減らしてNASAで研究するっていうところの優先度が見るからに下がっているというようなところになっている。
つまり、基礎研究が比較的こう重要度が下がっているっていうような予算組になっているのがこの今のアメリカの提案している、向かおうとしてた方向なわけですね。
つまり軽視されていると言って、もちろんその優先度っていう話はあるから一概に軽視とは言えないんですけど、そういう状態であると。
ただ、その今じゃあ力をかけようとしている防衛だったりとか、力をかけようとしている宇宙ビジネスみたいなところっていうのは結局はその上になり立っているので、将来的に困ってしまうような状態っていうのができないのかっていうのが危惧されているポイントです。
だからこそ、今の話って実は今回出した書籍の第2章のところにがっつり書いてるんですよ。
第2章のところで、宇宙ビジネスの今と天文学の今みたいなところを対比で見ながら、宇宙ビジネスっていうのがどこまでステップとしては踏み込んでいけているのかみたいなね。
そんなところを話している一方で、やっぱり一歩を踏み出すためには、それをその一歩踏み出す先の状況を知ってなきゃいけないので、基礎研究っていうところ、やっぱ重要だよねみたいなところをね話してます。
いやーまあ、難しいですよね。これね、本の中でも書いてるんですけど、例えば物理的な距離みたいなところで言うと、
基礎研究というか、その天文学、宇宙開発の中で到達できているのって、例えばボイジャーとかが太陽系のこの惑星系のところの外側までこうバーッと行こうとしているみたいなところがある。
で、なんなら遠くを見る目みたいなところで言うと、もう宇宙の始まり、一番最初にできた星を見ようとするような流れまでできてきている。
で、そうなってくると、もう宇宙全体にいろんなところに手が届くようになっているのが天文学の状況な一方で、じゃあ宇宙ビジネスってどこまでの範囲なのかっていうと、一番遠くて今って月なんですよね。
で、すごい未来の話っぽくなっても火星、そのぐらいの距離感。
なので、やっぱり見ている距離感が違うんですよ。
で、それぞれがやっぱり重要な発見になってくるし、
例えば宇宙ビジネスでもっと、もうちょっと外まで手を伸ばそうとしたとき、月とかをもっと深く理解しようとしたとき、宇宙のビジネスでは届かないような遠方の情報がその月を解明する鍵になるかもしれない。
月の状況がわかったら、そこからガンガンガンガンビジネスの発展がされてくるかもしれない。
みたいなところが、やっぱり重なってくるので、ちょっとね、コスパが一見悪く見えるかもしれない部分というところもあまり軽視できないというところは、ちょっと頭の片隅に入れておくといいのかなというふうに思います。
そのちょっとした距離の対比、これね、担当の編集の方に、なんか私的にすごい違う感覚なんですけど、なんかそこって整理できないですか?みたいな言われたんですよ、今みたいな話をね。
天文学はどこまで見えてて、宇宙ビジネスってどこまで行けてるんですか?みたいな。
うわぁ、おもろいなぁと思って、僕はそういう目線をやっぱりなかなか持ててなかったので、そういう担当編集の方との化学反応みたいなところも実はショーとして含まれています。
ぜひぜひ本の方も眺めてみてください。お願いします。
ということで、じゃあ今日は以上にしていきましょうか。
昨日本が発売して、今絶賛書店巡り中って感じで、まだ都内のいくつかの本屋さんしか行けてないんですけど、ポップをお渡ししてとか、置いていただいているビジネス書コーナーの方にご挨拶させていただいてとか、そういったところをやってますね。
やっぱまぁ、なかなか大変な作業ではあるけど、本をね、いろんな人に届けようと思ったら、書店の方々にこう、見せる工夫みたいなというか、前に置いてもらうみたいなところはしないといけない。
そこがあっての、やっぱ本、いろんな人に届いていくっていうところだと思ってるんで、感謝の気持ちも込めてご挨拶いろいろ回れたらいいなと思っております。
はい、そんな感じで、もしお近くのところで僕のポップを見つけたら、「あ、来てたんだ。」っていうところを実感してみてください。
なんか関西方面とかもタイミングを見てちょくちょく行こうかなと思ってます。
そんな感じで今日は以上にしていきましょう。
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宇宙ビジネス超入門、ぜひぜひAmazon書店でお買い求めください。よろしくお願いします。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。