今回は、僕たちが住んでいる天の川銀河の中心にあるブラックホールが、限界のスピードでぐるぐるぐるぐる回っているんじゃないか、
そんな研究結果出てまいりましたので、こちら紹介していきたいと思います。 ぜひ最後までお付き合いください。
2023年11月22日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1139話目を迎えております。 基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
現在は絶賛ブラックホール特集中というところで、 最新のブラックホールの研究だったり、そもそもブラックホールってどうやって理解されてるのかなーっていう、
そういうお話だったりっていうのをしているので、 ぜひですね、特集の最初の方から聞いていただいてもいいですし、もう全然1個1個結局は完結してるんで、好きなところから聞いてもらっていいかなっていうところですね。
で、前回はブラックホール、めちゃめちゃ急成長しているブラックホールの周りの環境ってどんな感じになってるんだろうなーっていう話をしました。
で、その前とかは、僕が理科学研究所の研究室にいた頃のフルスの研究室ですね。 ここから打ち上がった人工衛星に関する特集とかもしていて、
結局は観測対象ブラックホールだから、ブラックホール特集としてちょうどいいなーみたいな感じでお話ししておりましたので、
この辺りも気になるところあったら、ぜひどんどんどんどん聞いていただけたら嬉しいなぁと思っております。 よろしくお願いします。
そんな感じで、じゃあ今日はどんな話をしていくかというとですね、 僕らの環境を作り上げているとも言っていい、
天の川銀河にあるブラックホール、 イテザエスターと呼ばれるものの回転のお話をしていきたいと思います。
昨日のエピソードでもちらっとお話ししたんですけど、 ブラックホールどこにあるんだろうみたいな、いろんなお話してきたと思うんですね。
そんな中で、僕たちは実はブラックホールの周りをぐるぐる回っているというようなお話をさせていただきました。
天の川っていう、 夏の夜空で帯のように見えてるのって、あれ実は銀河を見てるんですね。
銀河っていうのは何億っていう星が一箇所に集まったような、なんか渦巻きを巻いてるぐるぐるしたやつですね。
英語にするとギャラクシー。 実は僕たちもその銀河の中にいると。
しかもそれのことを天の川銀河って呼ぶんですよ。 どっちが先なのか僕はよく知らないんですけど、天の川銀河っていう銀河の中にいます。
その中の太陽系とかがあるのって結構橋の方で、ぐるぐる回っている円盤の結構外側あたりになるんですけど、
その円盤の中心には太陽の重さのだいたい400万倍ぐらいの重さを持つブラックホールが存在しているんですよね。
で、このブラックホールが存在していて、そのブラックホールの重力によって周りに存在しているのがこの天の川銀河っていうような状態。
こういうのがざっくり今いる現状なわけですね。 そんな中でこの中心のブラックホールのことを
イテザエースターって呼ぶんですよ。 イテザエースター。
夜空の中で言うとイテザの方向に見えるからっていうのでイテザっていうのがついてて、それに対して中心のブラックホールに対してはエースターというような名前がついている。
で、じゃあブラックホール、今回の研究の中で言うとどのぐらいのスピードで回ってるんだろうみたいな。
そこが今回の研究の注目ポイントになります。
ブラックホールっていうのはある程度回ってるっていうところは考えられている要素の一つなんですよね。
これは例えば、そうだな、天の川銀河は、 銀河の姿ってみんな頭の中で想像すると渦巻きを巻いているような感じになってますよね。
あれも結局は真ん中のブラックホールの回転が一部反映されているっていう見方もできるし、
あとそもそもブラックホールってどうやってできるのかっていう話を考えたときに、
ブラックホールっていうのは星が進化した後にできる死骸みたいな感じなんですよ。言い方悪いですけどね。
太陽みたいな星よりももっともっと重い星たちっていうのが宇宙空間に生まれて、でそれが死んで、
で、超新星爆発を起こした後に残るのがブラックホールだったりすると。
で、そいつらが合体し合ってより大きなブラックホールを作ったり、 あとはまあ、もっと違う過程で進化をしていったっていうところも考えられていたりすると。
いうところで、まあ現在ブラックホールの進化っていうのを研究するのは熱量高く、そのまっただ中で実は行われているっていうそんな背景があります。
で、まあそういう背景はあるんだけど、もともと星だっていうふうに考えたら、 太陽も自転してるし、自転って自分でぐるぐる回ることね。
で、地球もぐるぐる回っているし、それのおかげで1日24時間で朝と夜を迎えるみたいな状態じゃないですか。
まあそんな感じで、 星はぐるぐる回ってるし、それのなれの果ての姿だから、
まあブラックホールもぐるぐる回っているだろうと。
で、ただそのスピードっていうのは結構早いことが予想されていて、 なぜなら例えばこう巨大な物体、巨大な星とかから爆発して小さいところにギュッと集まったものがぐるぐる回ってるっていうのは、
アイススケートとかイメージしてくれたらいいと思うんですけど、 アイススケートってこうグルーって手広げながら回ってたら、手をギュッと絞めた瞬間にスピードがぐるぐるぐるぐるって速くなるじゃないですか。
まあこういうのなんか公園でぐるぐる回る遊具とかでも結構感じられると思うんですけど、 その半径がいきなり小さくなると回転している速度、回転が保存されるからエネルギーが。
で、その分小さくなった分早く回るみたいな状態になると。 っていうので、ブラックホールはかなり高速で回っているということも考えられているんですよね。
で、それだけエネルギーを得ていくとブラックホールっていうのはそれだけどんどん速く回っていくだろうということで、ブラックホールが進化していく過程の中でブラックホールっていうのはどんどん速く回るようなそういう変化を見せてくると言われてるんですね。
なのでじゃあ、今このぐらいのスピード感で回っているブラックホールっていうのがこれからどういうペースで速くなっていくのか。そしてその速くなっていくのに合わせてブラックホールがどうやって成長していくのか。
はたまた今、だいたい限界速度の96%最大でぐるぐる回っているって言ってるんだけど、じゃあ本当にでき始めた頃から今にかけてどういう速度の変化が起きたのか。
さっき言ったみたいに速度の変化を起こすのは周りからものを吸い込んだりっていう結果からなるものなので、じゃあ銀河がどうやって進化してきたのか、変化してきたのか。
そういったところの研究にもつながりそうっていうところが今回の面白ポイントというか、天文学がこれから次の研究のフェーズに移るんじゃないかっていうところの期待を込めて論文が掲載されていたというようなそういう感じに見えるんじゃないかなと思いますね。
ブラックホールってそもそも黒い点だし、何が回ってるんだっていうのはあると思うんですけど、実際は周りの物質の動きとか見ると意外と回ってるんだなっていうのもわかるし、
その回っている様子とかを研究してみると、実はブラックホールの歴史に踏み込んでいけるっていうのはなかなか面白い観点だなと思ったので、
みんなに今回覚えておいてほしいのは、僕たちはブラックホールに吸い込まれながらというか、ブラックホールの円盤の縁にいて、
その縁の中にいるけど、真ん中のブラックホールっていうのは周りの物を吸い込みながら成長していて、なおかつものすごいスピードで回ってると限界値近いんじゃないのみたいな、
そういったところだけ頭の片隅に入れておいてもらうとですね、なんかすごい宇宙好きというかクロートみたいな人がいたときにいい感じに自慢できるトピックになるんじゃないかなというような感じですね。
だからブラックホールってやっぱ星なんだよなみたいな捉え方ができるとかなり見え方変わってくると思うので、ちょっとそういう意識を持ってみると面白いんじゃないかなと思います。
ということで、なんか今日すごいスピーディーに喋っちゃった気がするんですけど、分かんないとこあったらまたね、聞き返してみてください。
なんかすごい喋りやすくなって、あれなんですよ、家の、僕リビングの端っことかで細々と毎日撮ってるわけなんですけど、
新しくですね、昇降デスク、上に上がったり下がったりするデスクを買って、そこで収録してるんですよね。
今まではよし撮るぞって言って、マイク準備して、椅子に座って、よし喋るぞみたいな感じだったんだけど、
もう立ってそのままポチッみたいな感じで喋るから、なんか喋りやすいというか、喉が開いてる感じ?
体がまっすぐだからなのかな?分かんないけど、そうやって喋りやすくなった気がしていると。
もしかしたら昨日ぐらいから雰囲気が変わったように聞こえてたら、それのせいって感じがするかなと思います。
いいですね。体がものすごく痛いんで仕事しすぎで、ちょっとスタンディングデスクっていうものに手を出してしまいました。
この2日ぐらいはもう座らずに仕事してますね、ずっと。ちょっと疲れます。
はい、そんな感じで。じゃあちょっといただいているコメントを読んでいきたいと思います。
Spotify の方にいただいたコメントですね。リスナーネームこれは最後のところにかしこって書いてあるからかしこさんなのかな?
それともなんかSpotify の名前を読み上げるべきなのか悩んだんですけど、一旦かしこさんでいきますね。
違ったらまたコメントください。
こんにちは、こんばんは。いつも夕飯の支度をしながら聞いています。ありがとうございます。
ブラックホールの特集続いて嬉しいです。不思議な存在で何度でも聞いてしまいます。
ところで、昔は銀河の真ん中にブラックホールがあるとは言われてなかった気がします。
いつから、どんなきっかけでそう言われるようになったのか、知ることができたらまた楽しいと思いました。
お時間がありましたらお話しくださればありがたいです。よろしくお願いします。というところで、ありがとうございます。