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始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、生命にとって実は重要な月っていうのが、他の惑星にもあるのかっていうようなお話をしていきたいと思います。
皆さんご存知でしたかね。私たちが地球に存在する上で、月っていうのが実は非常に重要な役割を担っているっていうことが、結構研究で色々明らかになっております。
そうなると、最近こちらのポッドキャストでも紹介しているような、地球に環境が似ているであろう惑星っていうところの発見だけだと、そこに生命がいるのかとか、そういった議論というのに
たどり着く前に一つ重要なプロセスとして月の存在を確認する必要があるかもといったところが、結構注目を集めているわけですね。
なので今回は、これまで話していた惑星の発見の一歩先の研究だと思っていただけるといいと思います。
なのでまたちょっと未来っぽいお話になるので、最後までぜひお楽しみいただけると嬉しいです。
といったところで、毎日恒例の活動報告になりますね、本題の前に。
今日も一日中、白紙論文の作業をしておりました。
もう年明けに審査等始まってくるので、最後追い込みかけていかなければいけないといった状況です。
こちらのポッドキャストでずっと同じ数式眺めてるみたいな話をよくしてたと思いますが、そこの議論もある程度固まってきているので、
そこの議論が固まってきたというところで、そうなるとゴールがある程度定まったといったところまでたどり着いております。
なので論文全体を組み立てて素早く書いていかなければいけないといったところですね。
こういう論文に限らず、例えば仕事とかの資料であったりとか、何かしらの成果物がないし、人に物を伝えるというような資料の中では、
今回みたいに結の部分、論文で言ったら議論、提案だったら最終的な提案内容みたいなところから逆算して資料を作っていくというところは、
実は非常に重要なんだろうなと個人的にはすごく思っています。
資料自体に一貫性、最初から最後まで一貫性を持たせるためには、やっぱり最初に話した内容が最後の提案とか結論に直結しているというのが一番美しい形だし、
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一番伝わるじゃないですか。
そうなるとやっぱり資料作りっていうのは、前から順番に作っていくっていうよりは後ろの結論の部分を固めて、
それを補う情報っていうのをだんだん前半にかけて作っていくっていうようなのを意識すると、
ある程度いい資料になるというのがこれまでの経験でいろいろ見えているので、
前半を焦って組み立てるっていうことをせずに、ずっと後ろの方の最後の議論を詰めていたっていうのはそういう意図がありました。
なので、今はその後ろの方も、論文の後ろの方もしっかりと固まってきたので、
全体の構成を素早く作っていこうっていう段階に入っております。
最後までしっかりやりきっていきたいと思いますね。
あと数週間なので頑張ります。
そんな感じですね今日は。
といったところで早速本題に入っていきましょうか。
本題は生命にとって重要な月っていうのが他の遠くの惑星ですね、
地球みたいな惑星の周りにも存在するのかっていうお話をしていきたいと思います。
これも結構最新の研究の中で紹介されていたものなんですが、
そもそも皆さん月が私たちにとってどれだけ重要なのかっていうところを認識されていますかね。
よく聞くのは地球に飛んでくる隕石とかを防いでいるっていうお話だと思うんですけど、
実は私たちのこの生存に最も重要なのはそこよりも地球表面の温度管理っていうところみたいです。
地球っていうのは比較的太陽系の中でも太陽に近い惑星ですよね。
星のように大きくて重たいもの同士っていうのがぐるぐる回ってると、
お互いの重力によって関係性がガチッと固まってしまうと。
そうなるとある程度の重さがあってある程度近い場合っていうのは、
同じ面を向いた状態でそれの周りを交点していくっていうような状況になってしまいます。
イメージすると大人が子どもの両手を掴んでぐるぐる回すみたいな、
そうすると顔と顔がずっと向き合ったままお父さんの周りを回されるみたいな状況になるじゃないですか。
あれと同じことが星同士でも起こってしまうと。
手をつないでるっていうのが重力の釣り合いみたいなイメージですね。
そうすると地球は半分が常に昼、半分が常に夜っていう状態になって、
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異常な温度差が地球全体でできてしまうと。
一箇所がずっと熱されると普通の昼よりもどんどん温度も上がっていってしまうし、
そういったところで生命の生存にはなかなか適さない環境に変わってしまうと。
ただこれが地球が同じ面をずっと太陽に向けて回らないようにコントロールしてくれているのが月の存在だということがわかっています。
なので月って実はただ夜輝いてるとかそういうことではなくて、
結構私たちにとって非常に重要な存在であると。
なのでこういう状況で月が存在しているのであれば、
今までにたくさん見つかっている地球以外のこの惑星、太陽みたいな星の周りを回っている惑星っていうのにも、
月が存在している方が何かと生命のお話をするにはいいんじゃないのかっていうところをモチベーションにして、
実際に観測はまだ月みたいな大きさのっていうのは難しいので小さいから。
なので数値シミュレーションみたいなのを行ってあげて、月がいそうな星っていうのを探してあげました。
今回対象にしているのは太陽系以外の太陽に似た星の周りを回っている地球に似た星4000個以上を対象に、
この地球の周りに回っている月と同じような星があるのかどうかっていうのを計算してあげました。
その結果、36個の惑星に月が存在する可能性が高いといったような指摘がされました。
しかもそいつらっていうのは少なくとも10億年以上は月を保持している可能性が高いっていうところですね。
なんとさらにそのうちの1つ、その36個のうちの1つに関しては、
惑星ができた時からずっと月みたいなのを保持していて、ずっと一緒に回っているだろうというような計算結果まで得られたそうです。
そうなるとやっぱり地球では生命維持に非常に重要な役割を担っている月なので、
こういう星の方が今後生命がいるかどうかみたいな話を進めていくには非常に重要なポイントになるんじゃないかなと思っております。
なので整理すると、もし地球外生命体みたいなのを探そうとしたら、
単純に地球に似てる星だけじゃなくて、地球に似てるような星を見つけてあげて、
その周りに月があるかどうかっていうのを見つけてあげると。
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そこから絞った中からさらに生命探査っていうのを進めていくと非常に効率的なのかなと。
なので、今回月の存在が予言された星たちっていうのは今後もっと研究が進んでいくんじゃないかなと思っております。
続報が出たら皆さんにお伝えできればいいかなと思っております。
といったところで今回は、実は重要な月の存在が他の惑星にもあるのかっていうお話をさせていただきました。
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