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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は宇宙は膨張し続けている、そんな宇宙の基礎的な情報に関するお話をしていきます。
宇宙が膨張していってるって何?って思ったあなたはですね、宇宙がどういう状況なのか、まだまだ見えてないんじゃないかなと思います。
実はこの宇宙が膨張している、広がっているっていうのは、もうすでに100年前に発見されていた、いわば常識的な部分になっております。
そこをしっかりと知っておきたいなという方は、ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イギネション!
Space to the Black Hole
佐々木亮の宇宙話
2023年3月8日、始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに 天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが891話目を 迎えているというところになっておりますが
基本的には1日1日1話完結っていうところで 編集なしでお届けしている形になりますので
気になるタイトルから聞いていただいて 自分興味あるのが一番いいじゃないですか
それ聞いていただいて面白いなと思ったら ぜひですね フォローしていただいて
最新のエピソードとかも聞いていただけたら 嬉しいなと思っております
そんな感じで今回お話しするのは 実は前回どんな話したかっていうと
最強AIのChatGPTっていうところと 宇宙話でChatGPT AIが提案する
今面白い宇宙の話題っていうところと 宇宙話でこのポッドキャストで話している
宇宙の話とどっちが網羅的なのか 逆に言うとAIが面白いと思っているところを
ちゃんとカバーできてるのかっていうところの 対決企画みたいなのをやってみたんですよ
この宇宙話では珍しい そういう企画的な感じだったんですけど
そこで1個出てきた宇宙のトピックとして 面白いと言われているが
なかなかポッドキャストの中で 紹介しきれていない部分って
あるのかもなと思ったんですよ それが何かっていうと
宇宙が膨張しているっていうところの 概念のお話ですね
宇宙の膨張 ここあんまり普段聞くことないかなと思うんですけど
宇宙自体がどんどんどんどん大きくなっていっている っていうところ皆さんご存知ですか?
正直知らなかったっていう人もいると思うし 今まで宇宙話でもちらほら話してきたから
なんとなくは知ってるよみたいな っていうところはあると思うんですよ
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実はこれ宇宙って膨張してます 宇宙が出来上がった初期
ビッグバンで出来上がって 130億年 140億年っていう時間が経って
そこから今の宇宙のサイズになるまでって どんどんどんどん大きくなっていってるんですね
これはビッグバンが起きて その大きさがどんどん
それの膨らみっていうのが どんどん大きくなっていってることで
宇宙空間は広がっていってるというふうに 考えられてるのが今の宇宙なんですよ
もうなんかすごくスピリチュアルな話をしているような 雰囲気に聞こえたらすごい嫌だなと思ってるんですけど
なんでこれ宇宙の膨張してるっていうのって 研究結果なかったら
さすがにちょっと信じきれないですよね
なので そこをちょっとお話ししていこうかなと思うんですけど
まず研究結果に入る前に どういうふうに想像すればいいのか
宇宙空間が広がっているっていう様子を
これ よく例として用いられるのが 風船ですね 風船
風船って 空気をどんどん入れていけばいくほど 膨らんでいくじゃないですか
これ当たり前ですよね 風船ですから
この風船に 例えば縮んでいる状態 一番ちっちゃい状態の時に
2つ表面に点を描いたとします
マジックとかで キュッキュッキュッって 点で2個の点を描くと
そうするとどうなるかっていうと 例えば風船膨らます前って
その点の間の大きさが1センチでしたとするじゃないですか
それを じゃあ膨らましていきますって言って どんどん膨らましていくと
その風船って大きくなっていく そうするとどうなるか
その描いた点も大きくなっていくんですけど
その1点と1点の間っていうのは 1センチをキープすることはないですよね
1センチをキープすることはなくて どんどんどんどん それの間が広がっていくと
いうようなところのイメージが 今 これ 宇宙の身の回りのもので再現しようとすると
一番ピンとくる説明っていうふうに 言われてるんですよ
これが 例えば1個1個 自分たち 僕たちがいる この天の川銀河っていう銀河と
横にあるアンドロメダ銀河っていう 銀河だったりとか
そういったところの関係性 そして もう すごい遥か遠くにある銀河っていうのも
もともとは すごい近いところにいたんだけど
風船を膨らましていく間に どんどんどんどん離れていって
今はもう初期のビッグマンができて すぐの頃の130億年 140億光年
っていうような先の天体に 見えているっていうような
そういう状況になっているのが 宇宙の膨張をざっくり捉える方法ですね
まだまだざっくりですよ
で これをちゃんと観測的に発見する っていうことを行った人たち
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そして 今もそれを頑張って 動かしている人たちがいるというところですね
で しかも これ すごいのが 今 聞いた話だけでも
なんかちょっと 宇宙 すげえな みたいな 雰囲気を感じる人いると思うんですよ
僕も最初聞いたとき え? みたいな 広がってるって 何? みたいな
っていうところで考えてて すごいなと思ったのが
この宇宙が膨張していることを発見した アメリカのハップルさんっていう人がいるんですけど
この人 宇宙膨張するのを発見したのって 1929年って言われてるんですよ
もう100年前ですよ 100年前の時点で もうそれを考えついて
天体の観測をして それで明らかにした人がいるっていうところが
マジですごいなと思って
つまり 今 僕がこうやって話してる内容って
100年前に発見された話なんですよ
で なので これを発見したのが ハップルさんっていう名前だから
今 例えば 宇宙で大活躍してる人工衛星の名前に ハップル宇宙望遠鏡っていうような
彼の名前をつけた そんな望遠鏡ができているっていう
過去の偉人たちへのリスペクト みたいな形が結構
宇宙業界では ネーミングとして 用いられるんですよね
それこそ 僕がいたアメリカのNASAの研究所って
ゴダードスペースフライトセンター っていうんですけど
ゴダードっていう人も実際にいた人だし
あとはNASAの近くの通りの名前 中もそうだったかな
そこも人の名前になってたりするんですよ
っていう ちょっと粋な外国人の 過去の偉人へのリスペクト
みたいなところが入ってるのも 結構 宇宙業界のいいところではあるんですよ
そんなのはちょっとさておきで
とにかく偉人の名前が人工衛星だったり 通りの名前にたくさんついてるっていう話はあったりします
そんな中で 100年前に見つかったこれ
どうやって宇宙が広がってるのを 見つけたのかっていう話なんですけど
宇宙が広がっているのを 発見した方法っていうのは
これね 結構 身近でも見える方法
発見した方法というか いくつか方法があるんですけど
例えば 明らかに明るさの分かっている天体 とかっていうところがあるじゃないですか
あるんですよ 宇宙空間の中には
こういう天体って 必ずこの明るさであるっていうのが分かっていて
で その明るさが分かっている天体 つまり
もう10っていう明るさで光るって 分かってる天体があるとして
その10で光る天体っていうのが 例えば 100メートル先にあったら
これ ちょっと暗くなるの なんとなく分かりますか
で これがさらに100メートル先 1000メートル先
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これ 霧がかかってるとかではなくて
ものすごーく見晴らしのいい 空気も一切済んでるって状態でも
やっぱり遠くに置いたら その光っていうのは 弱まっていくっていうような感じで
宇宙の距離感っていうのを なんとなく把握していったっていう
そういう過去が実はあるんですよ
宇宙空間の大きさっていうところを 掴むために
で そしてさらに さらにですよ
これで面白いのが こいつらはただ遠くに行けば 確かに明るさは暗くなる
それだけじゃなくて この人たちが遠くに離れていっていると
その星の光の色まで変わってくるっていうところが 実はあったりするんですよ
この光の変わり方っていうところで 宇宙空間の広がりを表現していたっていうのが
これ 宇宙の膨張を発見した方法ですね
で これが身近に感じられる現象が 一体何なのか
身近に感じられる現象が 一体何なのかで言うと
これ 一番分かりやすいのは 救急車とか消防車とか そういったところですね
どういうことか 救急車とか消防車って 近くに来るとき
自分がじゃあ 例えば道に立ってて 遠くから救急車来たなみたいな
思ったら 救急車がーって近づいてきたときと 離れていくときとで 音変わりませんか?
なんか ちょっと高めで聞こえてきたやつが だんだん離れていくときに 低く聞こえるみたいな
そういう現象が見つかると思うんですよ ピンときますかね
あれが 実は宇宙の膨張を測定する方法として 用いられてるんですね
あれを あれ 高校とか中学でもやるかな 高校の理科とか中学の理科でやってるのが
これ ドップラー効果って呼ばれるもの これもまたね 発見したドップラーさんが 自分の名前をつけたんでしょう
知らないですけど で それが結局 遠くに行く速度が速ければ速いほど 光の色っていうのが赤くなるんですよ
ね これは 光っていうのは波じゃないですか これ 今 今日すげー難しい話してる気がするな
光って波なんですよね 光は波でできていて それが ガーってめちゃめちゃ速いスピードで遠くに行きながら
光を発してると その光の1個の波みたいなのが ギューって引き伸ばされるみたいなイメージです
この赤くなり方 そうで 光が引き伸ばされると 赤くなるっていうのが状態としてあって
なので この赤くなるっていう現象を 近くのもの 遠くのもの さらに遠くのものってやっていくと
遠くに行けば行くほど その赤くなり具合がすごいというのを発見している これが宇宙が膨張していってる
そして 遠くの天体であればあるほど これが グーッと遠くまで下がっていってるっていうような
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膨張の速度まで明らかにすることができるっていう そういう研究なんですよね
っていうような感じで このハップルさんが求めたやつっていうのは
宇宙の天体それぞれがどんどん遠くに行く速度っていうところと それの距離 つまり遠くに行けば行くほど
星とか天体っていうのが 奥の方に ガーッて逃げていってるように見えるっていうのを発見した
ハップルさんの功績の下 宇宙が膨張していってる そして その膨張していってる速度っていうのは
遠くまで離れて 遠くに行けば行くほど スピーディーになってる
これは風船が膨らんでいった時に 最後の方の膨らみっていうのは
一回フッて膨らました時の 点の離れ方が大きくなるみたいな そういうところから来ているみたいな
そんな感じが今回 今 宇宙で考えられている 宇宙の平均的な広がり方っていうところですね
ただ これの中にも 実はいろいろ広がる速度が 場所によって違うだったりとか
そういった 結構また違う要素っていうのが 見え隠れしていたりするんですね
なので その速度については また今度 お話ししていこうかなというふうに思っております
これ しかも遠くに行き方 ざっくり言うと 近くで また近いうち話すんですけど
だいたい326万光年離れると
326万光年遠くに離れると だいたい秒速73キロの速度がプラスされるみたいな
つまり ここから326万光年先行くと 天体が73.2キロメートル毎秒で離れてる
さらに それがもっと600万光年離れてると だいたい140キロメートル毎秒みたいな感じので
どんどんどんどんでかくなっていってる みたいな話があるんですよ
こんな宇宙っぽい数字の話っていうのは また今度していきたいなと思っておりますので
ぜひ楽しみにしておいてください
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でですね 今回の話も結構 初めて知ったよっていう話だったり
実は知ってるみたいな これを昨日話したみたいに AIが面白いって言ってるんだっていうところを
感じていただいた方は ぜひですね
ジャンジャンハッシュタグで投げていただけたら 嬉しいなと思っております
はい ということで 毎日話しておりますので
今回の話 あっ ハッシュタグ宇宙話の話か
今回の話も面白いなと思ったら ハッシュタグの宇宙話つけて
Twitterで呟いていただけたら嬉しいです
それでは また明日お会いしましょう
最後 ぐだぐだになっちゃいました すいません さよなら