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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙ばなし。今回は宇宙デブリを除去する仕事、日本の宇宙スタートアップ
その中でもやっぱり注目度が高い 株式会社アストロスケールがアプローチした宇宙デブリに関するお話をしていきたいと思います
JAXAからリリースされた今回の情報は 単純にスペースデブリにアプローチできたっていう結果ではなく
その写真を撮れたっていうだけの結果ではなく これまでデブリに対して持っていた理論的な、そして地上での実験的な予測がしっかりと確かめられた
そんなマニアックな要素があるけど、すごい実験だったんですね ニュースでは語られないマニアックなお話ししていきますので
ぜひ最後までお付き合いください どうぞ
2024年4月27日 始まりました佐々木亮の宇宙話
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに 天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております
本日でエピソードが1295話目を迎えるというところで もう1300話目前ですね
なかなか面白いタイミングまで来たんじゃないかなと思います 実はここ前3日間ですね
ニュートンとのコラボをお届けさせていただきました もう科学雑誌ニュートンといえば
もうあの綺麗なイラストでこのポッドキャスト聞いてる人とか 科学系の話好きな人はやっぱり見たりしたことある
内容だと思うので結構楽しんでいただけたんじゃないかなと個人的には思ってるんですね なのでぜひですねこちら
まだ聞いてないよっていう方はチェックしてみていただけたら嬉しいなと思っております はいということでじゃあ早速今日の本題に行きたいと思います
今日の本題は宇宙デブリを回収する そんな仕事の中で
新しくいろんなこう仮説が検証され始めている そんなお話ししていきたいと思います
宇宙デブリの回収業者 これ日本にあるのご存知ですか
まあポッドキャストにも何度か紹介していたり あとは宇宙ビジネス好きな人とかは一番最初に知る会社の名前の一つなんじゃないかなっていう
このアストロスケールっていう会社ですね この会社が今まさに宇宙デブリを回収していく
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その実証実験というのを行っている中で 宇宙デブリに対する新たな理解が深まってきた
まあそんな話ですね
今回の話は正直 めっちゃマニアックかなと思います
ていうのもこのこと自体はニュースになってるんですよ結構
暗い背景の中になんか物体がポツンとある そんな中で宇宙デブリを軌道上で撮影することができたよっていうニュースが出てたと思うんですね
見た方もいるかと思います 宇宙デブリを宇宙空間で発見できたこと
ここに注目が集まりつつあるんですけど 宇宙話し好きのみんなはそんなところで収まってほしくないなと
いうことでこの写真が撮れたことがどれだけ重要だったのか アストロスケールが
宇宙空間にあるデブリを見たときに一体これまで考えられていたこと どんなことが検証され始めたのか
そのあたりをお話ししていく感じですね かなりマニアックかな今回は
っていうのでお話ししていきたいとおもいます でこれ JAXA ないしはアストロスケールからプレスリリースで公開されたのが4月の26日
この放送の前日ですね ニュースで商業デブリ除去
実証フェーズにおける軌道上デブリの画像を取得することに成功しました そんなニュースが出ていたかと思います
でその写真が撮れたことが重要なのではなくて 今回2つのことが分かったことが重要だったんですね
一つはデブリの姿勢が想定通りだった これまで JAXA ではデブリに対してデブリの姿勢運動に対して理論的な研究により
なんかこう地球から受ける重力だったり そういったのを考えていくと地球の方向に向かって垂直に立ったような
直立姿勢をとっているっていうふうに推測されてたんですね そもそもあれだ今回
アストロスケールの衛星が デブリに近づいてそのデブリの姿勢の
デブリの写真を撮れた対象っていうのが これ2009年かなに打ち上がった温室効果ガスの観測技術衛星
イブキ 先日ポッドキャストでも紹介したイブキですね このイブキを
新しいのが打ち上がったっていうニュースをしたんですけど 2009年に打ち上がった初代イブキですね
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これを打ち上げたH2Aロケットの上段 ロケットの宇宙に物を持っていく本体みたいなところですね
そこがまあ宇宙空間で衛星をポンって出した後 そのロケットの上段ってゴミになっちゃうわけですよ
で宇宙空間をぷかぷか浮いていると でそれが宇宙空間残ってるから回収しようっていうのが今回のアプローチの
中で行われたものでその写真が撮られたってイメージですね でそうするとこう地球の重力に引っ張られてたりとか
そういった影響で 地球に対して垂直な形のまま宇宙空間にいるだろうっていうのがこれまで
理論的な観測だったり あとは地上からの光学望遠鏡の観測によってその姿勢って予測されてたんですね
で今回実際にあそこにデブリあります よし近づきます ありました姿勢見てみたら
予想通り地球に対して直立姿勢っていうのを保っていることがわかったと まずこれがやっぱデブリに対して予想していた姿勢の情報がしっかりとしたものだった
っていうのが確かめられたのが重要なポイントですね そしてもう一つ
もう一つは今回ロケットの上段を近くに行って撮影しに行くっていうことを行ったんです けど
これを行った時にですね ロケットの表面に使われている断熱材の色が理論上というか地上の実験上変わるっていう
ふうに言われてたんですよ ロケット打ち上げますとで最初は
ロケット打ち上げた時はオレンジ色の断熱材なんですね 断熱材がオレンジ色
断熱材ぐるぐるってアルミホイルみたいに巻かれているものって なんか災害現場とかでもこう熱を保持するように使われているものって
オレンジ色というか金っぽい感じというかそんな色のイメージないですか あれがそのまま宇宙に打ち上げられるから
デブリとして見つかった時もあの色で見つかるんじゃなかろうかというふうに思いがち だと思うんですけど
まあ10年間今回だと2009年に打ち上げたロケットだから 宇宙空間にすでに15年弱ぐらいいるわけですよ
で地上の実験ではこのオレンジ色の断熱材 宇宙空間の強い放射線紫外線とかそういうのを受け続けると
濃い茶色に変色して 濃い茶色になるとオレンジの方が光反射しやすそうで茶色の方が光反射し
にくそうみたいなあるじゃないですか そんな感じで
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光の反射特性も変わって見つけ方って変わるよねっていう話が まあ地上の実験では思われてたんですね
でそれが実際デブリに対してどういう影響を与えているのか まあ今回の実証実験でそのオレンジ色の断熱材が使われてたロケット
15年ぶりに見に行ったら これやっぱ
濃い茶色に変色していっていることがわかったと つまりこれまでデブリに対してこういう風になるだろうこういう風になるだろうっていう
地上の実験だったりとか理論的な研究から思われていたところが 今回アストロスケールの取り組みによってですね
新たに観測的に実測で明らかになったと これはやっぱこう一歩一歩
デブリに対する理解っていうのが深まっていっている それが目に見えてわかる結果だったのでなんかこうニュースとか
ネットニュースとかあとツイッターとかでもこの画像めっちゃ出回ってるんですよ ぜひねこう概要欄にいつもソースの情報とか貼ってるんで見に行っていただきたくて
そのものを見るとすごいシンプルにあ 宇宙空間でデブリの撮影できたんだってなると思うんですね
ただ 注目してほしいのはその写真を撮ったことで新たにわかったデブリに対する理解
これがかなり深まってるっていうのは面白いポイントだし 宇宙好きのみんなには絶対知ってほしいポイントだと思ったので今回はこちら
紹介させていただきました これからね宇宙開発のサステナビリティみたいなところで
宇宙デブリ回収しなきゃいけない でそれがどんどん加熱していくっていうのが見えてくる未来像だと思うんでぜひ皆さんには
宇宙デブリの話とかはしっかりと頭の中に入れておいていただきたいなと思っております はいということで本編は以上ですね
アフタートークになります いかがでしたでしょうかこれ結構今回のマニアックで面白かったかなと思ってますね
でそうそう冒頭でも話したけど昨日おととい3日前までで ニュートンコラボをお届けしましたがいかがでしたでしょうか
もしかしたら このタイミングでニュートンきっかけで知ってくれて宇宙話聞いてくれている人もいるかなと思う
ので その方はぜひですね過去いろんなエピソードあるので聞いてもらいたいですし
宇宙話いつも聞いている人目線で今回のがどんな感じで面白かったかなとか そういったところあればぜひぜひご感想を寄せいただけたら嬉しいです
ツイッターとかでねみんなの感想とか聞けて個人的にはすごい嬉しい 数日間を過ごせていたので皆さんからのコメント
まだまだお待ちしておりますよろしくお願い致します ということで明日は日曜特集
今週の振り返りしていきながらいろいろお話ししていこうと思ってますのでぜひ 楽しみにしておいてください
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それではまた明日お会いしましょうさようなら
