集英社連載最新回「毎日が暑すぎる!宇宙から見る地球温暖化とコロナ禍のちょっと面白い関係性」 を公開しました!
https://yomitai.jp/series/astro/19-sasaki/
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ソース
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今回は、宇宙ビジネスを加速させる生成AI、そんなお話をしていきたいと思います。
生成AI、まあなんか言葉を投げかけたら返してくれる。もうなんか人間と対話してるみたいじゃん、みたいなのあったじゃないですか。
あれ使ってる人いますか?ちゃんと。でまあそんな中で、僕本業でデータサイエンスっていうAIとか使ったりするような仕事とかもしてたりするので、
そこと掛け合わせて、宇宙ビジネスがどう加速していくのか、 まあレポートとかが出ていたので、今回はこちらを紹介していこうという形になります。
ぜひ最後まで楽しんで聞いてください。 改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしています。
今日でエピソードが1406話目を迎えてますね。 基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたらと思ってます。
昨日のNASAが提唱する地球外生命体の検出指標みたいな話は、僕は結構喋っててもワクワクしたポイントだったので、おすすめですね。
ぜひチェックしてみてください。 ということで、毎日みんなと共有して、星空見上げてワイワイやっている月の姿。
今日どんな感じか。 日本中、特に関東東北あたりは天気あんま良くないですかね。
台風とか来てるんで、ぜひ皆さん怪我とか気をつけてほしいんですけど、一応ね、月の姿をお伝えしておくと。
8月の16日の金曜日は次の満月の4日前になっているので、結構ふっくらしてきている姿が見えるかなと思います。
昨日とかも僕はあんまちゃんと見えなかったなっていう印象があるんで、気づいたら満月を迎えてるって感じになりそうな気がしますね。
明日とか見えたらいいですね。ということで、もし見える方いたらぜひぜひ教えてください。 あのあれだなぁ
ツイッターのハッシュタグで誰かが、あ、フェリックスさんか。フェリックスさん昨日駅のホームから見えてたって写真送ってくれたんで、やっぱ見えてるところは見えてるんですね。
素敵だなぁ。ありがとうございます。ということでみんなで一緒に空見上げてポッドキャスト聞いていきましょう。
それじゃあ本題いきましょうか。今日お話しするのは、生成AIが宇宙ビジネスを加速させるそんなお話です。
生成AI、チャットGPTとか、最近だとジェミニー、ジェミナイとかね、そのあたり有名だったり、あとはソフトバンク使ってる方とかはパープレキシティっていうところが非常に使いやすい
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AIとしては注目されているポイントかなと思っていて、いろんな用途があるんですけど、やっぱ注目された理由の大きなところにあるのは
その人間の言語をすごい自然に理解して、その理解したところからちゃんとレスポンスを返してくれるっていうところ。ここが今回このAIのブームがさらに来たポイントだと思うんですよね。
実際にAIがめちゃめちゃ注目された前回の波っていうのはだいたい2018年から19年、まあ20年ぐらいも含めかな。
あったかなと思っていて、でその頃は機械がこう、物を検知できるとか、なんかそういった世界だった。ところからやっぱ対話できるとドラえもんみたいでいいよねーみたいな雰囲気とかになってくる。
っていうので、とにかくこっちの要望を機械がなんとなくこう理解してくれて、それに合わせて結果を返してくれるっていうような、ちょっとかっこつけた言葉とかを使うとハイパーパーソナリゼーションみたいな。
そんな、つまり一人一人が欲しい答えをそれに合わせて提供してくれるような状態を作ってくれたのがこのAIの波なわけですよ。
でこれによってかなりいろんなビジネスの姿っていうのが変わってきていて、その中でも宇宙ビジネス、宇宙ビジネスもこの波を受けるんじゃなかろうかという風なレポートがNRIから出てるんですね。
野村総研ですね。で、そんな中で例えば、一つ事例があるというところが書かれていて、アメリカのプラネット社とかはこれ、人工衛星のデータとかからなんかそのインサイト、示唆とかをサービスとして提供してくれるみたいなものを作っていて、
例えばAIに、この地域における過去5年間の平均地表温度を教えてと、つまり地面の温度どれぐらいなのか、5年間の集計してねって言うと、該当地域の5年間の地表の温度は○○です、みたいな。
っていうテキストを返ってくる。で、これ裏では、その衛星のデータとかから得られた、その情報とかがたくさん入っていて、それに対して聞いたことを答えてくれるっていうような形ですね。
つまり、その最初、僕が話したみたいに、機械がやって、あとはなんかプログラミングの言語とか色々覚えながらデータ分析したりとか、
衛星のデータ処理したりとか、そういったことをしていたところを機械が結構やってくれるような形になってきた。
そうすると専門的に分析とかを担当していた人たちっていうのは、一定数いらなくなるわけですよ。
それでじゃあ、事業を進める人とか、なんか情報を知りたい人とかは、AIに聞けばわざわざデータ分析をちゃんとやってくれる人にお願いして何日か待ってとか、
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その人たちにお金を払って分析してもらってっていうことをしなくてよくなるっていうのがものすごくすごいことだなと思っていて、
やっぱお金かかるし時間かかること嫌じゃないですか。それをAIがやってくれるっていうのは非常にいい世界になってくるなと。
だから宇宙業界の中にあるいろんなデータに対して、僕たちが使っている言葉で語りかけていくことで情報を得ることができるようになると。
ここあたりがこうやられながらとか、あとは生成AIに限らずAIでの処理で人工衛星のデータっていうのを一時処理してくれることで解析がめちゃめちゃ楽になるとか、
実はそういった使われ方っていろいろされてるんですね。だからなんか、今いきなりAIの波が来たっていうよりは、今までも使ってたけど、
今回生成AIの流れで、衛星データだったり宇宙のデータっていうのをよりみんな簡単に使えるような、そんな世界になってきたっていうところがかなり面白いポイントなので、
宇宙ビジネスとか気になっている人がいたらですね、AIの力があるから今までよりは絶対にハードルが低くなります。
ここをちょっとね、注目してもらえたらいいかもしれないですね。 で、なんかレポートの中には衛星データの他業界における活用事例みたいなところがあって、ここが結局
AIといい組み合わせになるんじゃないかっていうところ注目されていて、農業だったり漁業、金融、林業とか災害監視、エンタメとかそのあたりですね。
災害の監視とかは特に、どこで土砂崩れが起きたかっていう被害状況とかは、例えば地球全体をぐるぐるぐるぐる回りながら地球を観測してても、
局所的に土砂崩れ起こったところとかわかんないじゃないですか。それをじゃあAIとかがね、検出してくれるとか、この時期に
土砂崩れって発生してない?大丈夫?とか聞いたら答えてくれたりとか。 あとは人工衛星、これAIの使い方として僕最近すごいいいなと思ってるのは、人間が複雑すぎて答えれないものっていうのをAIに任せるっていうのが大事だと思うんですよ。
僕結構その手法をよく使うんですね。もうなんかパッと見よくわかんねえなみたいなのから法則性を見つけてもらうみたいな。
そうすると、例えば人工衛星って色んな光で地上を観測できるっていう衛星があったときに、その衛星を使って例えば5種類とか10種類とかの光で地上を確認したときに、
どのデータがどうで、どのデータに注目すると今の時間いいのかってわかんないとするじゃないですか。経験則とかが多分大事になってくるので。
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その時に今この現象を見たいときに、どの全てのデータを複合したらどういう解釈できますかとかってやると、AIが頑張ってくれて答え返してくれたりするので、
ここらへんは、かなり気づきを与えてくれる存在としてはAIかなり有用だなっていう実感があるので、ぜひ皆さんの自分の認知キャパを超えたところとか、そこを手伝ってもらうっていうのを意識してみると、
生成AIの使い方めちゃめちゃ上手くなるかなと思いますね。 ぜひ、もしまだね使ってないよっていう人いたらなんか遊びがてらでもいいので、
なんかこう宇宙に興味持つっていうのも未来っぽいし、AIに興味持つっていうのもすごい未来っぽいじゃないですか。
なんかそういう共通点で宇宙と一緒に興味持っていくと、結構面白い世界広がるかなと思うのでおすすめです。
はい、ということで、じゃあ今回は以上にしていきましょうか。 で、明日。明日どんな話していこうかなーって言うとですね、
近くにめっちゃ面白い星見つかったよっていう。 この星がなんかこう、
普通に太陽とかの進化から考えると、どう考えてもおかしいんだよみたいな。 なんだこいつっていうのが、なんかこう注目めちゃめちゃ集めた研究があったんで、
これね、ちゃんとみんなにも不思議だなって思ってもらえるように、 明日お話ししていこうかなと思うんで、ぜひ楽しみにしておいてください。
不思議な星の発見の話です。 アフタートークです。
はい、ということで、じゃあ一つお便り紹介していきたいと思います。 ちょっとボリューミーでめちゃめちゃ嬉しかった内容ですね。
リスナーレーム、さくまさんからいただきました。 いつも2年生の息子と一緒に拝聴させていただいております。
今年の夏休みの調べる研究は月について調べたいとのことで、親子でネットや本、博物館などに行き、月について調べております。
いやーすげー、いいですね。 息子が宇宙に興味を持ったきっかけは、佐々木亮先生の宇宙話をスポティファイでお聞きしたことです。
マジやばい。 子供にもわかりやすくお話ししてくださっているので、2人でメモを取りながら楽しみにしております。
調べていく中で疑問が出てきました。 月は宇宙条約によって人類すべての財産ということになっていますが、先日洞窟が発見されたのと、宇宙話でも取り上げられていました。
どこの国、誰がそこを基地として使用することができるようになるのでしょうか。 また先日月の裏側のサンプルを採取したとなりましたが、
それらから得られた情報は開示する決まりなどあるのでしょうか。 教えていただけましたら幸いです。これからも親子で楽しみにしております。
いただきました。嬉しすぎる。 宇宙を調べるきっかけになったのが宇宙話っていうのが。
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2年生の子にもやっぱ伝わるように喋れてるっていうのがなんかちょっと実感できて嬉しかったですね。
ぜひなんか親子のコミュニケーションツールとして、これからも使ってほしいなと思うんですけど、
そういただいた質問の、ちょっとね洞窟の使用権については何かわかったら紹介しようかなと思うんですけど、今のところ多分ないと思いますよ。
洞窟発見されてそこに基地作っていいのが誰かみたいなのはないと思うので、多分いざこざというか水面下でも何か交渉があるんだろうなと。
そして、 だからそこはなんかそうね共通財産っていう認識は多分まだあるんだけど、
なんかそれこそあれですよ、なんか月の石持ってきてそれを売るみたいな、なんかそういう話も出てきてたから、
多分やっちゃっても誰にも言われないけど、 いい感じに牽制し合うんだと思いますよ。
でもう一つ、先日月の裏側からサンプル採取ができるようになったとのことですが、それから得られた情報は開示する決まりなどあるんでしょうか?
というと、これないですね。月の裏側からサンプル採取したのは中国なんですよ。
中国の独自ミッションになっているので、中国が好き勝手にデータを使っていいという状態ですね。
でもこれって自然なことで、開発にかけたお金とか、開発を進めた人たちがそのデータを独占する。
ただ、例えば天文学の観測データとかは、例えばX線天文学って言われる僕がいたところとかでは基本的な情報が全部開示されるようになっていて、
ただこの開示される流れっていうのはその業界全体で公共財産として残していきましょうとか、
パブリックデータとして出すことでより新たな発見がある。
それこそ5年10年前のデータ掘り起こしてくれた人が新たに研究結果出してくれたら、人工衛星作ってる予算出してる側も嬉しいじゃないですか。
で、その人の研究成果にもなるし、人工衛星の研究成果にもなるしっていうね。
なんかそのサイクルが回るから非常に良いっていうのもあるし、そもそもそういう衛星ってアメリカ日本とかアメリカ日本ヨーロッパとかっていう協力体制があるから公開してるっていうのもあるので、
中国がサンプルリターンして中国だけで分析するっていうのは別に悪いことでもない。
なんか民間企業が得た情報を民間企業が自分たちのサービスのためだけに使うっていうことに何の違和感もないですよね。
それと同じ感じ。
なので、月の裏側の情報は論文として出てくるまで待つしかないっていう状態だと思います。
ということで、開発のスタイルとか協力体制に依存する部分はあるので、
そんな感じで捉えてもらえたらいいんじゃないかなと思います。
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とにかくこんなに嬉しいコメントいただいて本当にありがたいです。
ぜひまたメッセージいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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