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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。今回は、ブラックホールの周りの姿が一体どんな形になっているのか、そんなところに踏み込んだ、かなり最先端の研究を紹介していきたいと思います。
今回紹介する研究は、なんと、経緯的な論文雑誌、サイエンスに紹介された論文になっていて、加えて、僕が博士課程の間、お世話になっていた理化学研究所の研究室から出ていたプレスリリースというところで、
どこよりもちゃんとしっかり話せる部分になってくるんじゃないかなと思うので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
ささき涼の宇宙話。
2022年12月5日、始まりました、ささき涼の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の涼が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが790話目を迎えているというところで、今日お話しするのは、X線を用いた宇宙の観測によってブラックホールの新たな姿が見つかってきた、そんなお話をしていきたいと思います。
今回紹介するのは、科学的な雑誌としてはすごい権威のある、サイエンスと呼ばれる論文誌があるんですけど、そこに掲載された研究結果っていうのを紹介していきます。
なので、世界中全体で見てもやっぱりインパクトの強い研究だし、何よりこの研究を紹介しておきたいというふうに思った理由がですね、これなんと僕が大学院生、博士課程でずっと研究をしていてって時に、所属していた研究室から出ていた論文なんですね。
で、これのプレスリリース見つけたので、これは紹介したいなと。どこよりも誰よりもちゃんと説明するぞっていう気概で、今日はお話しさせていただこうかなというふうに思っています。
で、実は昨日の最後のトークの部分でもこの話紹介したんですけど、実は今回紹介する研究ってNASAとかを巻き込んで、新しく人工衛星打ち上げていて、で、それが、その結果がどんどん出てきたっていう一番インパクトの強いタイミングなわけですよ。
なので、これ同じタイミングでなんと2つもですね、サイエンスと呼ばれる論文雑誌に結果が掲載されている。その自分が所属していた研究室関連だけでも2つ出ているっていうところがあるんで、今日と明日はちょっと似たようなところというか、同じ観測器が出したけど、もうそれがどんどん全部世界初の研究結果であるみたいなところですね。
こちらを紹介していきたいなというふうに思っております。いやー、なんかやっぱ嬉しいじゃないですか。全然もう僕が協力できるような部分ではないんですけど、自分がいたところからこんなやっぱりでっかい研究成果が出てるっていうのは本当にすごいなというふうに心から思いまして、これは紹介していきたいなというところですね。
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まあだからポッドキャスト話し始めたタイミングの時は所属していたところだったし、今回論文の執筆者になっている人たちも、あの人かあの人かみたいな名前でわかるぐらいの感じだったので嬉しいなっていうところですね。
で、今回紹介するのはまず一つ目、これはブラックホールの周りに一体どんな形のものが存在しているのかというすごいアパウトな話になっちゃうんですけど、実は今まで紹介してきてこなかったような新たな観測手法っていうのが用いられたのが今回の研究の面白いところでありまして、2つポイントがあります。
まず一つはX線と呼ばれるレントゲンに使われるような放射線を使って宇宙を観測しているということ。もう一つはそのX線の中でも偏光と呼ばれる偏った光と書いて偏光ですね。この偏光した光っていうところを見ているっていうところが非常に重要で、そして独創的なポイントなのかなというふうに考えております。
で、1点目のX線っていうところに関しては、これまあポッドキャストの中でも結構何回も紹介しているから、そこまで抵抗がないっていう人もいるんじゃないかなと思うんですけどもちろん今日から初めて聞いた人っていうのもいるんですよね。
まあX線ってそもそも何なのかっていうところで言うと、そもそも僕たちが見てる光っていうのは放射線と呼ばれるいわゆる光全体、電磁波とかって呼ばれるところの中で見ると、ある一部でしかないんですよ。それが人間の目を通すと、例えば虹色に分かれるみたいな感じで、だいたい紫色から赤色ぐらいまでで見えるっていうのが光の一般的な認識だと思うんですね。
それに対してX線っていうのは、よりエネルギーの高い光になっていて、エネルギーが高いってなんだろうって思ったら、もう簡単に言えば、その光当たっても大丈夫ですか、ダメですかみたいなそういうところで、赤から紫までの光があって、紫より外側より、結局紫側がエネルギー高いんですけど、
紫より外側っていう意味で、漢字で紫より外の光と書いて紫外線なので、紫外線ずっと当たり続けてると、まあ良くないっていうのはなんとなくイメージつくかなと思うんですよ。
さらにさらに、紫外線よりさらに外、もっと危険な光っていうのがX線なんですよね。X線ってレントゲンの時に使ったりするから、体を突き抜けるぐらい強力な光だっていうイメージを持っておいてくれればよくて、ただこれってずっと浴びてたらよくないけど、宇宙から実はものすごい勢いでX線っていうのはたくさん飛んできてるわけですよ。
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でもこれが大丈夫な理由っていうのは、地球の大気に守られてるから、地表にいる僕たちには宇宙から飛んでくるX線っていうのは基本的には無害であるみたいな、そういうような状況まで落ち、エネルギーが下がっているというか、見えない状態までなっているっていう感じですね。
このX線を宇宙から観測する。しかもブラックホールの周りから実はこれ結構出てるっていうところで、X線を用いた観測をしていくというところですね。
で、もう一つは偏光。これ光の偏りっていう意味で、これね直感的に感じるのすごい難しいんですけど、特にアウトドアとかをやってる人はもしかしたら勘どころはわかるんじゃないかなと。
偏光って光が偏っている。つまりどういうことかっていうと、この光の偏りってどうやってできるかっていうところで言うと、これ何かものに反射すると光っていうのはある方向に傾いた、見た目では全然わかんないんですけど、ある方向、一定に傾いた光だけが飛んでくると。
具体的には、地面に太陽光が反射して飛んできた光とか、水面に反射して飛んできた光だとか、雪の上でなんかよりいつもより眩しく感じるなみたいなあの光あるじゃないですか。
あれって、例えばスノーボードのゴーグルだったり、スポーツ用のサングラスっていうところに偏光サングラスって呼ばれるものをつけてみると、あの反射してる光っていうのは一気に見えなくなるんですね。
それは何でかっていうと、その光がある一定の方向に偏った波でしか飛んできていないため、その光を遮断するようなフィルターを1枚噛ませてあげるだけで、普通に真っ黒のサングラスをつけるよりも、世の中が輝いて見える。
世の中の光が眩しく感じなく見えるみたいな、そんなところがありまして、何が伝えたいかっていうと、偏光と呼ばれるものは、ある光源、光があったときに何か、そいつがものすごい勢いで光を発していて、何かものにぶつかって反射したものっていうのは、
ある反射した物質によって、それに依存した光の偏り方をするっていうところが、実は光の性質としてあるんですね。
なので、この偏りっていうのを見ることで、もともとの光との比較によって、反射したところにはどういう物質があるんだろうみたいなところだったりを判断することができるっていう意味で、偏光の観測っていうのは非常に重要なわけですよ。
で、特に、X線の偏光っていうところは、X線天文学と呼ばれる、宇宙空間をX線で見るっていう業界の中においては、最後の1ピースみたいな感じで、この偏光がわからないと、今まで観測とか研究たくさん続けてきたところ、次の一歩まで進めにくいよねっていうような、
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そのぐらい業界として大きな課題で捉えられていたのが、実はこの偏光の観測なんですよ。
で、このX線の偏光を観測しようっていうところで、研究がガンガン進んでいた中で、今回、X線偏光観測装置、IXPEと呼ばれるものが、これ、2021年の12月8日に打ち上げられて、
で、それの運用がどんどん続いていたというようなところで、これ、ちょうど1年前に打ち上がったところから、どんどんどんどん今進んでいるという状況なんですよ。
で、そういった状況の中で、今、観測が新たにできて、なんとブラックホールの周りの形がだんだん見えてきたというようなお話になってるわけなんですが、
独創的な点というか、こう、説明をしなきゃいけないなと思ったX線と偏光の話をしたら、もう9分になってしまったと。本編の内容で。
というところで、申し訳ないですが、明日、明日、これブラックホールの形についての研究はね、引き続き話していきたいなというふうに思ってるので、
明日の公開ぜひ楽しみにしておいてください。大変申し訳ありません。もう完全に、こんなに原理で話しちゃうとは思わなかった。
だから今までいつも、電磁波の話、X線の話とか偏光の話とかしてなかったんだなっていうのを改めて今思いました。
はい、ということでじゃあ明日も楽しみにしておいてください。
簡単に近況報告もしておこうかなと思うと、皆さんにお知らせをしておかなければいけなかったところが実は一つあります。
僕がですね、ポッドキャストのイベントに登壇させていただくことになりました。
こちら、2023年の3月4日、なので大体3ヶ月後に開催されるんですが、
3月4日土曜日に大阪南場で開催されるポッドキャストフリークスっていうそんなイベントに出演させていただくことになりました。
いやもう大阪でね、スタートするようなイベントに呼んでもらえるっていうのは非常に光栄なことだなと思っていて、
しかもそこでは、なんかポッドキャストのイベント、例えばポッドキャストウィークエンドとか行ったことある方いらっしゃるかなと思うんですけど、
まあああいう感じでいろんな番組のブースが出ているっていう状況もあり、
そこに加えてですね、なんとこうトークセッションみたいなところが会場の半分ぐらいで行われるっていうような、そういう仕様になっています。
でこのトークセッションの内容の中に、いくつかこうポッドキャストの方出るんですけど、
僕なんとですね、ここを登壇させていただくことになっております。
めちゃめちゃ緊張するんですよ。これ自分の時、全然人いなかったらどうしようと思って。
なので3月4日の大阪のイベント、もし皆さん気になる方いましたらぜひ遊びに来てください。
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ホームページのリンクとか概要欄に貼っておくんですけど、僕はですね、2つ登壇させていただくことになっていて、
1つは宇宙話とベストオブベスト、しばらく前にコラボした回、皆さん覚えてますかね。
ベストオブベストとのコラボ企画をですね、なんと会場でやってしまうというような、結構ヒヤヒヤする企画を1つ。
そして大鳥、大鳥でなんと出演させていただくことになってます。
大鳥がですね、僕と再演トーク、そして再演マニアやられてるレンさんですね、
との2人でのトークセッション30分間させていただくというところで、
最近科学系のポッドキャストをいろいろと勢い持って進めさせていただけている中で、
一体どんな話できるのかっていうところを今ですね、結構制作中というような状況になってるんで、
ぜひ皆さん楽しみにしておいてください。またいろいろ決まってきたりしたらね、
お知らせしていこうと思ってるんで、ぜひ楽しみにしておいてください。
今ちょっとステッカーとかも作ってるんで、そこで配布できたらいいなとかいろいろ思ってます。
ということで、じゃあまた詳細出てきたら教えていきたいと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。