西之島の概要と噴火
日本で一番最近できた島、西之島を観測するのに、人工衛星と無人ヘリコプターを使った観測方法が有力なんじゃないか、そんな研究結果が出てまいりましたので、こちら紹介していきたいと思います。
人工衛星を使うことで、地上で普通にはできないことができるようになるっていうのは、宇宙を活用したかなり良い事例だと思うので、今回はこちらご紹介していきます。
可能性が広がっていく感じにワクワクしてくれたら嬉しいです。それでは行きましょう。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 今日でエピソードが1665話目迎えてますね。
基本的に一夜完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたらと思っております。
昨日おとといは、僕が専門でやっていたX線天文学っていうところの分野で、今大活躍している人工衛星クリズムのお話をさせていただきました。
JAXAが取り組んでいるいろんな衛星とかそういうのの中でも、比較的新しくて、なおかつ一つの分野で世界をがっつり牽引するっていうところは、
やっぱり注目しておくべきポイントなんじゃないかなと思っているので、ぜひですね、皆さんの要チェックでございます。
はい、ということで、じゃあ早速本題に行きましょうか。 今回お話しするのは日本で一番最近できた西の島。
この島をしっかりと、まあ僕たちの土地なので理解していく、そのために人工衛星と無人ヘリの組み合わせ、これが結構いいんじゃないのかっていうところのお話出てきたので紹介していきたいと思います。
西の島。 皆さんピンときますか?
東京湾、一応東京なのか、東京の沖だいたい1000キロの場所にあって、小笠原諸島の父島からも130キロっていうような太平洋上に浮かんでいる無人島ですね。これ西の島。
で、なんだっけなーってこれニュース、あのね、こう論文のリリース見ていたら思ったんですけど、この火山の活動によって、なんか僕たちがわかる範囲でできた一番新しい島だと。
あ、そうだ。2019年の噴火で島がブワーって、なんかこう広がっていった、そして大きくなったっていうニュースがあった島だっていうのを調べ直して思ったんですよね。
で、この島、1973年と2013年以降の海底火山の噴火の吹き出した溶岩でどんどんどんどん大きくなっている島で、もともとはすごいちっちゃい島だったんですけど、そこから2013年の噴火で横に新しい島がポコってできて、
で、その後2020年の大規模噴火でさらにブワーってでかくなって、今ではもともとあったちっちゃい西の島の状態から噴火によって10倍以上の大きさにも広がっているっていうそんな島なんですよ。
で、この島にみんなが注目する理由っていうのがいくつかあって、そもそもこの噴火によって島が拡大したけど、一回溶岩に覆われるみたいな体験をしたわけじゃないですか、この島っていうのは。
で、学術調査の結果、火山の後、2008年の時点では、生物とか鳥とか植物とかがいたんですが、2013年のがっつりの噴火の後にですね、火山灰で覆われて溶岩で覆われて生物が全くいない島になったと、つまりなんか生態系が一旦リセットされたみたいなそんな状態。
プラス、一番近い島からも130キロ離れているっていうので、いわゆる文字通りの絶海の孤島みたいな感じなんですよ。
無人ヘリコプターの導入
で、そんな島の中で、例えばじゃあ植物がいる、生物がいるとか、あとはその周りで地殻変動の要素になっている、例えばこう地場の観測だったりとか、そういうのをどんどんやっていかないとっていう感じになっているんですが、
一つ問題点が出てくると。何かっていうと、島の大きさがそのここ20年とかで10倍以上にでかくなっていって、その結果どうなったかっていうと、今って例えばカメラとか磁気センサーとか載せているドローンとかでこういった島に対してアプローチするんですが、
ドローンではどうしても回りきれない。で、ドローンっていうのはだいたい数キロ先までなんとかこう電波を飛ばして制御できたりするんですけど、島のサイズが2.5キロメートル四方とかまで大きくなっちゃったので、まあ難しくなっちゃったんですよね。
その制御するっていうのがその電波で。で、近くまで船で行って、そこからドローン飛ばしてバーってやって全体像を把握するっていうのが難しいと。なので、まあスポットスポットでドローンで観測することはできるんだけど、島全体をなんとか効率よく観測する方法はないかと。
で、あの最近宇宙話聞いてくれてるみんなの目線から行くと、あれこれ人工衛星で上から撮れればいいんじゃないのっていう話があると思うんですね。ただ、人工衛星だとやっぱどうしても達成できないその解像度の壁だったりとか、細かく、それこそ植物が云々とかっていうのはなかなか見れなかったりするじゃないですか。
それに加えて、あとはその上空がどうなっているか。これ面白いのが火山活動とかがある、発生している場所の上空とかっていうのは、実は地球のこの磁気っていうのが、空中磁気測定、磁気の測定量っていうのが、磁気が強い場所がやっぱ火山の近くでは多かったり、逆に離れると弱くなったりっていうような、
実はそういう傾向を見せるんですよね。つまり、いい感じにその西の島の上空をブワーって網羅するような動きができる観測手法が欲しい。
けど、今主流になっているドローンではそれができないという風になって、それのソリューションとして提案されたのが、無人のヘリコプター、ドローンより一回りぐらい大きい機械を陸地から無線で制御して飛ばしていく。
で、これ無人ヘリコプターはエンジンで、ガソリンエンジンで駆動するものにしていて、そうすると大きさも大きいので、飛んでる時間っていうのも長く作れる。
90分とか飛べるんですよね。で、それを人工衛星を経由して本島から制御できるようになればですね、これいくら大きくなった島とはいえ、
無人ヘリコプターである程度の探査っていうのが可能になるというようなところになっています。
で、それを解決方法として提案した研究が実際に実施されて、それによって西の島の上空、空中での高さいくつぐらいだったっけな、数十キロとかだったかな。
高度、あ、全然違う。高度200メートルの高さっていうところで、数十キロなわけないよな。
あ、でもそんなことないか。高度200メートルぐらいのところでブワーって滑空しながら、もうなんかスキャンするような感じで、
西の島の上空を無線の無人ヘリコプターが衛星通信で南相馬市から通信で制御されているヘリコプターでブワーってスキャンしていく。
めっちゃ往復するってことですね、島の上空を。それによって、今回、上空の時期っていうのを観測することに成功したと。
で、これどういう可能性が広がっていってるかで言うと、そのこの今回は結構、なんだろうな、島をただ
ブワーってスキャンすることだけを目標にしていたので、これであればなんか事前にスケジューリングされた
ドローンというか無人ヘリコプターでも大体いけると思うんですよ。ただ、こうやっぱりリアルタイムでの制御っていうのがどれだけできるのか
そこが衛星を使うメリットになっていて、例えば西の島上空でいろいろ観測をバーってやってる時に、何か
お?ってなるようなものを見つけた時に、しっかり制御しに行けるっていうのは非常に重要な技術になってくるんですよね。
人工衛星の通信技術
で、じゃあこっからの未来どうなっていくかっていうと、まあそういうリアルタイム制御がある程度必要な可能性もあるし、
あとはそういった制御も全部大体AIにお願いして、なんかこう気になる、人間目線で気になるものを見つけたら
スケジュールを変更してリアルタイム、あの一気にね、観測のスケジュールを切り替えて細かく見ていくっていうフェーズに入るとか
そういうAIに任せる部分っていうのも出てくるかなと思っているので、なんかリアルタイムの制御がどこまで重要かっていうのはこれからもっと
いろんな実験が行われながら多分確立されていく部分かなと思うんですが、ひとまず人工衛星を使うことで
絶対の孤島でもそれが可能になるっていう技術の検証がしっかりできたっていうのはこれ面白いポイントかなと思ったので
なんか今回紹介させていただいたというような感じですね まあなんか宇宙を活用して
地上での何かできることっていうのが大きく変わっていくのはかなり面白い 僕はこういう話結構好きなので
これからも取り上げていきたいなと思ってますね でもなんかあれですよね、最近だと今まで電波が届かなかった
飛行機だったりとかそれこそ船の上とかそういったところにも人工衛星の通信によって インターネットの提供されるようになりましたね
こないだ 大分に行く時とかも
行き、じゃる、帰り、穴だったんですよ 両方ともWi-Fi飛んでるわーっていう感じであのANAは
LINEとかができるとかテキストの処理できるぐらいで じゃるに関してはYouTubeも見れるみたいな
そのぐらいの通信だった でどっちかにはちゃんと衛星の通信が云々って書いてあった気がするんで
まあそうやって人間の利便性を上げていってるっていうのも宇宙からのこう いい部分を享受している部分だと思いますし
人間の行動範囲がインターネットが届かないところで届くようになるとか 無線が繋がらないところで繋がるようになるとか
そういったところが出てくると思うので 時代は宇宙開発とともに結構変わっていくんじゃないかなと思っております
西之島の探査と宇宙技術
こういった類の話もし好きだよっていう人いたらねコメントとか ハッシュタグとかで教えてくれたら嬉しいですね
積極的に紹介していこうかなと思っております ということでじゃあ今回は以上にしていきたいと思います
明日は日曜日なので日曜特集 そして週明け月曜日ですね
月曜日はちょっと月の話をしていきたいと思います それこそ今回火山で溶岩活動で云々って話しましたけど
火月の30億年続いた火山活動に関するお話 これも結構面白そうなので週明けご紹介していきたいと思います
楽しみにしておいてください アフタートークです
はいいかがでしたでしょうか という本編かなり喋りすぎましたね
昨日ですね 出版社の方と打ち合わせがありました
でこちらのあの今頑張って作っているやつは 前にみんなに聞かせてもらった宇宙かけるまるまるっていうとこですね
これを盛り込んだ本になっています ただこれねもっとみんなの意見を取り入れながら作れたら面白いなぁって思っているので
明日とかあさってとかに 次のテーマみんなにちょっと募集させてもらおうかなと思っています
まあそれもあのなるべくねあの本の中に組み込んでいってみんなで あこれ一緒に宇宙話聞いてる仲間ってこうやって宇宙話好きだなーって思ってるんだ楽しんでるんだ
みたいなのが感じられる本とかにできたらいいかなと思っているんで 近いうちまた新しい募集します
あのまあエピソード毎日聞いてもらえればチェックできると思いますし あとは
Xのコミュニティですね今宇宙話のコミュニティ470人とかを超えてるんですよ すげー
数になったなぁと思ってるんですね なのでぜひぜひそちらの方でも楽しんでいただけたら嬉しいなと思っております
みんなで盛り上がるコンテンツを一つにしてください ってことでじゃあ今回は以上にしていきましょう
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それではまた明日お会いしましょうさよなら
