330光年先の危機
330光年離れた先にある惑星、これが発見されているんですが、真ん中の太陽みたいな星が強すぎて、大気がどんどんどんどん剥がされていく、そんな絶望的な状況にあるという、そんな研究が出ていましたので、こちらを紹介していきたいと思います。
今回の研究は、僕も研究の中で使ったことがある人工衛星とかも登場していて、 専門分野に比較的近いアプローチだなと思ったので、かなりワクワクしています。
一体どんな内容なのか、ぜひ最後までお付き合いください。 改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
はい、ということで本日でエピソードが1747話目迎えています。 基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
よろしくお願いいたします。 はい、ということで昨日ですね、Xの方に更新させていただいて
一つお知らせというか、新しい動きですね、に関するお話ありました。 見てくれた人いるかなと思うんですけど、何かっていうと
1年後ぐらいですね、に向けて新しい書籍の制作がスタートしております。 ほらちょっと前に好きなエピソード何ですかとか、宇宙かける○○ってどう?みたいな話ししてたのは別の本です。
で、それの次ですね、はい、あの 制作がスタートしました。1年後なんで結構ゆっくりかな。
やっぱり宇宙はすごいの時は 結局ね5月とか6月ぐらいから始まって1月に出しているので
その頃よりはかなりスケジュールがゆっくりめな制作となっております。 で、本の詳細はまたおいおい、そういうことは明日とか話してもいいかなと思ってるんですけど
物理学者、宇宙の研究やってるとかそういったところに関わる人たち、特にアカデミックな面からのアプローチが多いですかね。
そういう人たちにインタビューをしていくと。で、それが1冊の本にまとまっていくみたいな、そんな感じです。
あんまり宇宙系の中にはそういう対談がベースになった本って少ないんじゃないかなと思うので、
ちょっと目新しさも含めて楽しんでもらえるような内容になるんじゃないかなと思っています。
で、ちなみに昨日だから一発目がマジすごいんですよ。 昨日Xでも写真あげましたが、一発目インタビューさせていただいたのが
カリフォルニア大学、そして
カブリIPMUの初代機関長をやられていて、作家としても書籍をたくさん出されている村山ひとしさんですね。
いやー、相当な、もうねXの反応とかを見てもわかるぐらい、もうみんな、みんな知ってる
宇宙の研究やってる人、宇宙の本を出している人といえば、みたいな。そんな存在ですよね。
で、そんな村山さんがですね、
インタビューをさせていただいて、正直めちゃめちゃいい感じです。 すげー面白かったし。
なので、これがどうやって文になっていくのか。それに加えて、出版社の担当の人とも話してるんですけど、
podcastでも連携した音源、つまりインタビューの様子ですね。 これを公開していけるっていうことになっているので、それをちょっと
公開していきながら、音でも楽しんでもらって、本でも楽しんでもらうというような感じで、
お届けしていこうかなと思っているので、ぜひぜひ楽しみにしておいてください。 村山さんマジでいい人でしたね。
最高でした。はい、ということで、そんな感じで楽しみにしておいてください。 1年後に向けてまた新しい動き出てきています。
しかもpodcastを連携できるっていうのは僕的には超最高です。 ということで、じゃあ行きましょうか。
今回お話しするのは、330光年先の惑星が 真ん中の太陽みたいな星の勢いに負けて、空気がどんどん剥ぎ取られていてマジでやばい
大気剥奪の研究
みたいな、そんなお話をしていきたいと思います。 今回紹介するのはX線での観測結果になります。
宇宙をX線という僕たちの目には見えない光で観測してあげると、新しい見え方が出てくる。
そういった光の使い分けっていうところが今回ポイントになってくるんですね。
今回の研究対象の天体っていうのはハエザ方向なので南半球ですね。
僕らは日本からはなかなか見えない角度の星ですが、ハエザ方向に約330光年ぐらい、僕らから離れたような場所にいる天体です。
TOI-1227っていう天体ですね。
地球とか太陽がだいたい50億年ぐらい経っているっていうところに対して、まだ生まれてから800万年ぐらいしか経っていないような
いわゆる赤ちゃんの星です。 こんな赤ちゃんの星なわけなんですけど、この星には
赤ちゃんの星の周りに惑星があります。 惑星があって
それがだいたい木星みたいな感じの比較的ガスが多めで作られているような惑星っていうのが見つかってるんですね。
地球も大気とかがあるし、大気もガスの一部じゃないですか。そういった大気に覆われたものが存在していて、この大気
無事なのかっていうところが今回の着眼点ですね。 っていうのも若い星っていうのは比較的暴れ回っている。
人間と一緒で若い頃の方が星っていうのも尖っているみたいな、そんな感じの傾向がありまして、なので
X線とかそういったのが非常に強いんですよ。 X線っていうのは星の中でも暑くて
暑さですね。めちゃめちゃ暑い、そして暴れ回るために必要な磁力のエネルギーっていうのを強く持っているような天体で、この
X線っていうのがブワーって出るんですよ。 太陽っていうのは実は同じような星の中でも比較的
X線の放射量っていうのが少ない、低い。 そんな状態に対して宇宙にはX線を
太陽と同じような条件とかちょっと違うんだけどさらに強く本当に10倍100倍とか そういうような勢いで出しているものがあると。
でこれX線とかそういう放射線の量が増えれば増えるほどやっぱり周りにも影響を与えるんですよ。
で特にX線で言うともうそのエネルギーの高さから大気に対してその周りに惑星とかがあったら
その惑星の空気に対して影響をものすごい与えると。 で真ん中の星のX線めちゃめちゃ強いから
これこんなにX線強かったら周りの天体 空気剥ぎ取られて終わっちゃうんじゃないみたいな
っていうところで今回研究チームはX線の人工衛星 Chandler っていうアメリカのX線で観測するための人工衛星あるんですけど
このデータを使ってX線の強度とか放射のその特徴っていうのをつかんで周りの近くにいる惑星の大気がどれぐらいのペースで剥ぎ取られているのかっていうのを計算してあげたんですよ。
そうするとですねなんと生まれたばっかりのこの惑星 10億年後には大気を完全に失ってしまうんじゃないかっていうような
そんな指摘が今回の研究でされました。 10億年後?
僕らのこの地球ってまあ50億年近くあるわけじゃないですか。 それに比べたらちょっと短命すぎますよね。
赤子がめっちゃ鳴いてる。声聞こえてるのかな? そんな状態でもう
10億年で地球2つ分の質量の大気を失うんじゃないかって言われてるぐらいでもう大変なわけですね。
惑星探査の重要性
地球も実はちょっとずつ大気を失っていっているんですけど地球大気全体が200年ごとに失われるような
そんなイメージぐらいらしいですね。やばすぎますね。 つまりこういうあの知見がどんどん溜まっていくっていうのは
例えば地球以外の惑星っていうのを見つけた時に真ん中の天体からどれぐらいの x 線の影響を受けるのかとか
そういったところをもろもろ整理していくと本当にそこに生命が存在できるのか。
大気があって大気があると温かい空気とか温かい空間をキープできる音質効果が効いて
でそうすると液体のまま水が存在できて生命が進めるようになってみたいなそういうストーリー が描かれていくんですけど
x 線で観測したらその大気が剥ぎ取られる様子がどんどんわかってくるっていうのは これからの惑星探査の中で非常に重要な
情報を与えてくれるっていうところが結構面白いポイントかなと思いましたね はいなんかこうでもこれを持ったのは
チャンドラじゃないとチャンドラっていうのはすごい目の良い人工衛星なんですけどこれ チャンドラじゃなきゃできない実験じゃないなと思って
多分ヨーロッパが持っている xmm ニュートンというものだったり日本が今打ち上げているクリズムでもこれ x 線の放射量とかをベースにしてるから結構できるんですよ
同じようなことだから似たようなアプローチっていうのがどんどん積み重なっていって 真ん中の星の x 線の放射量がこのぐらいだから
周りの惑星にはこれぐらい影響を与えるそうするとこのぐらいのラインからは 生命が住むことはできないみたいな新しい制限がかかってくる
未来とかもあるのかもしれないですね そんなところが気になってくるまず1天体で検証された研究結果だったのでこれからもし発展する
研究とかあったらね どんどん紹介していきたいと思いますよろしくお願いします
はいということでじゃあ今日は以上にしていきましょう 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くに
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