NASA予算の削減
NASAの予算が大幅削減。果たしてここから未来の宇宙開発どうなっていくのか? このあたりを実際に提出された予算案をベースにお話ししていきたいと思います。
もうさすがにいろんなニュースで出ているから、 え?どうなっちゃうの?って思ってる人いるかもしれません。
今回は実際にホワイトハウスから出たレポートなどをベースにですね、 一体どんな状況になっているのか?このあたりについて整理してきましたのでお話ししていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。 改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、 毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1666話目ということで、本来であれば今日は5月の4日日曜日。 日曜日といえば1週間の宇宙ニュースをまるっとお届けする日曜特集やらせていただいているんですが、
5月のアメリカ時間で言うと2日ですね。 トランプ政権の2026年
ですかね、2026年の予算案が出てきてですね、スキミーバジェットっていう簡易版の予算案なんですけど、
これが発表されて、ちょっとね、宇宙開発の流れがガラッと変わりそうな、なんかそんな雰囲気が出てきたので、ちょっとこれは紹介せざるを得ないなと、
いうことで計画を変更してお届けしております。 まあなんか毎日配信している宇宙話だからこそできる対応のスピードかなぁと思っているんで、
ぜひね、気になってた人はここでちょっとおさらいしていってくれたら嬉しいなと思っております。
はいということでじゃあもう早速本題行きましょうかね。 今回はトランプ政権の予算案を見ると、なんとNASAの予算が大幅削減されているというところで、
一体これからどうなっていってしまうのか、 まあこの予算案からわかることだけにはなってしまうんですが、
そこをベースにお話ししていきたいと思います。 ということでですね、もう皆さんどっかのニュースなどなどでいろいろ見た方がね、
いるかなと思いますが、 トランプ政権が2026年度の
会計の予算案っていうのをホワイトハウスから発表しました。 でこの発表された内容によるとですね、
今回の予算案では188億ドルの予算のプランニングが立てられていて、 これは2025年の予算に比べて24%の削減というような形で、
全体としては、いろんなところにお金を振りまくようなこれまでの予算案と、 ちょっとトランプ政権が目指そうとしているっていうところに
返りが行ってやるというようなところで、 節約的な側面も作りつつですね、
ただ国防とか国境警備っていうところに増額をするっていうような、 いろんなお金の振り分け方のバランスが変わる、そんな節目になっていて、
月探査計画の変更
トランプ政権になって、もちろんね、政権によって目指す方向性っていうのは違うので、 健康やっぱ注目されているポイントだったわけですね。
で、なんか今回のホワイトハウスから出る前の予算案の時点で、 なんかNASAの予算めっちゃ下げられるんじゃねえかみたいな話が、
がっつり話としては出ていたわけなんですが、 今回正式に出た発表によるとですね、
なかなか厳しい数時間が出てきているというところですね。
えーと、ちょっとさっきいろいろメモったやつが、 えーと、連れ込んでいってしまっているのは大丈夫ですかね。
まず、大幅な削減という方向でまずお金動いていくかなというところですね。
具体的には、2025年の予算が248億ドルだったところから、
2026年の要求額が188億ドルというような形になっていて、 60億ドルですね。
60億ドルの削減で、これはだから約25%の減少になっているというような非常に大きい内容ですね。
で、これどこが削減される流れになったのかっていうと、 先にプラスの部分出していくかな。
いや、マイナスの部分の方がみんな気になるか。
やっていくわけなんですが、月探査計画、アルテミス計画とかで大規模な大きいロケットとか、
そういう輸送のシステムっていうところにお金を一定かけていきましょうっていうところで割り振られていた予算のところですね。
具体的にはSLSロケットとかですね、あとはオリオンに関しては飛行の計画は立っているものの、
もともとアルテミス計画の中核として考えられていたところが廃止の方向で進められていくんじゃないかと。
で、この削減した上でですね、つまりこのSLSロケットとかこのあたりが予算を140%超過していたりして、
お金かかりすぎプラス今後の見立てがなかなか立っていないよねっていう結構現実的なところを見られた。
でなんかSLSとかに関しては、スペースローンチシステムの略でSLSロケットですね、
とかはなんか本当にうまくいくんかねみたいな、宇宙業界の人と喋ってもそういう話題ってなんかチラッと出てくるぐらい心配の種ではあったんですけど、
まぁ今回NASAの予算に対しての削減っていうのが入ったタイミングでここも見直されたっていう感じですね。
で、プラスでですね、これ今のSLSロケットとかっていうのはレガシーヒューマンエクスプロレーションシステムっていうところに該当するようなものになっていて、
レガシー的なもの。これまで計画されていたものの宇宙の探査システムっていうところを見直しましょうと。
で、この中で結構今ニュースにもなっていて衝撃かなってなってるのは、月の周りに作ろうとしている月の宇宙ステーションですね。
これゲートウェイってやつを作る予定だったんですけど、このゲートウェイはこの地球の周りに国際宇宙ステーションを作っているものの月バージョンみたいなもんですね。
この月バージョンっていうのを各国、日本も参加して、ヨーロッパの宇宙機関も参加して作ろうとしていたところも、
今回の予算案の中では、いやもう終わりでーすみたいな感じの扱われ方になってますね。
いやー、ゲートウェイに関してはやっぱり軌道が国際宇宙ステーションみたいに綺麗にグルグルグルグル月の周りを回るっていうよりは、
なんかアンバランスな楕円な形で確か月の周りを回る予定だった。
で、これが結局は地球から月に行く、月から地球、そして月から火星とか、こういったところの流れの起点にもなり得る、そんな場所として考えられていたんですね。ゲートウェイっていうの。月周回の衛星。
なので、なんかこれが無しになるっていう風になってきた時に、月の探査の仕方、そして火星の探査の仕方っていうのの、たぶんプランニングを見直さなきゃいけない部分っていうのは結構出てくる。
有人探査の強化
そこを、なんだろうな、考えないで予算を絞ったっていうことは考えにくいんですよ。
で、なんでかっていうと、今回、宇宙関連全部が厳格されているかっていうと、そういうわけではないんですよね。
むしろ、月、そして火星に人が行くっていうような、有人探査の面に関しては、基本的には強化するっていうような方針ですね。
なので、宇宙系、特にNASA周りの予算っていうのは、2割ちょいの減少が発生しているが、その内訳を見ると、月、火星周りは強化するけど、
そこに行くための方法だったり、そこの周りで展開しようとしていたものの一部っていうのは、これはもう変更することもやぶさかではないですよね、というか。
変更させましょうね、みたいな。そんな流れになっているというのが、今の状況っていう感じですね。
これがやっぱ一番でかいんじゃないかな。これ、つまりは、月とか火星自体を諦めているわけではなくて、それはやっぱり非常に野心的な目標でもあって、
今後の宇宙開発に対して非常に前向きに取り組みたいと思う人たちを増やすためとか、技術力の底上げっていう意味では、それを達成することは非常に重要であるっていう目線は持っているみたい。
にもかかわらず、そこに対してのアプローチの方法っていうのが見直されたっていうような形になるので、これはね、
たぶん今まで、例えばアルテミス計画とか調べたことあります?オンラインとかで。そうすると、ゲートウェイ作って、ゲートウェイに対してアプローチしてとかっていうアルテミス計画のステップみたいなのが提案されてたと思うんですよね。
その提案されてたものとかが一新されるので、ちょっとこれから宇宙開発とかアルテミス計画周りの動き、これまで通りの話をしていると古臭い感じに見えてしまうかも。っていうので結構注意が必要ですね。
そんな感じですかね。一旦ポッドキャストいつも10分ぐらいで喋ってるから、こんなもんにしとこうか。今ね、Xのライブ配信、そしてYouTubeのライブ配信つけて、色々喋らせてもらってますけど、いつもより人がめっちゃ集まってるんですよね。みんなゴールデンウィーク暇なのかな。
まあこれは冗談ですけど、けどそれぐらい注目度あるので、ちょっと明日も、今のはあくまで削減する月回りの探査の話だけでしたけど、他の部分もね、ちょっと縮小の対象になっている部分ありそうなんで、そこも細かく話していきましょうか。
まあ日曜特集はちょっとぐらいパスしてもしょうがないですね。こんな大ニュース放っておくわけにはいかないので、ぜひ明日のエピソードにも期待していただけたら嬉しいなと思っております。じゃあ一旦締めに入りましょう。
はい、アフタートーク入っていきます。 ということで、すごいニュースが出てきましたね。もうなんか僕のXのタイムラインとかはやっぱり宇宙開発とAIに関する情報がブワーって流れてくるところなので、もう今回のニュースでタイムライン一色って感じですね。
でもなんか同じぐらいのこのタイミングで実はAI側も何かいくつか注目トピックっていうのは出てきたかなって思っていて、AI2027っていうのが出たんですよ。
これ何かっていうと、AIにおける2025年問題みたいなやつの2027ってやつで、2027年にかけてもうそのAIの性能が直線的ではなくて非連続的に成長していって僕たちの生活がガラッと変わっていくと。
2027年って2年後なんですよね。で、まあこういう動きもありながら宇宙開発も動いていってってなると、確かになんか今回こうレガシー分野の削減が入るってなってるけど、まあそういうAI側の動きによる追い風っていうのが出てくると思うので、
お金が少なくなっていくから全てが悪いっていう感じにももしかしたらならないのかも。今回の予算は2026年のもので、次が2027年でってなって、AIのいわゆるシンギュラリティ的なものですね。これが来るかもしれないと見込まれていたりする時期でもあったりするので、もうちょっと後かもしれないですね。
けど、そこもあるので、確かに慎重になんか宇宙開発周りも含めていろんなところへのお金の配分、これ変わっていっても仕方がないのかなと思いますね。まあ、宇宙だけ見たらやっぱ宇宙のポッドキャストですし、お金増やしてくれよって思うけど、まあなんか今回結局注力するのが国防でとか、そういったところになると仕方ないかなと。
で、たまに純レギュラーのヒロにポッドキャスト出てもらって喋ってもらった時に、ほら国防側の予算から宇宙開発の動きっていうのがさらにプッシュされるみたいな話とかってたまにしてくれてたじゃないですか。
つまり、もう全部が向かい風っていう感じとも捉えなくていいのかなって思ってたりもします。っていうような感じで、ちょっとどっちつかずの話になるのは予算案っていう性質上仕方ないと思ってもらいたいんですが、僕が考えてるのはそんな感じですね。
ということで、まあ今日話せなかった予算案の話、明日もちょっと厚めにしていきたいなと思っております。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
