1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 34. 【私も参加した研究】日本..
2020-11-12 09:51

34. 【私も参加した研究】日本が誇るアジア最大の望遠鏡、始動!!【せいめい望遠鏡】

日本が稼働を開始した岡山にある「せいめい」望遠鏡についてのお話。

この望遠鏡、アジア最大のサイズを誇る、非常に重要な研究施設です。

この望遠鏡と、国際宇宙ステーションに搭載されている観測機をコラボレーションさせて星の爆発現象フレアを

たくさん発見しました!!

私がNASAにいた時に運用チームにいた観測機と、アジア最大の望遠鏡のコラボなので

私も参加できたことを光栄に思います。



感想、質問は「#宇宙ばなし」をつけてツイッターで呟いてください!

すぐに見に行きます!

元論文

https://arxiv.org/abs/2005.04336

Instagram

https://www.instagram.com/ryo_astro/

Youtube

https://www.youtube.com/channel/UCHW6gg92z7E7hdnhbStpzTA

Twitter

https://twitter.com/_ryo_astro

00:04
始まりました、佐々木亮の宇宙ばなし。今日は、日本が可動をスタートさせた、アジア最大の望遠鏡について紹介していきたいと思います。
こちらの研究、実は自分も参加して、論文に名前が3番目に載っているような研究なので、ぜひ紹介していきたいと思って取り上げさせていただきました。
はい、緊急報告ですね。今回は、今日は最近恒例というか、ずっとやっている白紙論文の執筆をずっと進めていたんですが、
他にも、研究室にいる助教の方の研究発表というのが大学の中であって、それに参加したりとか、あとは白紙論文に含めようと思っている、別の研究ですね。
実際に雑誌、投稿論文として投稿を進めているところで、それの打ち合わせとかも進めておりました。
なので、論文ばっかりやって気がめいりそうというところよりは、ちょっと楽しく過ごせたかなというところがあります。
はい、そんな感じですね。
昨日YouTubeを実は更新しまして、更新してちょっと経ったら、なんと登録者数が昨日で100人となりました。
登録されている方、ありがとうございます。
こちらなんですけど、初めて2週間、3週間ぐらいで100になって、どうもYouTube上で100を超えると少しアルゴリズム上優遇してもらえるという話があるらしいので、
ここからちょっと再生数とかが伸びるのが楽しみです。
もしまだの方はぜひ概要欄にリンクを貼っておくので、チャンネル登録よろしくお願いいたします。
はい、じゃあ実際に問題に入っていきましょうか。
今日は日本が稼働を開始したアジア最大の望遠鏡、生命望遠鏡というものの研究について紹介したいと思います。
で、これ去年稼働が開始した望遠鏡になっていて、岡山県に設置されてますね。
その大きさっていうのがなんと3.8メートル。
これがアジア最大であると認定されているものなんですが、望遠鏡っていうのは基本的には大きければ大きいほどいいんですよ。
っていうのも望遠鏡って結局は遠くにあるものの光をどれだけ集められるか、どれだけ多くの光を集められるかっていうところが勝負になってくるので、
大きさが望遠鏡が大きければ大きいほどその能力っていうのが高くなるっていうような感じで、大きいに越したことはないって話ですね。
で、それが去年稼働をスタートさせて、それの一発目、一回目にじゃあどういう展開を取るかっていう研究が進んだときに、
03:05
京都大学の方からお声をおかけをいただいて、一緒に構成の観測をさせていただきました。
で、これに参加できたのは、その生命望遠鏡を使うから来てくれっていうよりは、その生命望遠鏡と一緒に自分が、私が2年前にNASAの研究所でずっと研究している時期があって、
で、NASAに行っていったときに、実際に運用チームの中に入っていた観測機、NICERっていうものと一緒に観測を進めたいっていう提案をいただいて、
じゃあ自分がそのNASAの方との調整役をやりますよと。
で、じゃあ日本のすごい望遠鏡に関してはそちらでお願いします。
で、最終的に一緒のタイミングで取ったデータを合わせて一つの論文として出していきましょうねっていう共同研究を進めていたんですね。
いや、本当にこれに、こんな日本、アジア最大級の望遠鏡の最初の観測に参加できるんだったら、本当にNASA行っててよかったなっていう感じです。
で、そのNASAに行っていた時に使っていた観測機っていうのは国際宇宙ステーションに搭載されているもので、そちらは宇宙からのX線を検出するための検出機です。
で、そいつもなんと、そいつは世界で一番X線を集められる能力を持った観測機なんですね。
つまり、宇宙にある世界一すごい観測機と、日本にあるアジアで一番大きい観測機、これの組み合わせで新しい科学っていうのを探っていこうっていうのが今回の研究でした。
で、観測の対象としたのはADレオって呼ばれる獅子座にあるADっていう名前がついた星ですね。
で、これ赤色をしているM型星と言われる星で、太陽に大体近い、ちょっと太陽よりも温度が低いみたいな星で、最近だとハビタブルゾーンっていう生命が存在し得る領域を持った星とかで注目されているものです。
で、そいつを実際に国際宇宙ステーションにある観測機と日本の生命望遠鏡で一緒に観測してあげた結果ですね。10日間観測しました。
10日間観測してあげた結果、フレアを12発発見しました。
フレアっていうのはその星の表面で起こる爆発現象で、これ太陽でも発生するんですね。
このポッドキャストでも何回か紹介しているかと思うんですけど、この太陽フレアっていうのが結構危険で、太陽フレアがこれまでに観測した歴史の中で最大級のフレアっていうのがたまたまフレアが起こると、そのフレアによって物質が飛ばされるんですね、太陽。
06:10
で、その物質が地球に直撃すると1970年に数億円規模の被害を地球に及ぼしたと言われてるんですよ。
で、そんな感じで太陽でもかなり危険だと言われているこのフレアをADレオというシシザAD製から10日間で12発検出することに今回成功いたしました。
で、なんとしかも注目なのがさっき太陽これまでに見つかった中で大きいのだけで1億円規模の被害を出したと言ったんですが、なんと今回見つけたフレアっていうのはすべてその太陽の過去最大の規模よりも10倍以上の大きいものばっかりだったんですね。
つまりM型星っていうその赤い星の周りに地球みたいな星とかこういう村あるんじゃないかみたいな研究が結構進んでるんですが、そういう星で発生したフレアに注目してみると、なんと太陽で起こってかなり被害を出した大きさよりも10倍以上巨大な爆発を起こしてるっていうことが分かったんですね。
これはもう進めないですよね普通に考えて。だって10倍以上大きい爆発がこれまで太陽見てきた中で50年とか60年見てきた中で何発かあったような規模よりも10倍大きいやつが10日間で12回も起きてるわけですよ。
そんなバチバチ爆発してるような星の周りなんか住みたくないですよね。絶対被害すごいですもん。そういうような星でなおかつフレアをたくさん見つけられたというのが今回の成果になります。
こういうフレアがたくさん起こっている星っていうのは実は結構他にも見つかっていて、そいつらを性能の高い観測器で見てあげることでこれまで見つかってなかった温度の変化であったりとか、
ちょっと爆発で粉質されている物質に関する情報だったりとかっていうのがこれから結構明らかになってくるんじゃないかなと個人的には思っております。
実際にこういう規模のフレアっていうのを自分は論文として今せっせとまとめているところなので、こういう関係の研究に関してはこれからもどんどん紹介していこうと思うので、このポッドキャストを聞いている方は私が高性フレアの専門家みたいなものなのでそこにはかなり詳しくなれるんじゃないかと思います。
もし今回の話面白いなと思ったら是非お手元のポッドキャスト視聴アプリでフォロー、サブスクライブ是非よろしくお願いいたします。
09:04
最初途中でお話ししましたが、是非YouTubeとかInstagramそちらのも概要欄にリンク貼っておくので是非フォローよろしくお願いいたします。
番組の感想や気になる質問があればTwitterでハッシュタグ宇宙話、漢字で宇宙、ひらがなで話をつけてつぶやいていただけると自分ささっと見に行きますので是非ガンガンつぶやいてください。
それでは今回は日本が所有するアジア最大の望遠鏡が稼働開始したぞっていう話を紹介いたしました。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
09:51

コメント

スクロール