00:04
はい、始まりました。佐々木亮の宇宙ばなし。普段国の研究機関で、天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、520光年先に、過去最大級の木星に似た星が見つかったっていうお話をしていきたいと思います。
こういうやっぱり遠くの星の周りで見つかる惑星の話だったり、あとは一昨日とかも話したんですけど、やっぱり木星に似た星みたいなのって結構あるんですね。
一昨日は実際に木星の話でしたけど、そういう大きい惑星っていうのは実際に結構存在するといった感じで、今回もそんなようなお話です。
なので結構流行り話というか、結構宇宙界外の人たちはこういうニュースよく聞いてるんじゃないかなっていうお話をしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお楽しみください。
といったところで、毎日の活動報告になりますが、なんと今日はですね、無事、白紙論文の一時審査の書類提出を済ますことができました。
これは本当に感慨深いというか、昨日も話した通り結構個人的には苦労したなっていう思い出がたくさんあって、
自分の限界値を知れたというか、そんな感じで結構もう必死に食らいついている白紙論文なので、
実際に一時提出みたいなところまでたどり着くと結構ほっとしますね。
本当に今日は朝から夜までずっとやってて、最後ちゃんと提出してという感じになりましたね。
ただ実際の本審査というか、最終審査みたいなのはまだあと2週間半後とかなんですよね。
なのでそこに向けて論文の内容を改善していったりだとか、あとは追加でいくつか結果も載せたりするのかなといった感じですね。
その提出に伴って週明けには審査会みたいなのが開催されるので、
その場で30分ぐらい研究内容みたいなのを報告しなければいけないという状況なので、
3連休もゆっくりは過ごせないかなといった感じですね。
周りの方に聞いても白紙論文の時が一番勉強したみたいな感じの話を聞いたりするので、
ここでもう一踏ん張りできないといけないなとつくづく思っておりますね。
ただまあ、しんどい。本当にしんどいです。
でも自分で選んだ道なのでね、最後の最後までやっていきたいと思います。
03:01
といった感じでちょっとスッキリした状態で放送を撮らせていただいておりますが、
11時48分です今。ギリギリ今日中に上げたいといったところで撮っておりますね。
大変です。やりきってちょっとぼーっとしておりました。
といった感じで早速今日の本題に入っていきたいと思います。
今日の本題は520光年先に過去最大の木星が見つかったという話をさせていただきたいと思います。
今回の話はですね、この木星を発見したのはハワイのハワイ島にある望遠鏡なんですね。
マウナケアってご存知ですか?
これ結構いろんな天文系のニュースでよく聞いたりすると思うんですけど、
スバル望遠鏡っていうのが置かれているところにもありますね。
日本が作っためちゃめちゃ性能のいい望遠鏡、天文台があって、
ただここちょっと曰くつきじゃないですけど問題を抱えていて、
ハワイ島の人たちからしてみればこのマウナケアっていう山は神様が宿っている山だったんですけど、
そこに違法ではなくてちゃんとアメリカと協定を結んで、
日本とかいろんな国の機関がそこの山の上に天文観測所を建てたりとかっていうので、
結構地元の方とずっと揉め続けていると、今も揉めてるんですね。
山の上に立てていい望遠鏡の数とかも結構細かく決まっているみたいで、
なかなか画質のある天文台だというのは聞いております。
そんなマウナケアにある望遠鏡、ハットネットと呼ばれる望遠鏡が今回の主役です。
これちょっと調べてみてほしいんですけど、
HATNETなんですけど、
HATNETスペースハワイとかで調べたら出てきますかね。
そうすると皆さんが想像する望遠鏡とは少し違うものが出てきて、
どういうものかというと、大きいお金がかかったような望遠鏡のイメージではなくて、
小さい望遠鏡が4つ5つ並んでいるものなんですね。
この小さい望遠鏡4つ5つ、こいつらを連動させて1つの星を見ると、
1個の大きい望遠鏡に相当するような素晴らしいデータが取れるといったような仕組みになっております。
イメージ的には、3人よればモンジュの知恵的な感じで、
1個1個はある程度は性能いいけど、ぼちぼちみたいなものが組み合わさったことで、
06:00
なんと540光年先の星の細かい惑星が作るような変動まで見ることができるようになるという素晴らしい、
人間の知恵が詰まった望遠鏡システムですね。
惑星をどうやって見つけるかという話は何度かさせていただいていると思うんですが、
星を見ていて、すごい細かい変動だけど、目の前を惑星が通ったということによって暗くなるじゃないですか。
目の前を何かが通ったら基本的にはものは暗くなるので、
それの小さい変動を見てあげて、惑星を探してあげるといった感じですね。
そうすると、こいつめちゃめちゃすごいのが、1個の星の周りに7個の惑星があったというのが今回のお話なんですね。
7個ですよ、7個。ほぼ太陽系と同じ感じですよね。
ただこの7個はすべて木星とか土星とか、地球に比べて結構大きい惑星ばかりだったというのが今回の話の結論で、
なかなか地球っぽい星というのはないんですねという話ですね。
さらにそれを細かく見るために、宇宙望遠鏡をさらに使ってあげました。
TESSと呼ばれる、2年くらい前に打ち上がった望遠鏡なんですけど、
これがかつてない精度を持っていて、すごい本当に世界でトップクラスの細かい光を見れる望遠鏡なんですね。
それで見てあげると、見つかった7個の惑星のうちの1つが今まで見つかった木星っぽい星の中で最も大きい惑星だったと言ったことが明らかになりました。
ということで、今回のこの研究によって、地上最大級の木星天体が見つかったということですね。
何事に関しても基本的には過去最大、過去最長とか過去最大のものっていうのは基本的にはすごいということで紹介させていただきました。
こんな感じで小さい性能のものを組み合わせて大きい科学成果を取っていく。
さらにそれよりも細かく見たいのであれば最強の望遠鏡を使う。
こんな感じで段階を踏むことによって新しい研究結果を導いたという戦略的な研究を紹介しました。
今回の話も面白いなと思ったら是非お手元のPodcastのアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
100回放送に向けて頑張っておりますので是非よろしくお願いいたします。
番組の感想や質問はTwitterのハッシュタグで募集しております。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになりますので是非皆さんちゃんちゃんつぶやいていただけて拡散していただけると嬉しいです。
09:05
それではまた明日お会いしましょう。三連休ゆっくりお過ごしください。
体調にはお気をつけください。それではまたお会いしましょう。さよなら。