1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2020-09-21 08:40

5. 木星よりも10倍熱いホットジュピターを宇宙望遠鏡が解き明かす

遠い宇宙にある、木星に似た惑星の研究を紹介します。最近ホットな話題をたくさん提供してくれる惑星の話。

今回扱うのはホットジュピーターと言われる熱い木星について。2つの宇宙望遠鏡でのぞいてあげたら驚くべき温度と性質が明らかに。

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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。
今日はノートに書いていた、木星よりも10倍熱いホットジュピターと呼ばれるものが、実際に宇宙望遠鏡によって詳細が解き明かされたという話をしていきたいと思います。
実際に今タイトルで話した通り、今回扱うのはホットジュピター。
これ日本語にそのまま訳すと、熱い木星というような言い方ができるようなものですね。
これを人工衛星に搭載されている望遠鏡、いわゆる宇宙望遠鏡というものを使って、詳細に観測してあげて、その正体を解明してあげようという研究が行われたものを今回紹介していきたいと思います。
今回研究の対象になっているのはHATP32ABという、まったくピンとこないような名前の星なんですけど、これはもう観測器とか見つかった時期によって決まる、ただの投資番号みたいなものですね。
そういう名前がついたホットジュピター、熱い木星というのを今回研究の対象としています。
このホットジュピター、熱い木星というのはどういうものかというと、単純にジュピター、木星というのは私たちがいる太陽系にも存在している木星と同じ扱いですよという意味で、
なので木星というのはガスでできた惑星なので、木星ぐらいめちゃめちゃ大きくてガスでできた星というものをなんちゃらジュピターと定義している感じです。
それに対して何がホットなのかというと、これは単純に惑星が回っている中心の星にすごい距離が近いので、すごく熱せられている、そのせいで熱くなっているというところがありますね。
例を出してやると、今地球が太陽との距離が今ぐらいの状態の場合と、地球よりもっと遠い惑星、木星とか土星とかっていうところ、
そいつらっていうのは太陽からの距離が遠いので地球よりも、なのでそれが太陽から受ける熱の量というのが完全に地球に比べて少なくなるということは離れれば離れるほど冷たい惑星になるんですね。
今回ホットジュピターということは、普通に私たちがいる太陽系の木星よりも太陽にもっと近い状態で回っている惑星なのでその分太陽から熱を受けて熱くなっているというような感じ。
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それがホットジュピターですね。
今回観測に使われたのが2つ宇宙望遠鏡というものが使われていて、1つがハップル宇宙望遠鏡ですね。
ハップル宇宙望遠鏡というのはNASAが運用している宇宙望遠鏡で、これかなり私たちが目で見ている宇宙と結構近い状態のデータが取れる。
たまに高画質のすごいきれいな星雲の画像であったり宇宙の画像が出てくると思うんですけど、ああいうのはハップル宇宙望遠鏡というのが取っているものですね。
もう1つがスピッツァ宇宙望遠鏡と呼ばれるもので、これ多分あまり馴染みがなくて。
望遠鏡というのは作ったそれぞれによって見える光の種類というのが違うんですけど、このスピッツァ望遠鏡というのは宇宙から飛んでくる赤外線を観測する望遠鏡になります。
これは赤外線ってどういうところかというと、人間の目で見ている光、可視光線というのは雨が降った時に虹とか出るじゃないですか。
あんな感じで大体大きく分けて7色くらいに分けられるんですね。赤色から紫色まで。
赤い方が光というのは波なので波長の長さが長い。
そうなるとそれよりも赤外線よりもさらに波長が長い、人間の目では見えないけどというのが赤外線ですね。
その赤外線を感知するのに優れた宇宙望遠鏡です。
今回なんでそんな宇宙にある望遠鏡を使うのかというと、地球にあると地球の大気というのは結構ゆらゆら揺れていたり、水蒸気とかかなり分厚いそうになってしまうので、
地上で観測してあげるよりも宇宙に持って行ってあげた方がそういう影響が全くなくすごくきれいな空を撮ることができるので、結構いろんな天文観測器というのは宇宙に飛ばされることが多いです。
こうやって2つの違う種類の光、ハップル宇宙望遠鏡だと私たちが見ているような光で、スピッツワー望遠鏡だと赤外線という携帯の通信とかに使っていたような波長。
こういうふうに複数の光の種類を使ってあげると単独では見えないような光の差とかでだいぶ新しい情報が得られるというところがあります。
この詳しい話はまた今度してみようかなと思うんですけど、この2つで観測してあげたところ、まず惑星の温度というのが分かるんですね。
惑星の温度が分かった結果、このホットジュピターの表面温度が974℃だったんですね。
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これって実はめちゃめちゃ暑くて、どれくらい暑いかというと太陽系にある私たちの馴染みがある木星はマイナス148℃なのでもう1000℃以上、今回のホットジュピターと呼ばれる木星は暑い。
これすごい近くを回っているからといってこんな鮮度も変わるのかというくらいなんですけど、この温度の差というのはすごいですよね。
さらにこの2つの望遠鏡を使った観測からホットジュピターの中に含まれる金属の量というのが確認されました。
そうすると太陽系の惑星の中で見つかっている星の重さと金属量の関係性と同じ関係があるということが分かった。
これどういうことかというと、いくらその鮮度ぐらい温度が違うからといっても、実はそれって惑星の中を作っている条件とかというのはあまり関係なくて、
太陽系の中で見つかっているこのぐらいの星だったらこれぐらい金属が含まれているだろうみたいな傾向というのが全く同じ傾向がこの遠くのホットジュピターでも成り立つ。
これすごい面白い研究ですね。
なので実は太陽系というのは特別ではないというところがこの研究からわかる。
最近はこういう他の惑星であったりという研究がすごい盛んで、そうするといずれ地球外生命体みたいなところが見つかってきたりというところで、
惑星の研究というのは今後もかなり注目されていくんじゃないかなと思っております。
では今回は以上になります。
もしよかったらこういう記事というのはノートに書いているので、ノートのほうをリンクに貼っておくので参照してください。
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ではよろしくお願いします。
それではまたお会いしましょう。さようなら。
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