それが最終的に統計的に分かってきたら地震を前もって探知するとか、
そういったところに使えそうだよねって話をさせていただいたんですよ。
そんな中でさっきみたいな素敵なコメントをいただいてですね。
資料を見返してみたら、これ結構、
正直だからどれぐらい前かっていうのは、系統的にまとめきられてはいないんですよ。パッと見ね。
たとえば2011年東北沖地震の電離層内の電子密度が上がったタイミングっていうのが、
なんと1時間前だったそうなんですね。1時間前。
なので直前っていう表現したけど、1時間前に急激に電子密度が変わるっていう現象が発生してたっていうのは事実みたいなので、
もしかしたら物によっては、そんな数分前とかじゃなくて、1時間っていうスケールで見れることもあったのかもしれないですね。
ただ本当にこのメカニズムって最近分かってきたことだし、
あとはその巨大な地震と完全に1対1で上空の電離層っていうのが変動するわけでもないんですよ。
いろんな所条件が揃った時に、こういう時だったらこうやって上空に異常出るよねみたいな、
そういった計算の仕方になるので、全ての地震に対して1時間前に検出できるかというと、
全然そうではないっていうことだけはやっぱり頭に残しておきたいと思っていつつ、
1時間前に急上昇するっていうのもあったらしいので、ここは要チェックですね。
ただこの電離層の電子密度とかに関しては、やっぱり宇宙から飛んでくるものによって変化を起こすっていうのもある。
つまり本当に地震由来の電離層の変化なのかっていうところを捉えるのはなかなか難しいっていうのがあるので、
負荷逆というか、地震の影響で起きた異常は見つけれるけど、異常から地震を予知できるっていうのはまた大きいハードルがありそうなので、
ちょっとこのあたりは安易に使えるものだっていう認識でいない方がいいのかもしれないですね。
というので、すごい考えさせられるコメントだったなというか素敵な角度のコメントいただいて本当にありがとうございました。
そしてじゃあもう一つちょっと紹介していきたいんですけど、これちょっとすげー昔に遡りますね。
今週のエピソードじゃないんですけど、エピソードナンバー、これ161、木星の新たな気候、地球の4倍速いジェットとみたいなお話なんですよ。
これね、Xで宇宙話のハッシュタグで呟いてくれたイズさんからですね。
当時、これ161っていうのを出してもらって何だったのかなって思ったら、僕が白紙論文を書いていろんなところで発表しまくっている時期ですね。
ちょっと読み上げさせていただきますね、いただいたコメント。
発表内容を40分、25分、9分と縮めた話がすごい。
9分バージョンがどれぐらい専門性MAXなのか、どれぐらい自分ができないのか、逆に聞いてみたいというのでありがとうございます。
そう、白紙論文ないしはいろんな学会に発表するとかっていうのの、それぞれのルール規定があったおかげで、せいで、
白紙論文の本審査の発表って40分がっつりやってたんですよね。
ただその後、別の業界の中での白紙論文共有会みたいなのは25分だった。
そしてその数日後に参加した日本天文学会の年会みたいなやつ。
これが9分発表なんですよね。
これを全部同じようなネタでいくっていうので、どうやって縮めてたのかがすごい気になってくれたと。
そもそもこの時期のエピソード最近聞いてくれた人いますかね。
いやーなかなかいないんじゃないかなと思ってて、この時期に僕のポッドキャストめっちゃ聞いてもらえるようになりました。
161話。すごいですね。今だったらもう次1400ですよ。
そんなところを聞いてくれてる伊豆さんさすがなーっていう。
で、たまにいるんですよね。宇宙話全部聞き直しましたみたいな。
やばいモサが現れてるわけですよ。
なのでぜひこのあたりは聞いて欲しいんですけど、宇宙話伸びた時期だから。
けど僕の未熟感もかなりあるっていう。今とのギャップはちょっと楽しんでほしいポイントかな。
で、40分、25分、9分って同じ話を全部縮めてるってわけでもないんですよね。
40分話すときって正直研究の主軸みたいのが2つとか3つとかあって、
それを順序立てて喋るって感じ。
で、25分の時はそれがだから3つとかあったら2つに絞りながら両方とも要約して喋るみたいな。
で、9分の時はもう完全にワントピックですね。
ワントピックをもうほぼ5個ぐらいのメッセージでポンポンポンポンって伝えて終わりみたいな。
あとは気になったら学会終わった後に話しかけに来てねーみたいな。
そんなスタンスですね。
ただやっぱあのコロナ禍になる前の学会とかは正直自分の発表が終わった後にその部屋に残って、
なんか夕方ぐらいまでめっちゃディスカッションするみたいなことがあったんですけど、
この時期はもうコロナ明け2021年とかの学会のはずなので完全オンライン制って感じですね。
だからなんか議論が活発に起こるっていう感じではなくなんか聞いてわーってなって終わりみたいな感じだった印象がありますね。
時代というか、なんか最近あの地元、今住んでるとこの周りとかでお祭りとかやってるのが聞こえると、
まあコロナ禍終わったんだなーっていう感じがしますよね。
まあなんかでも今すごい流行ってる14%でしたっけ?
なので周り結構コロナになってる人多いんで皆さん気をつけてくださいね。
ちなみにこの、この時か。
もうその時は結構コロナも落ち着いて、なんか出かけても大丈夫みたいになってた時期だった気がしますね。
いつからオンラインって終わったんだろう。
まあいいか。そんな感じのお話でした。
いや、そんな過去までまさか聞き返されてると思ってなかったんで、逆に自分がすごい新鮮な気持ちになりましたね。
最近なんか、あの、書籍作ってる時にですね、
まあ宇宙話の書籍なので、過去のエピソードからいろいろ買いつまんで、
プラスで、まあそれをただのエッセンスとして入れて、
そこに、あの、大幅に肉付けして本を作ってるって感じなので、
この時期のエピソードも聞いてたんですよ、改めて。
けどなんか、あのスポットスポットでタイトル見ながらとか聞いてたんで、
あの、まさか内容、この雑談の方にこんな面白みがあると思わなかったんですよね。
いや、懐かしいな。
なんかこういう話どんどんしたいっすね。
やっぱ研究、天文学者の人ってどうやってそうやって時間配分してんの?みたいな。
こないだなんか、よくこう、すごい登壇するビジネスマンの人とかいるじゃないですか。
で、そういう人はなんかもうほんと、何百枚?
何か100枚とか200枚はいかないぐらいの資料をバーって作っておいて、
で、その作ってあるものをお願いされた分数に合わせて、組み合わせてちょっとアレンジするみたいなんですよ。
そうやって作ってんだみたいな。
僕なんかあの資料とか作り込んじゃってすごい時間かかったりすることが多いタイプなので、
参考にしたいなって思いましたね。
とりあえずやってきたことをどんどん資料にまとめておいて、
なんかタイミングに合わせて切り抜いて、その時に整理するみたいな。
それがなんかいいのかなと思いました。
はい、ということで、あの発表とか結構やってる方とかね、参考にしてくれたら嬉しいです。
で、今週、1週間いろいろ喋っていて、反響大きかったのがその地震に関する話。
で、もう1個、もう1個めちゃめちゃこれ反応良かったのが、
天の川銀河に似た銀河が宇宙の初期にあったっていう、そういう話ですね。
みんな結構宇宙の歴史とかって気になってるんだなっていうのがすごい実感できた。
なんかこれこんなに聞かれると思わなかったんですよ。
こんなに聞かれるって言っても本当に他のエピソードに比べて1割増しぐらいで聞かれてるってイメージなんですけど、
まあそれにしても聞いてもらってる感じはあるなというので、面白いですね。
これ具体的に言うと、確か、確かジェームスウィップだったよなっていうので、
宇宙の初期にバーって見ていって、僕たちが住んでる天の川銀河、円盤みたいな形をしてる銀河なんですけど、
この銀河が、なんかこう、本当は宇宙ができて60億年ぐらい経ったタイミングじゃないとできないと思われてた。
まあその頃ぐらいからしか観測例なかったのに、20億年ぐらいのタイミングでできてたっていう結構なんか業界としては衝撃があったらしいエピソードっていう感じですね。
まあなんか、どこにみんな魅力を感じたんですか?このエピソード、タイトルですかね。
で、これ1個コメントいただいてます。リスナーネームテンテムさんから、Xでいただきました。
渦巻き銀河じゃないのもあるんだ。銀河イコール渦巻きだと思ってました。
そうなんですよ。これ喋ってないよね。
だから銀河には実はいろんな種類があって、棒状の銀河もあったりとかするし、渦巻きじゃない銀河っていうのは結構あったりするんですよね。
あとはなんかスパイラルみたいな。ん?スパイラルは?渦巻きか。なんかこうアームがあるような形になってるとか、本当に棒状に見えているとか、
いろんな形があって、そういうそれぞれの銀河に対していろんな研究がされてるっていうのもあったりするんで、実は渦巻きだけじゃないっていうね。
これはね、いいポイントで、さすがテンテムさん目線だなって感じしました。宇宙話めっちゃ聞いて、毎回コメントくれるんでね。
多分宇宙に対するイメージがめっちゃ綺麗にあるんだろうなぁと感じさせていただいておりますので、こういったコメントもぜひ皆さんどんどん送っていただけたら嬉しいです。
はい、ということでそんな感じで今週は、よく聞いてもらったエピソードとかそんな感じですかね。他にもまあいろんな話しましたよ。
例えばあの前回のエピソードとかの惑星ってそもそも何みたいな定義変わったよって話と、あとは地球の炭素吸収量が意外と変わっていないっていう話。
なんか地球温暖化って本当にあるのないのみたいな目線の考え方ってよくあるじゃないですか。
その中でまあ地球が炭素を吸収するパワー、これが実は30年変わってなかったっていうのも、
僕は結構研究見て面白かったなぁと思ったポイントだったので、このエピソードも聞いてくれたら嬉しいなと思ってます。
はい、そんな感じでじゃあ今日は以上にしていきましょうか。でね、あの書籍の作成進んでるやつは実はインタビューは一旦来週で終わるんですよ。