1日10分宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回は宇宙かけるスポーツっていうところで、2つのトピックお話ししていきたいと思います。
1つは、無重力月面で行えるスポーツはあるのか。 実はゴルフボールを打ったことがある宇宙飛行士がいる。
そんな実例とか、妄想の話をしていったり、もう1つはサッカー・アメフトだったりっていうところで、衛星のデータを使ってスポーツに科学をもたらした。
そんなところの実例もお話ししていこうと思っておりますので、両方とも楽しんでいただけたら嬉しいです。
3、2、1、イギネション。
2023年10月5日、始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1092話目を迎えるというところで、1話簡潔でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
前回はアルテミス計画をバックアップする地質学のチームが作られたっていう話だったり、
その前は月面の資源の話、そしてその前は月の中、資材の中でもチタンに関する話、いろいろしていますので、
最近は月特集っていうところで、概要欄に貼ってある月プレイリストからいろいろ楽しんでいただくっていうのも面白いんじゃないかなと思っております。
ぜひですね、楽しんでいただけたら嬉しいです。
ということでですね、じゃあ今回どんなお話をしていくのか、今回もその月特集の一部になりそうな話っていうところで、
宇宙かけるスポーツ、こちらの話題でお話ししていきたいと思います。
宇宙かけるスポーツ、みんな想像するものって何かありますか?
宇宙でスポーツできるのかな?みたいな話とか、いろいろあると思うんですね。
そんな中で、具体的にスポーツがやられてるかっていうと、そうではないですよね。
じゃあどういうことが考えられるのかとか、あとは今回のお話では、
宇宙からの支援を受けて、今地球上で行われているスポーツっていうところの話もちょっとしていこうかなと思っておりますので、
地上のスポーツの話もそうだし、宇宙でできそうなスポーツの話っていうところ、両方とも楽しんでいただけたら嬉しいなと思っております。
でですね、なんで今回宇宙かけるスポーツなのかっていうところで言うと、
今回も科学系ポッドキャストのトークテーマに沿ったお話ということで、トークテーマがスポーツなんですね。
今回の取り組みはサイエンスラバーっていう番組がトークテーマ決めてくれてて、今回はスポーツですね。
前回のポッドキャストのトークテーマのところ、環境でお話しさせていただいていて、
その環境のエピソードの時はAmazon Musicとのコラボっていうところでスタンプラリーとかやらせてもらったじゃないですか。
あそこで面白いなと思った方はぜひですね、今回もいろいろ科学系ポッドキャストをディグってみていただけたら嬉しいなと思ってます。
でですね、今回じゃあどんな宇宙かけるスポーツの話をしていくか。
まずはちょっとこう、空想のお話をしていくとわかりづらくなっちゃうので、宇宙でのスポーツの重要性みたいなところの話をしていきましょうか。
宇宙でのスポーツの重要性っていうのは、やっぱ体の筋力をキープしていくっていうところの面で非常に重要になってきそうっていうところが結構現実的な目線で見るとあるんですよね。
宇宙飛行士も実はトレーニングに使っている時間がかなり長くてですね、
体力の維持、エクササイズっていうところの時間に、なんと1日で150分も使ってます。
150分。2時間以上が運動なんですね。
これは何でかっていうと、宇宙飛行士は国際宇宙ステーションの中で生活をします。
国際宇宙ステーションは90分で地球の周りを一周するので、一周するぐるぐるぐるぐる回っている軌道なんですね。
で、そうなってきたときに無重力なんですよ、基本的には。
基本的には無重力で、この無重力空間の中で帰ってきたときに体をキープしなきゃいけないっていうのもそうだし、
あとは単純に無重力だと体に負荷がかかってないから体力がものすごく落ちるんですよ、筋力もぐっと落ちると。
僕たちは知らない間に重力の影響を受けていて、その重力に抗うというか、
重力に対して抵抗するような力がずっと加わっているからこそ、ある程度筋肉がずっと維持されるし、
いくら運動しなくても筋肉がなくなることはないじゃないですか。
だけど、宇宙空間に行くとそれが全部解放されて、基本的な通常の負荷がかかり続けないというところになるからこそ、
筋力をキープするっていうところが重要になってくるんですよね。
筋力のキープっていうのは最終的には体全体の血流の循環だったりとか、いろんなところに影響が出てくるから筋力を維持しなきゃいけないっていうところで、
宇宙飛行士は無重力空間で150分もの運動をしていると。
これが例えば月に移住するっていう話になった場合ですね。これは地球の重力の6分の1じゃないですか。
6分の1なので、ちょっとは負荷がかかってる状態になってるけど、やっぱり負荷少ないですよね、地球に比べると。
だからこそ運動をしなきゃいけない。
これがウェイトトレーニングなのか、ランニングみたいなところになるのか、かたまたがっつりスポーツやるのかっていうようなところは、いろんな選択肢が出てくると思うんですよね。
っていう意味で、スポーツっていうのは宇宙との掛け算が非常に重要になってくるというところがまず大前提としてありますね。
じゃあそんな中で何ができるんだろうって考えた時にですね、まずやったことあるスポーツってあるのかなっていう目線になるじゃないですか。
蔡美高校の自然科学部っていう部活でですね、日本の天文学会で発表した無重力での遊び、スポーツについて考えるっていう発表の内容があって、
ここで無重力でできるスポーツっていうのを検討して、サッカー、バレーボール、ハンドボールっていうところをできるんじゃないかと。
例えばサッカーっていう話になると、微重力または無重力で遊べるサッカーっていうのはルールはサッカーと同じにして、
壁に長方形のゴールを書き、そこにボールを当てれば得点が入る。
だからこれコートの中をワーってみんなで走ってるけど、それが無重力になるから3次元になるみたいなことですよね。
どっちかっていうと、というかイメージの仕方で言うとハリーポッターのクリッチみたいな、
っていうような感じになりそうとか、っていうところが書いてあって結構面白いなと思ったり、
無重力バレーですね。バレーボールは落とさないことが勝ちだから、
なんか陣地に思いっきりねじ込むみたいなことだから打ったものっていうところで、
なんか作用反作用とか結構大変そうだなと思いつつ、バレーボールは怪我もしなそうで面白いそうですよね。
だったら宇宙ハンドボール。で宇宙ハンドボールはもう投げてボールを入れるっていうようなところだったり、
あとはドリブルができない分5秒ルールみたいなの作ればできるとか、
なんか宇宙独自のルールっていうのを考案しながら発表してるっていう様子があったりして、
結構面白いなと思うんですよね。でなんかもちろんこの資料の中に最後の方には作用反作用の法則が働いていたり、
慣性の法則とかがあって、その1回進んだらなかなか止まれないみたいなところもあるし、
進みながら投げたらよりスピードがね、それに乗った分があるしとかっていうので、
直線の動きが基本的には大きくなっていくというようなところで、
壁とかをうまく設置しながらやっていくっていうのが無重力空間でスポーツを楽しむところのコツなんじゃないかっていうところですね。
あとは全身運動になるっていうところが、例えば宇宙ステーションでは2時間以上の運動っていうのがプログラムに組み込まれているところに対して、
一定違う時間を節約しながらいろんな動きを楽しめるっていうことにもなっていくんじゃないかというようなことが書いてあって、
これ結構面白いなというような話が1つあったりしましたね。
あとは、これじゃあ月面っていうところで考えると、ちょっと重力があるけど、重力があるからこそできるっていうこともありますよね。
で、これなんか面白いなと思ったのは、グッドヘルスジャーナルっていうところに載っていたですね、
潤天堂大学が主催している宇宙スポーツを考えるっていう企画ですね。
この企画の中では宇宙パルクール、このイベントはですね、潤天堂大学の方々っていう先生とかもそうだし、
あとは宇宙飛行士の方ですね。宇宙飛行士誰いたって書いてあったかな。宇宙飛行士いたのは向井千秋さんか。
向井千秋さんがいたりとか、あとはスポーツ選手いたりとかっていうようなところで、
スポーツのプロフェッショナル、宇宙のプロフェッショナルたちが、小学生とかが考えているような宇宙での想像できるスポーツみたいなところを評価していくっていうところで、
結構面白いですね。月で行うパルクール、6分の1の重力だから落ちる心配もなければジャンプもかなりできて、
っていうようなところ、パルクールがスポーツだと認識できているのがやっぱり今の子っぽくていいですよね。
あとやっぱりさっきのサッカーみたいな発想でアメリカンフットボールがあったり、
あとは縄跳びしたら何回回るのかみたいなね、そういった話とかもできたりするっていうところで、なかなか面白い発想がたくさんあるなっていうところを見てたりしました。
月面でのスポーツっていうところで言うと、あとはですね、僕が仕事をちょっと手伝っていたこともあるですね。
ワイスペースっていう会社があるんですよ。この会社はVRで月面のエンタメとかを届けていて、
そこでVRのソフトで作ってたのが月面の重力を模して空間を作ってやるやり投げですね。
これね、結構面白かったです。槍が思ったより飛ぶっていう。
で、しかもVRでぐるぐる回りながら落ちているものに対して槍を投げてぶつけていくっていうようなので、
重力が変わるとこんなに槍の軌道が変わるのかっていうところが結構面白かったポイントだったりもするので、結構いろんなね、できることありそうだなってとこですね。
で、あとはちょっと現実的な話もしていこうかなっていうところで、実際にサッカーだったりとかラグビーだったりとかっていうフィールドスポーツ、
そういうスポーツの中で宇宙からの技術を使って体の測定だったりとかパフォーマンスを測るっていう動きがされていたりします。
何かっていうと、ポイントはGPSならぬGNSSと呼ばれる技術です。
このGNSS何かっていうと、そもそもGPSってみんな言うじゃないですか。
でもあれってアメリカの測位衛星の名称なだけで、本当はただの測位衛星っていうの。
それこそ日本で言うと第一とか、打ち上げ失敗しちゃったやつね。
あれとかがあったりして、それぞれの国がそれぞれの測位衛星とかを持っていると。
それぞれの測位衛星、これをグローバルナビゲーションサテライトシステムの略でGNSSっていう風に言ってます。
これ日本のものに特化してとかってなると、精度も拡大に良くなって数十センチとかっていうような精度で、
ものの位置とかを測ることができるんですよね、このGNSSを使っていくと。
これで何ができるかっていうと、例えばサッカー選手だったりとか、
あとはラグビー選手とか、巨大なところで動く人たちってスポーツブラジャーみたいなやつつけてるの、見たことないですか、最近。
これ性別問わずですね、これデジタルブラっていうらしくて、サッカー選手の人たちも姿勢矯正ベルトみたいなのをつけていたりして。
で、あれってGNSSの電波を受信してデータを蓄えてフィールド内を数十センチ単位でどこにいるかっていうところを把握できるようにつけていたりするんですね。
そうするとそのデータを使って選手の動きだったりとか移動距離だったりとかスピードだったりとかポジショニングだったりとか、
そういったところを宇宙の技術を使ってより効率よく評価しながら作戦を立てていけるっていうような、そういった管理の方法ができるっていうところで、
宇宙の技術っていうのが実はスポーツでも使われてるっていう例もあるんですね。
で、これ結構何年前ぐらいだろう、6年7年前ぐらいからどんどん使われ始めていたりするので、そこから活用方法とかの応用例もたくさん出てきていて、
これからもスポーツデータっていうのが使われるタイミングっていうのは多いんじゃないかなっていうところで、
あんまり宇宙を気にしたりするようなタイミングじゃないところでもこういう宇宙技術が絡んでくると思うとですね、
これ僕らの身の回りには実は全然知らないけど宇宙のものだったんだっていうのがあると思うので、
そういうところをちょっと探してみたら面白いんじゃないかなと思ってます。