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2022-06-06 13:22

607. 星を生み出さない銀河の終焉

宇宙には星が数億個集まる銀河が無数にあります。

その銀河にも様々な種類があり、星をめちゃめちゃ作るものや、まったく星を作らないものなど。

その中で今回は星を作らな行くなっている銀河にフォーカス!

その原因は巨大なブラックホールが原因!?


ソース

https://www.nao.ac.jp/news/science/2022/20220527-subaru.html


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00:00
今回は、星を作らなくなってしまった静かな銀河についてのお話をしていきたいと思っております。
今回も、最新の論文の研究結果から引っ張っていて、今回紹介するのは、宇宙空間には様々な銀河があります。
私たちも、天の川銀河という巨大な銀河の中にいるわけなんですが、
その銀河の中には、私たちの中でいう1日で何個も星を作っているような銀河があったりとか、逆に全く星を作らないような銀河も存在するという中で、
今回は、そんな星を全く作らない銀河というもののお話です。
新しい星が生まれないということは、最近よくお話ししている元素のお話ですね。
その銀河の中に新たな元素というのが生まれてこない。
そうすると、やっぱり銀河の中の元素のバリエーションというのも増えていかないので、結構中息していくような、そんな方向に行ってしまうんじゃないかというふうに懸念される銀河について、
新たな研究結果が出てきてますので、今回はこちらについてご紹介していきます。最後までお付き合いください。
佐々木亮の宇宙話
2022年6月6日始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに最新の宇宙トピックスをお届けしております。
ということで本日エピソード607を迎えているわけなんですが、月曜日皆さんいかがお過ごしでしょうか。
月曜日の朝、なかなか憂鬱な方もいるんじゃないかなと思いますが、1週間頑張っていきたいなというふうに思っています。
毎日僕のポッドキャストもどんどん更新していくので、日々の通勤だったりとか、朝の準備のお供にしていただけたら嬉しいなというふうに思っております。
ということで、早速今日もポッドキャスト、Spotifyのアプリでいただいた番組の感想や質問について紹介していきたいと思っております。
こちらですね、皆さん今エピソード下にスライドしていただくと、こういった投稿の欄出てきますのでぜひ皆さんやってみてください。
質問読み上げます。映画インターステラーに出てくるクライマックスで、ブラックホールを横切る描写は理論的に可能なのですかというお話をいただきました。
ありがとうございます。そうですね、インターステラー僕も好きで何回か見てるんですけど、
クライマックスでブラックホールを横切る、ここが何かいまいち僕、どんな姿だったかなっていうのをど忘れしてしまってるんですけど、
ブラックホールの周りを移動するみたいな描写結構多いんですよね。で、横切るっていうのもなんか表現いろいろあるかなと思ってて、
まず横切る、ブラックホールの周りっていうのは人間がそもそも移動できるかは別として、光すら吸い込まれてしまう領域と、そうでないところっていうところで、
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明確にどこから先が光が吸い込まれるのかっていうのは理論的に計算で出すことができます。
これは中心の、ブラックホールの中心である重さから大体これぐらいのところからはもう光が出てきませんという重力を計算するようなものなんですね。
なので、そこに吸い込まれてしまっては多分もう横切るとか、そもそも動いていくっていうことはできないだろうというふうになってますし、
逆にそれよりもちょっとでも外側であれば、もちろんものすごいエネルギーで吸い込まれることは確かなんですが、
一定動くことはできるんじゃないかなというふうに思います。
っていうところで、そういった光すらも抜け出せないっていうような反景、そういうのがブラックホールには存在しているっていうところをちょっと頭の片隅に
入れておいていただけたらいいんじゃないかなというふうに思っております。
でですね、これSFの面白いところではあるんですけど、結構特にインターステラーなんていうのは
NASAの監修が結構がっつり入っていたりして、なんならインターステラー見たことある方だったらブラックホールをものすごくなんか綺麗に再現している映像、
見覚えがあると思いますが、あれを作り出すCGっていうのがものすごく精密に作られていて、
もちろん映画の予算だからここまでできたみたいなところはあるかなと思いつつも、
あれがもう理にかないすぎてというか、計算がしっかりと本物のブラックホールでの条件を満たしすぎて、
で、もうこういう姿だろうってみんなが思えるぐらいの状況になったからこそ論文として出版されているとかっていう背景もあったりするんですね。
3D技術というか、どういう計算であのブラックホールのCGを描いたのかみたいな。
で、そういった物理学者が背景にいたりするんですけど、そういったリアリティもあったりとか、
あとはそういうリアリティがあるところから一歩踏み込んで、
それこそ光が抜け出せない領域なんていうのはもう私たち体験できないから、空想上の存在なわけですね。
なので、そういったところを膨らましてSFの題材にする。
インターステラーでいうと、吸い込まれた後に、ちょっとネタバレを避ける表現をすると、そういうことになっているので、
そういったところの考え方っていうのはSFすごい面白いんじゃないかなと。
で、しかもインターステラーはそういったリアリティをさらに追求して、
周りがガチガチに固まってるっていうところが面白さの一つなんだろうなって僕は個人的に思ってます。
っていうところで、今回ご質問いただいてありがとうございました。
こんな感じでちょっと回答になっているか半々ぐらいかなと思いつつも、
そういったところ参考にもう一回映画見てみたら面白いかもしれないなというお話でした。
それじゃあ早速本題いきたいと思います。ちょっと喋りすぎちゃいましたね。
今日の本題は、静かな銀河、星を作らない銀河っていうのがなぜ生まれてしまうのか、そんなお話をしていきたいと思っております。
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宇宙空間には様々な銀河が存在します。
銀河っていうのは何かっていうと、私たちが住む天の川銀河と呼ばれる、そもそも私たちも、
銀河の中に暮らしているんですね。天の川銀河と呼ばれるもので、
銀河の定義、細かく言うといろんなのありますが、簡単に言えば、
だいたい数千万、数億、数十億とかっていうような、
そんだけの量の星たちが一箇所に集まっている塊みたいな感じで覚えておいていただけたらなというふうに思っています。
今言っている星っていうのは太陽みたいに、いわゆる自ら輝いている星とかが一般的にそれに当てはまるかなというところです。
そんな中で、宇宙空間にはいろんな銀河があるんですね。いろんな銀河がある中で、
例えば、すごく前、本当にたぶん100回とか200回とかのポッドキャストのタイミングで、
星を作る工場としての銀河っていうお話をしたことがあって、
だいたい7、8時間に1個とかのペースで星を作っているような銀河もあるっていうようなお話。
なので、私たちが仕事に行って帰ってくる間に星が何個かできているみたいな、そういうような銀河もありますし、
逆に星を全く作らない銀河っていうのも、実は一定存在しているというのが宇宙空間の実情となっております。
そんな中で今回注目されたのは、そういった静かな星を作らなくなった銀河です。
星を作らなくなってしまったっていうのは、先日、宇宙空間の元素のお話させていただいたと思いますが、
星ができて、その中で核融合っていうのが起きて、で、例えば宇宙空間には水素がたくさんある中で、
例えばヘリウムだったりとか炭素、酸素というものがどんどんできていったりするというようなところをお話ししました。
で、星が最後死んでいくときに大爆発を起こす衝撃とか、そういったもので、もっとさらに重い星、
鉄よりも重い、いわゆる重い金属だったりとかっていうものが作られるなんていうところがあるので、
星がどんどん作られなくなってしまうっていうことはですよ。
例えば、その中でどんどん星が進化していって、死んでっていうのが繰り返されたとしても、
そこに新たな星が供給されない、つまり、その銀河の中での元素のバリエーションというのは、
もう変わらなくなってしまうっていうような状況にどんどん落ち着いていってしまうっていうような状況なんですよね。
もちろんこれが宇宙空間の中で異質なのかとか、これが良くない状況だっていうわけではないんですけど、
まあ、宇宙空間、様々な元素がある中で、そういうのが、そういうののバリエーションが増えていかない、
規律が変わっていかないっていうような、ちょっと不思議な状況が宇宙空間には存在すると。
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じゃあ、なんでそういう銀河ができてしまうのかっていうところを、
まさに星の活動が止まり始めてしまったような星、銀河っていうのを複数観測して、
その原因を探っていきたいというふうな研究が実施されました。
で、これを行うために何をしたかっていうと、
単純に例えば私たちが覗く望遠鏡とかで見るだけじゃなくて、
光の種類をものすごくたくさん使う。
具体的には、X線、そして私たちの目に見える可視光線、それ以外にも赤外線電波っていうような、
いろんな光の種類を使うんですね。
で、これなんでいろんな光の種類を使うのかっていうと、
これらによって得られる情報っていうのが変わるからです。
具体的には、例えば一つ違いを示すとすると温度ですね。
温度っていうのは高ければ高いほどエネルギーが高い、
低ければ低いほどエネルギーが低いというような表現ができるんですが、
私たちの目で見える光は赤から紫まである、そんな虹色があると思いますが、
赤よりも外側、赤外線だったり、それよりもっと波長の緩いエネルギーの低い電波と呼ばれるものを見ていくと、
可視光線で光るのは数千度とかになって、
赤外線とかになると私たちの体温ぐらい、数十度とかっていうような光がよく見えて、
電波だともっと低い数ケルビンとかっていうような情報が見えたりすると。
一方で紫よりも外側のX線、紫外線X線というところになると、
特にX線なんていうのは、数百万度、数千万度、
何なら1億度ぐらいに到達するような熱を持った天体の様子が見えるというところで、
いろんな光の種類を使うことによって、
もちろん温度以外の情報もそれぞれの光の種類から分かるというところがあるので、
天文学では新しい情報を知りたければ、そういったいろんな光の種類を組み合わせて観測をするというような、
そんな手法が用いられることがたびたびあります。
そんな中で今回も、X線、可視光線、赤外線、電波と呼ばれるような光を使って観測してあげた結果です。
これ、光の種類のばらつきから、
銀河の中心に巨大なブラックホールがあることによって、
一定の星を作るペースを緩める、または星を作らせないというような原因が出てきてるんじゃないかというふうに言われております。
このブラックホールを発見したのは、X線だったり電波だったりというのの情報を使ったためというようなところで、
やっぱりいろんな光を使ったメリットというのは十分あったということになりますね。
ただ、今回の研究だったり、これまでの偉人たちがたくさん銀河の研究をしてきたところで、
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なぜそういった星を作る活動が止まった星が、銀河が存在するのか。
そして、今回のこういった活動性の弱い銀河というのの中心に、
超巨大ブラックホールがあるというのが分かったとしても、
じゃあなぜ超巨大ブラックホールが存在することが、
この銀河の活動を止めてしまうのか、なんていうところのいわゆる因果関係とか、
その関係性というのが具体的には明らかになっていないというのが現状みたいです。
ただ、今回はそういった事象が見つかったというのが結構大きな研究になっているので、
今後、様々な論理的な計算だったりだとか、理論的な計算だったりとか、
あとはまた続いての観測、いろいろ行われる結果ですね、
新しい宇宙の描像が見えてきそう、そんな期待値が高まる研究を紹介させていただきました。
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それではまた明日お会いしましょう。
1週間頑張りましょう。さよなら。
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