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あこちゃんにね、聞いてみたいなぁと思ったことの、もう一つが、個性についてなんですよ。
もちろん、俳優さんとかミュージカルスターさんとアナウンサーの個性は、求められているものがそもそも違うし、パフォーマンスの内容も違うけれども、
でもやっぱり結果的に、あの子ってこうだよね、あの人ってこういうとこ素敵だよねって、個性が光るって大事なんじゃないかな。
と思うんですよ。そうだね。どうやって見つけるんですか、個性。磨いていく方法を知りたい。
自分の中の個性を見つける方法ということだもんね。 これ二軸あるなぁと思ってて、
一つ目は、自分の好きを徹底的に見ていく。 要はその
個性になるほど輝くことって、自分が好きじゃないとエネルギーが高まらないから、自分の好きを徹底的に深めていくっていうのが大事なのと、
あと、そして人が喜ぶ、人が
賞賛するっていうものの、この二つの円の間が一番加速するんじゃないかなと思うんだよね。
そうだよね。それはそうだよね。自分のやりたいことと好きと、周りからいいねって言われるのが重なったら最高。
そう。で私はかつて、キラキラのプリンセスみたいな主役を目指してたわけ。美女と野獣のベルとか、アリエル、キラキラキラキラーみたいな。
そうなんだ。そうなの、そうなの。
セリフがある役が欲しかった。メインキャストがありたかった。ディズニーのお姫様になりたかったっていうのが自分の追求しているところだったんだけど、
実は蓋を開けてみたら、私の声質っていうのがもうプリンセスボイスじゃないから、
声の音域っていうのが決められてるんだよね。 私ずっとソプラノだと思ってたの。自分のこと。
積極的にソプラノのパート、合唱とかでも選んでたんだけど、音域はメゾソプラノだったりアルトってもうちょっと低い楽器を持ってたんだけど、なんか認められなくて。
自分ではね、そっか、プリンセスやりたいから。 おばさんの役が低いんでしょみたいな感じで思ってたんだけど、
いじでもソプラノって思って。 それは20代前半の時? そうだよね。憧れだからね。
でも頑張っても出ないんだよね、声が。でもすごい、 無理やり出そうとするから苦しい声になっちゃって。それでもいいの?私はプリンセス!と思ってやってたんだけど。
じゃあオーディションもそういうプリンセスを受けてたんだ。 受けてた。だから全然パフォーマンスも発揮できなかった。ただ自分だけが自己満足で終わってたんだけど、
蓋を開けてみたら、 ナラっていうライオンキングのヒロインも、ソウルフルな音域低いんですけども、結局自分にはそこが合ってたんだよね。
なるほど。 ナラはキラキラっていうよりも、髪の毛もパンチパーマだし。 確かにそうだった。俺についてこい!みたいな感じのタイプの女性だから、
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パワフル系だから、自分はそれが合ってたし、 キラキラ系のプリンスは
無理というか、合わないんだなってことに手放せたんだよね。 そうか。周りから、周りというか私からすると客席で、はっこちゃんなんてかっこいいんだろう、素敵って思ったけど、
もしかしたらはっこちゃんの中では、本当はお姫様やりたかった、なんかあったのか。 その気持ちはどうやって折り合いをつけるの?
それは他人が良かったよとか、合ってるねって言ってくれた時に、 自分はこっち側なんだとか、
もっと言うとメインキャストじゃなくて脇役をやった時に、すごく輝いてたよって言われた時に、 私はどっちかって言ったら、サブでメインキャストを支える方が向いてるんだなって思う時代があったりとか。
いろいろあるから、自分で見つける方法と他人が言ってくれている自分っていうのの真ん中両方重なっているところが、
自分の個性になるんじゃないかな。 そうだよね。
そこは多分ね、アナウンサーも一緒だと思うんだ。 例えば、朝の番組爽やかにやりたいと思っても、いやいや、あなたどっちかって言うと、夜のしっとり系だよみたいな。
わかんないけどね。そういう子がいたとして、私本当は朝の番組やりたいのになーって言いながら、夜番組をやりました。
で、周りの評価がすごく良くて、楽しくなってきましたっていうことがね、いると思うんだよね。 そうだよね。番組見てても、あ、向いてる朝の番組ピッタリだなっていう方とか。
そのピッタリだなって視聴者が思ってても、実はないし、 いや私実は本当はスポーツコーナーとかスポーツキャスターやりたかったのになって思ってるかもしれないからね。
でも周りがそうやって、この子いいじゃん、この番組とかこの役に合ってるじゃんっていうのも大事な個性だし、その人の魅力なんだよね。
そう思う。だからそれを知るために、自分の可能性を知るために、新しいところに飛び込んでみるっていうのも一つかなと思ったりする。
拒否するんじゃなくて、そっかそっか自分の好きではないかもしれないけど、トライしてみる。
意外と好きだったなぁ。やってみたら楽しかったなぁ。 意外と運があるし、っていう時もあるからね。
でも若い頃はやっぱり、周りからの評価とかを別にして、私はお姫様やりたいって最初をトライするのはもちろんアリだよね。
大事!それが一番エネルギー高まるからね。 そうだよね。やる気に繋がるけどね。
だから多分アナウンサーで言うと、なんとなくテレビ局入りたいよりは、できたらばこういう番組にやりたい。バラエティ系やりたいな、なのか。
スポーツ系やりたいな、なのか。朝の番組やりたいな、なのか。なんかね、やっぱりちょっと目標を掲げると私いいと思うんだよね。
ただ単にアナウンサーになりたいだけじゃなくって。
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それを、あこちゃんが言うように、やっぱり好きを高めるっていう。
そうするとさ、ちょっとだけ薄いかもしれないけど、その子の個性っていうのが、いわゆる採用試験。
あこちゃんの業界で言うとオーディションの段階で見えてくると思う。
そうすると、この子、うちの番組の、うちの局のあの番組に合いそうだなとかが見えてくるから。
なんかね、好きを、テレビ局で言ったらやっぱり番組に載せて、私こういうアナウンサーになりたいんですっていうのをね。
確かに。
打ち出していった方がいいんだろうなっていうのを、ちょっとあこちゃんの話聞いてて思った。
なんか闇雲に、ただただアナウンサーね、ミュージカルもそうじゃない。ただただ私ミュージカルスターになりたいんですって言って。
え、どんな?って言うと、いやよく分からないんですけど、なんかとりあえず歌って踊りたいんですって言われても、
この子採用、採用できるかな?みたいな。
そうなの。まさにそうで、本当に最初の緊張の話にも通じるんだけど、
自分は何がしたいのかとか、どんなアナウンサーになりたいのかっていう目的を明確にするってすごい大事だと思ってて。
何でも目的が明確になると言葉にエネルギーが乗るから、
それ!それだ!
あるよね。
確かに。
そうそう、講師業を私たちやってるじゃないですか。
やってますね。
でも今日は生徒さんたちに何を伝えたいのかと必ず振り返るようにしてるんだけど、
それが癒しを伝えたいのか、頑張ってもらうように背中を押すようにしたいのかっていうことで、エネルギーも全然違ってて、
ミュージカルでも、例えばだけど、さっき言ったみたいに美女と野獣のベルを目指しているのと、ライオンキングの奈良を目指しているのとだと、練習方法も違うんだよね。
そうか、そうだよね。
そうなってくると、近道になってくるから、そこに行くまでの無駄な時間も労力も使わなくて済むし、明確にするっていうのがすごい大事だよね。
そうだね。だから、もし本気でアナウンサーになりたいって言うんだったら、やみくもにぼんやりでアナウンサーになりたい。
もちろん最初の初期なんかはそれでいいけど、もうちょっとあれだね、自分の好きをちゃんと放送局の中でどんなアナウンサーになりたいかっていうのをね、
確かに言語化して書き出してみるっていうのがいいかもなと、あこちゃんの話を聞いてて思いました。
だから今の春で言うと、新3年生かな、これから就活始まりますっていう人は、まだ時間に余裕があるから、どんなアナウンサーになりたいのかって、
多分ね、あの面接でも聞かれると思う。結構聞かれるのよ、楽曲は。どんなアナウンサーになりたいですかっていうのを、
なんかただ単に明るく元気なアナウンサーにとかさ、自分の言葉で情報を伝えられるアナウンサーにとかいう、なんか抽象的じゃなくて、
もっと具体的な方がいいんだろうなと思いました。
虫眼鏡理論です。やっぱりこう集中してる方がエネルギー高くて火が出るみたいに、そういうのってわかるからね、覚悟となってね。
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今の話でつながっていくと、エネルギーって大事だよね。 エネルギーは大事。 パッション、思い。
それも前半で言ったのにね、もう急につながるけど、乗るもんね。 乗る。
本当に好きなんですとか、本当にこれやりたいんですって声に出るじゃない? 声とか表情とかにね、息に。
変な話さ、そんなにズバ抜けた人ってさ、まだ学生の時ってそんなにたくさんいないと思う。
だからやっぱりどう違いを見せるかって、そういう覚悟だったりとかエネルギーだったり、
朝の番組で皆さんに元気を届けたいですって言って、エネルギーがないように言っても伝わらなくて。 伝え方って大事なんだよ。
思いを伝えるってすごい大事で。 大事、本当に。
そういう話を学生さんにね、言ってて、響いてるといいんだけどなぁって思いながら。
でもね、響いてる子はやっぱり目の輝き変わるんだよね。 あ、そう?
やっぱり本気度を心から思って言わなきゃ、受からないんだなっていう。
変わるよ。それあこちゃんもそうでしょ?教えてて。 全然違うよね。
目つきだったり表情だったりとか、変わってくるなっていうのがあるので、
なかなか受からず、悩んでる、迷ってるっていう人もいっぱいいると思うんですけれども、
まずはその好きっていう気持ちを声に乗せる、息に乗せる。 大事だと思うので、皆さんちょっと初心を忘れずに、
就活続けてみてください。 楽しいよね、きっと自分の好きを見つける作業ってね。
そうそうそう、なんかね、迷路に迷い込んでるかもしれないけど、本来は楽しい作業だから、
諦めずに続けてほしい。で、そういうふうにさ、迷路に迷っちゃった時は、最後にあこちゃんどうしたらいいんですか?先生。
自分の好きを突き詰めたい。 でもなかなか思い通りな結果が出ない。
どうしたらいいんだろう?
休む。 いいね。
それも大事なんだよね。 そこまで追い詰められたらね、本当に追い詰められたら休むが大事だし、
その手前であれば、例えば、 小さい時の写真を見るとか、小さい時に好きだったものを
もう一回探検するっていうのもある。 本当の初心に立ち返るってことね。
なんかアーティストデートって言ってさ、自分の中のアーティストとデートをするって言って。 え、ちょっと待って、初めて聞いた。
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アーティストデート。 ちょっと私、性格じゃないから後で調べるけど、
本当にやりたかったことをやりなさいっていうベストセラーの本があって、もう何十年、十何年か前に出版されたものなんだけれども、
そこで、週に一回は必ず誰かと行くんじゃなくて、一人でアーティストデートをしていく。
例えば、昔行きたかった美術館とか、昔映画好きだと思ったら絵を描いてみるとか。
へー。 そうそうそう。
自分の中のこのアーティストと一緒にデートをして、取り戻していく。自分の好きをね。
なるほどね。 あーでもそれ無意識だけどやってる人いっぱいいるかもね。
いると思う。 本をひたすら読むとか、映画をひたすら見るとか、好きな音楽をずっとリビートして聴いていくっていうのもそうか、アーティストデートが。
ご飯を食べるとかね、好きなものを今日は食べるとか。
なるほどね。そういう休む作業も意識的にちょっとやってみる。
はい。 大人もやってるよね。
やってます。 大事だよね。
だから、就活生の皆さんも迷った時、やってみてください。アーティストデート。
初めて聞きました。おしゃれな表現。 私も使いたいと思います。
ぜひ。 あこちゃんありがとうございました。
こちらこそ応援してます。